勉強の進捗(2024年2月~3月)

3月はいよいよ書くことがあまりなく更新しなかったのだが、年度末で仕事が忙しかった(俺は仕事中にブログを書いている)ほか、それなりに勉強していた。

というわけでここに、ネットワークスペシャリスト試験に向けた勉強の進捗状況を報告する。

 

 

 

 

ネットワークスペシャリストの午後試験を見て思ったんだが、これまでの論文系資格と違って、択一式の勉強ばかりしてても全く対応できないと思った。択一式の延長線に記述式は存在しない。

 

こうなると、択一式、記述式、それぞれの勉強を、それぞれの試験のためだけにやる必要があるので、割と非効率になる。全部「過去問道場」で済ませてほしい。

 

記述式の勉強のため、ネットワーク知識が体系的にまとめられている本を読むことにした。午後1の問題を一読して、基礎に関する知識を体系的に学ぶ必要があると感じたからだ。

「体系的な勉強」。コスパを重視するのがモットーの俺が最も嫌いな言葉のひとつだ。ちなみに他の嫌いな言葉は「原子爆弾」「お年寄りを狙ったフィッシング詐欺」だから相当嫌いな方だ。

 

ただ、こういう時に体系的に学ぶと言っても、すべてがまとめられた辞書のような1冊を選んではいけない。前回の記事でも言ったかもしれない。

基本書を4冊~5冊読む。そうすると、何だかどれも「同じこと言ってるな」と思うようになる。その「同じこと言ってるな」というのがまさにどの本でも掲載されている超重要事項なので、それだけ記憶する。

 

今のところ読んだのは次の4冊。

 

・この1冊で全部わかるネットワークの基本

それなりに分かりやすいが説明は浅い。1冊目に適している。

おすすめ度★★★☆☆

 

・これ一冊で身につく ネットワークの基本としくみ 

「この1冊で全部わかる」の本に毛が生えたような感じ。説明は最低限だがパケット通信の流れの説明が逸品。2冊目に適している。

おすすめ度 ★★★☆☆

 

・ネットワーク超入門講座

著者が資格試験に関する本を山程書いているだけあって資格向きの本。ネットワークの本で意外と紹介がないハードウェアに関しても写真が豊富。実務上の知識もついて分かりやすいが「超入門」以前の基礎知識はあった方が良い。3冊目以降に適している。

おすすめ度:★★★★☆

 

ネットワークスペシャリスト合格教本

前回の記事で「こういう分厚い本を一生懸命読んでいると落ちる」とか酷いことを言ったと思う。その意見を撤回するつもりはなく、この本は割と分かっている人の説明が多く理解するのが大変。

例えばSMTP(メールのプロトコル)の説明は次のとおりだ。

(学習していない人は赤字の部分を読み飛ばしてもらいたい)

SMTPエンベロープは、SMTPコマンド(?)で入力したMAIL FROM(?)とRCPT TO(?)の情報が記述されるフィールド(?)で、MTA(?)(?)はこの内容をもとにメールの転送を行います。SMTPヘッダは送信者や受信者、エンコード情報(?)などが記述されるフィールド(?)です。SMTPエンベロープと似ていますが、このフィールドはメールを受信したクライアントのMUA(?)(?)が使用する(?)ものです。つまり実際の配送段階(?)で使われる情報はSMTPエンベロープだけで、受信者の便宜のために(?)SMTPヘッダがあることになります。」

 

何言ってるのかさっぱりわからん。MUAとか配送段階とか、そういう知識がある人が前提になっている。

ネットで意味を調べながら理解しても、そんじゃエンベロープだけでよくてヘッダいらねえじゃねえかと思った。本当はそうじゃないんだろうけど、その辺は言わなくても論理でわかるよねという感じ。ちっともわからん。

だが分かる人にとっての知識の整理にはいい。5~6冊目、または、試験直前向け。通常は手を出さなくていい。

おすすめ度:★★☆☆☆

 

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既に試験日まで1ヶ月を切っているため、このあたりで午後1、午後2の問題演習を進めるつもり。