エピソードクイズについて(君は何問解けるかな)

 

こんちは。

 

みんなは披露宴に出席したことってあるかい。

あれに出席するたび思うのは、みんな色んな余興を披露していてとても凄いってこと。

お歌とかピアノとかな。俺もせっかくピアノ習ってるんだしいつか余興でやってやろうかと思う。

 

俺が見た余興の中でよく覚えてるものでは、披露宴会場のホテルの廊下を歩いていると前の控室から短パンにハッピ姿で太鼓を抱えた30人くらいの連中がどんどこ出てきたことがある。お前たちはこれからどんな祭りをおっ始めるつもりなんだ。


あと、エピソードクイズといって、新郎(新婦)に関するエピソードをその友人が披露しつつ、その内容に関することでみんなにクイズを出題するというものもあった。

例えば【新郎は昔こういう仕事をしていて・・・その中で私がとても感心したことがありますが、それは次のうちどれでしょう。】のような感じだ。


これは会場の人も参加できるし(賞品もあった)、新郎新婦の人となりもわかるしで、とてもよく考えられた素晴らしい余興だった。

 

ただこれは、良いエピソードが豊富にある人格者ならばそれに応じた良いクイズができるものの、そうでもないと酷いことになる。例えば俺自身に関するエピソードクイズ(いずれも三択クイズ)をいくつか作ってみたので、みんなで考えて解いてみてほしい。


全問正解した者全員に15億ジンバブエドルやる。

 

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問1.ある日、青山さんが出社するやいなや、妙に落ち着きがない様子で、とてもソワソワしています。どこからか電話もかかってきています。さて、どうして?

 

A:自分の仕事が認められ、社長から表彰の電話がかかってきたから。

B:同僚の女の子から愛の告白をされたから。

C:業務用のパソコンに無断で私物のデータ(10GB)をせっせと入れようとしたところ、そのうちの一つがウィルスに感染していたおかげで思いっきり会社のセキュリティが反応した結果、パソコンを没収された上でこれから監査委員による事情聴取を受けることになったから。ちなみにその後反省文を書かされたから。

 


  

問2. 高校時代、青山くん(とそのお友達)が文化祭の準備をしていた時に、クラスメイトから付けられた「ニックネーム」は次のうちどれでしょう。

 

A:率先してみんなを引っ張る「リーダー」。

B:より良い出し物のアイディアを次々に出してくれる「コンサルタント」。

C:みんなが一生懸命準備している一方で自分たちは一切手伝わないどころか屋上でただひたすらマリオカートゲームボーイアドバンス版)のタイムアタックで1秒単位の更新に励んでいた「ゲーマーズ」。なお実際の文化祭の場にもこのろくでなしどもの姿は無かった。

  

 


問3. 小学6年生の青山くん。登校するやいなや、いきなり先生に引っ叩かれました。なぜ?

 

A:寝坊をして、ホームルームに遅刻したから。

B:前の日にクラスメイトと大喧嘩をしたから。

C:「墨汁をカラカラに乾燥させたら一体何が残るのだろう」。 その日のあいだ青山くんは、何をしていてもずっとその疑問に取り憑かれていたのでした。
これまで理科の授業で水溶液の性質について教わり、例えば食塩水を乾燥させれば食塩が、石灰水であれば石灰が残ることが分かっていた。では、あの黒い墨汁は一体何が残るんだろう? 黒い何かが残るのは直感的にわかる。でもそれは何だろう? 

とてもじゃないけど確かめずにはいられない。これを確かめずにいたらきっと頭がおかしくなって死んでしまう。

そう思った青山少年は、書道の授業で使っていた墨汁を紙コップの擦り切れまで入れ(抽出する黒いナニかは多いほうが良いと思ったのだろう)、これをタプタプこぼしそうになりながら学校のベランダのふちに置いた(太陽に近いほうがより乾燥が進むと考えたのだろう)。
ちなみに6年生のベランダは校舎の3階にあり、ベランダの下はみんなが通る昇降口になっている。

 

さてここで、生物学的に、鳩やリス、あるいは青山少年の脳みその重量は10数グラム程度であることが知られているが、その程度の脳みその重さだと、ベランダの縁に置いた紙コップ(中には墨汁がタプタプに入っている)が一晩放置してどのような結果を招くかということを考えることができないことが一般的に知られている。
彼が考えたことといえばただ「墨汁をカラカラにしたらどうなるんだろう」こればかりだ。

 

翌日、この脳みそが10g程度の動物が期待に胸を膨らませつつ教室に入るなり「おいwwwwwあの墨汁ってwwwwwwwwwお前んだよなwwwwwwwwwwwwwwwwww」などとバカ笑いする田村くんに「え??」って思った次の瞬間に先生に思いっきりビンタされていた。

このように理由が一切開示されないまま一方的に引っ叩かれるのは教育の上でどうかと思うが、よく聞いてみると、前の日に彼が製造した墨汁乾燥装置ことタプタプの紙コップは、設置からかなり早い段階で風に吹き飛ばされて、運悪くベランダ下の昇降口にいた低学年の女子生徒の頭からかぶさり、全身が墨だらけになったそうだ。よくまあそんな運の悪いやつがいたもんだ。青山少年はその後開かれた法廷の場でそう証言したことが記録に残っている。

そして、とりあえず「墨汁がカラカラになったらどうなるのだろう」に対する答えは「ビンタされる」が正解だったようだ。

で、それに終わらず、青山少年はその後の休日に、新品のお洋服を手にした両親とともにその子のお家まで謝罪にいったのだった。もちろん両親からも「なんでお前そんな意味不明なことしたんだ」と怒られたが(理由は墨汁がカラカラになったらどうなるのか知りたかったからだ)、そのこともあって青山少年は化学者への道を諦めたのだった。

 


 

さあど~れだ!
ってちょっと分かりやすいかな?

これをうまい具合にみんな楽しめるクイズにするセンスってすごいと思う。


俺も将来、スピーチとか余興を頼まれたらこんな問題をつくって、新郎新婦の門出を祝いたいと思う次第だ。

 

 

今までに食べたラーメンで美味しかったやつベスト5

 

普段からラーメンを食べてはせっせとSNSにその模様をアップロードしていたところ(人はなぜラーメンを食うとSNSにアップするのか)、今までに食べたラーメンで美味しかったものを紹介してくれとの要望があったのでこうして筆を取りました。

 

とはいえ、俺はラーメン好きといっても週に1~2回食べる程度の普通の人だし、有名店なんかも全然知らないから、普通に「最近食ったら割とうまかった」くらいのランキングとして見てもらえたらと思う。

  

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これを書いた時点で思いついたベスト5は以下のお店だ。

 

 


気分によって順位は入れ変わるだろうけれど、今までに食べた中で美味しいラーメンはと聞かれたら以下の5つを挙げる確率が高いんじゃないかと思う。

ほぼ東京ですまん。

 


5位:銀笹(東京:新橋)

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ぎんささと読む。
なんかパンダ御用達みたいな店の名前してるよな。

 

おすすめは塩ラーメン。

上品に透き通るような黄金のスープに旨味が凝縮されていてとにかく美味い。
鯛だしベースなんだそうで、すっきりしてるけどコクのある味になっている。他ではまず食べられないな。
つみれも美味い。鯛めしも定番なんだそうだ。店内も綺麗で、女性が多い。

でもすげえ並ぶ。狭い店なせいもあってとにかく並ぶ。可能なら11時には行ったほうがいい。
こうした人気店に行くと一日のスケジュールがラーメン屋に行くことを中心に設定しなければいけないから大変だ。

 


4位:生粋(東京:池袋)

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きっすいと読む。おすすめは醤油ラーメン。

ここのラーメンはとにかくサンマベースなのが特徴的で、サンマの塩焼きを麺にからめて食べているような錯覚になる。でも癖や生臭さがまったくなくて、他の具材ともマッチしている。
大盛りでもスルっと食べられる。
サンマのラーメンってあんまり見ないけど何で無いんだろうな。
昔はたくさんあったけれどこの生粋の登場により全部死に絶えたのかもしれない。ってくらい美味しい。

 

池袋に本店があるけどお店が広くてあんまり並ばないのも良い。
千葉の浦安にも支店があったんだが、改装工事がはじまり、終わった頃に行ってみると蕎麦屋になってた!

なぜ蕎麦屋

 


3位:博多一双(福岡:博多)

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「はかたいっそう」と読む。

2年くらい前に博多へ出張した機会に立ち寄ったんだが、これまでの人生で食べた豚骨系ラーメンではダントツで美味い。
塩気とコクのあるミルクみたいなスープ! うん、まさにミルクを飲んでるみたい。

絶妙な甘みが感じられ、濃厚だけど癖がない。いくらでも飽きが来ない。麺も細麺だけどモチモチしててボリュームがある。
これを普段から食べている人にとっては、関東地方のとんこつラーメンとか「なんだこれ??」ってなるのわかるなあ。
1回しか食べてないけれど、脳の中のとんこつラーメンのイメージが書き換わった感動の食べ物。

 

ただし、食べた後は一日中とんこつの香りに包まれて過ごすこととなる。
俺はそれを知らずに、しかも仕事前にこれを食べてちょっとした地下鉄テロを引き起こした。
博多の人はこうしたラーメンとどう付き合っているのだろう(多分地下鉄に乗るような日は食べないんだろう)。

 

2位:とみ田(千葉:松戸)

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「とみた」と読む。

俺はずっと、ラーメンはスープが美味いのであって、スープが無い「つけ麺」というのは遠慮していたんですな。
なんか出てきた時に冷たいし。人肌とラーメンは温かいほうがいいってゲーテ( 1749年~1832年)が言っていた。


で、当時の職場の課長がラーメン大好きな人で、その人に連れられて(休日)とみ田へ行った。
1時間以上並びましたねえ。今は整理券システムを導入するなりして、混雑を避けられるのかもしれないけど、自分が経験した中で最も行列がすごかったラーメン屋さん。

そんなに並んでこれを食べたその日から、基本的にラーメンといったらつけ麺食べるようになったくらい、人の味覚を180度変えてくれる衝撃的な美味しさだった。
ちょっと前に大流行した、濃厚魚介つけ麺(スープどろどろ)の代表格みたいな感じ。
スープどろどろなんてちょっとしつこい味かな~と思うんだけど全くそんなことなくて、飽きない! そんな見た目のスープでも麺自体の美味しさを引き立ててくれるのでふしぎ。
麺の味に感動するからとりあえず(タレつけず)麺だけ先に食べるんだ。

 

本店は千葉の松戸にあるけれど、最近は千葉駅とかららぽーと東京ベイとかにも出来てきて、そこへいくと行列が本店ほどじゃないから良い。


1位:はやし(東京:渋谷)

 

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渋谷の道玄坂の途中にある。

これまで鯛ベースだの、さんまベースだの濃厚魚介だのと紹介してきたけれど、ここは魚介ベースの(割と)正統派に近い醤油ラーメン。だからあんまり言うことがない。
あんまり言うことが無いけれど、醤油ラーメンはこれで人類の完成形でいいと思う(勝手に認定)。
塩気の中に感じるコクと甘み、そしてそれられた柚子が上品さを加える絶品中の絶品。

渋谷で仕事があったついでに行ったのだが、その時連れていたラーメン好きの同僚が、普段は健康のためにスープを必ず残すものの、この「はやし」だけは「気がついたらスープ全部飲んでた、まじでうまい」と愕然としていたくらい。
割とアクセスしやすいし、そこまで無茶に並ばない点もおすすめ。

 

 

【番外編】


ランキングに載らなかったけれど、何度も訪問して食べるくらい美味しいお店は以下のとおり。

 

156(東京:麻布十番) 

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「いちころ」と読む。ランキングでいえば6位。
鳥白湯(「とりぱいたん」と読む。鶏ガラベースの白濁スープ)の中では一番美味いと思った。鳥白湯はだいたいコッテリ、しつこい味のスープになってしまうんだがここのはスルっと飲めてコクがすごい。

 

青葉(東京:中野)

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ド定番。「はやし」に近い感じの醤油ラーメン。中野で最も美味い。迷ったらここでいいよ。特に言うことがない美味しさ。

 

風見(東京:銀座)

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酒粕出汁の珍しいラーメン。コクがあってまろやかな風味、その中に調和する塩気。このスープを作った人はすごい。

 

一点張(東京:赤坂)

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味噌ラーメンはあんまり食べないんだけれど、ここのはとても美味しい。塩気がちょうどいいし飽きがこない味噌ラーメン食べたかったらここで食べるんだ。。
ちなみにラーメンの有名店なのに食べログだとなぜか「ラーメン食べにきたけどチャーハンうめえ!!!!」って口コミが多い。

 

たかはし(東京:新宿)

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最近食べた中ではかなりうまかった。新宿が本店だけど、上野のアメ横にも出店しててそこへ行った。焼き魚をそのまま食べているようなスープと、香りが素晴らしい。麺ももちろん美味い。
チャーシューも薄切りのレアで、ローストビーフみたいだ。うまい。


いし川(東京:新橋)

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おすすめはつけ麺。
「とみ田」を食べたことによってつけ麺大好きになったことは上記のとおり。
でも、それで好きになったのは「とみ田」のような濃厚ドロドロの、麺にスープが持って行かれるようなタイプのやつで、サラサラのつけ汁のやつは何か物足りなくて遠慮してたのね。
で、ここのつけ麺はサラサラタイプのつけ汁なんだけど、これが麺によく絡みついてとてもうまい!
なんでサラサラしてるのにこんなに濃厚でコクがある味に思えるんだろう? ふしぎだ。食べやすいから、「つけ麺食べたいけどいつもの濃厚なのは苦手」という人におすすめ。
なんかランキング上位並のレビューになったな。ちなみにたまに俺がいます

 

 

これ以外にも美味いと思ったラーメンはあるけれど、どれも「どこかで食べたなー」という美味しさだったのでそういうのは省き、ここでは「他では食べられないだろう」という味のラーメンを紹介した。

 

みなさんも美味しいラーメン屋があったら教えてくれよな。

 

子供の頃の奇妙な遊びの話

こんにちは、あのねえ、ちょっと聞いてよ。

 

ツイッターのフォロワーさんが「ブログのテーマを募集しま~す♪^^」などと言っていたからさ、同じくブログが趣味である俺としてはこんな題材どうよっていろいろアドバイスしたいところだよな。


で、そのとき俺は「子どもの頃の奇妙な性癖について書いてください」などと気の利いた提案をしたところ、「うんわかったー♪^^;」などと言いつつ実際にはそれと似ても似つかない「恋愛」に関するテーマでブログを書いておられるようなので(なぜだ??)、仕方ないから今回は俺自身の奇妙な行動について書こうと思う。ここまでどうでもいい前置き。

 

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子供の頃、俺がどこかで遊ぶとしたら基本一人だった。理由は友達がいないからだ。

そしてまた、そうした遊びをするときは基本道具も何も使わなかった。理由はお金が無いからだ。

これらの要件をまとめると、俺が子供のころにしていたのは一人でできる道具の必要ない遊びで、具体的には変わった形の木の枝を振り回したり、ただ意味もなく近所の公園の四隅に向かって猛然と走るとかそんな感じだ。

 

これだけでも相当面白い遊びなんだが、これをさらに味付けするべく、俺は毎回違った妄想をすることで、同じ公園の四隅に向かって走るのでもその都度スリリングな状況を作り出していた。


例えば、今は野球の試合中で、9回裏2アウト、ヒットを打った自分がランナー1塁だとする。俺はサヨナラのチャンスを作り出すべく、一世一代の盗塁を試みる(つもりで公園の隅に向かってダッシュ!)! すごく面白い。

で、この妄想で何度か走り回って飽きてくると、じゃあ次は5回裏ノーアウトの状況でやってみよう。7回裏ワンアウトではどんな気持ちになるだろうなどと妄想しては、公園の四隅に向かってダッシュ

しまいにはそうした状況を妄想する時間に30分、実際にダッシュするのに10秒という、公園という土地を利用するにはあまりに非効率な遊びになっていった(あの子は公園の隅でずっとブツブツ言ってたと思ったら突然走り出して病院にいかなくていいのか?)

基本的には自分が死ぬまであと10億年はあるだろうと思っているヤツがする時間の使い方だ。

 

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自分ひとりだったら靴の裏がすり減るまで好きに走り回ればよいが、俺だってごく稀に、友達と遊ぶことがあったんだ。

 

そこでも公園を走り回るわけにはいかないから(こうした楽しい遊びは教えたくない)、代わりによくやったのは、みんなでおもちゃの剣を持ちつつ、家の周囲を覆うブロック塀を歩いて回り切るという冒険ごっこだった。今思い出しても懐かしい。男の子はこうした遊びをひたすら出来るものだ(とはいえさすがに20代前半の頃には段々とする機会が減っていったが)。

  

俺と友達たちが、細い足場の上を歩いていく。

で、ただ歩くのではつまらないから、「ここの下には10,000度の溶岩が流れている。落ちたらすげえ熱いぞ!」などと妄想の設定をしつつ、みんなでソロソロと用心深く歩いていたのだ。

 

 そして、魔物を倒しつつ(実際には野良ネコなどだが)、無事にブロック塀を周りきった勇者たち。

冒険をやりとげ、「次どんな遊びする?」と言う仲間を前に、俺は「次は溶岩の温度が15,000度だとしてもう一回やろうぜ!」だからな。

 

かくして、先程と外見的には完全に同じ遊びをしていると思われる子どもたちがブロック塀をぐるぐる歩いていくのだった。温度の刻み方で無限に楽しめる。

 

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この遊びから示唆されることは何があるだろう。何もなさそうだ。

強いて言えば、心の持ちようで普段の景色も変わってくるぞということだ。これは今ひねり出した。

 

ところで、これと似たような遊びをしている声優を知っている。

俺が昔よくラジオを聞いていた井上喜久子さんという人なんだが、彼女は「電車のつり革が全部ドーナツだったらどうだろう」などと妄想しながら電車に乗っていたそうだ。すごく美味しそう。ただ電車が急停止した際に哀れなほど無力だ。

 

一見すると同じことの繰り返しのように見えるこの人生も、頭の中の想定ひとつで違う景色になる。同じように見ているのは自分なのだ!

 さあ外に出て、この世界を新しい角度で見てみよう! なんていう2,000円で参加できそうな自己啓発セミナーみたいな終わり方にしてみました。またね~。

 

 

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こんな賃貸物件借りて失敗しました(後編)

 

みなさんこんにちは(「「先生こんにちは!」」)

 

今回は、前の続きとして、俺がこれまでに住んだ賃貸物件に関する様々な失敗(「洗面所から毎日汚水の臭いがする」「毎日隣の部屋から養豚の鳴き声が止まらない」など)の話をする。

 

ちなみに、今回からの引っ越しについては転勤に伴うものでなく、「更新料」を支払うことが嫌で、契約期間満了と同時に別の物件に移ったものだ。

 

話が逸れるが、更新料とは何かを簡潔に説明しよう。

まず、君は賃貸物件を借り、毎月の家賃をしっかり支払いつつ、契約期間である2年間ほどそこへ住むとする。

そして、2年目のある日、突然あたまがおかしくなり、1ヶ月分の家賃と同額のお金を銀行から引き出し、これを理由なくビリビリに破いて川へ投げ捨てる。

以上が更新料の説明だ。

ウオッカを10リットルほど一気に飲まされたってこんなバカな真似はしないだろう。だがこの国では、契約期間を過ぎても継続して賃貸物件に住み続けるにあたっては、このようなバカな真似をしなければならないのだ。

 

商品をまとめ買いしたり、長期間の契約を結んだりした場合は、むしろ代金を安くしてくれるのが普通なのだが(こうしたものを「リベート」という)、商品をたくさん買うことでむしろお金を余計に支払わなければいけないのはこの地球上で賃貸物件だけだと思われる。

 

ただし、更新料が嫌だと行っても、近所の空き地の土管に湿ったブランケットを敷いて寝るわけにもいかないから、おとなしく更新をするか、さもなくば引っ越しをするかのどちらかしかない。

そして、引っ越しをする場合は、引っ越し代や礼金、仲介手数料などがかかってくるから、たいていはこのバカでアホみたいな更新料を支払うほうが安くなるようだ。

 

不動産屋はそれを知っているから「どうせ引っ越ししないんでしょwそっちのほうが高くつきますもんねw」などと言って、全く根拠のないお金を請求してくるのだ。

これがヤクザの商売でなくて一体何なんだ。

 

ただ、こうした商売が成り立つこともまた、市場経済の結果のひとつだと思う。俺は自由な市場を愛するから、そういう商売についてとやかく言うつもりはない。

とやかく言うつもりはないが、できればそうした更新料を請求してきた不動産屋については最低でも死刑以上の刑罰がくだされるような刑法の改正を行ってほしいと心の底から思っている。

 

以上のように更新料については親のカタキのように憎んでいるから、契約期間満了と同時に俺は引っ越すことに決めた。

 

ただ、それだとやはり引っ越し代だけ余計に支払って損をするから、引っ越し先については、今住んでいる部屋よりも家賃が安い物件を選ぶことにした。

このようにすると、引っ越しした時点では損をするものの、新しい賃貸で暮らす2年間トータルの費用で考えれば、家賃の差額分で(新しい部屋のほうが家賃が安いので、結果的に)プラスマイナスゼロとなるのだ。

 

この方式を考えついたとき、俺はひとり「やった」とつぶやいたのです。

更新料を全く支払わず、かつ、長期的に見ればまったく損をすることが無い方法をついに考えだしたのだ。ノーベル賞のいずれかをもらったっておかしくない。

 

ただ、ひとつだけこの理論の難点を指摘すると、この方式だと、新しい部屋は今の部屋よりも必ず家賃が安くなければならないから、何回か引っ越しを繰り返した時点で「新しい部屋の家賃は毎月40円以下でなければならない」とかになってしまい、結局は近所の土管に湿ったブランケットを敷いて寝るはめになる。

 いつまで待ってもスウェーデンノーベル賞選考委員会から電話がかかってこないと思ったらこんな問題があったんだな。

 

更新料についての俺の考えはこれで終わりだから、ようやく本題へ入ることとする。

 

 

 

【4軒目】     

築  :12年

間取り:1K(リビング9畳)

交 通:最寄りの駅まで30秒(駅から職場までは30分)

 

  • 失敗のポイント:駅まで近すぎて失敗。

 

さすがに引っ越しにも慣れてきたこともあって、賃貸物件4軒目となる今回はこれまでで最大に失敗した部屋となった。

 

こうまで自分に学習能力がないと、俺の頭蓋骨の中には脳みそでなくてちょっと大きめのマリモが入っているんじゃないかと心配になる。

 

失敗のポイントにもあるとおり、今回の物件はあまりにも駅から近かった。

どのくらい駅チカの物件かというと、マンションの入り口が駅のロータリーに面している。これ以上に駅に近いところに住んでいる人となると、駅の構内に段ボールを敷いて寝ている人たちくらいしかいないくらいだ。

 

この物件を見た時の俺はこう思った。これほど駅が近いのにむしろ家賃が下がるなんて幻か? 幻の大地か? そして間取りもいいし、きちんとした鉄筋コンクリート造のようだし、まさに掘り出し物の優良物件だ。どうしてみんなここへ住まないのだろう?? その物件で過ごす最初の夜まではそう思っていた(本物件では住んだことを後悔するスピードについても最短記録を叩き出した)。

 

夜になった。

深夜0時になっても、駅前には電光掲示板やデパートのネオンが煌々と輝いている。その光が直接部屋に流れ込んでくるから、カーテンを締めていても部屋が昼間のような明るさだ。

おまけに、深夜の2時くらいまで酔っ払った大学生の喧騒が聞こえてくる(酷い時は大喧嘩をしている)。もちろん覚悟していた電車の音も凄い。

 

ここで、ここの部屋の家賃が異様に安い理由がわかった。

駅に近いのは住環境にとって良いことだが、あまりに駅に近すぎると今度は急激にストレスが溜まり、とてもじゃないが住める環境ではなくなってしまうのだ。

ギリシャ神話のなかに、イカロスがあまりに太陽に近づきすぎたために蝋で出来た羽が溶けて落ちてしまったという話があるが、あれの賃貸物件バージョンだ。

 

そんなの内見した時に気が付かなかったのか?? という疑問はもっともだが、内見ってフツーは昼間に行くんだよな。で、お昼の駅前って意外と静かだったりする(少なくとも酒に酔っ払って騒いでいるヤツはそういない)。

 

また、昼間はネオンも輝いていないし、電光掲示板の光も気にならない。それが夜になると、こんなにも凄まじい環境になるだなんて想像もしなかった。

 

内見については、前回も「なるべく天気が悪い日にいけ」と述べたが、この失敗から学べるもうひとつのポイントがあって、それは「夜に行け」いうことだ。

(そのふたつのアドバイスを組み合わせると、内見は豪雨の夜中に行くのが良いという結論となる。さすがの不動産屋からも「もう来んな」と出入り禁止になりそうな客だ。)

 

ただし、現実問題として、業者は夜間の内見を受け付けない(鍵をオーナーから借りてこないといけないし、そもそも空き物件には照明だってついてない)から、完全に日が沈む前の夕方ごろに内見するのがせいぜいだ。だとしても、一度は夜間に自分で物件を見に行ったほうがいいと思う。

煌々と輝く看板ひとつでもありゃ、夜は明るくて寝られやしないぞ。

そうしたことを怠った罰として、ネオンのまばゆい光、パチンコ屋や酔っ払いの喧騒、あるいは電車の轟音に包まれながら、俺はそこで2年間を過ごすのであった。

 

 

【5軒目】

築  :10年

間取り:1K(リビング9畳)

交 通:最寄りの駅まで徒歩3分

その他:追い焚き、独立洗面台、浴室内乾燥機つき、鉄筋コンクリート

家賃:65,000円

 

  • 失敗のポイント:とくになし。これまでで最高の物件。

 

前回までの失敗をついに反省した俺は(遅っせえええええええよ)、今回の引っ越しにあたっては、

 

・引っ越しまで半年間ものリサーチ期間を費やし、

・自分にとって必要な間取りをきちんと見極め

・天気の悪い夕方以降に内見をし(それも何回も)

・快速電車の止まらない駅が最寄りで

・駅のロータリーに面しているようなバカな物件を避けた

(駅までは徒歩3分と近いが、快速の止まらない寂れた駅なので静かだ)

 

その結果、これまでの物件選びの中で最高の居住環境となった。

部屋は8畳弱だが、本棚やベッド、電子ピアノを置いても余裕があったし、築10年で内装も綺麗。しかも礼金なし。家賃も6万円台。

やっぱり快速の止まらない不人気な駅というのは、家賃の面でも非常に割がいいと再認識した。これが同じ路線でも、それなりに駅前にお店があって、なおかつ快速もとまるような駅で同じ家賃の物件を探すとすれば、確実に駅から徒歩10分以上は歩く必要があるだろう。

 

どうしたらこうした物件を探し当てることができるのか?

上に挙げたような基本的な努力を行いつつ、更に繰り返し内見に行くことだと思う。周辺環境や物件の丈夫さ、部屋の広さを確認するためには、内見は1回や2回では足りないんだ。

何度も不動産屋を煩わせて申し訳ないという気持ちがあって、なんとなく1回だけ内見にいって住むか住まないか決めてしまいがちだが、これは不動産屋を変えてでも同じ物件には3回以上行ったほうがいい。

物件への満足度は、その物件を探すことに費やした時間と、内見の回数に正比例する。

 

ちなみに、この物件についてただひとつだけ「あれ?」と思った点を挙げると、部屋全体の空気の通りがやや悪いらしく、キッチンで何か煙の出る料理をすると、窓などを開けたりしないといっきに煙が充満してしまう。

換気扇の性能が悪いのかもしれない(内見時にガスコンロで豚肉を炒めるわけにいかないからこれはわからなかった)。

その悪い換気のおかげで、住んでから半年後のある日俺の部屋に消防隊員と警察官がやってくるという体験をしたのだが、まあそれは別の話・・・。

 

 

【6軒目】

築  :10年程度

交 通:最寄りの駅まで徒歩7分

その他:重量鉄骨造

 

  • 失敗のポイント:鉄骨って何かわかっていなくて失敗

 

前回の引っ越しで最高の物件を引き当てた俺にはもう怖いものはない。これからは「賃貸物件評論家」と名刺に表記できるくらいだ。もはやこれまでの俺ではない。そんな自信とともに選んだ次の物件では、これまでの俺どおりに大失敗して無事に死亡した。

 

というのも今回の物件は、上の階の足音だとか、掃除機をかける音、引き戸の音などがかなりダイレクトに聞こえてくる。まるで同じ部屋に住んでいるかのようだ。

夜も0時くらいにドタドタしていると気になって寝られない。外の階段を登る音ですら響いてくる。部屋のどのあたりを歩いているかがよくわかる。

話し声などは全く聞こえないんだが、とにかく振動がよく響く。木造アパートでもないのにどうしてこんなことになっているんだ?

 

それは、このマンションが「鉄骨造」なことによるものだった。

社宅を含めて7回ほど引っ越しをしている俺は、鉄筋コンクリートと鉄骨の違いがわかっていなかったんだ。マジかよって思うよな。そうした罵倒や軽蔑は甘んじて受ける。

実際、これまでの引っ越しでは「木造じゃなかったら何でもいいやw」くらいに思っていて、鉄筋コンクリートと鉄骨は「なんか同じ鉄って書いてあるし似たようなもんでしょ」くらいに思っていた。これがまるで違う。

 

「鉄」と書いてあるからといって「鉄筋コンクリート」と「鉄骨」を同じにするのは、同じ「安」がついているからって安藤美姫安倍晋三を一緒にするくらい致命的な誤りだ。いくらスケート靴と可愛らしい衣装を着せたところで安倍晋三トリプルアクセルを飛ぶことはおそらく無いだろう。

 

俺が調べたところによると、鉄骨とは、骨組みは鉄で作りつつ、部屋と部屋の間(上下左右)は木のパネルなどで仕切られているだけの物件だ。

木だよ木! つまり「鉄骨」ってのは、骨組み以外は木造のことを言うんだな。

どうりで内見した時に、壁をコンコンやったら不動産屋が慌てて「コンクリ入ってないんでやめてください!」と止めにきたもんだ。これが鉄筋コンクリートならば音や振動を吸収してくれるが、鉄骨はあくまで骨組みが鉄なだけだから、上下左右からくる音や振動を吸収する効果はまるでない。要するに「鉄骨」とか言っているものの、音と振動に関しては木造と同じ(あるいはそれ以下)なんだ。

 

俺がこのことに気がついたのは、入居後しばらくして、あまりに響く上階の足音の大きさにびっくりした後のことだった。

 

ちなみに俺が住んでいるのは、正確には「重量鉄骨」と言われるものだが、これは骨組みとなっている鉄の厚さが6ミリ以上だと重量鉄骨、それ未満だと軽量鉄骨なんだそうだ。

もっとも、骨組みの太さが6ミリだろうが10メートルあろうが、上下左右の部屋との遮音性には全く関係がない。軽量鉄骨なら音が響くだろうけれど、重量鉄骨だから大丈夫だろうなんてことは決して無い。

 

そして、とても重要なこととして、そうした説明を不動産屋がしてくることは基本的に無い。また、仮に質問したところで「骨組みが鉄なんです」以上のことは決して言わないだろう。その結果、君たちが毎朝、上階の人のかける掃除機の音で目を覚ますのは非常に可哀想だから、やはりわからないことがあったらネットでよく調べたほうがいい。(俺はその時よく調べなかったものだから、毎日「あ、いま掃除機かけてるな」などと、上の階の人のお掃除事情に詳しくなりつつあるんだ。)

 

ネットで調べるとさらに「鉄骨は声がほぼ丸聞こえ」とあるが、我が家は幸いながら音はきちんと遮断されているように思う。でも、とにかく振動が半端じゃないから、「自分は騒音や振動について人一倍敏感なんです」という人は避けた方がいいだろう。

 

とはいえ、鉄骨の利点を述べると、鉄筋コンクリートと比べてやはり家賃が安い(そんなら木造はもっと安いが)。振動などは気にしない性格か、あるいは階上の影響を受けない最上階に住むのであれば、鉄骨造の物件でもいいかもしれない。

 

まとめ

後編での失敗ポイントをまとめると以下の通り。

 

  • 失敗のポイント:駅まで近すぎて失敗。

 ➣ネオンや人の喧騒など、駅から近すぎるとストレスが溜まる。

 ➣心配ならば夜にも物件を見に行くこと。

 

  • 失敗のポイント:鉄骨って何かわかっていなくて失敗

 ➣鉄骨は木造とほぼ同じ。遮音や振動対策は「鉄筋コンクリート」でしか期待できない。

 

その他の留意事項

 

以上、前後編にわたって、今までこんな部屋に住んで失敗しましたという話をした。

社宅を含めて計7回の引っ越しをしているものの、そのうち満足のいく部屋に住めたのはただ1回だけ。自分が哀れになるほど部屋選びのセンスがないと思う。

 

でも、それはまた同時に、部屋の良し悪しというのはちょっとやそっとじゃわからないということなんだと思う。これほど情報の非対称性がある市場もなかなか無い。

それに対抗するためには、俺達がインターネットを通じて活発に情報交換をするしかないんだ。その目的で今回のブログを書いた。

 

また、最後に、今回の失敗ポイントのほか、賃貸物件を選ぶ際の意識や、細かいけれど伝えておいたほうが良い点を以下に記すので、参考にしてもらいたい。

 

普段200万円の買い物します?

 

皆さんは200万円の買い物を2年ごとにしているだろうか。

200万円といったら、普通の人は稼ぐのに1週間か、ひょっとしたら3ヶ月くらいはかかるかもしれない。で、そんな大きな買い物をするとしたら、きっと半年くらいは、この世にある全てのカタログに目を通し、そのモノに対する知識の専門家となったうえでネットの口コミを比較し、家族とも相談し、それでも気が変わったりを繰り返した結果、「一生モノだから」という一大決心をともなうだろう。

 

一方、賃貸物件の毎月の家賃を7万円として24ヶ月住み、そこへ引っ越し代、仲介手数料、礼金を含めるとだいたい200万円になる。家賃7万円の物件を決めるのは、200万円の買い物をしていると同じことなんだ。それに対して、俺達は、同じ200万円のモノを買う時と同じだけの情熱や時間を費やしているだろうか? 

 

トータルでそれだけのお金を支払うことになる、という意識をしっかりもって、まったく遠慮することなく内見に内見を重ねることが大事だ。(同じ物件に2~3回内見に行ったっていいのに、なぜか1回いったらすべてをわかった気になるのが人間の不思議なところだ。「わたしはあの人のことを理解してるから!」などと力説する人が必ず騙されているのと同じことだ。)

 

内見をする回数に制限なんかない。長距離の引っ越しならば交通費の関係で難しいだろうが、可能ならば時間をおいて少なくとも2回は必ず見に行くことにしよう。

 

内見では「ダメ出し大会」をやる。

 

これも人間の不思議なところなんだが、不動産屋の内見に行くと「これくらいだったら我慢できるかな」「これくらいだったら歩けそう。いい運動になるし」「壁から明らかに人の骨が見えてるけど、カルシウムが足りなかったからちょうどいい!」などと、基本的に物件を褒める目線で見てしまうものだ。「ボンビーガール」というテレビ番組を見ていると、それがよく分かる。

 

これは、わざわざ自分が内見を希望して、不動産屋の人に連れてきてもらっている手前、何か文句を言うと不動産屋に対して申し訳ないという気持ちが働いたり、面倒くさい物件選びを止めたいという心理的な要素が影響しているのだと思う。

 

不動産屋に気を使う必要はまるでない(物件が気に入らなかったからといって、不動産屋の担当者を縄でしばってバイクで引きずり回しても良いという意味ではない)。

前述したように、賃貸物件は200万円の買い物だ。ダメなところがあったらきちんと「ダメ」という評価をくださないといけないんだ。

 

そこで提案したいのだが、内見時は自分の中で「ダメ出し大会」を始めることだ。

具体的には、内見時にノートなどを持ちこんで、この物件の「イマイチ」なところを最低5個は書く。何があっても5個書く!!!!

これまで見てきたように、例えば「排水口が臭う」「駅のネオンが眩しい」など、たった1つのポイントでも大失敗したと思うくらいなのに、それが5個もあったら住めたものじゃない。そんなところは二度と見に行かなくて良い。

他方、どうしてもダメ出しノートに何も書けない物件が出てくる。何もかも完璧なようだ。夜に行っても、雨の日に行ってもダメなところが書けない。

そうしたところはもう2~3度内見に行く。それでもダメ出しノートが書けなければ、そこに決める。

このように、基本はダメ出し目線で物件を見るようなルールを作るのが大事だ。

 

不動産屋からのプレッシャーへの合言葉は「そんならいいです」

 

不動産屋の決まり文句として「今日決めないと、他の人が契約しちゃいます」とうものがある。これは不動産屋に限らず、何かの契約時にグズグズ悩んでいると必ず言われる魔法の言葉だ。賭けてもいい。そして、これが全くのウソだということも賭けてもいい。(次にこれを言われた時には「わかりました。そんじゃ2週間後にきてまた空き状況確認します。今日決めないともう決まってるって言いましたよね?!」と確認してやりたいと思っている。)。

 

また、仮にウソじゃなかったとしても、そういう状況に迫られて部屋を契約するのは絶対にやめたほうがいい。以上のとおり、十分な時間を費やしてまともに選んでも7回中6回は失敗することを考慮すれば、不動産屋に急かされて決めた物件に満足する確率はほぼゼロだ。

 

「今日中に決めないと~・・・」と言われたら、自分には縁のない物件だったと思い「そうですか。それならやめます」と勇気をもって言うのが一番いいんだ。

 

 礼金は捨てる金

賃貸物件の契約にあたっては、家賃のほかにも「仲介手数料」「敷金」「礼金」などの費用がかかるのは皆さんご存知のとおり。仲介手数料は文字通り不動産屋に対する手数料、敷金は退去時のクリーニング費用の前払いだ。

 

では礼金とは何か。以下説明しよう。

君はある賃貸物件を見つけ、入居契約をする。その契約と同時に、突然あたまがおかしくなって、ふところから1ヶ月分の家賃を取り出したと同時にビリビリに破き、これを川へ捨てる。

礼金の説明は以上だ。

 

つまりお金を捨てるということだ。テキーラを10リットルほどラッパ飲みしたってそんなことはしないだろう。

こんなものは支払わないほうがいいにきまっているが、比較的新し目の物件は、礼金を支払うことが入居の条件とされている場合が多い。

どうしてもそこへ住みたければ支払ってもいいだろうが、毎月の家賃に換算してそれでも釣り合う物件なのか、よく検討してほしい。

というのも、仮に礼金が家賃と同額の7万円だとして、24ヶ月住むとしたら1ヶ月あたり2,900円になる。つまり実際には家賃72,900円の物件に住んでいると同じことになる(ただし物件の価値は7万円だ)。

 

俺は基本的には礼金無しの物件に住むこととしている(これまで唯一成功した物件は礼金無しだった)。

 

キャッシュバックキャンペーンは利用する。

 

過去、引っ越しに際して「このウェブサイトを通じて契約に至ると現金3万円をプレゼント」という怪しげなキャンペーンに応募したことがある(今でもググるとそうしたキャンペーンを行っているネット不動産会社が出てくる。)。

具体的な流れは以下の通り。

ある不動産屋サイトを通じて内見依頼を申し込んだうえで契約する。

その後半年以上そこへ住んでから、不動産屋のサイトを通じて「その部屋の住心地」だとか「不動産屋の対応」だとかのアンケートに答えると、1ヶ月後に現金で何万円かもらえるというもの。

 

これはちょっと半信半疑だったけれど、きちんとお金が貰えた(アンケートは○文字以上書くこと、と指定されていて、ちょっとダルかったけれど)。その分家賃が浮くので、なるべくだったら利用するほうがいい。

 

ちなみに、「貰えなかった」という口コミも見かけるが、よく読むと「業者から送られてきたURLに気が付かなかった」「気がついたら申し込み期間が終わっていた」とかそうした自業自得のものなので(お金はただぼーっとして手に入らないということだ)、皆さんは気をつけてほしい。

 

 

入居のタイミングは交渉可能

 

物件との契約を済ませた後、実際に鍵が渡される日(つまり、家賃が発生する日)については、普通は「即日」になると思う。不動産屋としても、契約が決まった部屋にはすぐにでも住んでもらい、家賃を支払ってもらいたいからだ。

 

従って、「契約は今するけど、実際に住むのはあと1ヶ月待ってくれ」という申し出は、通常は断られることが多い。その1ヶ月の間に別の人が契約してくれて、しかも家賃をその日から払ってくれる可能性があるからだ。

 

とはいえ、それは不動産屋と、部屋のオーナーとの交渉によって決まるものだから、一ヶ月からの契約じゃないと絶対ムリとか言っていると折れてくれる場合が多い。

 

 

 

俺も今の階上の人がどこ歩いてるかわかるような部屋は契約満了を待たずに引っ越そうかと思っているので、現在新たな物件を探しているところだ。また、来年の新生活に向けてちょうど部屋探しをしているような読者もいるだろう。

 

何か不明な点があったらツイッターを経由してでも相談してほしい。俺がググったうえで評論家目線でご回答する。

こんな賃貸物件借りて失敗しました(前編)

ちゃんとした家に住んでるかい?

 

前回の「引っ越し」に続いて、今回は「賃貸物件の選び方」について述べる。

 

物件の選び方について述べるなんて言うと、俺が何かの評論家や、あるいはSUUMO自身かと思われるかもしれない。

でも、俺は不動産屋やあのマリモの妖怪ではないし(誰か俺に教えてくれ。あいつは一体なんなんだ)、むしろこれまでの引っ越しでは後述するようによく考えずに決めたせいでありとあらゆる失敗をしてきた。

 

なので、今回はこれまでのそうした失敗をすべて聞いてもらうことで、みんなに「自分の時はここに気をつけよう」「こんなとこも見たほうがいいのか」「なるほどな、壁に大きなヒト型のシミがあるような部屋は避けた方が””」だとか思ってもらい、自分たちのお部屋選びに役立ててもらうことを目的としている。

 

そのため、例えば各部屋の説明時には「1件目の引っ越しは●●に失敗しました。注意すべきは木造って木ってくらいだからすごく勢いよく燃えます」など、特に失敗したポイントを記しているので参考にしてもらいたい。

 

 

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【1軒目】

築  :10年

間取り:1K(リビング10畳)

交 通:職場へ徒歩10分

その他:ウォークインクローゼット、追い焚き、独立洗面台、オートロック、ガスコンロ3口

 

  • 失敗のポイント:無駄にオーバースペックすぎて失敗

 

俺が一人暮らしを始めたのは社会人になったのと同時のことで、そのタイミングでは会社の用意した社宅(という名の独居房)に引っ越したことは前回書いた。

また、その余りにどうしょうもない居住環境に耐えかね、暴徒と化した居住者達が次々と社宅に火を放ったことも当時の報道のとおりである。

 

で、そうした社宅から半年で抜け出した俺が次に住んだのが、職場からかなり近い場所にある賃貸マンションだった。

冒頭の部屋のスペックを見てお分かりの通り、20代前半の独身男性の一人暮らしにしてはやたらと好条件で、埼玉県だったこともあって毎月の家賃こそ7万円台で済んだものの、明らかに無駄に豪華な部屋だった。

 

まず、同居家族もいないのに追い焚き機能が絶対に不要だった。

なんとなく、自動でお風呂が沸いてくれて、更には温め直してくれる追い焚き機能は非常にありがたいものだと思われるが、お風呂のお湯ってすぐ溜まるし(自動化する恩恵が意外なほど少ない)、結局お湯は使い回さないし、そして重要なこととして、夜に彼女を泊まらせて「先にお風呂はいってこいよ♥」「俺もすぐ後ではいるよ♥」「なんと言っても追い焚き機能があるからな♥」「いやこの機能はすごいぞ♥」「割りとぬるくなっていても5分程度で・・・♥」「さすが日本の家電メーカーCORONAの・・・♥」などという甘美な夜を過ごしたこともなし。

独身は追い焚くな。これをキーワードとしたい(女性はまた、事情が違ってくるかもしれないけれど)。

 

また、10畳のリビングも広すぎて、ここへ住んでいた2年間を通じて一度も踏まなかった床があるくらいだ。 家賃というものは部屋の広さに対して支払っているところもあるから、その床の分については完全に毎月家賃を捨てていたことになる。

 

なぜそんな無駄に豪華な環境を求めたのか? 

これまでの社宅生活で抑圧された反動といえるかもしれないが、今の自分の生活からいって、どの程度の広さが必要なのかまったく理解できていなかったことが挙げられる。4畳半で過ごしていた荷物を持ち込んで、なにもない10畳のリビングにぽつんとお布団を敷いて寝た時は、小学校の頃に体育館の真ん中で寝転んでみた時のことを思い出し、ちょっと寂しくなってお母さんに電話しそうになった。

 

単純に「広けりゃ広いほうがいい」と思いがちな物件選びだが、その広さに対してお金を支払っていることを忘れてはいけないぞ。

 

 

【2軒目】

築  :15年

間取り:1K(リビング7畳)

交 通:職場へ徒歩13分

その他:独立洗面台あり、ガスコンロあり、崖あり

 

  • 失敗のポイント:物件の周りをよく調べていなくて失敗。

 

前回書いたが、弊社では転勤することが決まってから引っ越しまでの時間的猶予が1ヶ月程度しかない。

だから、上司から転勤する旨を告げられたら、その日から即座に物件選びを開始しなければとても間に合わない。間に合わないとどうなるか? 会社の近くの公園の木の上に、丈夫な枝を丁寧に結び合わせた家を自分でつくらなければならなくなる。

主に亜熱帯地域で住む人たちがそうした生活をしているのをテレビで見たことがあるが、彼らもまた賃貸物件を選ぶ時間が足りなかったのだ。

 

24歳の頃、俺は埼玉県から神奈川県への転勤を命じられた。

いくつかの目ぼしい間取りの物件をネットで見つけたのだが、転勤することの大変さが分かっていない俺は「まあ何かのついでに神奈川へ行った時に現地確認しよう」などとグズグズし(埼玉からであれば1時間程度で行けたものを)、ついに【今日決めないともう間に合わない】という日にはじめて現地の不動産屋へ行ったのだった。

夏休みの宿題を最後の日にやるのは勝手だが、そういう者には相応の死が待つばかりだ。

 

俺が実際に見に行った部屋は、間取りこそネットで確認していたとおりのものだったが、ネットでは分からなかった問題がひとつ。

その物件を取り囲むようにして大きな崖が切り立っていたんだ。

ちょっとした隕石が落ちたあとのクレーターを有効活用して建築した物件でございますみたい感じで、昼間でも夜のような部屋の暗さだ。

どうりで部屋の広さに比べて家賃が安いわけだ。

 

もちろんネットの広告には「ガスコンロあり、オートロックあり、四方に崖あり」とか絶対に書いてないから、こんなことになっているなんて想像もしてなかった。こんな谷底に住むなんて俺はもののけ姫じゃねえぞまじで。

 

「わたしはもののけプリンセスではありません」

そのように不動産屋に戻ってから抗議したものの、前述したように俺はその日のうちに物件を決めないといけなかったから、結局、俺はその崖底の地でアシタカとともに2年間を過ごすこととなった。

 

不動産屋のウェブサイトからでは物件の周りがどんな地形になっているかはわからない(これはGoogleマップでも同じこと)。従って、必ず自分の足で出向いて確認するのが大切だ。

このような四方をもののけの崖で囲まれている状況なんかは言語道断だが、急坂や、大通りの信号、駅前の風俗街なども日々のストレスとなる(毎日客引きされて帰宅するのは面倒だぞ)。

 

さらに言えば、不動産屋で内見をお願いした場合、その不動産屋から物件までは車に乗せていってもらうことが一般的だと思うが、その部屋に決める前に、必ず一度は自分の足で物件から最寄りの駅まで歩いてみたほうがいい。

最寄りの駅まで徒歩20分の道のりでも車だとあっという間で「なんとかなるかな~w」とか思ってしまいがちだ(自転車で通うことが前提ならば別だけど)。

 

とはいえ、そういった難点のある物件は相応に家賃が安い場合が多いので、それが自分にとっては許容できることであれば狙い撃ちする手もなくはない。

 

 

【3軒目】

築  :8年

間取り:1K(リビング8.9畳)

交 通:職場へ電車40分(駅まで徒歩5分)

 

  • 失敗のポイント:天気の悪い日に内見をせず失敗。

 

これまで失敗ばかりの引っ越しを繰り返し、俺にはもう賃貸物件を選ぶセンスがない、ヘタな物件を選ぶよりその辺のドブの上に藁でも敷いて寝ていたほうがお金も溜まって良いんじゃないかと思い、せっせと藁を収穫していた矢先、またも転勤に伴う引っ越しが決まった。

 

今回も時間的余裕が無かったものの、引越し先に考えていた場所が千葉県と俺の地元だということもあって、それなりにすぐ良さそうな物件を見つけ出すことが出来た。また、同じ失敗をしないよう、今度は念入りに内見も済ませた。

 

物件自体も新しく、ほどほどの広さで(独身ならベッドや本棚があろうと8畳ありゃ十分だ)、何の不満もない。もちろん崖もない。

深夜でもうるさい犬はいるけれど(近所からも苦情が集中しているのか、家のあらゆる壁に【ペットしつけます】の広告がガムテで貼られていて凄まじかった)、今度こそ良い部屋を見つけることが出来た。入居後、はじめて雨が降った日まではそう思っていた。

 

その日、俺がいつものように洗面所に行くと、なんだかとても下水臭い

どうも洗濯機の排水口まわりから臭ってくるようだ。

パイプが汚れているのか、俺が家だと思って住んでいるのは実は幻覚で本当はドブの上に藁をしいて寝ているのかどちらかだと思って(ちょうど忙しくなった頃なのでその可能性は十分あった)、臭いの元の排水口へ専用の洗浄液を2ボトルくらい流し込んだが改善せず、きっともっと下層の臭いがそのまま上がってきているんだろうと思われた。

 

結局、消臭剤を何個も洗面所へ設置することで多少マシになったものの、比較的新しい物件であるにも関わらずこうした隠れた難点があることを知り、結構ヘコんだ。やっと理想の部屋を見つけたと思ったのに実際はドブの上だよ。

 

この失敗を回避するにはどうしたら良かったんだろう。

今思えば単純で、かつ、それなりに一般的な方法がひとつある。雨の日に内見に行けばよかったんだ。

 

通常、不動産屋のウェブサイトで掲載されている写真は、とても天気の良い日に、一番日差しが差し込む時間に、一番綺麗な場所を撮影したものだ。

これだけを見て綺麗で良い部屋だと思うのは、四方八方からレフ板を当てられたうえ、写真データそのものも原型を留めないほどフォトショップで修正しまくったアイドルの写真集を見て「この子は肌が綺麗だなあ^^ よーし今日からこの子を推しにするぞ♪」などと思うのと同じくらいおめでたい。

 

従って、その物件の隠された欠陥を見つけるためには、天気の良い日はむしろ避け、逆に「おんめぇこの豪雨でよく来たなあ!」などと不動産屋の人がみんなこっちを見るくらいの悪天候の日に内見をするのが良かったんだ(不動産屋はあらゆる天気の日に営業しているブラック業界だから心配しなくてよい)。

 

そうすれば、排水口などの水回りの臭いや湿気のほか、想像を超える部屋の薄暗さ、壁に浮き出てくるどう見てもヒト型のシミ(めっちゃ嫌だな~)など、晴れの日には決して気がつくことが出来なかった情報がどんどん手に入る。

裏を返すと、天気の良い日に得られる情報はとても限定されたものだ。

 

人間でも同じことで、良いことがあって機嫌が優れている時に見せる表情は、その人のとても限定された一部分に過ぎない。上手くいかない時、焦っている時、怒っている時に見せるその人の態度のほうが(これからその人と付き合う上で)本来はちゃんと見ておいたほうが良いところだったんだ。

 

  • 失敗のポイント:通勤電車の状況をリサーチしなかった。

 

なお、この時の引っ越しにおける失敗はこれにとどまらない。

これまでに住んだ部屋は、いずれも通勤が「会社まで徒歩」であったように、俺は社会人5年目まで電車通勤というものをほとんどしたことがなかった。

従って、朝の通勤ラッシュ時の地獄をナメていたんだ。

 

朝の通勤ラッシュについては、社会人の読者みならず、学生でもその地獄ぶりを毎日味わっている人が多いんじゃないかと思う。

江戸時代の人に、「地獄絵巻」と「通勤ラッシュ時の快速電車の写真」の両方を見せたうえ「浄土宗の教えに背いて落ちることになる無限地獄ってどっちだ♪」と尋ねたら、100人中100人ともが快速電車を指さして全身を震わせるほどの地獄だと思って良い。

 

俺はその家から会社まで、朝8時の快速電車に乗って通っていたのだが、1日の疲労の半分は朝の通勤によって生じていた。

物件を選ぶ上で、どの電車を利用することになるのかについても、部屋自体の環境と同じくらいに重要なことだったんだ。

 

でも、電車の良し悪しなんてどうすればわかるんだろう。

例えば、日本の電車の混雑率の調査結果などはウェブに出ていたりするから、これを参考にするという方法はあるだろう。区間にもよるが、東西線総武線横須賀線南武線東海道線などがブラックリストの常連だ。

 

あるいは、電車の遅延情報をお知らせしてくれるアプリがいろいろあるから、自分が住みたいと思っている部屋の最寄りの駅(路線)を試しに登録してみる。

こうすることで、自分が利用したい電車の、自分の利用したい時間における遅延状況などを毎朝入手することができる。

で、その結果、毎朝のように「お客様混雑で遅延」「人身事故により運転見合わせ」「線路に逃げ出したセーラー服のおじさんを確保するため運転見合わせ中」なんていうプッシュ通知が鳴り止まないような場合は、その地域を避けたほうが無難だ。

 

とはいえ、実際には上記のような路線を完全に避けることは難しいだろう(そもそもみんな避けられないから混むんだ)。

それに、今は各路線が複雑に絡み合っていて、1つの路線の遅延がその路線と接続している他の路線にまで影響を与えるから、実際問題として朝に(上り)電車を利用するならば、大なり小なりの電車トラブルは避けようが無いだろう。

 

その場合は、とにかく快速が止まる駅を避けるだけでもだいぶ楽になる。

この国の人たちは、なぜか本当は行きたくもない会社にできるだけ早いスピードで着きたがるから、各駅停車の倍くらい快速が混雑している(きっと快速電車のストレスを許容してでも、朝は長く眠っていたいんだろう)。

 

それに対し、各駅停車は(空いているとは言わないまでも)快速に比べれば電車の中のほうまで入っていける場合が多い。混雑した電車でもみくちゃになるのはほぼ乗車口の周りだけなので、つり革のある中のほうへ入れば意外とストレスにならずに済む。

 

このことから、上記した「快速が止まらない駅」を最寄りにするほか、「許容できるだけ東京(や都市圏)から離れた駅」、「始発(あるいはその次の)駅」を選ぶといい。

 

特に、快速が止まらない駅は家賃も控えめだからダブルで良い。

その分、快速の通過待ちや、うっかり快速に乗ってしまって自分の家を情けなく見送る(あっこれ快速だ現象)などの不便は生じるが、毎日もみくちゃにされることのストレスに比べればささやかなものだ。

 

そもそも、都心における各駅停車と快速電車の差なんか(快速の通過待ちがあったとしても)20駅弱でやっと10分少々の違いなので、そんなら10分早い各駅停車に乗るようにした方が生活全体のクオリティが向上するだろうと思われる。

 

 

後半へ続く。

 

だいぶ長くなってしまったから、ここまでを俺の引っ越し失敗歴の前半とし、後半はまた後日の更新で述べる。

とりあえず、ここまでの「失敗ポイント」を並べると以下のとおりとなる。

 

  • 失敗のポイント:無駄にオーバースペックすぎて失敗

           →無駄に広いのは家賃を捨てていることと心得る。

  • 失敗のポイント:物件の周りをよく調べていなくて失敗。

           →周辺環境はかならず自分の目で見る。

  • 失敗のポイント:天気の悪い日に内見をしなかった。

           →内見は雨の日に行く。

  • 失敗のポイント:通勤電車の状況をリサーチしなかった。

           →始発や、各停しか止まらない駅を選ぶ。

  • 失敗のポイント: 家の壁をつくる木の枝が細すぎた。

           →族長にきちんと引っ越すことを伝え、これまでの感謝の踊りを舞うことで村の仲間たちから丈夫な枝を分けてもらう。

 

 

次回は残り3回の引っ越しとともに失敗経験を述べる。

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引っ越しについて

前回は社宅についての感想を書き、それなりに反響があった(その中でも驚愕だったのはハーゲンダッツが振る舞われる寮の話だ(社宅じゃないけど))。

 

このように、住まいに関連した事柄には皆さんもかなり関心があるようなので、今回は同じく住まいに関する話題ということで「引っ越し」に関しての経験談や、アドバイスを書こうと思う(アクセスアップのためには俺のいっこうに上達しないピアノの話なんて金輪際しないほうがいいようだ)。

 

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俺が一人暮らしを始めたのは社会人になった後のことだが、その後10年間にわたって7回ほど引越しを経験していて、これは平均よりは多いほうじゃないかと思う(このことを言うと、大抵の人は俺のことをヤクザから多額の借金をかかえながら身を隠している人だと思うようだ)。

 

なので、今回は、そうした引っ越しの中で色々と失敗した経験(あるいはヤクザを上手に撒く方法)を紹介することで、皆さんの今後の引っ越しの参考にしていただきたいと思う。

 

なお、前半では「いつ引っ越すべきか」について、後半では「引っ越し業者の選び方」について述べる。

 

 

 

引越に適した時期について

 

今年、かなりニュースにもなり、Twitterのフォロワーでも困っている人が続出したのが、3月に引越し業者足りなすぎ問題だ。

 

 年間を通じて最も引っ越しが多くなるシーズンがこの3月で、ここで引っ越しをすると他の時期とは桁違いの高い料金をとられるし、そもそも引っ越し業者が空いていないことから引っ越しができず、結局4月からの新生活では路上にゴザを敷いてみんなから小銭を投げてもらって生活する必要が生じる(これを「引っ越し難民」という)。

 

それはちょっと嫌だからと、高いお金を支払って業者が決まったと思ったら、これがどう見ても最低賃金で雇われているような中学生みたいな子が2人ほどやってきて、奴隷みたいな目をしながら冷蔵庫を運んでいるから心配になる(子どもたちと冷蔵庫が)。

 

3月ギリギリのタイミングで引っ越しを頼むと、常にこうした問題に直面することとなる。

 

これを避けるには2パターンある。

 

.早めに引っ越しを決めて、余裕をもったスケジュールを確保する。

 

うん。このことが絵に描いた餅なこと、よくわかっている。

俺たちの何が苦手かって、早め早めの行動をすることだ。

 

 とりわけ俺は、小学校の通信簿で6年間に渡り「早め早めの行動を心がけましょう。授業が始まってから移動教室に来るのはやめましょう。その後すぐ忘れ物を取りに戻るのもやめましょう。それから手持ち無沙汰な時に筆箱のフタをパカパカやって遊ぶのもやめましょう。みんなの迷惑となっています」と書かれたくらい早めの行動が苦手な人だ(後半は関係ない俺の特殊な性癖についての非難だが)。

 

また、君がのんびりマイペースな性格でなくとも、就職や、入学などの新生活がどこの場所でスタートするか(そもそも引っ越しが必要か否かについても)判明するのがだいぶ差し迫ってからで、3月にならないと引っ越しができないケースも結構ある。そうした人は可哀想というほかない。

俺自身も、以前は「転勤が決まってから引っ越しまでが1ヶ月弱」というスケジュールを強いられる環境で働いていたから、暇な時にあらかじめ自分が転勤しそうな支店に近いところにある賃貸物件を探しては、お気に入りに入れておき、転勤が決まったと同時に不動産屋に連絡して内見予約を入れてもらうようにしていた。

それが間に合わなきゃしばらく職場の近くの土管に湿ったブランケットを敷いて寝るか、そのへんの交番に包丁を持ちこんで冷たいけど一応は屋根と壁のあるワンルームに入れてもらうかしかない(なお後者の場合は失職するリスクが高い)。

 

ここでこの世界の法則をひとつ述べたい。

この世界はのんびりしていてもある程度大丈夫だが、のんびりした人から順番に金がかかるようにできているぞ

 

で、そうではなく、半年前程度から自分の新天地が決まっている人。

これは遅くとも年明けから動いたほうがいいい。

具体的には以下のスケジュールだ。

 

 

  • 具体的に住みたい地域を決める:年末まで
  • 住みたい物件を決める:1月中~2月上旬まで
  • 引越し業者の予約をする:2月中
  • 引っ越し:3月中(できれば2週目まで)

 

最後の【引っ越し:3月中(できれば2週目まで)】に注目してもらいたい。

そもそも、「3月(具体的には3月ラストの週)に引っ越し業者足りなくなる問題」は、言い換えれば「みんな3月ギリを狙って引っ越しすぎ問題」だといえる。

 

新生活が4月1日から始まるとして、それまでに部屋を契約しても実際に住み始めるまでの家賃がもったいない。従って、本当にギリギリになるまで契約を待ってもらい、なるべく家賃の無駄を無くそう。みんなこう考える。だから月末の引越し料金が高くなるし、業者も見つからないことになる。

俺はここで主張したいのだが、たとえ家賃を無駄にしてでも、引っ越しは3月の上旬などかなり前倒しで引っ越すべきだ。その理由は次のとおり。

 

 

イ.引っ越し難民にならず済む。

 

これだけはどんなにお金を支払っても避けなければならない。既に引っ越し業者が決まっているという安心感を買うのだ。安心感はタダではない。また、実際、本当に引っ越しができない可能性もゼロではない(社会問題になっているくらいだから)。

 

 

 ロ.家賃をケチっても、引っ越し代が高騰してプラマイゼロになる。

 

 3月末のギリギリのタイミングは需要が高まるので、引越し料金が高騰するとは上記したとおり。

そこで、引っ越し日ごとに料金の見積もりが可能な引っ越し予約サイトを見たところ、具体的には以下のような価格付けとなっていることがわかる。

 

  • 3月10日(土)時間指定なし:41,300円
  • 3月31日(土)時間指定なし:81,130円
  • (1Rタイプでの単身の引っ越しを想定)

 

この業者の場合、たった20日間で4万円も高騰している(大抵の場合は、春分の日をはさむ3連休で価格と混雑状況が最大となるようだ)。毎年のように台風でキャベツがやられている農家だってもうちょっとソフトな値上げするもんだ。

 

それじゃ、この20日をケチって浮く家賃は一体いくらだろうか。

引っ越し代が4万円高くなってもいいから、ギリギリに引っ越ししたほうがお得な場合の月額家賃を日割りで逆算すると、最低でも6万円以上の物件でなければならないことがわかる。

 

東京都近郊の物件であれば家賃6万円は(間取りによるが)やや安いほうの物件だと思うが、それでもやっとプラスマイナスゼロのラインで、そこに加えて引っ越し難民になりかねない不安や、翌日からの新生活のためのドタバタが待ちうけることになる。

 

そんなら、それらの危険に対処するため、ここの20日間は相応の買い物として割り切った方が良い。それよりも礼金ゼロの物件を一生懸命探すほうがずっと合理的だ(このことは賃貸物件を探しの話をする際にも言及する)。

 

 

ハ.引っ越してからちゃんと生活できるようになるまで、結構時間かかるぞ。

 

引っ越し経験者なら誰しもわかるだろうが、荷解きは、荷造りの2倍の時間かかるぞ。

というのも、荷造りは手あたりしだいに全てを段ボールに投げ込むことで完了するが(小説と自分のパンツが同じ段ボールでもお構いなしだ)、荷解きはそれらを棚の所定の位置に戻すという頭脳労働が伴うからだ。本は書棚に格納し、パンツは履く。

 

 更には、ライフラインの契約、役所への転入届などの手続き、自転車を使うなら駅前の駐輪場も借りるし、新たな家具が必要になればニトリに行く必要もある(カーテンの長さはほんとに足ります?)。

 

 これらの準備が不十分な中、不慣れな新生活を始めるのはものすごくストレスだから止めたほうが良い。

 

想像してもらいたい。初めて行った会社で、全く知らない人だらけで緊張する中、よくわからん仕事を教えられ、いろいろ怒られ、この先やっていけるかどうか不安な中で住み慣れない家に帰ってきて、扉をあけたら段ボールの山、そしてカーテンの長さは足りていないから部屋をうろうろする自分の足が外から見えている。

 

こんなの初日で半ベソかきながらお母さんに電話するぞ。

 

俺たちは、外にも中にも問題を抱えて行きていけるほど強くない生き物であることをちゃんと認識して、ゆっくり生きていけるスケジュールを考えないとだめだ。

 

 以上のことから、余計なお金を支払ってでも、新生活が始まる10日~20日前に引っ越しを終えておくことをオススメする。

具体的には、210日からの建国記念の日を利用した3連休で物件を決めて契約する。 家賃発生日(鍵の受け取り)を一ヶ月後の310日として、引っ越しもその日に合わせる。

 

不動産屋によっちゃ1ヶ月も待ってもらえないケースもあるが、だいたい無理を言えば大丈夫。このあたりの事情や、交渉時に何を言えばいいのかも、次回の賃貸物件編で述べる。

 

 

2.そもそも3月に引っ越しをしない。

 

これは、4月から新生活がスタートする以外の理由により引っ越しを行う場合の話だ。

例えば、契約更新に合せて引っ越す、結婚や同棲を機会に引っ越す、または顔も名前も変え、自分のことを誰もしならい土地で生まれ変わった人生を開始したいという場合(主にヤクザから逃げることを想定)が該当すると思われる。

 

 この場合、無理に3月に引っ越しをすることは無駄でしかないから絶対止めたほうが良い。意外とよくあるのが、新生活にあわせて3月末に契約し、そのまま契約期間満了の2年後まで住み続け、更新費用を支払うのが嫌だからそのタイミングで引っ越すというもの。

この場合は、契約期間満了の3月末まで待たずに(2年間未満の解約に違約金が発生するなら別だが。たまにある)、さっさと引っ越したほうが良いことだらけだ。

 理由は、上記した「3月混雑しすぎ問題」の逆で、「他の時期に引っ越す客少なすぎ問題」もまたあるためだ。

 

試しに、11月の中旬くらいに引っ越し業者の見積もりをとってみてほしい。

最初はそれなりの値段だとしても、「うーんどうしよっかなー」とか言っていると、まばたきをしている間に「こんな金額で人間って働けるんですか?」みたいな価格まで値下げしてくれるのが常だ。

 

俺が11月に引っ越した時は、同じ市内での移動とはいえ、ベッド、本棚、テレビ、作業机、冷蔵庫、洗濯機などがある部屋を21,000円で大人3人に作業していただいた。

それからというもの、よほどの理由がなければ、引っ越しは10月末から12月末、あるいは1月などの閑散期にやってもらうこととしている。

 

このことは賃貸物件の契約にも言えて、キャッシュバックキャンペーンや、仲介手数料半額(あるいは不要)などの特典がつくのもこの時期だ。

 

ここで第二の世界の法則を述べたい。

何事も、需要が減る時にいろいろやると当たり前に幸せ」。これだ。

 

 

引越し業者について

 

さて、ここからは「業者」の話をする。

引越し業者を選ぶ場合、これまでの経験上、どこでも良いので一括見積もりサイトに登録するのが良い。

その場合の注意点は以下の通り。

 

 

1.登録にはどうでもいいフリーメールを使う。

こうしたサービス登録した場合、銀河の歴史が終わるその日まで君のメールアドレスには無限とも思える広告メールが届くこととなるから、そうなってもよいフリーメールを使うこと。

 

2.電話番号は登録しない。

登録した場合、ネットでの見積り後60秒以内に次々と電話がかかってきては「今ここでうちに決めてください」みたいなことを言われる。

これを断るのが大変面倒くさいので、電話番号は記載せず、メールだけのやり取りとするのが良い。

だいたい「今決めてください」って、こっちが何のために業者比較をしているのかアイツらはまるで分かっていない(次電話きたら実際にそう言おうとと思う)。

 

3.独身なら、大手は止めたほうが良い。

大手の業者(アリさんとかサカイ)は、「高かろう良かろう」をモットーにしていて(褒め言葉)、料金が高い分、迅速で、かつ、品物を絶対に傷つけないような対応をしてくれる。近所で、サカイ引っ越しセンターがマンション中に緩衝マットを貼り付けて、見事な手さばきでアンティーク家具を運び出している様子を見たことがあるだろう。

 

基本、俺たち独身の若者にあそこまでのサービスは必要無い。本棚から本の2~3冊無くなっても気がつきゃしないからだ。

 

格安な業者につきまとうのが「何か紛失するかも」「傷つけられるかも」という不安だが、相手もプロなので、これまでの経験でも「ほんとにこんな価格でやってくれるのか?」と思った業者であっても、品質面で何かの問題が生じたことはない(もちろん本も無くなっていない)。

 

そのため、たかだか単身の引っ越しであれば、誰もが知っている業者ではなく、地域密着でやっているような零細業者にお願いしたほうが遥かにお得だというのが俺の経験だ。

 

4.段ボールは業者に言ってもらう。

 

この世界では基本、綺麗な段ボールはタダで手に入らない。

だから普通は業者からもらうか、スーパーなどから調達してくることとなる。

 

スーパーからもらってくるのはおすすめしない。

とりわけ、キャベツなど野菜を梱包していた段ボールは土などで汚れているし、いろんな虫の卵が付着している場合がある。せっかく綺麗なお家に引っ越してきた、その初日から、部屋を虫の卵だらけにするのは切ないものがある。

どうしても他に調達する先がなければ、ドラッグストアなど、生物を取り扱っていないところの清潔な段ボールをもらってこよう。

 

また、引っ越し業者の中には、契約にあわせて段ボールを無料でくれるところがある。

そうしたところを引っ越し業者選びの基準にするのは良いことだし、また、大手の業者によっては見積もりをするだけでも段ボールを数枚プレゼントしてくれるところもある。

これも非常にありがたい。

 

でも、段ボールをもらうためだけに大手業者の営業担当に時間を使わせて、なんか卑しい気がする・・・。

こうした罪の意識にさいなまれる聖人も、(このブログの読者にいるとは思えないが)世間にはいるかもしれない。

 

でも、大丈夫だ。そういう時はこう考えよう。

「この業者がもし【この引っ越しだったら980円でいいですよ^^ お客さん、いい人そうですし】とか言ってくれたらそこに決めたのに残念だなあ。」これだ。

要するに「見積もってもらった結果、価格が条件と合わなかった。でも貰えるものは貰っておく」だけの話だから何も恥じる必要はないぞ。

 

 

5.絶対値引きしてね。

 

ここまでで君は、フリーアドレスで一括見積もりサイトに登録し、いろんな業者の見積もりを集めたうえ、大手業者からは段ボールをありがたく頂戴した。

で、この後は、実際に一番安く見積り金額を出してきた業者と連絡をとり、実際に部屋を見てもらったうえで詳細な見積もりをしてもらうんだけど・・・。

 

ここで業者が出してくる価格は、基本的に値下げ前提の価格なので、その金額で契約してはならない。経験上、交渉でその半額程度になると思って良い。

 

こう言うと、「自分、口ベタなんで交渉とかちょっと・・・」という人もいるだろう(と言うか、普通そう)。

でも、大丈夫。交渉といっても、基本何も言わず、ただ「グズグズする」だけでいい。この場合グズグズするとは「うーん」だの「え~~・・」だの言ったり、「すみませんちょっと犬の散歩行ってきていいですか」などと時間稼ぎをすることだ。

 

そうすると不思議なことに値段が下がっていく! 一度試してみてほしい。業者は最初に提示した金額のだいたい3分の2程度の金額を提示してくるだろう。

というか最初に出した見積もりは一体何だったんだって感じだ。

一度あったのは、業者が「こうして夜分に見積もりにお伺いしておりまして、お騒がせしているお詫びとして値下げします」とかいうもの。

こんな夜分に呼んだのは俺なんだがな。このように、とりあえず何かしらの言い訳をして値下げをしてくる。

 

ここで契約してもいいけれど、さらにグズグズグズグズしていると(すみませんお腹すいたのでカップラーメン食べてもいいですか、など)、業者は決まって「ちょっとエリアマネージャーと相談します」「本社と掛け合います」などという電話をしはじめる。これは賭けても良い。

そして、その電話は天気予報の音声サービスにつながっている。

つまりひとりで茶番をおっ始める。

 

こうした茶番は引越し業者だけに限らないが、彼らは上司と電話をしてきますとか言いつつ姿を消しては、お手洗いに行くかテレビをたっぷり見て戻ってきているだけだ。誰とも何も話しちゃいない。要するに値段を下げる言い訳を作っているんだ。

 

で、そうして出してきた価格は、だいたい最初に提示した金額の50%~60%台であることが多い。これが彼らなりの最終提示価格となる。ここで契約するのが良い。

 

彼らとしても、わざわざ本社と相談した(とか嘘ついてまで)出した金額から更に下げてしまうと、今度はどこまででも下げざるを得なくなってしまうから、これ以上は下げないつもりの金額を出している(ごく稀にもっと下がるのもあるけれど)。

この金額から更に値切ろうとするのは無駄な努力だから止めておいて、ここでの価格が高ければ「ほかも見て決めます」といってさっさとお引取り願おう。他にも業者はいるんだからな。 

 

なお、契約交渉中に「その金額で、段ボールつけてもらえませんか」とか言うとあっさりサービスしてくれたりする。図々しいようだが段ボールの入手に苦労していたら試してみてほしい。

次回予告

 

今回で、引っ越しをする時期と、業者の決め方について説明をした。

次は、賃貸物件の決め方、契約するにあたっての注意事項について書いていきたい。

社宅について

今回は、主に来年から新入社員となる人に向けて、「社宅」の良し悪しについて述べたいと思う。みんなが気になる憧れの「社宅住まい」。実際のところ、どんな感じなのかな~^^ 

 

 【社宅に人権なし】

なんかもう出オチみたいな感じになってるよな。

 

これから新生活を迎える皆さんの中には、社宅住まいを検討している人もいるだろう。

社宅の魅力は何といっても家賃が低い(相場の半額か、それ以下である)ことが挙げられ、とりわけお金のない新入社員が貯金をするために絶好の物件であることは疑いようがない。

 

実際に俺はそう思い社宅に入居したのだが、これがひどい体験だった。

まず、自分に割り当てられた社宅は、昭和40年頃に建てられた廃屋のようなところの1R。俺は歴史に詳しくはないけれど、昭和40年っていったら多分まだ戦後の焼け野原を連合軍のジープが走ってる頃だと思われる。広さは4畳半で、お風呂、キッチンとトイレは共用。通常、我が国でお金を支払わずにモノを持って店から出てくると強制的に住まわされるのが概ねこのような間取りの部屋だ。

 

4畳半だと基本的にはお布団を敷いておしまい。罪を犯して収監されたのだから当然のことだ。

で、中には少しでも文化的な生活をしようと大型テレビを買うような人もいる。すぐに映画館同然の部屋になるからな。

俺の同期では、どうせ布団しか置けないなら、俺はその布団にこだわるんだとか言って、セミダブルくらいある巨大なベッドを持ち込んだ人がいる。一度、彼の部屋に招待してもらったことがあるが、本当に部屋の隅から隅までピッチリとベッドでやんの。で、彼はスーツを脱いでからベッドに上がり込み、ベッドの上に展開できるテーブルを組み立ててお茶を出して「ゆっくりしていきなよ!」。お前は入院でもしてるのか。

 

社宅では更に、家賃が給料天引きではなかったから(これは確認しておいたほうがいい)、先輩社員の部屋を回って家賃を集めたり(どうしても居留守を使う悪質な社員がよくいた)、共用部分を自分たちで清掃したり、共用のお風呂をかなり汚らしく使っている人がいて入浴する気が無くなったり、とにかく不便という不便をすべて味わった。

 

とりわけ、お風呂に関しては、そんなどうしょうもない社宅にすら彼女を連れ込んでいる男がいて、その彼女に一人でお風呂を使わせるために、他の人は使用禁止、自分は風呂の外で見張っている、お前は何の門番なんだよってことすらあった。

そうしたことがあって、俺は4月に住んで半年後の10月にはここを出た。

 

【良い社宅に住めるのは、偉い人】

とは言え、ネットで社宅の評判を見ていると、住心地に満足して、お金も溜まっているという羨ましい人たちも一定数存在する。彼らは一体何なのか? 前世でいったいどれほどの徳を積めばああいった生活が送れるのか? 

 

生まれてこのかた交差点で困っているすべてのお婆ちゃんをおんぶして渡ってあげたとしてもそういう人生に生まれ変われるとはとても思われない。 

なので、これについては、優良な社宅に入る人間の優先順位について知っておく必要がある。

社宅だって無限に存在するわけじゃない、また良い設備の社宅は建築費も管理費もかかる。したがって、これを非営利目的(福利厚生)で提供するためには、そこへ入る人間に優先順位をしっかりつけて、要するに俺らみたいな新橋のガード下でも生きていけそうなやつには遠慮してもらわないといけないんだな。

 

で、その優先順位の上位に来る人というのが、「偉い」かつ「家族がいる」ことだ。

こうした人達が「世帯型社宅」というものに入居することが許され、約束された幸せの生活を送ることができる(住んだこと無いからわからんけど)。

では、ここを読んでいる多数の読者(そして俺)が該当するだろう20代の独身に対して、いったいどんな物件が割当てられるだろう。想像に難くない。たまに風呂からお湯がきちんと出ただけでも飛び上がって喜ばなきゃいけないようなシロモノだ。

 

そのレベルでなくても、設備は古い、壁は薄い、ことによると先輩とのルームシェアなんてこともある(弊社の社宅では女性寮で、行ってみたら3人のルームシェアだった、みたいな話もある)。

 

【社宅はだいたい立地が悪い】

加えて言えば、社宅の設備自体は優良でも、それが駅の近くにあるということはほとんど無いといっていい。だいたい「なんでこんな不便なところに建てたんだかわからない」と、ネットにその何もない地域の写真とともに愚痴りたくなるくらい変なところに建っているというものだ。

なぜなら、そうした家賃の取れそうな好条件の立地には、すでに富裕層向けのマンションだとか、賃貸マンションが所狭しと並び立っているから、こんな所詮「福利厚生で作っときました」みたいな社宅が存在する確率は極めて低い(第一、良い場所に建設する理由がない)

ネットの掲示板などを見ると、自分が住んでいる社宅について「なんでこんな不便なところに建てたのかわからない」などと山奥の写真とともに愚痴を言っている人が多く見られるが、商売目的じゃないのでまったく当然のことだ。

 

で、この問題は、当然ながらもろに通勤時間に関わってくる。

弊社の例で言えば、ファミリー向けの比較的新しい社宅であっても、最寄りの駅まではバスで10分かかる(その後電車で会社まで40分かかる)。

トータルではそれなりだが、バスというのは非常に交通事情の影響を受け、電車の比ではないくらい不安定な乗り物だ。駅までは歩けたほうがいい。それを許容するか?

このように、仮に優良な部屋を引き当てたとしても、「立地」で大きく損をすることが社宅の大きなデメリットだ。

 

【社宅宝くじ戦術】

例外的に、立地も良し、築年数も浅く、更に広い社宅(別名天国に一番近い社宅)というのもきっと1棟くらいあるのかもしれないが、前述したように、そういうものはほとんど役員の世帯用だとかに供されているから、望むだけ無駄というものだ(ただし、みんながそう思って応募しなかったら入れる可能性はあるから、可能であればその社宅だけに限って入居希望を出すという手はあるが(これを俺たちは社宅宝くじと呼んでいる。))。

 

【新人のうち、家にも問題を抱えると鬱になる】

 

さらに言えば、この新入社員の時期は、毎日の仕事のことでほぼ頭がいっぱい、怒られたり失敗して帰ってくることが多く、そんなときにただ布団だけが敷いてある4畳半の部屋を見たらどうか。風呂にいったら「いま彼女が入ってるからお前は来んな」と言われてみたらどうか。一晩以内に鬱になってお母さんに電話するからな。

それよりは、毎月あと数万円支払ってでも人権を買ったほうが良い。俺はここに思う。基本的人権は金で買うものだ

少なくとも、社会人としての生活が落ち着くまではそうしよう。

どうしてもお金が貯まらなかったり、結婚してから夫婦で貯金をしようとなたら、人権を切り売りし、我慢して入るもの。社宅について俺はそう思っている。

 

【入居・退去の費用が安いから、試しに社宅もアリ】

ただし、以上のような事情も、会社によってまちまちだから、いつまでも迷ったあげく、結果、賃貸マンションを決める時期が遅くなるくらいだったら、思い切って応募したらいいと思う。

俺も一度入ってすぐ出たように(実質180日も住まなかった。突然現れていなくなったセミみたいなもんだ)、大抵の場合は後からすぐ変更できるから、ちょっと住んでみてダメそうだったりしたら変えたら良いんだ(ただし、会社によっては「入居1年以内は正当な理由なく解約不可」などといったこともあるから要注意。ネットで調べると実際に引っ越したくてもできない人の不満が出てくる)。

 

妙な違約金が(一般的には)かからないこと、入居退去費用が安いこと(敷金・礼金・仲介手数料がかからない)から、「ちょっと住んでみてやっぱり止める」のがしやすいのが社宅のメリットの一つだと思う。

いろいろ経験していろいろ失敗しない限り、成功はないと偉い人が言っていた。

 

 

【まとめ】

お金のない若いうち、社員寮というのは安くてとても魅力的に映るかもしれないが、実際のところ割当てられるのは人を3~4人殺してぶちこまれる部屋とあんまり変わらない物件であることが多い(更に駅から遠い)ので、それであれば、年間であと20万円ほど上乗せして人権を得たほうが割に合っているというのがこの記事の結論だ。なぜ働いているかというと働いたお金で人生を幸せにするためだからな。

 

もっとも、上記した社宅の良し悪しについては、結局「自分の性格次第」だということもある。

4畳半でも問題ない(部屋ではいつも寝てますから)、キッチンが共用だって構わない(毎日カップ麺ですから)、通勤時間も大丈夫(朝早起きなんで)、という人は、とにかくお金は貯まるだろうから社宅で良いと思う。そのあたりは自分の性格と相談して決めてほしい。