猫の話

今日はどっちかといえば暗い話題なんで暗い気分になりたい人だけ読んでもらえたらいい。

 

うちには猫が住んでいる。
住んでいるというか,家を乗っ取られていて,我が家の住人はみんな猫のしもべとなっている。


俺が小学6年生の頃に,友達の家で無限に生まれたなかから一匹をもらってきて,今年で19歳になる。

いつだったか忘れたけれど,それぞれの貰い手に預けられていった無限の猫たちをまた再会させよう,みたいな話が一度あって,何年かぶりに成長した猫たちをその友達の家に連れて行ったことがある(俺ではなく母が)。


で,生まれた時点ではたしかにみんな同じ大きさだったはずなんだが,うちの猫だけやたら痩せていて,母としては結構気まずい思いをしたらしい。
が,今まで病気にもならずに長生きしているから良かった。


本当に子猫のときに貰ってきて,母に抱かれて育ってきたから,母猫だと思っているようで,でっかくなった今でも母の肩にしがみついている(おかげで母の部屋着はたいてい肩の部分がぼろぼろになっている)。


話はもうちょっと昔に遡って,俺が小学校2~3年のころ,別の猫を飼っていた。
飼っていたというより野良の子猫がそのまま住み着いていたんだが,俺はその頃,猫の世話なんてどうしたらいいかわからず,親も共働きだったから,可愛がってたけれどろくに世話もしないでほうっておいたら,いつか,どこかに逃げてしまった。
俺はその時にものすごく残念に思って泣いたから,今の猫が家にきてからはしっかり面倒をみようと思って,今まで家にいてもらっている。

 

今では一日ほとんど寝てるけれど,定期的にお医者に見ても健康だというし,風邪とかもひいたりしないから,まだまだ元気でいてくれると思う。
でも,ネットで調べると,猫も19歳とか20歳くらいから途端に寿命を迎えて死んでしまうことが多いらしくて,そのことを考えると俺は悲しくなる。

 

実際にそのときがきたら冷静に受け止められるんだろうか?

立ち直れなくてしばらく会社を休むかもしれない。
というかまだ全然生きてるのに,そのことを考えたらペットロスみたいな感じになってしまって泣いてしまう。
普段一緒に暮らしていないせいもあって,たまに実家に帰っても猫にはあんまり相手にしてもらえないんだが,それでもこんなにも,いなくなったときのことを考えたら悲しい気持ちになる。まだ元気なのに!


イギリスには以下のようなことわざがあるらしい。

 

子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供がおとなになった時、
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。

 

で,これには猫バージョンもあるらしくて,

 

子供が生まれなければ猫を飼いなさい。
猫が赤ん坊の時、あなたは猫の良きしもべとなるでしょう。
猫が幼年期の時、あなたは猫の良きしもべであるでしょう。
猫が少年期の時、あなたは猫の良きしもべでいるでしょう。
猫がおとなになった時、あなたはやはり猫の良きしもべのままでしょう。

そして、いつかその時、猫は自らの死をもってあなたの心に猫型の穴を開けるでしょう。
その穴を埋めるには、また猫を飼うしかありません。

 

俺はこれの気持ちがすごくよくわかる。
犬のほうだって,心の穴を埋めるにはまた犬を飼うしかないかもしれない。
ペットという存在は凄いものだ。その死は,ある意味では人間の死よりも大きいと思う。


うちの猫には,普通の猫よりはちょっと長く生きて,最後は「まあまあ幸せだったな」って思ってほしい。
亡くなった時に「かわいそう」って思わなくてすむような一生をおくってほしい。
だから,俺がいまから勝手に悲しくなってる場合じゃなくて,今のうちにたくさん遊んでおくべきなんだろう。

 

だけど,猫というのは難しいもんで,遊んであげるとすごく嫌がる生き物なんだよな!
ただじっと,高いところから人間たちを見下ろしているのがすきなんだ。

そんな存在が,人間たちの心に猫型の居場所をつくっているんだから,猫ってすごいよなあ。

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 うう、いつまでも元気でいてくれ。。

涙が出ちゃう、男のくせに Be in love with you😢

 

 

 

※今日(1月12日)に定期検診でお医者に連れて行ったら変わらず健康と言われて良かった。