猫が天国へ行った話

クリスマスにこんな暗い話していいのかって感じだけれど、12月23日に、実家で飼っている20歳の猫が天国へ行ってしまった。

 

猫で20歳というと、人間では100歳過ぎだそうで、それなりに長生きしてくれたんじゃないかと思う。とくに病気ということではなくて、内臓(とくに腎臓)が弱ってきたことからご飯が食べられず、ついに体力が限界になったらしい。

 

最後を看取った母によれば、亡くなるちょっと前に病院に連れて行った際、お医者から入院させて、点滴を打ちつつ延命させるかという話をされたそうだけど、もう長くないとのことで、実家につれて帰ってきてから眠って、次に様子を見た時にはもう動かなくなっていたのだそうだ。完全に寿命を終えたんだと思う。

生まれてから生涯を過ごした家で、最後まで自分を産んでくれたお母さん猫だと思っていた母のそばで最後を迎えて、少しは安心できたかな。 

 

この20年間、なんどか体調が悪いこともあって、そのたびに、この猫が亡くなったらどうしよう、悲しくて会社を一週間くらい休むかもしれないと思ったけれど、母からLINEが来た時、意外と心の準備ができていたし、亡くなったあとに実家へ見に行った時も、すでに硬くなった体を優しく撫でられた。

そして自宅に帰ってからとても悲しくて泣いた。動物に寿命があるのが悲しい。

 

猫は20年も生きると動物愛護協会から(猫が)表彰されるようだから、今年になってから表彰してもらうか母と猫に相談したけど、そんなのいいと言われた。俺はやっておけばよかったなあと思う。でも猫も喜ばないだろうな。

それから、昔からの言い伝えでは、猫は20歳になると、尻尾が割れて猫又という妖怪になるといわれている。いっそのこと本当に妖怪になって、このままずっとうちにいてほしかった。 

 

25日(今日)、これを書いている今、動物の合同葬儀を行っているという施設でほかの動物たちと一緒に供養されていると思う。

母もがっかりしてると思うから、これまで撮り溜めた猫の写真でカレンダーを作ってあげようと思う。悲しいけど、僕たちがいつも思い出してあげることで、きちんと天国までたどり着けるんだそうだ。

 

 

ドアを開けてくれってニャーニャー鳴いて、面倒臭そうに開けてやったのがなつかしい。

君がいなくなって、僕たち家族みんな悲しいよ。

 

 

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