変な正月の挨拶、絶対に駅伝で勝てる靴、資格試験を頑張る、の話。


○ あけたね~!


出社して、同僚と顔を合わせると同時に「おお。おめでとう」と祝福をうけました。


一般的に、こうした場合、自分の身に何かおめでたいことが起きている可能性が高いから、ここ数日の自分の身におきたおめでたいことを思い出してみて・・・・一切ない。小学生の頃にチャボの絵を描いてそれが入賞したことくらいまで遡らないとありませんでした。ひょっとしてそれかな? でも今更なんで?


というところまで考えてから、あ、このおめでとうは「あけまして」なんだ! ってことに気がついた。ややこしい挨拶すんな! とっさに「どうもw」とか言っちゃったよ、チャボの絵かと思って!

そういえば、妙な新年の挨拶で思い出すのは、むかし同じ会社で働いてたギャル系のバイトさんが新年に「あけたね~!!!!^^」と言っていたのをよく覚えています。 今まで明けないことあったんか。


ということであけましておめでとうございます。

 

○ すごい靴

 

新年の箱根駅伝といえば、今年の駅伝で活躍した選手が、揃いもそろって同じランニングシューズを履いていたことがとても話題になりました。ナイキの「ヴェイパーフライ」というシューズがそれです。


日頃のランニングを趣味にしている僕も、この下位モデルである「ズームフライ」というシューズをここ1年履いているから、その凄さが実にわかる。
これマジっべーぞ。

具体的にどうマジっべーかというと、シューズのかかと部分にプレートが入っていて、足を踏み込むたびにこれがバネのような役割をしてめっちゃ前に進む仕組みとなっているのです。常に踏切り板で飛び跳ねているかのよう。

これを履いて走った人のいう「いつも坂道を下っているかのような感覚」はまさにそのとおり。普通に走ってるだけなのに勝手にずんずん前に進んでいく! 興味がある人はナイキの公式ショップで体験してみてほしいと思います。


でも、こんな(プレート仕込みの)シューズがオッケーだったら割と何でもアリな気もしてきます。そんならもっと駅伝に勝てそうな洗練されたシューズが作れるのでは?

 

まず、プレートの反発を利用するのが良いのだったら、いっそのことサーカスの人みたいに靴底に巨大なバネをつけて、一歩ごとに3メートルくらいびよよよ~~~んって飛び上がりながら走れば(?)間違いなく永久不滅の新記録が出るだろうと思います。

 

あるいは、かかと部分にジェットエンジンを組み込んで、スイッチを押すと時速300キロ前後でぶっ飛んでいくようなシューズが出てくるに至れば、駅伝に出場するのは陸上部ではなくて科学部に変わるだろうと思います(最終的には鳥人間コンテストとあんまり変わらない催しに成り下がると思いますが)。

 

とはいえ、これらの方法はそれなりに開発コストがかかるうえ、シューズを使いこなす訓練も必要です。面倒くさい。

そこで、僕が考えた駅伝で勝つためのシューズは以下のようなものです。
これは科学的知見なし、コストなし、かつ練習時間がゼロでも絶対に勝てるというおそらく最適な設計になっているので、皆さんでも即採用できます。


まず、シューズのかかと部分にSUICAをこっそり隠せる小さな切れ込みをつくります。
あとは十分にチャージしたSUICAをしのばせたうえで駅伝に出場し、スタートしてから他の選手が見えなくなったところで即座に電車に乗り、ゴール付近の最寄りの駅からのひょっこり出てくればいいという画期的なシューズです。まず間違いなく勝てる。

これを考えついた時「やった」と一人つぶやいたものです。


仮にこれで箱根駅伝に出場したとすると、大手町(読売新聞東京本社前)のスタート地点から、ゴールとなる神奈川県の芦ノ湖までどのように行動すれば良いのかを以下に示しましたので参考にしてください。

 

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 8:00・・・スタート

 8:05・・・電車の時間までドトール新大手町ビル店)で時間を潰す。

 8:38・・・シューズに隠しておいたSUICAをおもむろに取り出し、東京駅からJR東海道本線(熱海行)に乗車

10:00・・・小田原駅で下車

10:10・・・小田原駅東口から伊豆箱根バス(箱根園行)に乗車

10:36・・・箱根町で下車

10:40・・・まだ準備もできていないだろうゴールを目指してのこのこ走る。

10:45頃・・・世界新記録の樹立

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所要は2時間40分程度ですが、ドトールでだらだらしている時間を除いた実際の移動時間は2時間程度です。


今年の箱根駅伝で総合優勝を成し遂げた東洋大学のタイムが「5時間26分31秒」ということをふまえると、史上空前新記録となります。また、帰りも同じように東海道線を利用して大手町まで帰ればいいだけなので総合優勝もまず間違いありません。
そして走破タイムはおそらくこの銀河の歴史が終わるまで駅伝の記録として残り続けることでしょう。

 

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(史上最強の駅伝ランナーのイラスト)

 


これを実行するにあたって問題が2つ。


ひとつは、正月からゼッケン番号のついたタンクトップでドトールにいると結構目立つので、東京駅の高架下あたりにジャージを隠しておいたほうが良いです(それがOKならわざわざシューズにSUICA隠さなくてもいいような気がしなくもありませんが)。

 

ふたつめは、このシューズの機能が表沙汰となった際に、世間の皆様や他のランナー等から 

1.【ずるい】2.【酷い】3.【駅伝の歴史を愚弄する真性のクズ】

 だのという不当な言いがかりをつけられる可能性です。
そのような圧力が加われば、我々は仕方なく電車に乗り込むことを諦め、大手町から箱根までのとてつもなく長い道のりを2時間どころか3日か4日かけてとぼとぼと歩いていくはめになることでしょう。

 

これを防ぐにはやはり、不公平感を無くすため、他のランナーとも同じようにSUICAシューズを共有する必要があります。

スタートと同時に脇目も振らず東京駅に向かってダッシュする駅伝ランナーたち。いやまずは東京駅ではなくドトールの席を確保するべくダッシュすることになります。お前たちにプライドはないのか?

 

それはともかく、そうなるとみんなで一緒の電車やバスに乗ることになるので、結局箱根のバス停に付くまでは平等で、そこからゴールまでの短距離走に変わるだけでは?
たしかにそのとおり。でも、最近はSUICAでタクシーも乗れるようになったし、上のスケジュール表(僕がヤフー路線で調べました)よりも効率的に箱根へ辿り着く方法があるかもしれません。そうなると話は別です。


箱根駅伝が「最も早く走れる人の大会」ではなく「最も早く箱根へたどり着ける人の大会」となった時、スタート地点には屈強な陸上部員ではなく、東京~神奈川間のあらゆる交通インフラを熟知したオタクどもが並ぶことになると思われます。そんなの正月から見とうないわ。


○ お勉強を頑張る。

 

去年は証券アナリストの資格試験を頑張ったけど、それ以来まったく何のお勉強もしていない。ただ本を読み、Amazonにどうでも良さそうなレビューを投稿するくらいが日々の日課となっています。

 

ところでAmazonレビューには「面白かったです」という普通の感想文を書き込む人もいれば、「この本の概要は~~。ここで著者が言うのは~~」というきちんとした書評を投稿する人などいろいろいます。
でもたまに「注文したらすぐ届きました^^ ★★★★★」「すごい丁寧な包装で届きました。伊集院静さんありがとう。親切な人なんですね。★★★★★」とかそんなレビュー見かけるマジで。

それ著者じゃなくてAmazon物流センターへの評価だかんな。


なんでも良いのでお勉強の目標を作ろうと思うのだけれど、僕が好きな金融・証券・会計系の(中級の)資格は、証券アナリストを最後におおむね取ってしまったので、いまは目標という目標がないのです。

それじゃあ高級の資格である税理士や公認会計士を目指すとなれば数年がかりで根詰めてやる必要があるけれど、勉強は趣味の範疇だからそこまでやる気がありません。

 

ユーキャンの資格一覧を見てもあんまりピンとくるものもない。
ボイラー技士ってよく人気資格に出てくるけど、ただ湯を沸かすのにそんな資格必要なのかと思う。読者でボイラー技士の方がいたらごめんなさい。ヤカンでカップラーメンつくる技士くらいのイメージしか持っていないアホなんです。

 

秘書検定にも興味があります(これまで社会常識やマナーを身に着けずに過ごしてきたことをやや後悔しています)が、タイトスカートが似合わないから秘書になれないしいいや。

 

いまの仕事に直結する資格となると「情報セキュリティマネジメント」で、これはちゃんと4月の試験を受けようと思います。わからなかったらツイッターにごまんといるパソコンの先生に聞けるし。さらにそんなに難しいものではないようなので3月から勉強したら十分。

 

何か良い資格ないかね? もしあれば教えてください。

そして、一緒に勉強の目標つくってガストでお勉強会しましょう。
さもなきゃまた大学受験でもして、女子大生だった頃に戻ったうえで、大学駅伝を目指す。絶対に勝てる靴のアイディアがあるんだ。

 

青山日記で振り返る2018年

こんにちは。大晦日だからこんなしょうもないブログを更新する以外にやることがない(近所の神社に落ちてた変わった形の棒を振る遊びにも飽きた)。
2018年はこれまでの地球の歴史で最も何もなかった1年間だった。
樹木の葉が風にゆらめき、お魚がときどき池で跳ねる。そうして2018年が終わった。そんな2018年を、このブログの記事とともに振り返ってみよう。多分なんもない。

 

1月


2018年は寝ている間に布団を蹴っ飛ばす悪夢とともに始まった。

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冬になると必ずこの問題が俺に訪れる。きちんとしたお家で住んでいるのに新橋駅のガード下で暮らしている気分だ。
ちなみにこの時に買った布団ズレ防止のクリップはとても役に立ったものの夏の間にどっかいった。
俺たちは使わなくなった物すぐどっかいく。
誰かうちにきて優しく毛布をかけ直してくれないか。お金はちょっと出す。


2月-3月


2ヶ月間で書いた記事が2つだけとやる気無し。
ただ沖縄に行ったりして楽しかったんだろうなということはわかる。

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ちなみに、石垣島(2日間)と沖縄本島(3日間)に滞在したが、ぶっちぎりで石垣島が楽しかった。
羽田から直行便も出ているし、これから沖縄に行くって人は石垣島だの宮古島だのという離島への旅を検討したらいいと思う。おすすめは記事の中でも触れているシュノーケリング。15分くらいレクチャーしてもらえば誰でもできる。ただ人をまるごと飲み込めるくらい大きなお口をしたサメには気をつけてねってインストラクターの方がサメの口を両手で抑えつつ言ってたからみんなも気をつけてね。

 

4月


相変わらずブログサボってる。この時期は普通に仕事が忙しかったのだろう、送別会の企画を頑張っている。

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というかこの時の仕事はずっと、人の勤務管理だとか飲み会の手配だとかそんなことをやっていた。
人への贈り物考えてる時って本当に楽しいよね。そういう仕事に付けばよかった。人のとこ急にいって好きそうなハンカチあげる仕事。お金はその人からもらう。押し売りじゃねーか。

 

5月


ブログは月に1度書けばいいと思っている。
この月もネタがなくて、よくわからん「記憶ガム」の紹介をしているようだ。

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この時期は証券アナリストの資格試験勉強をしていたのだが、まさにこの記憶ガムのおかげで合格した(このガムがなければ合格できる力はまったく身につかなかったことだろう)。
みんなも興味あったら「青山日記 スマートドラッグ」とかで検索して脳力アップのサプリメント買ってみてね。アフィじゃねーか。


6月


職場に外国人がきて2週間ほどお世話した。

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俺は仕事時間中でも外国人の相手をするのにヒイヒイ言ってたんだが、俺の部下はモンゴル人にとても気にいられて休日に鎌倉を案内したんだそうだ。すごい。そのうちモンゴル相撲からデビューするんだと思う。

もう笑ってはいけない始まってるから急ぐね。

 

7月


結婚相手は顔や性格でなく運勢で決めろという記事。

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俺も占い師になってお手軽なことをいいつつお金稼ぎたい。細木数子もそろそろアレだろうからその後釜にでもなれんだろうか。星の動きだって少しは読めるぞ。今日は金星が輝いてるから吉。月がやたら近いから地球最後の日、など。

 

8月


アイハーブの新しいアフィ記事書いたから読んでね^^

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でもツイッターのフォロワーというのは偉いと思うのは、こんなんでもきちんと読んでこのクリームいいな~って買ってくれるのね! いやほんといい物なんだけど。ありがとう。そして一緒にスキンケアがんばりましょう。

ほんとツイッターのフォロワーは大事にしないといけないと思ったのと同時に、こうしたところで紹介するアイテムもきちんとしたものでなくては、という思いを新たにしました。

 

9月


ピアノ頑張ってます。もう初めて1年半だからね。そろそろCD発売してツイッターのフォロワーに売りつけようと思う。何でも買ってくれるからな。
ピアノのタグではこの他にいろいろ弾いたものをアップしているからよかったら聞いてね。

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10月


この時から引っ越ししたいブームがまたきて、部屋を選んでる。
「こんな引っ越しして失敗しましたシリーズ」は見る人を選ぶ(つまり一般的ではなかった)から毎回の更新がつまんなく感じる人がいただろう。申し訳ない。そのかわりみんなにとってより身近な社宅の選び方に関する記事もそれなりに頑張って書いたよ。

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2019年のどこかでは必ず引っ越しをするので、そうしたらホームパーティしましょう。

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11月


どういうわけか時事ネタが増えた月だったけれど・・・データを調べたり論理を考えたりして一生懸命考えた記事はまったくどうでもよく、内外からの反響が多かったのがうまいラーメンベスト5の記事だから、こういう記事ばっかり書いてりゃいいんだ。 飯、どうぶつ、アフィ、飯、どうぶつ、アフィ、ブログなんてこれでいいんだ、まったく。

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12月


この月も相変わらず時事ネタなんか書いている。ネタがないときは新聞見て適当なことを適当な知識で書けばいいんだと学習した成果がこれだ。
まあせいぜいカメラ買ってよかったって話くらいかな・・・。

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何処行った、何したって、後から振り返られる記憶のような役割をしてくれるカメラは、人生をとても豊かにしてくれるものだと思う。みんなも買おう。
でも、振り返った結果がこの「布団がずりおちて寒い」とか「記憶ガムすげえ」とかだったらカメラいらんわマジで。また来年。

 

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東京ミッドタウンでイルミネーション見たけどすごく寒かった。次から10月とかにやってほしい。

 

猫が天国へ行った話

クリスマスにこんな暗い話していいのかって感じだけれど、12月23日に、実家で飼っている20歳の猫が天国へ行ってしまった。

 

猫で20歳というと、人間では100歳過ぎだそうで、それなりに長生きしてくれたんじゃないかと思う。とくに病気ということではなくて、内臓(とくに腎臓)が弱ってきたことからご飯が食べられず、ついに体力が限界になったらしい。

 

最後を看取った母によれば、亡くなるちょっと前に病院に連れて行った際、お医者から入院させて、点滴を打ちつつ延命させるかという話をされたそうだけど、もう長くないとのことで、実家につれて帰ってきてから眠って、次に様子を見た時にはもう動かなくなっていたのだそうだ。完全に寿命を終えたんだと思う。

生まれてから生涯を過ごした家で、最後まで自分を産んでくれたお母さん猫だと思っていた母のそばで最後を迎えて、少しは安心できたかな。 

 

この20年間、なんどか体調が悪いこともあって、そのたびに、この猫が亡くなったらどうしよう、悲しくて会社を一週間くらい休むかもしれないと思ったけれど、母からLINEが来た時、意外と心の準備ができていたし、亡くなったあとに実家へ見に行った時も、すでに硬くなった体を優しく撫でられた。

そして自宅に帰ってからとても悲しくて泣いた。動物に寿命があるのが悲しい。

 

猫は20年も生きると動物愛護協会から(猫が)表彰されるようだから、今年になってから表彰してもらうか母と猫に相談したけど、そんなのいいと言われた。俺はやっておけばよかったなあと思う。でも猫も喜ばないだろうな。

それから、昔からの言い伝えでは、猫は20歳になると、尻尾が割れて猫又という妖怪になるといわれている。いっそのこと本当に妖怪になって、このままずっとうちにいてほしかった。 

 

25日(今日)、これを書いている今、動物の合同葬儀を行っているという施設でほかの動物たちと一緒に供養されていると思う。

母もがっかりしてると思うから、これまで撮り溜めた猫の写真でカレンダーを作ってあげようと思う。悲しいけど、僕たちがいつも思い出してあげることで、きちんと天国までたどり着けるんだそうだ。

 

 

ドアを開けてくれってニャーニャー鳴いて、面倒臭そうに開けてやったのがなつかしい。

君がいなくなって、僕たち家族みんな悲しいよ。

 

 

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2018年買ってよかったものベスト3

こんにちは。

 本題に入る前にちょっとだけいいかな? ちょっと伝えたいことがあるんだ。

 

○ フリーザ「オホホホホ・・・そんなのあり?」

この前、テレビで「劇場版ドラゴンボール:復活のF」を見ていたんだが、おいそれマジかって思ったことを皆様にもお伝えしたく、こうして筆をとりました。

 

めっちゃネタバレになるけど(どうせみんな見やしないからいいよな)、この2時間映画、主役の悟空とベジータが出てきてフリーザと戦うのって映画の残り30分くらいなのな! これマジ。

悟空の戦いを楽しみにしてきたチビッコとしては、映画館で自らフリーザのごとく暴動をおこしそうにならんのか? ミスチルの2時間コンサートに行ったら開始1時間30分くらいず~~~っと前座の若手芸人がおもんないネタやってるようなもんだ。

 

それじゃ悟空が出てくるまで何してるかというと、その「若手芸人」たるピッコロとかヤムチャが散々殴られてるのただずっと見てるだけ。この人たちもどうせ勝てないんだから家にいりゃいいのになあと毎回思う。

更に、案の定ぼこぼこにやられて戦闘不能になると「せんず」で回復な。このアイテムの回復力はすさまじくて、1個食っただけでどんな傷もたちどころに治る(死んでさえいなければ全快する)。子供心にこのチートアイテムだけは卑怯だと思って、涙ながらにセルとかフリーザのほうを応援してたの思い出したわ。

 

しかも、ようやく悟空たちが出てくるや、今度はその戦闘力があまりに強すぎてフリーザがまったく勝負にならない。最初からそうしろよ! で、最後に逆上したフリーザがアレして大逆転、全部アレになっちゃって、地球がアレな感じ(バッドエンド的な感じ)になるものの、今後は一緒にいる神様みたいなのが出てきて、こいつはここまでストーリーに一切関与していないのにも関わらず「こらこら、油断するからだよ^^ ちょっと時間戻すね^^」とか言いだして、気軽にこれまでの戦い全部やり直し(えーー!!!)。それできるならなんでもありじゃん!! そう思っていると、今度は安全にフリーザをぶちのめして平和なエンディング・・・。俺が子供だったら映画館の帰りにフリーザのクリアファイル買って帰るくらいフリーザ可哀想に思いました・・・。

 

今公開中の「ブロリー」がどんな映画かは知らんけど、俺が子供だったらぜったい「いやもう何が出てきたっていいよ、だって神様がいるもん。時間もどせるもん!」って思うだろうなあ。。

ちなみに、マーベル作品の「ドクター・ストレンジ」という映画も、この「復活のフリーザ」とまったく同じようなオチで、そのとき俺も「それができるなら何でもいいじゃん!」と思ったよ(主役のベネディクト・カンバーバッチと悪役のマッツ・ミケルセンがかっこいいから良いけど・・・)。。

時間を安易にいじくる異能は凄すぎるから、あんまりよくないと思う(と思いきや、 その超絶異能を「インフィニティ・ウォー」ではなぜか全然使わないの! なんでだ、ドクター・ストレンジ!)。


○ 2018ベストバイ・オブ・ザ・イヤー

こっから本題。すみませんねいつも話長くて。

 

昨年に続いて今年も「2018買ってよかった物ベストバイ3」を発表する。

ちなみに昨年の日記を見ると、ベストバイにあわせてワーストバイも紹介している様子だから今年もやろうかなーと思ってAmazon購入履歴を見たけど・・・さすがに今年はあれこれ買って失敗するのを控えているのか、前回の日記に書いたようなヘニャヘニャのヘッドマッサージャー(と言う名の金属ゴミ)以外にへんてこな物を買った形跡が無かった。
これに懲りて、もうお金を使う上であんまり冒険しなくなったのかもしれない。偉いぞ。ただ通常の人はこうしたお金の使い方を16歳くらいまでに身につけるようだ。

 

では今年のベストバイを紹介する。


3位:ハホニコ ヘアドライ マイクロファイバータオル

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※髪の毛関係のアイテムを紹介されても全く活用できない人がいたら2位から見てください

俺は別に髪の毛が長いわけじゃないから、そんなに長いことドライヤーを使わなくてもいい。使わなくてもいいんだが、それでも毎朝、毎晩のドライヤーが面倒だし(髪の毛を伸ばしてる女性はほんとに大変だ)、縮毛矯正をしていることもあって長いドライヤーによるダメージも心配している。俺のような女優は髪の毛が命なんだ。

 

で、これまでにも髪の毛速乾アイテム(スプレーだったりシャンプーだったり)は色々と試してみたんだが、どれも「お気持ち程度」の効き目しか無い。ドライヤーの時間でいえば10~15秒くらい短くて済むかな? くらい。15秒っつったらドライヤーしながら犬撫でたいな~とかぼーっと思ってる程度の時間だからあんまり意味ない。


でも、今年買ってダントツに素晴らしい性能だったのがこのタオル。
ドラッグストアなどで1,000円程度で売られている。タオルにしちゃやや高い。

触り心地ばつぐんのマイクロファイバーが髪の毛の水分をぐんぐん吸ってくれて、お風呂上がりにちょっと髪の毛拭いた段階でもう半分くらい乾いている。
濡れている髪というのは傷つきやすいから、あんまりタオルでゴシゴシするのはよくないんだが、マイクロファイバーなのでポンポンと押し当てるだけで十分吸ってくれる。これがまた髪の毛にとって良い。

 

そんで、あとは軽くドライヤーを当てるだけですぐにサラサラ、ちゃんと髪の毛の中の方まで乾いてくれるし、その後も広がらない。おまけに、たとえ毎晩のようにタオルを洗ったとしても浴室に干しておけば一晩で乾いてくれる素材。

さすが商品名の副題に「美容師さんが髪のことを考えてつくったタオル」ってだけはある。お腹空いた時もハンバーグとかカレーのことを考えず髪の毛のことだけを考えて作ってくれただけはある。俺だったら絶対途中でお腹空いたとか犬撫でたいとか邪念入るもん。

 

ちなみに、価格コムに掲載されている速乾アイテム比較でも最速タイムを叩き出している。

 

kakakumag.com


ドライヤーに時間がかかっているあなたにすごくおすすめ。
世の中には彼氏に髪の毛を乾かしてもらうのが好きだという女性が一定数いるようだが、そん時はこれ渡せば良いぞ。


2位:エッグタイマー(お料理グッズ)

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煮玉子が好きなのに、ゆで卵をつくるのがへたくそな人がいるそう俺たちのことね。
俺たちにとっては、終わらない貧困問題、止まらない核兵器の拡散、その次くらいに悲劇といえるのがこの「ゆで卵つくるのへたくそ」問題なんだ。

 

煮玉子を作るのに適している茹で具合は、「硬め」と「半熟」のちょうど間くらいの、真っ二つにすると黄身がトロッ・・・でもこぼれてはこない! こんくらい。
国際会議でいえば安倍晋三クラスのバランス感が求められる大事な仕事だ。

で、俺たちは毎回この微妙な加減に失敗しては、茹ですぎてカッチカチになるか、逆に柔らかすぎて黄身が全部流れ出るような卵を食い、産んでくれたニワトリに向かって泣いている。

 

さて、ここにセリアにて100円で売られているエッグタイマーというものがある。
これを卵と一緒にお湯にボチャン。そんだけ。

あとはこのエッグタイマーの色の移り変わで茹で加減がわかるようになっているから、煮玉子にとって一番良い「ミディアム」と「ハード」の中間くらいに色が変わってきたところで一気に引き上げる。殻を割って中身を見てみる。「安倍晋三」。

 

こんなスーパーアイテムが100円で売られているのは日本の奇跡だと思う。
「ゆで卵を絶妙な茹で加減で作りたい」という人がこのブログの読者に何百人いるかわからんが、文句なくおすすめ。見た目も可愛いうえ100円だし、お料理のために持っておいて損はない(サラダの付け合せとかにもするからね)。

 

1位:NIKON D5600(一眼レフカメラ

 

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 ※リモコンは関係ない。

 

マジで買ってよかったほんと。
これまで一眼レフといえばどんなに安くても15万円(これは平均的なインド人の半年分の収入にあたる)程度はするものだと思っていたが、この機種はレンズ込みで7万5千円程度と、これまでの認識のちょうど半額。これならインド人も3ヶ月ほど働けばスペアのバッテリーまで買えるくらいリーズナブルだ。
そして、そんなエントリー機種でありながら、普通のレンズに加え望遠レンズまでついてくるうえ、性能面も全く不満なし(このブログの最後に、この機種でとった写真をつけたので確認してほしい)。

 

 

そりゃあ、30万円とかそのくらいの機種はもっともっっと凄いんでしょう。オートフォーカスが早かったり、連射ができたりというのは上位機種になればなるほど凄い(のだと思う)。

でも、そこら辺で花や猫を撮ったり、星をとってツイッターでちやほやされる分には全くこれで十分。それに30万円とかインド人にはもはや手が出ない価格帯となる。

 

最近はスマホのカメラ性能がとても上がってきて高価なカメラなんて必要ないという意見も聞かれるけど(ほんと安いデジカメとかだったらすでにスマホが抜いてるというのは事実だとおもうけど)、以下の点からそれは誤りだ

・暗いところでもキレイ(すごい)
・ズームしてもキレイ
・すばやい被写体でもキレイ
・背景がボケてキレイ
・何を撮っても絵葉書みたいにキレイ

このあたりは「スマホとは全然比べもんにならん」くらいの感動が君を待っている。

 

これまでに撮影した写真をいくつか掲載するので、カメラ買おうかなと悩んでいる人の参考にしてもらいたい。

 

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満月。こうした天体の撮影はスマホじゃ絶対にムリなものの代表だよね。

月や星がキレイに撮れるだけでも買ってよかった。
こんなエントリーモデルのカメラでもこのとおり、クレーターのでこぼこまでわかる。もっと設定を勉強すれば向こう側で手振っててもわかりそうだ。

 

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馬。
車くらいのスピードで走っていく、その瞬間をこうしてピタっと切り取れる。
皮膚をつたわる汗の感じまでわかって感激。

 

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猫がぺろんってした瞬間。ペットショップで撮った。

 

 

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東京ステーション

 

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レインボーブリッジ
こうして暗いところを取るためにはシャッタースピードを長くとらないといけないんだけど、その間にて手ブレするとまるでタイムマシンで未来に行く途中の写真みたいになるから、三脚はあったほうがいい。三脚をかついで写真撮りに行きましょう。

おやつは煮玉子だ。

 

「それ賛成!」ってもっと言おう、の話


児童相談所の設置ががいつものように大反対されている件について。
読者も、どこかですでに目にしたかもしれないけれど、ああいうのを典型的なNIMBY(ニンビー)」問題という。

 

NIMBYというのは「Not in my Backyard」の略語で、直訳すると「うちの裏庭ではやめろ」ということ。
つまり、主に社会政策について「ああそれはとてもいい考えだね^^ どんどんやるべきだね^^ でもうちの近所ではやるなよ?」というダブルスタンダードを表す言葉だ。

 

児童相談所も、痛ましい児童虐待のニュースが出るたびに「もっと数増やせ」「きちんと仕事しろ」だのという苦情が寄せられる一方で、それじゃ新たに設置しますとなると「うちの近所ではやるんじゃねえ」となる。


また他方では、少子化や待機児童の問題を認識しつつ、でも自宅のそばには(うるさいから)幼稚園を作らせないという反対運動が常にある。

こういうのがNIMBYだ。

 

○これが「どうしょうもない」考え方なのは直感的にわかるが、でも、そこで何ができるだろうかを考える。

 

NIMBYはよくないよ」と彼ら(彼女ら)に言ったって、本人からしてみれば「何いってんだ、こっちは直接"被害"を受ける側だぞ」となるだけで、全く無力だ。

南青山ごときのセレブ(笑)気取り老人どもの肩を持つ気は1ミリもないけれど(彼らが不寛容になるのは、老人となり死が近づいているからだ。俺はマナーの悪い老人から不快な目にあうたび「死を恐れているのですね」と思うようにしている)、非常にミクロ的な考えをすれば、児童相談所が出来ることによって、彼ら「個人」が受ける利益よりも、彼ら「個人」がこうむる(と思いこんでいる)損害のほうが多いので、彼らはああして反対する。そこに部外者のお説教が入り込む余地なんかない。


「みんなのために、なぜ自分が我慢しなくちゃいけないの(だいたい自分にゃ子供もいないし)」という意見は、非常に自分勝手で、国全体で考えれば誤りだが、個人のミクロ的な利害で考えると合理的だ。そして、こういう「合理的」な人を説得して「非合理的」にさせるのはかなり難しい作業になる。
その難しい作業をしているうちに、児童相談所を頼れずにひどい目にあう子どもたちは増えていくだろう。

 

○そういう場合に、行政のおこなう「住民説明会」が出来ることは非常に少ない。
反対意見、賛成意見が双方集まり、冷静で建設的な議論が行われるということはなく、ただ反対派がブチ切れる場所を提供するだけに終わりがちだ。

というのも、人というのは、反対するための努力はたくさんする一方で、賛成のためのエネルギーは割かないからだ(だって放っておきゃいいから)。


個人の体験に置き換えても、何かのアンケートで「これは非常に良くなかった(怒)今すぐやめてほしい」という意見は書いたことがあっても、逆に「これは素晴らしかったので今後とも続けてください」なんて書いたことなくない? で、自分としては良かったのに、いつの間にか無くなったあとで「なんで無くなったの? あれ良かったのに」と残念がることはよくある。

または、デパートで喚き散らしているクレーマーは毎日のように見かけるけれど、あんたの対応が素晴らしかったと言って店員に握手を求める人はほとんど見たことなくない?
「やめてほしいことは伝えるけど、賛成は伝えない」というのは極めて普通の行動なんだ。


○このように、わざわざ賛成意見なんか伝えなくても、勝手にやるでしょと考えるのが普通の人間だ。でも、住民説明会をおこなった行政側は、そこへきた圧倒的多数の反対派を前にして「このまま強硬的に施設をつくっても住民の協力が得られない」「嫌がらせにあうかも」という判断となってしまい、結局断念することになる。


それがたとえ「たった数百人」の反対派だったとしても、こうかはばつぐんだ。


○そう、「たった数百人の反対派」と言うように(港区の人口24万人のうち、会場を訪れた300人は0.13%にすぎない)、南青山にだって「賛成の人たち」も大勢いるはず。だよね? 彼らは何してるの? ニュースが伝えないだけっていうのもあるだろう。だから南青山の人みんなを悪く言ってはいけないよ。

あんなにもネットで南青山のクソどもがって炎上するくらい日本人の民度が高いのだから、確率的に言って南青山にもきっと(かなり大勢)児童相談所に賛成の人たちは当然いるんだからな。

 

どういうわけか社会のために自己犠牲の精神をもった人は少なくない。
シャーロックホームズも、「君(モリアーティ)を確実に破滅させることができれば、公共の利益のために、僕は喜んで死を受け入れよう」と言ってたことだし(と名探偵コナンで見た)。

 

ところで今の日本は、世の中の全員がわかり合えないことを前提に、なるべく数が多い意見が採用されたほうが(少なくとも他の方法よりは)「納得できる」民主主義を採用していて、とりあえず今のところはこれでうまくいっている。

ならば、こういう胸くそ悪いことが起きるのと同時にすべきなのは、NINBYの連中を口汚くののしることと同時に、もっと「自分は賛成だ」という意思表示をすることだと思う。うちの近所に託児所をつくれ、保育園をつくれ、こういう土地があるから提供するなど・・・。
これをNIMBYに対して「YIMBY:インビー」(=Yes In My Backyard(それいいね。うちの近所でやんな))という。


○NINBYに対抗するのはYIMBYしかない。
こういうのが報道されることで知った賛成派(物事に賛成している場合、その物事が反対を受けていることにも気が付かないものだ)は、「YIMBY」の声を挙げるなりして、行政にもっと「そういう施設が必要である」旨を伝えたほうが良い。

「反対の人もいるだろうけれど、ま、頑張ってやってよ^^」というタダ乗りが大きな不幸を呼ぶのは、「どーせみんな常識的な判断をするでしょ」と思って投票に行かなかったらEU離脱することになっちゃったイギリスの通り。この場合「黙っているのは反対」なんだ。

学校でも、学級会での決めごとに際して「何か意見のある人はいませんか」と言って、だいたい反対意見の募集のみをやって「異論がないようなので賛成多数とします」とかやっているけれど、これだと少数の反対派のために全体の賛成が覆ることがある。
「良い」ことは「良い」と、ちゃんと伝えたほうが良い。そのような活動があれば、行政も「でもね、あなた達よりずっと多く賛成してくれている人がいるんですよ」って言える。

 

それを可能とするため、行政としても、賛成派がぜんぜん参加しないような集会を何度もやるより、インターネットなどで意見公募の窓口を作ったり、必要に応じて住民投票を行って「みなさんの意見を聞いた結果こうなりました」と主体的に決めてしまったほうが良いんじゃないかな。決められるのは君たちだけだ。そのうえで、ただでさえ声を出さない賛成派が結束したりなんてしないのを前提で、彼らの意見を多く集める仕組みが必要だ。

 

また、「反対意見の中でそういう施設を作っても嫌がらせにあうかも」という意見もあるけれど、そもそも反対意見をゼロにすることは確実に不可能だから、それは考えても仕方がないリスクだ(クレームがつかない施設をつくるのは不可能だ)。


○ 自分の利益のために「きちんと行動している」という点だけで見れば(「だけ」だからね。手に持ったカップ投げつけないでね)、施設反対の連中のほうがたくさんのエネルギーを使っている。そして、善良な日本の行政は「いやいくら反対意見がきてもここに作るって決めたから」と言って強硬するようなことはあまりしない。我が国が世界に誇る民主的な政府だ。でも、そうなると理屈の正しさより「エネルギーを使ったもの勝ち」になることがある(こういうのを「ロビイング活動」という)。

これが嫌なら、(地域外から南青山の連中に罵詈雑言を投げつけるのと同時あるいは別にね)やっぱり現地の他の住民も賛成の声を上げなきゃいけないと思うし、NIMBYと戦うためにもそうするべきだと思う(賛成派が組織化がし辛い問題もあるけれど)。

俺自身も、俺に子供ができたとしても、きちんと「それ賛成!」が言えるようになりたいと思う。また、実際に俺の近所にこうした施設ができる場合は、きちんと意見を書いて行政に送ろうと思う。

 

 ○なお、経済学的に考えると、この児童相談所に反対する「土地の価値が下がる」と言っている人たちに対しては、実際に下がった土地の価値分のお金を補助金として渡してあげるという解決法もある(これを「コースの定理」という)。
この定理に従えば、土地の価格のほか、たとえば保育園の「騒音」で苦しんでいる人についても、「騒音のおかげで毎日1万円の苦痛を受けている」ならば、毎日1万円をあげればいい(いくら渡すかは彼らの言い値となるが)。それで数式の上では問題が解決する。
もちろん、そんな理不尽でくそったれな連中のためになんで税金を払うんだ、頭おかしいんじゃないかと言われるのがずっと先なんで、通常こうした方法は行われず、ただ話し合いをすることになる。でも、そのためにも税金は使われているのに注意したほうがいいだろう。

「景気の実感」という言葉やめませんか

 日本経済の景気拡大の長さが「いざなぎ(4年9カ月)」を超えた、という報道が出ています。

 www.asahi.com

 

こうしたものと常にセットで(主にアベノミクスに否定的な側から)言及されるのが「でも景気が良い実感がない」というお決まりの反論(?)です。
この「景気の実感がない」という表現は、直感的にはより実態に即した景況感を論じているようで、実際には全く無意味・無内容なものです。また、景気の実感の有無を理由とするアベノミクスの評価に付き合う必要はありません。理由は以下のとおり。

  

前提:「実感」って何?


「景気の実感がわかない」という時の「実感」ってなんでしょう。

「実感」を辞書で調べると「 実際に事物・情景に接したときに得られる感じ。」とありますが、「実際に接し」ということは、個人個人の体験から得られる感情という意味合いだと思われます。

そのように考えると、「景気の実感」というのは「俺の感情的に景気が良いか悪いか」ってことになります。

 

1つ目の指摘:そもそも政治は「実感」に基づくべきではない。


それを踏まえた1つ目の指摘として、そうした「個人的感覚」に、重大な意味なんてありませんし、少なくとも、経済政策の立案過程で用いられるべきではありません。

政策の根拠とするのは正しいデータであって、個人の「俺はこう思う」ではないのです。

しかし、朝日新聞等のメディアでは、誰だかわからん人の個人的意見として「実感なき景気回復」などと言いつつ、「だからアベノミクスだめ」という政策提言(?)が行われています。

 

この手の論理の誤りは色んなところで見られます。
例えば、データ上で「朝ごはんを食べない子供は、成績が低い傾向にある」という結果が出た時に「え、でも俺の兄ちゃん常に朝ごはん食べなかったけど学校でトップだったよ?」などという反論(だから何?)が行われることがよくあります。

こういうやり取りはとくにツイッターで見かけますが、以下のことを喉が枯れるまで繰り返しておきたいと思います。

 

「データでそういう傾向がある」ことは「全部がこうです」「あなたもそうです」ということを意味しない(傾向とはそういう意味です)。
そして、
「わたしはこうでした」という個人的な意見は、「だからその傾向はウソです」ということを立証しない。

 

それを踏まえ、改めて次のやりとりを見てみましょう。

・生産や消費の推移などのデータから計算した景気回復の期間が、いざなぎ景気を超えました。→「でも【実感】ないですよ。」

だからなに?

 

このように言うと「個人の意見なんてどうでもいいんですか」というクレームがつくものですが、そもそも、何らかの宗教で国民の精神を統一でもしない限り、世の中全ての人の「実感」を満たす方法なんて絶対にありません。どこかには必ず現状に満足していない、恵まれていない人というのは一定数存在します。

そのうえで「個人の意見を大切にする」ならば、どれほど景気が良くなったとしても、そのたった一部が「わたしには実感がありません」と言えば、その時点で「実感なき景気回復」となってしまうことになります。それで正しい政策決定ができるわけがないし、そもそもそれは民主主義ですらありません。

(なお、ここでの議論は、「個人の実感」は景気を表すかということであって、好景気の中で取り残される一部の貧困層は無視しろという話ではありません。そういう人たちはしっかりと再分配を通じて保護する責任が政府にはあります。そしてアベノミクスについていえばこの点についてやや力不足な部分があると認識しています。)

 

とはいえ「俺はこう思う」という「意見」全てが無駄、無意味というわけではありません。

正しいアンケート方法でそれらを集め、統計的手法を用いて分析するというやり方は「景気ウォッチャー調査」などで見られるように有効なものです。それは、科学的に正しいアンケートにより、「意見」が「データ」となるからです。

 

これに対して、各新聞社の行う世論調査はどうかと言うと、購読層によって数字の出方が違ったりするうえ、そもそも『景気の実感がありますか』という問いかけ自体が不適切です。

というのも、『景気の実感』に明確な定義がないため、それは取り急ぎ、その人の最近の懐事情を聞くのと同義になるでしょう。

人の物欲は基本的に上限が無いので、『これだけお金持ってるので満足です』ということは基本的に無いと思われます。このことから、『景気の実感はありますか(お金たくさん持ってますか)』という問いには多くの人が『実感ありません(十分なお金があるとは言えません)』と答えがちなのです。

裏を返せば『景気の実感がある』とは、『もう十分なくらいお金貰っている』という人が回答する項目になりますが、通常、人はお金が増えるとそれに合わせて消費額が増すので、『これで十分』という状態 にはなりづらいものです。

そして、お金が不十分と感じれば(上記したように普通の人がそうです)、景気回復の実感は(なんとなく)無いと答えるものではないでしょうか。

なお、景気ウオッチャー調査では、景気の良し悪しについて複数の項目でその理由を付すようになっています。

これに対し、景気の実感という不明確な言葉で行った世論調査にどれだけの意味があるのかよくわかりません。

 

弥生時代とか古墳時代とかは、卑弥呼みたいなのがいて「占い」で政治を決定をしていたんでしょうね。
その頃は鹿の骨などを焼いて、そこにできたヒビの形で未来を占っていたんですって。
「実感」を用いて政治を語るというのは、その「鹿の骨占い」とまったく同じことだと思います。その方法は、第一に非合理的だし、時の権力者の都合の良いように解釈が加えられるものだからです。


それゆえ、人類は安定した生活のために、長い歴史の中で「数学」を開発し、これを応用することで「統計」を編み出しました。現在の政策運営はその方法によっています。
もう弥生時代から2,000年経過しているんだし、人の感性に頼る政治よりも、数学を用いた理性的な方法にしたほうがいいと思うのですが、どうでしょう。

 

2つ目の指摘:「実感」は反証不能であり無意味。

「実感」という言葉は上記したように「俺はこう思う」というだけの意味であって、それ以上でもそれ以下でもありません。
そのことから、重要なこととして、「俺はこう思う」を他人が否定することは絶対にできないことになります。


例えば、この寒い時期にコートを着ずに出かけた友人が「いやーぜんっぜん寒くないわ」などと強がっているのに対し「いやめっちゃ震えてるやん」などと指摘することは可能ですが、それでも「寒くない」と強硬に言われてしまうと、技術上どうやっても「いや、お前は寒くないとは思っていない」と証明することが不可能になります(こういうものを「反証不能」といいます)。

 

だから、例えばアベノミクス自民党が大嫌いな人にしてみれば、どれだけ周りの景気が良くなったとしても「実感がない」と言うことはいくらでも可能である一方、安倍晋三にはその意見を覆す方法がありません(「いや、お前には実感がある!」)。

「覆す方法」がなければ、もはやそれは「震えているのに寒くないと言っている人」を説得しようとするごとく「無意味な議論」です。

 

また、反証不能なことは「科学」ではありません。
科学というのは「AをやるとBになる。もしBではなくCになったら、この理論は間違っている」という『何がどうなったら間違いかがわかる』ものですが、「AをやるとBになる。これがCになったとしても俺がBだと言ったらBなんだ」というのは科学ではありません。そして、「実感」はその類の「非科学的」な言説で、政治運営ではそうしたものを参照すべきではありません。

 

従って「景気回復の実感がない」という言説は無意味で、相手にする価値はありません。

 


3つ目の指摘:「実感」の定義が無いので、発言者の好きに使える。

 

上記の話は「実感=わたしはこう思う」という前提で、「そんなものは政治に活用できない」「反証不能だから無意味だ」という話をしました。

でも、中には「いやいや、実感っていうくらいだから、普通は(?)お給料の額のことでしょう」と言う人がいるかもしれません。


そうした人は「景気実感派」の中でもまだ紳士的なほうです。
このように定義を示すことができれば、その人にとっての「景気の実感」は「雇用者報酬」あるいは「名目賃金」のことなんだとわかるから、長期的な推移をデータで確認するなどの方法が可能となりますし、景気の実感を生み出すにはどうしたらいいのだろうという建設的な対話に繋がります。

 

でも、そうではなく「実感」が「なんかよくわかんないけど雰囲気悪いよね」という話であれば、給料がどれだけ上がろうが、失業率が下がろうが、そんなの全く関係なく、どんな状況だって「実感がない」と言うことが理論上可能となります。

万が一、そのような「景気の実感」を重要視する人に絡まれた場合は、定義がない議論に勝つことが不可能なので取りあう必要はありません。

冷静に、

「1.景気の実感ってそもそも何なのよ」

「2.何がどうなったら景気の実感が「ある」って言えるのよ」

「3.景気の実感が無いから何なのよ」

「4.政治って実感に基づいてやるべきなの?」

と聞ききつつブロックするのが最善です。

 

すでに述べたことの繰り返しとなりますが、定義のない言葉について議論する価値はありません。従って「景気の実感」という言説は無意味です。


ちなみに:「景気拡大」は「好景気」とは限らない。


ちなみに、政府の発表で「景気拡大」と言った時、それは「景気の方向が良くなっている」(傾き)というだけで、必ずしも「好景気」(状態)を表さないことに注意が必要です。
「拡大」というのは「傾き」の話であって、状態を示す言葉ではないのです。

分かりづらいだろうから図にしてみました。

 

 赤線から上が「景気が良い」、下が「景気が悪い」ゾーンで、緑の線が実際の景気の流れを示しています。

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最初の時点では「景気悪い」ゾーンですが、景気の傾きとしては上向きの矢印で表されています。これを「景気拡大」といいます。
逆に、次の矢印では「景気良い」ゾーンでありながら下向きになっており、これを「景気縮小」といいます。

つまり「景気は拡大」しつつも悪い状況にある場合もあり、このことから「景気拡大」という言葉だけでは今がどういう状態なのかは不明なのです。


それにも関わらず、「景気拡大」という言葉をもって即座に「好景気」だという発表と解釈しつつ、「好景気というけどちっとも実感がない!」「アベの命令で内閣府がウソ言ってるだけ」などと言うのは、そもそもこうした統計を理解していないことになります。

2ちゃんねるで言う「スレタイしか見ずにカキコ」というやつです。


景気の状況について議論したい場合は、例えば失業率や賃金の水準、地価、消費者物価指数、株価などを考慮して「今は好景気か不況か」を議論する方法があります。
そして、もちろんそこに「実感」などという個人的感情が入り込む余地は一切ありません。

 

 

※「実感ある?」という問いかけ(いちゃもん)をしておきつつ、全く無内容な記事です。俺もこうした意味不明な記事を書いてお金儲けがしたい。

www.asahi.com

 

今年買わなきゃよかったもの などの小話。

 このごろネオリベの手先みたいな日記(?)ばっかり書いていたから、今回は日常あったことをいくつか。


沖縄返還

 

家から駅まで向かう途中に沖縄料理屋がある。

そこでは沖縄出身の歌手やらがたまに来て、沖縄民謡なんかのライブサービスを行なっているらしく、いつも盛り上がっているようだった。で、この前ここを通りすがったとき、10人くらいの子供たちが元気な声で歌っているのが聞こえてきた。

子どもたちを集めた沖縄民謡のイベントでもやってるのかな?  と思ってよく聞いてみたら、子どもたちみんなで「カーモンベイビー!!!アメリカ!!」と大合唱していた。

たぶんだけどこれ沖縄返還前の民謡だと思われる。

 


今年買わなきゃよかったもの(2018ワーストバイ)

 

去年もやった、『今年買ったものでコレが良かった!年間ベストバイ3』を次回の更新にしたいと思ってるんだけど・・・今年何買ったかほんとおぼえてねー。

Amazonの購入履歴を見ても「俺こんなん買ったっけ?!」ってのがかなりある。
これはつまり、俺が何か買おうとするたびにハンマーで殴られて、買うことをすっかり忘れてしまったとしても1年間全く影響がなかったということだ(その反面お金はたまるから、次回あたりの年間ベストバイはハンマーになると思われる)。

 

そんなことを思いつつAmazonの履歴を見ていたら・・・逆に今年「買わなきゃよかった」もの断然のワーストがあったわ・・・。

 

 

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この針金みたいなヘッドマッサージャーがそれだ。

 

デパートの美容品売り場とかで、これの類似品(いやこっちが類似品だけど)が置いてあって試してみたら気持ちいい!俺は美容師さんのしてくれるヘッドマッサージが大好きだし、頭のツボを刺激すると肩こりとか目の疲れに効くというから自宅でもやってみたい、と思ってポチったんだろうと思う。


クソ。針金の部分が貧弱すぎて全然頭皮を圧迫してくれない。ひたすら優しく頭を撫でられているような感じがする(父さんにもされたことないのに)。
それがゆえにゾワゾワする怪しげな快感もあってこれが最初は楽しかった・・・のだが、人間の体はそうした刺激にすぐ慣れるので、「3撫で」くらいからはうんともすんとも感じず。


もはや家のどこを探しても無いから2日目あたりで怒りとともに廃棄したんだと思われる。
しかもこれ1個買うとなぜか2個ついてくんだよな。こんなの家族間でシェアしてまでやんねーよ!

 

ついでに言うと、こいつのAmazonのレビューで「自分の頭でやったらすぐに慣れて何も感じなくなりました。とても残念です。それからは友達の後頭部に突然使ってびっくりさせるのに使っていましたがその遊びにも飽きました。★☆☆☆☆」ってのがあった。好き。

 

 

引っ越し先のマンションの人と話せるサービスがあればいいのに


引っ越しを考えている。

理由は上の階に相撲部屋があるからだ。

 

これまで暮らしていた中で力士を見かけたとか、忘れ物した付け人にキレてぶん殴ってる貴ノ岩なども見たことはない。でも、たまに関脇でも目指して稽古つけてんのかってくらいの大きな音がすることがあるから上の階には相撲部屋があるに違いないと思っている。

で、とにかくこれに悩んでいるから、次は鉄筋コンクリートのしっかりしたマンションに引っ越しすることを考えている。

 

……この年の瀬、他に引っ越しするヤツなんていませんな。
新規の空き物件なんてそうそう出なくて、あるのはたまたまこの時期に工事が終わる新築物件くらい。
新築が悪いってわけじゃないんだけれど、家賃も高いし、礼金もヘタすりゃ家賃2ヶ月分くらいはかかる。

だから築10年くらいで、そろそろ礼金取ることも止めたような物件(築20年くらいのボロアパートで礼金をとっているところを見ると殺意が湧く)を探しているんだが、、、無い。

あってもすぐに他の人に契約されちゃう。

 

緑色の不思議な生物がマスコットの不動産屋のサイトで、自分の求める条件に合致した物件に空きがでると「新着通知」くるよう設定してあるのだが(これ自体は実に便利だ)、これが募集がくると同時にすぐ埋まる。内見可能なのが1ヶ月後とかなのにだよ??(ということは、内見せずに契約しているような人たちが普通にいるってこと。)


不動産屋もそういう状況を知りつつ「内見できるまでに大体決まっちゃうから、今すぐ申し込みしろ」とか言うんだが、たとえ内見しても失敗続きなのに、内見しないで決めるなんて絶対ありえない(内見しても失敗続きなんだから内見なんて無駄だからさっさと契約しちまえという話もあるが)。

 

でも、内見ができる(=今住んでいる人が退去する)まで待ってると、内見なんてせずにぼんぼん部屋を決めちゃうような冒険家たちに先を越されてしまう。どうしたら?

 

問題は、物件の募集は、その部屋が退去予定となった時点から開始されるものの、部屋が見られるのはその人が退去してからになるというタイムラグだ。裏を返せば、まだ住んでいるにも関わらず、その部屋の中が見られたらいい(そのうえ、部屋を見せた人も得をする)。さらに言えば、リアルな住み心地なんかも教えてくれたらもっといい(上に相撲部屋があるからやめとけなど)。


そこで、以下のようなサービスを作って欲しい。

マンションの現住人と自分とをマッチングさせることで、内見はもちろん(居住中の部屋が見られる)、利便性、不満点などを聞くことができるサービスだ。流れは以下の通り。

 

①:利用者(引っ越しを考えている人)はサイト運営者に課金することで、他のマンションの居住者に連絡することができる。


②:マンション居住者は無料でサイトに登録することができて、利用者からの連絡に応じて部屋を見せたり、住心地などを伝えて、運営サイトから1件あたりの手数料を得る。

 

このようにすると住む前から部屋の中が見られたり、住んでるやつは寝ながらお小遣い稼ぎできるしいいんじゃね・・・・って思ったけど、これサービス開始後半年以内に女性被害の事件5億件くらい出るだろうし、一年も経てばお手軽な売春宿提供サービスに成り下がるわ


それに、たとえ立会人(不動産仲介業者)をつけても家に上がられたときに何されるかわかったもんじゃないし、こちらが弱そうなヤツかどうか見定めて、後日強盗にくるかもしれないし・・・だめだ! 思いついたとき「やった」と思ったんだけど・・・。

でも、不動産屋からではなく、まさに居住中の人から話を聞けるサービスはあっていいよなと思う。不動産は高価なのにも関わらず、情報の非対称性がありすぎるのが問題だ。
誰か俺に部屋を見せてくれ。お礼はヘッドマッサージャーだ。

 

※マンションノートっていう口コミサイトは前からあって、とても良い試み。
でも閲覧するには今住んでいる(昔住んでいた)マンションの口コミを投稿しなくちゃいけなくて面倒だし、実家からはじめて一人暮らしするって人には使えないのでもうちょっと使い勝手よくしてください!