ネットワークスペシャリスト試験を受けた

先日から勉強日記を公開していたとおり、ネットワークスペシャリスト試験を受験するつもりでいて、すなわち本日が受験日だった。

そこで今日は受験会場での所感を述べる。

 

受験生めっちゃ若い。

これまで、ITストラテジスト、プロジェクトマネージャー、システム監査技術者と連続的に受けてきて、いずれの受験会場でも自分(30代中盤)が最年少だと思われたところ、ネットワークスペシャリストの受験会場には20代っぽい受験生が非常に多かった。

女性すらいた! これは上記3試験では考えられないことだ。なんだろう、より現場でシステムをいじくるような若者向けの試験ってことなんだろうか。

 

あと、変な奴がいなかった。これもすごいことだ。

過去に、「応用情報」では受験会場では受験会場に「これが私の時計です」とか言って巨大な置き時計を持ち込んだ奴や、午後2試験までたどり着きながら試験開始直後に問題文の表裏だけを見て即帰宅した奴とか、様々おかしい奴を見かけたが、今回は例外なく常識的な人間だった。昼休みに見ていたyoutube動画を、イヤホンに接続されていると思って誤って音量最大で再生してしまった俺が最もアレな奴だったくらいだ。

 

受験生自体に関する所感などどうでもいい。

テスト自体に関しての所感を述べる。

 

午前2

まあまあむずかった。新傾向のスパニングツリープロトコルの問題などもあってしっかりと間違えた。が、過去10間の問題だけで6割の正解は導けた。

解答はすでにIPAの公式サイトで公表済みであり、合格していることは確認した。

 

午後1

BGP,プロキシサーバに関する挙動の問題。

問題文の冒頭だけを見ると「ローカルブレイクアウトによる負荷分散に関する問題」などと「はい????」と思うけれども、それは何なのかしっかり説明があったうえ、設問自体もその場でどう考えるかという力が試されているように思えた。

例えば「IP-Unnumbered設定とはなにか」とか、多分この単語を事前に勉強してきている受験生はいないだろうが、文脈からなんとなくわかる、それをきちんと30字に自身を持ってまとめられるか? ネットワークのことならわかるぜ、という自信が必要なんだろうん。

ただし単純な語句問題のような「知ってなければ即アウト」みたいなものも多く、暗記作業も必要。

総合して良い問題だと思った。

 

午後2

俺が選択した「選択問題2」では「電子メールの認証」に関する問題が出題された。

本試験を受ける人ならば知っているだろうGmailセキュリティポリシーの変更事件から、メールの認証技術(SPFDKIM、DMARC)について予習してきた人が多いのだろうか、俺もその一人だったけれど、周りもそんな感じだった(少なくとも表面「選択問題1」)を解答している人はそんなにいなそうだった)。

DNSの設定に関する設問もあったが、

 【すごく難しい単語】とはこういうものです。で、この運用のためには【基本的な設定】が必要です。この【基本的な設定】とはどういうものか。

みたいな良い問題が多かった。

問われていることはどんなテキストにも掲載されていることなので、初見でビビらないことだ。

諦めない、分かることを書く、粘る、IPA高度試験を受ける者が胸に刻んでおきたいことだ。

なお、俺自身はそんなに手応えはない模様。

そして、合格発表が7月!?!? 

ぜひIPAにはこの悶々とする期間の短縮化に努めてほしい。試験監督が必要なら俺が時給1500円でやってやる。

勉強の進捗(2024年2月~3月)

3月はいよいよ書くことがあまりなく更新しなかったのだが、年度末で仕事が忙しかった(俺は仕事中にブログを書いている)ほか、それなりに勉強していた。

というわけでここに、ネットワークスペシャリスト試験に向けた勉強の進捗状況を報告する。

 

 

 

 

ネットワークスペシャリストの午後試験を見て思ったんだが、これまでの論文系資格と違って、択一式の勉強ばかりしてても全く対応できないと思った。択一式の延長線に記述式は存在しない。

 

こうなると、択一式、記述式、それぞれの勉強を、それぞれの試験のためだけにやる必要があるので、割と非効率になる。全部「過去問道場」で済ませてほしい。

 

記述式の勉強のため、ネットワーク知識が体系的にまとめられている本を読むことにした。午後1の問題を一読して、基礎に関する知識を体系的に学ぶ必要があると感じたからだ。

「体系的な勉強」。コスパを重視するのがモットーの俺が最も嫌いな言葉のひとつだ。ちなみに他の嫌いな言葉は「原子爆弾」「お年寄りを狙ったフィッシング詐欺」だから相当嫌いな方だ。

 

ただ、こういう時に体系的に学ぶと言っても、すべてがまとめられた辞書のような1冊を選んではいけない。前回の記事でも言ったかもしれない。

基本書を4冊~5冊読む。そうすると、何だかどれも「同じこと言ってるな」と思うようになる。その「同じこと言ってるな」というのがまさにどの本でも掲載されている超重要事項なので、それだけ記憶する。

 

今のところ読んだのは次の4冊。

 

・この1冊で全部わかるネットワークの基本

それなりに分かりやすいが説明は浅い。1冊目に適している。

おすすめ度★★★☆☆

 

・これ一冊で身につく ネットワークの基本としくみ 

「この1冊で全部わかる」の本に毛が生えたような感じ。説明は最低限だがパケット通信の流れの説明が逸品。2冊目に適している。

おすすめ度 ★★★☆☆

 

・ネットワーク超入門講座

著者が資格試験に関する本を山程書いているだけあって資格向きの本。ネットワークの本で意外と紹介がないハードウェアに関しても写真が豊富。実務上の知識もついて分かりやすいが「超入門」以前の基礎知識はあった方が良い。3冊目以降に適している。

おすすめ度:★★★★☆

 

ネットワークスペシャリスト合格教本

前回の記事で「こういう分厚い本を一生懸命読んでいると落ちる」とか酷いことを言ったと思う。その意見を撤回するつもりはなく、この本は割と分かっている人の説明が多く理解するのが大変。

例えばSMTP(メールのプロトコル)の説明は次のとおりだ。

(学習していない人は赤字の部分を読み飛ばしてもらいたい)

SMTPエンベロープは、SMTPコマンド(?)で入力したMAIL FROM(?)とRCPT TO(?)の情報が記述されるフィールド(?)で、MTA(?)(?)はこの内容をもとにメールの転送を行います。SMTPヘッダは送信者や受信者、エンコード情報(?)などが記述されるフィールド(?)です。SMTPエンベロープと似ていますが、このフィールドはメールを受信したクライアントのMUA(?)(?)が使用する(?)ものです。つまり実際の配送段階(?)で使われる情報はSMTPエンベロープだけで、受信者の便宜のために(?)SMTPヘッダがあることになります。」

 

何言ってるのかさっぱりわからん。MUAとか配送段階とか、そういう知識がある人が前提になっている。

ネットで意味を調べながら理解しても、そんじゃエンベロープだけでよくてヘッダいらねえじゃねえかと思った。本当はそうじゃないんだろうけど、その辺は言わなくても論理でわかるよねという感じ。ちっともわからん。

だが分かる人にとっての知識の整理にはいい。5~6冊目、または、試験直前向け。通常は手を出さなくていい。

おすすめ度:★★☆☆☆

 

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既に試験日まで1ヶ月を切っているため、このあたりで午後1、午後2の問題演習を進めるつもり。

 

 

子供の鼻吸引と歯磨きなどの話

子育て日記。

 

●1月末に妻がコロナに感染したものの、その後1週間で回復し、今では家族みんなで健康に過ごしている。家庭内でも感染対策をしてよかった。

しかし、一時期、子供に鼻風邪のような症状が出て、鼻呼吸ができずに上手に眠れず辛そうだった。

我が家には例の(皆さんも持っているだろう)子供用の鼻吸引器がある。

こういう時にはアレで「シュポシュポ」してやるんだが、それがあまりに嫌らしく、あの「シュポシュポ」という音が遠くから聞こえるだけでこの世の終わりみたいな泣き方をする。

あれを使われて大人しくしている子供が、この惑星に1人でもいるのだろうか???

 


●「大人しくしている子供なんかいるのか??」という疑問で思い出した。

「歯磨き上手だね♪」だとか「お薬飲めたね♪」だとか言って子供が楽しそうに歯磨きしたり粉薬を飲んだりいているテレビ番組やCMやらがあるが、あんなものうそだ。

 

基本的には歯磨きも粉薬も、まず子供の四肢を大人二人がかりで押さえつけることから始まる。

 

お前たちは「おかあさんといっしょ」にある歯磨きのコーナーで、四肢を押さえつけられている子供が出演しているのを見たことがあるか??? 

あんなものはうそっぱちだということだ。

 

だいたい、あのテレビ番組を見ていると、これから歯磨きをしようって子が、フリルのついた真っ白のドレスを着ている。ママにいたっては顔が真っ白になるくらいのフルメイクだ。

「これから歯磨きすんのに、なんでそんなおめかししてんだよ!!」と、いつもブツブツ言いながら子供と視聴している。

 

うちの子はまだ1歳10ヶ月ちょっとだが、これから3歳になる頃までに大人しく歯を磨くようになるんだろうか、とても信じられない。

 

 

●1歳10ヶ月の男児にご飯を与えると、まず全体をよく見渡して「肉」があるかを確認する。そして肉から食べ始める。肉が無くなるとわめく。

うちの子は大丈夫なんだろうか?

もっとも、2歳になる前から、全体的にまんべなく食べることなんて不可能だろう。

俺もそんなこと普段からしてないし、このことを三角食べとか言うらしいことも最近知ったくらいだ。

ただ、肉野菜チャーハンを作ってやって、米粒と野菜の間から肉だけを精密な動きで取り出す我が子を見ながら、妻に「将来的にはバランスよく食べるようになるんだろうか?」と相談したところ「ディナー・ビュッフェに行って、最初の皿にケーキを山盛りにしてくるパパの遺伝子が入ってるから諦めたほうが良いんじゃない」と言われた。

なるほどな~。

行儀が悪いのではない、生命の神秘なのだ。

 

 

(学習状況)ネットワークスペシャリスト

学習状況の共有。

 

最近はもっぱら「ネットワークスペシャリスト」試験に取り組んでいる。

昨年末までは「中小企業診断士」も二足のわらじ的に進めていたんだが、二足のわらじ無理

そもそもわらじなんか履いたこともないのに、一気に二足も履こうとするのが間違いだったのだ。*1

というわけで、4月の試験までは「ネスペ」に集中することにした。

資格試験において「二兎を追う」ことは非効率だから止めておいた方がいい。

そもそも野原で2匹のウサギを追いかけ回したことも1度しかないのに、無謀な話だったのだ。

 

ネットワークスペシャリスト試験対策の話。

2月中までに、【午前2(択一式)】の過去問を令和5年から平成25年までの10年分終わらせた(回答をすべて記憶した。)。

次回の試験(択一式)も、この過去問から6割は出題されるだろうから、仮に明日受けたとしても合格すると思う。

 

というわけで、今から本番までは午後の記述式問題への対策となる。

やはり択一試験を繰り返すだけでは理屈が身についていないから半分もわからない。

このため、(他の試験ではしなかったが)知識の整理用に、ネットワーク系の薄い本*2を通勤時間中に読んでいる。

 

重要なのは、ここで「ネットワーク大百科」みたいな分厚い本に手を出さないことだ。そんな時間はないし、ネスペの試験でもおそらく必要ない。

IPAの試験など「問題文が何を言っているかが何となくわかる」くらいで十分に合格できる。

 

【イラスト図解式 この一冊で全部わかるネットワークの基本】

170ページあるが半分はイラストなので読みやすい。10年分の択一の過去問をこなした後だと理解が深まる。

 

これと並行して、公式サイトからダウンロードしてきた過去問を解いてみるが、他の論文系資格(ITストラテジスト、プロジェクトマネージャ、システム監査技術者)と違って、発表されている公式の解答を見ても、何故そうなるのか理由がわからない(計算問題などは最終数値だけ出ている感じ)。

 

なので午後試験を解説した参考書は必須。

で、他の試験ではTACの「オールインワン」を使っていたのだが、ネスペでは左門氏の有名な参考書があるのでそれを使う。

 

一冊2,780円

ネスペの受験料は7,500円だからその3割くらいする。

しかもこの本、1冊で1年度分で、その年ごとにまた別の本があるんだよね。

ネスペ受けるまでにいくらかかるんだろう。*3

 

ちなみに、ネスペ受験用のテキストがブックオフでかなり安売りされていたので試しに買った。700ページ近くある大著で、こういう本は基本的に買ってはいけない

 

実際、前半400ページくらいまであるテキスト部分を読んでも、過去問に回答できるようにはならない。ネットで調べたほうが100倍効率的だ。

 

また、最近はAIチャットとしてBingが提供しているCopilot(GPT-4が使われている)が利用できるから、こいつに教えてもらうことも手軽にできる、というか、Chat GPTが試験勉強をする上で死ぬほど便利ということに、今回の勉強で気がついた。

下記の記事にChat GPTを活用して勉強する利点がわかりやすくまとまっているので、興味があれば見てほしい。

qiita.com

 

たまに、Chat GPTの情報は不正確で~、原典に当たらなければ~という意見も見かける。

その通りだと思う。ちょっとした疑問でも原典で調べ、結果、時間がかかりすぎて結局飽きてしまい、試験の競争から脱落していく予定であればそうしたらいいと思う。

 

上記の本の説明に戻ると、前半部分の基礎編は何の役にもたたないが、後半(400ページ~700ページ)は、午後の記述問題に関する丁寧な解説がイラスト付きでされていて使い道がある。

この本の本体はこの部分だろう。会社にある業務用カッターで後半部分だけ切り落としてそこだけ使おうと思う。

 

なんだか結局参考書の紹介になってしまった。

午前対策はもう良いと思うので、3月、4月をかけて午後1、午後2に取り組む。

具体的には上記の本を使って令和5~令和元年くらいまでの過去問を解き、内容を理解したうえで本番に臨む予定。みんなも頑張ろう。

*1:だいたいわらじに限らず靴を一気に二足も履こうする遊びなんか、たいていの人であれば21歳くらいまでに止めるだろう。

*2:薄い本といってもえっちじゃないやつなので安心してほしい。えっちなネットワーク系の本とは?

*3:著者の左門市には悪いがブック●フを利用しようかな・・と思うものの中古価格もたけえ!! それだけ内容が充実した良い本なのだろう。

妻がコロナになったので隔離生活をした話

1/22(月)、朝から妻の体調が悪く、子供の面倒を見られなかったことからテレワークに変更。昼過ぎに妻が通院。コロナ陽性であると診断され帰宅。

 

常々、

  • 「同居しながら家族間でコロナの感染拡大を防ぐのは不可能」
  • 「コロナが発症するまでに潜伏期間があるのだから、【全てはもう終わっている】」

などと思っていた俺は、特に何もするつもりもなく、普段の寝室に妻を寝かせ、通常の風邪のように扱い、いつもと変わらない日常を過ごそうと考えていた。

 

そして、その結果、自分も今後確実にコロナを発症するだろうから、それに備えていの一番に連絡する先がある。いい年したみんななら真っ先にそうするよな。


そう、グランブルーファンタジーで所属しているギルド(騎空団)への連絡だ。
コロナで苦しんでいたらイベント周回どころか、ログインすらも難しいかもしれない。そうすると同じギルドメンバーに迷惑をかける。会社なんかその次だ。

というわけで、家族がコロナに感染し、近いうちに自分も発症するだろうから、プレイ時間が減るかもしれない旨をギルドメンバーに報告した。
すると、最も仲の良いギルドメンバーから次のように励ましがあった。

  • お前ならやれる。
  • 自分の姉の家族でもコロナ発症者が出たが、寝室の隔離、お風呂の時間の管理などをきちんとしたら、家族内での感染拡大を防ぐことができた。最初から諦める者に神は不幸しか与えない。
  • 最近追加された「終末の神器」の限界超越のための素材は、日頃のクエストをこつこつこなす必要がある。
  • お前なら必ずやれる。生還し、ともにスーパー・アルティメット・ルシファーを討ち果たそう。

 

 このような事もあり、できる限り家庭内での感染拡大を防ぐ試みをしてみた。


○生活拠点の隔離


基本的な生活スペースを分離し、妻には隔離していてもらうことにした。
すなわち、妻はこの一週間、寝室に閉じこもってもらい、寝室外に出るとしてもトイレとお風呂に限る。


トイレが感染源になることも多いようだが、うちは1階と2階とで2つあるので、この1週間は完全に使い分ける。


また、お風呂は、コロナ感染者はその日の最後に入ることを徹底し、また、入浴後は窓を開けて換気する。

 

寝室も当然別々にするのだが、普段仲良く同じベッドを使っていることから、そのベッドを妻にあげると寝る場所がない。
赤ちゃんは「ネムリラ」という全自動ゆりかご機に乗せておけばいいだろう。体重12kgとはいえまだ入る。
俺はどうしたらいいだろう。赤ちゃんが生まれた時に寝床にしていた「天使の箱」という寝床に足をかがめて収納されていればよいのだろうか。あれは、見かけは安っぽそうなのに2万円もしたからまだまだ有効活用したいと思っていたんだ。

 

結局、この隔離生活のために、ニトリで布団を1組買った。

が、1組だと狭い!
赤ちゃんと毎日暮らしていると「アハ体験」みたいなものでそんなに実感しないものなのだが、1歳8ヶ月ともなればめちゃくちゃデカい。というわけで、俺の実家に連絡して、もう1組の布団を貸してもらうことにした。


この2組の布団を、普段、俺がテレワークに使っている仕事部屋に敷き詰めて、そこで寝る。

が、いつもと環境が違うのか、赤ちゃんが寝ねえ寝ねえ。
ずっと周りをぐるぐる見渡しては、あっち行ったりこっち行ったり。
また、寝る前には寝室に常備してある絵本を読み聞かせるルーティンだったのが、それを忘れてしまい、赤ちゃんは仕方なく、仕事部屋の書棚から適当な本を持ってきて、俺に読んでくれとせがんだ。で、その本というのがグラップラー刃牙(バキ道20巻)だったから面白かった。

 

ただ、こんだけやっても、結局同じ家の中に同居しているし、寝室の扉だって密閉されていないし、何の意味があるんだろうかという気持ちがまだ3割くらいあった。

 

○使うモノの分離

 

隔離期間中に使うもの(主に食器)は、(もちろん洗うけど)基本的に同じものを使い続けてもらうことにした。
朝・昼・晩ごはんを作って(昼は冷凍食品が多かったが)、妻の寝室の前に置き、ご飯ができたよと告げ、妻には俺が立ち去ってから回収してもらう。


これが刑務所の看守と基本的に変わらない動作だったから、一回、「53番!!メシの時間だ!!」とかいってトレイを部屋の前に置いたら具合悪いながらも怒られた。


あと、妻が言うにはドライヤーも別のものにしたほうが良いらしく、家にあったスペアのドライヤーを渡した。

このドライヤーは、赤ちゃんが生まれる前、妻が切迫早産で入院した時に買い与えていたものだ(入院先ではドライヤーがなかった!!!)。そこで値段をケチったのが良くなかったのか、これが「弱」タイプでも大爆音をかなでるシロモノで、深夜に妻が使っただけで赤ちゃんと俺とが揃って飛び起きた。

 

○テレワーク


妻が感染発覚してから数日間、俺の体には全く変調はなく、したがって仕事については自宅からテレワークをした。


とはいえ、妻の食事や生活の世話に加えて、赤ちゃんもワンオペで面倒を見たうえで、更にテレワークといえども仕事をするのは相当困難、というか不可能だった。
まったく外に連れて行かない訳にも行かないから、朝はお散歩、昼休み中は公園にも連れて行った。

 

今から思えば俺もちゃんと休めば良かった。
そうすればむしろ昼間から赤ちゃんを公園に連れていったり、別の場所で過ごしたりと感染拡大防止にも繋がっただろう。

 

が、「やればできるのでは」と思った俺はテレワークすることを選択した。


赤ちゃんは普段、専業主婦である妻がずっと遊び相手になっているからか、基本的に一人で遊んではくれない。パズルを与えても、俺に持ってくる。
また、赤ちゃんは家にあるディズニー熊(ダッフィ)が大好きで、パペット人形が本当に生きていると信じているから、パペット人形に生命を宿せとばかりに仕事中の俺に押し付けてくる。

この仕草が可愛いから遊ばないわけにいかず、結局、左手にパペット人形、右手にマウスという状態で遊びながら仕事をしていた。

キーボードを打ちたい時はダッフィに「ちょっとまっててねえ、ボク、業界団体の人にメールを出さなきゃいけないんだ!」とか言わせて、ダッフィのもこもこした手のまま打っていた。

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仕事できるか。

 

そんな感じで、1/23~1/26まで仕事らしい仕事はあんまりした記憶がない。
中途半端に仕事するより、今は周囲の理解も得られる(コロナだし)から、ちゃんと休んだほうがいい。

 

○まとめ


こんな感じで妻のコロナ発症から1週間を耐えた。
今や妻は回復し、子供の世話を再開した。俺と赤ちゃんは何ともない。
ギルドメンバーの言うとおり、諦めずに隔離生活を行って良かったと思う。

同居家族の誰かがコロナを発症した時、諦めないでほしい。生活区域、生活時間、使用物品を分離すれば、何とかなる。

あと、潔く仕事は休んだほうが絶対いい。子供がいるならなおさらだ。

 

とはいえ、これから発症したり、本当は感染しているのだけど無症状なだけかもしれない。*1

このブログを書いた後でしっかりとコロナに感染していた場合,あらゆる家庭内での対策は無意味だったからしないほうがマシみたいな話を冒頭に大きく補足する。補足がなければその後も一応、健康に過ごせたということだ。

*1:俺自身の検査はしていない。鼻に綿棒をつっこんでかきまわすような、非人道的、人権侵害も甚だしい検査なんかイヤだからだ

【合格体験記】(IPA)システム監査技術者に受かったぞ。

今年の10月に受験していたIPA主催の国家資格「システム監査技術者」に受かっていた。

 

 

これでIPA高度試験は3つめの合格となったけど、今回も「午後1(記述式試験)」がやばいな。昨年合格したプロジェクトマネージャ(以下、「PM」)でもギリギリだったけれど、今回も合格ライン60点のところ、65点!
あと1問不正解だったら、午後2(論文試験)も評価されることなく終わっていただろう。

 

実は試験終了後、どこかの予備校がネットで発表している「予想解答例」と見比べた時には、「午後1」は8割程度得点できていて、これは勝ったなと思っていたんだ。


そんで余裕ぶっこきながらこの2ヶ月ダラダラ過ごしていたものの、先日にIPAから公式の模範解答が発表されてみると、予備校の答えと全然違うじゃねえか!!

予備校から出されている予想解答が間違っているということは、予備校には行く必要ねえってことだ。


という具合に今回も崖っぷちでの合格となったが、例によって合格体験記を書く。
もっとも、毎年の受験者数を見ると、プロジェクトマネージャ(約8,000人)、ITストラテジスト(約5,000人)に比べ、システム監査技術者のそれは2,000人(合格者300人)しかいない。


地球上の全人口のうち約0.0000025%の人間にしか役に立たない記事なんかいるんだろうかと思うけど、一応、記録として残しておく。

 

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○午前1(免除)【勉強期間:─】


去年、プロマネに受かっていることから免除。従って受験していない。
応用情報に受かったことを最後にここ5年間くらい全く「午前1」を受けていない。
午前1は、全科目で共通する最低限の知識が出題されるものだが、もはや今受けても合格点に届かないと思う。
この試験を永遠に免除され続けること、それがIPAの高度試験を受験する理由のひとつだ。

 

○午前2(択一式)【勉強期間:2週間程度】


ここから本題。
択一式なので、そう、例によって過去問しかやっていない。
当てずっぽうで答えたのが運良く当たっていたこともあり、22/25正解で88点と高得点にはなったが、仮にそれら当てずっぽう共が全て不正解だったとしても(過去問だけの知識でも)7割は取れていると思う。


従って過去問だけのインプットで良い・・・のだが、大きな問題がひとつ。
国家資格とはいえ、プロマネやストラテジストに比べると、過去問・解説が見られるサイトがそもそもない!! ほとんどない!


一応、IPAの公式サイトから、過去問の本文と回答をPDFでダウンロードすることはできるものの、正解の選択肢の記号しかわからない(解説がない)し、年度ごとにダウンロードしなきゃいけないしで凄く使い勝手が悪い。

「過去問道場」などの無料の勉強資材が豊富にある試験勉強をしている人は感謝しなさい!

とりあえず解説がないことには目をつむり、各年度の問題を手軽に学習できる(問題の正解・不正解がシステムでわかる)以下のサイトを利用した。

システム監査技術者試験の過去問メニュー | 独学ステーション

 

解説がないから、設問と回答をセットで「そういうものだ」と理解する。それでも本当に何言ってるんだかよくわからないものは、用語をネットで調べて勉強した。
この作業がPMやストラテジスト(以下、「ST」)には無かった作業で、かなり時間を要した。

 

ちなみに、「過去問を学習した」というのがどの程度のことを言うかというと、過去5年分の過去問について、正解率ほぼ100%になるまでやる。選択肢を見ただけで(つまり、設問を読まずに)「これが答え」と判別できるまでやるのがベスト。
なぜなら、過去問どおりの問題が次に出題されるとき、ほぼ必ず、設問も全く同じ文章だからだ。


調べても何しても全く理解できない問題も中にはあるだろうが、最終手段として「これはウが答え」とおぼえて良い。割り切ろう。
で、そのためには、選択肢の文章を念仏のように唱え続けるのではなくて、過去問を高速で回し続ける方法(フラッシュカードみたいなやりかた)が良い。


逆に、分厚い参考書を片手において通読する、みたいなやり方は、択一式試験の合格から最も離れたところにある方法だと思ってもらいたい。

 

○午後1(記述式)【勉強期間:1ヶ月弱程度】

 

この試験の鬼門ともいえる「記述式」
記述式が鬼門なのは、「システム監査技術者」に限らず、他のIPA試験でも同じなのだが、今回もかなりギリギリでの合格となってしまった。

冒頭でも書いたが、試験直後、予備校がネットに公表している解答例を見る限り、かつてない高得点で合格したと思って喜んでいたんだが、実際にIPAから発表された解答に突き合わせると、まったくダメだった。


受かっといてこんなこと言うと鼻に付くようだけど、これ相当難しいと思う。

どう難しいかというと、努力で知識を身に着けてもそれがそのまま身につかない気がする。

PMやSTは(これらも簡単な試験ではないが)、基本的に問題文をよく読めば素直に答えが導ける。問題文から解答になりそうな部分をそのまま抜き出せば良いから、というのがその理由だ。

自分で文章を考える手間がほとんどない。逆に「自分で文章を考えて書いた」答えこそ間違っていると言ってもいいくらいだ。

 

が、システム監査技術者は、問題文を読み解いたうえ、ある程度自分で考えて作文しなければならない。これにはトレーニングが必要で、それが足りていないと、正解にかなり近いのに部分点だったり、または1点ももらえない場合が結構あるんじゃないかと思う。

 

例えば令和5年度の午後1(問2)を紹介すると、企業内の各部署が自分たちの事務効率化のためにアプリを開発しまくっていて、品質管理も情報共有も出来ていないことが問題となっており、そのために開発標準を作って品質管理を適切に行いましょう、という話がされている。

そのうえで設問を見ると「開発標準を適用すべきではない場合は何か」とある。

どういう場合に開発標準を適用しなくても良いのか、そのものズバリは問題文のどこにも記載されていない。


何となく、問題文の文脈などから、開発標準を適用すると、リリースまでに相当程度の時間がかかるため、「どうでも良さそうなアプリの開発には、開発標準を適用しなくていいよね」という感じになるんじゃないかと思うんだが、「どうでも良いアプリ」を開発する場合みたいな文言がない。

 

唯一、問題文に「簡易で高い可用性が求められていないアプリ」という言葉があり、PM、STを受験してきた経験からここ以外に答えになるものはないと考えた(実際にTACの模範解答もコレだった)。

 

が、公式の模範解答では「開発するアプリの規模が小さく難易度が低い場合」となっていて、うん、まあそうなんだけど、その文章って問題文のどこかに書かれてます??と感じる。

 

人生で初めて受験するのがシステム監査技術者の場合、上記のように「回答すべき文言も、問題文のどこかに書かれている」というパターンが分からないから、上記のような違和感もあまり覚えないで済むかもしれない。

でもたいていの人は、他の高度試験を受けたあとでシステム監査技術者を受けるだろうから、回答の仕方に工夫が必要だ。

(もっとも「簡易で高い可用性が求められていないアプリを開発する場合」であっても部分点が貰えてるのかもしれないけど)

 

ただ、光明はあって、自分の考えで、「ざっくり」した答えであっても正解になりうるということだ。


例えば、同じ午後1(問2)の設問で、開発標準を取り入れる際に生じるデメリットについて問われているものがある。
無理やり(セオリー通りに)問題文から抜き出そうとすると、「開発が長期間・高コストになる可能性がある」とか「ニーズに合致したアプリ開発とならない可能性がある」とか、そんな答えを苦心して生み出すものだが、模範解答は「現場の負担が増える」。おわり。

 

こんなふうに「もうちょっと詳細に書かなきゃいけないんじゃないか」と思うようなことでも、(一つ前に紹介した事例でもそうだが)わりとザックリした答えでOKなことがある。
だから、「だいたい答えになりそうなところ」を問題文から見つけたら、問題文自体は参考程度にして、ざっくりと「だいたいこんな答えかな」というのを作文する。
このトレーニングを繰り返すのが手っ取り早いのではないかと思う。


65点だったから何もアドバイスみたいなことは言えないが、知識ゼロの状態でもう一度受け直せと言われたら、その方法を採用すると思う。


○午後2(論文式)【勉強期間:3日程度】

 

論文対策については、「問われていること全てにきちんと解答する」というルールに従えば、基本的に問題は無い。
具体的には、設問文をそのまま論文の各章のタイトルにするというもので、過去の記事(ITストラテジスト合格体験記)で詳細に説明しているからそちらを見てもらいたい。
STのほか、PMも、本試験もほとんどそれだけでAランクだった。

 

amemiya-a.hateblo.jp

 

システム監査技術者の論文試験の特徴としては、「監査手続きについて書きなさい」という設問が必ずある。
上記のリンク先で紹介している方法では、何を書けばわからない場合でも、全て問題文中に事例が書かれているから、それをそのまま採用すれば良いという方法を紹介しているものの、実はシステム監査技術者試験では、設問上に特定の監査手続きが紹介されていないから、この絶対無敵の方法が使えない!

 

だから、どんな監査手法があるのか、その手法を使って何を確認するのか、というのは、実際に書けるよう、パターンを用意する必要がある。
この点も、「問題文に全部答えが書かれている」PMとSTに比べて、自分の頭で考える手間がある。全くの無対策だと面食らって何も書けないだろう。


でも大丈夫、「監査証拠を見て確認」のパターンでだいたい何とかなる。

例えば次の通り。
 
○監査証拠を議事録とした場合
 ・監査手法「議事録を確認」
 ・確認すること「xxx(確認しなきゃいけないこと。設問による。)がきちんと討議されていること」「利害関係者、管理者がきちんと出席していること」

 

○監査証拠をマニュアルとした場合
 ・監査手法「マニュアルを確認」
 ・確認すること「内容が最新化されているか、必要な見直しが定期的に行われていること」「改訂内容について管理者までの確認を受けていること」

 

○監査証拠を課題整理表とした場合
 ・監査手法「課題整理表を確認」
 ・確認すること「課題をきちんと把握、整理しており、かつ、放置せず、解消に向けた取り組みをしていること。」「課題ごとに進捗管理し、管理者が確認していること」


など・・・。

こんなふうに「なにかを見て、なにかを確認する」というパターンを何個か用意しておけばだいたい問題ない。

令和5年度で出題された「サイバーセキュリティ態勢」に関する論文テーマも、PDCAを回すうえて必要となる課題整理表だとか、実際のリスクに対処するための連絡先やBCPの整理だとか「書類を見てちゃんと出来てるか確認」的なことをそれらしく書いたら「A」ランクの評価だった。

 

○まとめ


総括すると、PMやSTよりもずっと難しいと思った。

実務経験が無いならなおさら「とっつく」ために過去問演習は必須。
PMやSTに合格している人でも記述や論文の書き方に試験特有のクセがあり、この試験に特化した訓練をする必要があるから、しっかりと時間をとって勉強したほうがいい。


○今後のこと


今年8月に「中小企業診断士」を受ける。財務会計はだいたい終わった。
それまでの間、来年4月に「ネットワークスペシャリスト」を受ける。まだ無勉。

これは落ちるかもしんないけど、最終目標の「情報処理安全確保支援士」のために必要な知識なので、長い目でやる。

 

同じニコ生放送を繰り返し聞くのはメンタルに良い。

24歳から25歳にかけて、仕事上のことで精神的な危機があった。

その頃から、生き残るためのメンタル維持のため、寝る前にニコ生やyoutubeを聞いている。それも全く同じ配信者の、全く同じ回。

1週間くらい全く同じ音声を聞いていると、次に配信者が何を言うかまで全て記憶している。その記憶通りの言葉を言う。

これがいい。

 

いつも通りの言葉で音声が始まり、そのままウトウトして寝てしまう。

7~8時間後に起きると、まだいつものことを喋っている(寝る前に聞くのは長時間配信している人の放送に限る)。その言葉で、寝てから何時間くらい経ったかがわかる。何故ならほとんどのセリフを暗記するまで繰り返し聞いているからだ。

 

こんなふうに、決まった言葉ではじまり、決まった言葉を続け、決まった言葉で終わる放送を聞き続けることが、メンタルの維持にとても役立っている。

 

安心は「次がわかること」なのだ。

自分の理解しているとおりの世界が続いて、そのことは、眠りから醒めても変わらない。

今夜も世界は変わらず、自分の理解しているとおりにある。

理不尽なことを言われた日、仕事で失敗した日、体調が悪くなって落ち込んだ日、そんなふうに不安な時に、「変わっていない」世界を認識するのは、とても安らぎになる。大丈夫、今日は昨日と同じだし、明日も今日と同じなんだ。

 

20代の頃から精神的な危機を救ってくれている、トミー(ニコ生配信者)、あさし(同配信者)、ペンタ(youtubeグラブル配信者)本当にありがとう。俺が今日も明日も変わらない世界に安心していられて、生きていけるのはまさに君たちのおかげだ。

俺がおじいさんになって死ぬまで放送していてほしいと心から思う。