皆さんこんにちは。ボクたちもこんにちは。
夏休みとか、長いおやすみがあると、決まって「自由研究」という宿題があって、みんなも困っていると思います。いま、めっちゃ5月だけど。
そこで今回は、どのように「自由研究」を行えば、大人から褒められるかについて書きます。
まず、最初に言います。
「自由研究」自体がどれだけ凄いものかどうかは、君の成績にあんまり関係ありません。
と言うのは、小学生くらいの子ができる研究というのは、すでに、世の中の大人たちがみんなやり尽くしているからです。
それを改めて「すごい研究をしました!」と発表したって、誰も驚きません。
なので、考え方を変えます。
すごい研究をする必要は全くありません。
そうではなくて、大人にほめられるような研究をするのです。
なんで大人にほめられる必要があるのかを説明します。
たとえば、算数には、きちんと答えがあります。1+1を3と書いたら0点です。
ですが、自由研究には、そういう、きちんとした答えがありません。
答えがないので、大人たちは、研究をしてきた子が「なんとなく頑張っていそう」だったりしたら、高い点数が出ます。
その「なんとなく頑張っていそうだな」というのが、大人にほめられるということです。
だから、自由研究をするにあたって、まず大人にほめられる方法を知ることが大切なのです。
いま、君は「ボクは毎日ママから怒られてばかりで、褒められたことなんかないよ。」
と思いましたね?
でも、大丈夫です。
どのようにすれば大人が褒めるかをすべてここに書きます。僕にまかせてください。
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でも、面倒くさいですよね。
だから、自由研究をするにあたって、「どこまで頑張るか」に分けて記事を書くつもりです。
校長先生にほめられたら良いという子は、「校長ルート」だけを読んでください。
住んでいる街の「市長」という、校長先生よりも偉い人にほめられたいという子は、「市長ルート」も読んでください。
それだけじゃなく、「県知事」という、市長よりももっと偉い人にほめられたいという子は、「県知事ルート」まで読んでください。
今回の記事は、大変だったから、校長ルートの途中までです。
今後の記事で、「もっと頑張れば市長ルート」「ここまでやったら県知事が腰を抜かす」などの記事も書こうと思います。
ちなみに僕は、小学校の頃、「チャボ」という鳥の絵を描いて、それだけで市長にほめられたことがあります。しばらく市長の部屋にかざられたそうです。すごいでしょ。ツイッターという、ろくでもない大人たちがたくさんいるインターネットで、よく自慢しています。
ところが今では絵なんて全くかけません。とても不思議です。
○校長ルート(みんなよんでね)
1.研究のテーマを決めよう。
ほとんどすべての小学生たちが、最初の「テーマ」を決めるところで悩んでいますよね。
なんで「テーマ」を決めることでみんなが悩んでいるのか、その理由を教えます。
それは「なるべくすごい研究」をしなきゃいけない、と思うからです。
すごい研究をしなきゃいけないと思うから、たとえば「日本に稲作が広まった経緯と、現在の米の消費量の推移及び今後の見通しから考える、日本の減反政策のあり方」みたいなことを考えないといけない、と思ってしまうんですね。
それは間違っています。
というのは、いくら一生懸命に難しいテーマを考えたとしても、それはすでに他の大人たちがやっているからです。
たまに、自由研究で、世界の誰も見たことがない蝶などを発見してニュースになるこどもがいますが、世の中、そんな天才ばかりではありません。
だから、テーマなんかなんだっていいんです。
みんなは、3才くらいから、ママやパパにむかって「ねー、なんでなんでなんで??」と聞きまくりましたね。
最近、僕が読んだ本によると、みんなは1年間に40,000回ほど、そういう「なんで」をするんだそうです。
その40,000回のうち、1回の「なんで」を、そのままテーマにしたらいいんです。
でも、ここで注意点があります。
「自然」に関することは、やめておきましょう。
「自然」に関することは、みんなと一緒になる(かぶる)し、調べてもむずかしいから、あまり大人にほめられません。
たとえば、「空はなんで青いのだろう」。
これと同じテーマで自由研究する小学生が、1年間に1億人以上はいます。
でも、調べていくうち、「光の波長の関係で、昼間は波長が短い青色がよく見えて、夕方は波長が長い赤色が強く見えます」という、とてもむずかしい話になってきます。
これがきちんとわかる人は、大人でもあまりいません。
そして、大人は、自分が読んでもわからないことはほめません。
また、そういうのをきちんと調べて自由研究を作ったとしても、「だれか他のおとなが作ったんでしょう。ズルをしたね」などと言われます。この世で最もかなしいことのひとつです。
だから、「自然」に関することはテーマとしないほうが良いでしょう。
でも大丈夫。
テーマを見つけるのはとてもかんたんです。
コツは、パパやママが家でしていることをよく見ることです。
大人がしていることは、子供にはよくわかりません。「なんで」だらけです。
その「なんで」のひとつをテーマにしたらいいのです。
たとえば、パパがよくタバコを吸っているとしますね。
「なんでタバコなんか吸うの?」は、よいテーマです。
タバコを吸わない人もいるのに、なんで自分のパパはタバコを吸うのだろう?
素晴らしい。これだけで、校長先生にほめられる研究ができます。
パパに、タバコを吸うようになったきっかけとか、どうしたら止められるかも聞いてみましょう。
そのときの調べ方や、書き方は、また後で言いますね。
また、「なんでタバコはみんな同じ長さなの?」というテーマを考えたら、もっとすごい。
パパが吸っているタバコは、だいたいみんな同じ長さです。なんで?
僕もタバコを吸わないから知りません。
ちなみに、タバコの長さには「ロング」と「ショート」というのがあるようです。
たぶん、吸っても少しは長生きをするから「ロング」、吸えば吸うほど早く死ぬから「ショート」なのだと思います。僕の想像ですが。
今度は、ママがしていることを見てみましょう。
ご飯をつくって、お風呂に入った後で、テレビを見ながら缶ビールを飲んでいます。
「なんでビールは缶なの?」
これも、とても素晴らしい「なんで?」です。
炭酸ジュースは、だいたいペットボトルに入っていますよね。
ビールも炭酸なのに、なんでビールだけ缶なんでしょう?
ぜったいにママは知らないから、「なんでもよ!」とか「なんでだろうね~♪」などと言われて、それっきりでしょう。
このように、パパやママのしていることは、わからないことだらけです。
それをしているパパやママも、理由を知らないことがあります。
それが研究テーマになります。
そうそう、さっきも言ったけど、みんなには、パパやママに「なんで?」って聞いて、「なんでもよ!」と怒られたことはありませんか。
大人は、自分が知らないことを聞かれるとそうやって怒ります。
だから、そうやって怒られたことが最高の研究テーマになります。
さあ、思い出してみましょう。
それでも、本当に何も思いつかない、世の中のことはすべて理解できる、「なんで」と思うことなんかまったくない、という子もいるでしょう。
それでも、大丈夫なんです。
このブログを読んでいるということは、インターネットの使い方はわかりますね?
ヤフー検索とか、グーグル検索を開いてください。
つぎに、検索文字を入力するところに、なんでもいいから「○○ なぜ」とだけ文字を入れてみましょう。
このとき、「なぜ」の後で、よく検索されている言葉が、自動的に表示されます。
「みんな、こんな検索をしているよ」と、グーグルが教えてくれるのです。
例えば、グーグルに「猫 なぜ」と入力してみましょう
「猫 なぜ 水が嫌い」などと、勝手に表示されていませんか?
それは、世の中の人の多くがそういう検索をしているからです。
つまり、みんな「なんでだろう」と思っているんですね。
そして、そのまま素晴らしい研究テーマになります。
ちなみに、猫はなぜ水が嫌いなのでしょうか? 僕はしりません。
周りの大人に聞いても、きっとわかりませんよ。
2.テーマが決まったら、図書館に行こう。
それじゃ、今回は、さっきグーグル検索で見つかった「猫はなぜ水が嫌いなのか」を自由研究のテーマにしましょう。
とりあえず校長先生にほめられることを目標にしていますが、これは確実に、県知事にまで褒められるテーマです。
さて、猫が水が嫌いな理由なんか、全然知りません。
パパもママも絶対知らないでしょう。なので、自分で調べる必要があります。
ここで大切なことがあります。
それは、「インターネットを使わない」ということです。
大人は、こどもがインターネットを使って調べ物をすると、あまりほめません。
理由は、すぐに答えがわかるからです。
なぜでしょう?
みなさんのまわりの大人たちは、「昭和」という大昔、そして「平成」というちょっと昔の時代を生きていました。
とくに、「昭和」という時代は、苦労をしたり、汗をかいたり、とにかく大変な思いをすればするほどほめられました。
そういう人が大人になったのですから、他人をほめるときも、「苦労をしたかどうか」で決めています。
そういう大人のまえに、インターネットですぐに答えをみつけてきた子と、夏休みに汗をかいてわざわざ図書館まで言って調べてきた子がいたら、どっちをほめると思いますか?
汗をかいたほうに決まっています。
大人は「ばか」ですよね。僕も、そう思います。
でも、その「ばか」にほめられないと、偉くなれません。
「ばかだなあ」と思いながらも、ほめられることするのが、かしこい子です。
だから、どこでもいいから、まずは「図書館」に行きましょう。
たったこれだけで、ばかな大人からほめられます。ばかですから。
図書館は、住んでいる市にあります。パパやママにも聞いてみましょう。
いま、「図書館がない市」は、全国で9市しかないのだそうです。
全国に市は800くらいあるので、みんなが住んでいる市にも図書館は99%あります。
ただし、注意点があります。本を借りたら、面倒くさくても必ず返しましょう。
僕も小学生のころ、自由研究のために図書館で本を借りました。
「人はなぜ進化するのか」という本です。
そして、すごく長い時間がたち、僕がだいぶ大人になってから、また同じ図書館で本を借りようとしました。
「そのまえに、お前が大昔に借りた本を返せ」
それが、受付の人が言った言葉でした。
僕は、子供の頃に借りた本をずっと返さないでいたせいで、その図書館では本が借りられない状態となっていました。これを、むずかしい言葉で「ブラックリスト」といいます。
僕は「人はなぜ進化するのか」という本を借りたのに、ぜんぜん進化できませんでした。
みんなは、僕のような大人にならないように、借りた本はきちんと返しましょう。
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読むのが大変だと思いますので、今回は、「テーマの見つけ方」と「図書館に行こう」という2だけを書きました。これだけで、すくなくとも、担任の先生にはほめられます。
でも、校長先生からもほめられるために、次の更新では「大人に褒められる調べ方」と「大人に褒められる書き方」の2つを書きますので、楽しみにしていてください。
なお、僕が昔に書いた記事で、「夏休みの絵日記をかんたんに書く方法」という、今回の自由研究の書き方と似たようなお話をしたことがあります。
あれは、かなりふざけて書きましたので、読まないでください。
さっき言った、ろくでもない大人たちがいるツイッターというところで「いいね」がたくさんもらえると思って書いた、しょうもない記事なので、参考にしないでくださいね。