妻がコロナになったので隔離生活をした話

1/22(月)、朝から妻の体調が悪く、子供の面倒を見られなかったことからテレワークに変更。昼過ぎに妻が通院。コロナ陽性であると診断され帰宅。

 

常々、

  • 「同居しながら家族間でコロナの感染拡大を防ぐのは不可能」
  • 「コロナが発症するまでに潜伏期間があるのだから、【全てはもう終わっている】」

などと思っていた俺は、特に何もするつもりもなく、普段の寝室に妻を寝かせ、通常の風邪のように扱い、いつもと変わらない日常を過ごそうと考えていた。

 

そして、その結果、自分も今後確実にコロナを発症するだろうから、それに備えていの一番に連絡する先がある。いい年したみんななら真っ先にそうするよな。


そう、グランブルーファンタジーで所属しているギルド(騎空団)への連絡だ。
コロナで苦しんでいたらイベント周回どころか、ログインすらも難しいかもしれない。そうすると同じギルドメンバーに迷惑をかける。会社なんかその次だ。

というわけで、家族がコロナに感染し、近いうちに自分も発症するだろうから、プレイ時間が減るかもしれない旨をギルドメンバーに報告した。
すると、最も仲の良いギルドメンバーから次のように励ましがあった。

  • お前ならやれる。
  • 自分の姉の家族でもコロナ発症者が出たが、寝室の隔離、お風呂の時間の管理などをきちんとしたら、家族内での感染拡大を防ぐことができた。最初から諦める者に神は不幸しか与えない。
  • 最近追加された「終末の神器」の限界超越のための素材は、日頃のクエストをこつこつこなす必要がある。
  • お前なら必ずやれる。生還し、ともにスーパー・アルティメット・ルシファーを討ち果たそう。

 

 このような事もあり、できる限り家庭内での感染拡大を防ぐ試みをしてみた。


○生活拠点の隔離


基本的な生活スペースを分離し、妻には隔離していてもらうことにした。
すなわち、妻はこの一週間、寝室に閉じこもってもらい、寝室外に出るとしてもトイレとお風呂に限る。


トイレが感染源になることも多いようだが、うちは1階と2階とで2つあるので、この1週間は完全に使い分ける。


また、お風呂は、コロナ感染者はその日の最後に入ることを徹底し、また、入浴後は窓を開けて換気する。

 

寝室も当然別々にするのだが、普段仲良く同じベッドを使っていることから、そのベッドを妻にあげると寝る場所がない。
赤ちゃんは「ネムリラ」という全自動ゆりかご機に乗せておけばいいだろう。体重12kgとはいえまだ入る。
俺はどうしたらいいだろう。赤ちゃんが生まれた時に寝床にしていた「天使の箱」という寝床に足をかがめて収納されていればよいのだろうか。あれは、見かけは安っぽそうなのに2万円もしたからまだまだ有効活用したいと思っていたんだ。

 

結局、この隔離生活のために、ニトリで布団を1組買った。

が、1組だと狭い!
赤ちゃんと毎日暮らしていると「アハ体験」みたいなものでそんなに実感しないものなのだが、1歳8ヶ月ともなればめちゃくちゃデカい。というわけで、俺の実家に連絡して、もう1組の布団を貸してもらうことにした。


この2組の布団を、普段、俺がテレワークに使っている仕事部屋に敷き詰めて、そこで寝る。

が、いつもと環境が違うのか、赤ちゃんが寝ねえ寝ねえ。
ずっと周りをぐるぐる見渡しては、あっち行ったりこっち行ったり。
また、寝る前には寝室に常備してある絵本を読み聞かせるルーティンだったのが、それを忘れてしまい、赤ちゃんは仕方なく、仕事部屋の書棚から適当な本を持ってきて、俺に読んでくれとせがんだ。で、その本というのがグラップラー刃牙(バキ道20巻)だったから面白かった。

 

ただ、こんだけやっても、結局同じ家の中に同居しているし、寝室の扉だって密閉されていないし、何の意味があるんだろうかという気持ちがまだ3割くらいあった。

 

○使うモノの分離

 

隔離期間中に使うもの(主に食器)は、(もちろん洗うけど)基本的に同じものを使い続けてもらうことにした。
朝・昼・晩ごはんを作って(昼は冷凍食品が多かったが)、妻の寝室の前に置き、ご飯ができたよと告げ、妻には俺が立ち去ってから回収してもらう。


これが刑務所の看守と基本的に変わらない動作だったから、一回、「53番!!メシの時間だ!!」とかいってトレイを部屋の前に置いたら具合悪いながらも怒られた。


あと、妻が言うにはドライヤーも別のものにしたほうが良いらしく、家にあったスペアのドライヤーを渡した。

このドライヤーは、赤ちゃんが生まれる前、妻が切迫早産で入院した時に買い与えていたものだ(入院先ではドライヤーがなかった!!!)。そこで値段をケチったのが良くなかったのか、これが「弱」タイプでも大爆音をかなでるシロモノで、深夜に妻が使っただけで赤ちゃんと俺とが揃って飛び起きた。

 

○テレワーク


妻が感染発覚してから数日間、俺の体には全く変調はなく、したがって仕事については自宅からテレワークをした。


とはいえ、妻の食事や生活の世話に加えて、赤ちゃんもワンオペで面倒を見たうえで、更にテレワークといえども仕事をするのは相当困難、というか不可能だった。
まったく外に連れて行かない訳にも行かないから、朝はお散歩、昼休み中は公園にも連れて行った。

 

今から思えば俺もちゃんと休めば良かった。
そうすればむしろ昼間から赤ちゃんを公園に連れていったり、別の場所で過ごしたりと感染拡大防止にも繋がっただろう。

 

が、「やればできるのでは」と思った俺はテレワークすることを選択した。


赤ちゃんは普段、専業主婦である妻がずっと遊び相手になっているからか、基本的に一人で遊んではくれない。パズルを与えても、俺に持ってくる。
また、赤ちゃんは家にあるディズニー熊(ダッフィ)が大好きで、パペット人形が本当に生きていると信じているから、パペット人形に生命を宿せとばかりに仕事中の俺に押し付けてくる。

この仕草が可愛いから遊ばないわけにいかず、結局、左手にパペット人形、右手にマウスという状態で遊びながら仕事をしていた。

キーボードを打ちたい時はダッフィに「ちょっとまっててねえ、ボク、業界団体の人にメールを出さなきゃいけないんだ!」とか言わせて、ダッフィのもこもこした手のまま打っていた。

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仕事できるか。

 

そんな感じで、1/23~1/26まで仕事らしい仕事はあんまりした記憶がない。
中途半端に仕事するより、今は周囲の理解も得られる(コロナだし)から、ちゃんと休んだほうがいい。

 

○まとめ


こんな感じで妻のコロナ発症から1週間を耐えた。
今や妻は回復し、子供の世話を再開した。俺と赤ちゃんは何ともない。
ギルドメンバーの言うとおり、諦めずに隔離生活を行って良かったと思う。

同居家族の誰かがコロナを発症した時、諦めないでほしい。生活区域、生活時間、使用物品を分離すれば、何とかなる。

あと、潔く仕事は休んだほうが絶対いい。子供がいるならなおさらだ。

 

とはいえ、これから発症したり、本当は感染しているのだけど無症状なだけかもしれない。*1

このブログを書いた後でしっかりとコロナに感染していた場合,あらゆる家庭内での対策は無意味だったからしないほうがマシみたいな話を冒頭に大きく補足する。補足がなければその後も一応、健康に過ごせたということだ。

*1:俺自身の検査はしていない。鼻に綿棒をつっこんでかきまわすような、非人道的、人権侵害も甚だしい検査なんかイヤだからだ