当ブログがシナぷしゅ公式ブログというのはデマ情報です。

子育ての話。

俺は子育ての話しかしない。シナぷしゅ公式ブログだから当然である。

でも次回の更新ではホストに狂って風俗で働くようになった女性たちを法規制すべきなのかについてもちょっと書くよ。シナぷしゅ公式ブログだけどな。


○さて最近、子供も1歳半を迎え、立って歩いてテーブルに頭ぶつけて泣く以外のことも色々やるようになってきた。
中でも俺のお気に入りの行動は、新しく見たもの、好きなものを、テレビ台の下の隙間に隠すというものだ。基本的に大脳の発達がまだ小リスと同じ程度なのだろう。

 

○グルグル回せるマグネット式の風車のようなおもちゃを買って*1、冷蔵庫に貼り付けている。
「止まってるよ?」と言うと、どんな時でも立ち上がって冷蔵庫まで行き、この風車を回しては親を喜ばせている。
お腹がすいて泣きギレしている時に「止まってるよ?」というと、泣きギレしたまま冷蔵庫までいって風車を勢いよく回して帰ってきてまた泣きギレする。

 

○冷蔵庫に関してはまだある。
世界のどの家庭でも同じだろうが、赤ちゃんによる「野菜室をむやみに開けまくる問題」が我が家でも起きており、冷蔵庫の冷却効率が地に落ちている。必死の思いで高性能で省エネな冷蔵庫を作った日立の技術者が全員泣いているよ。
ただ、「閉めて」というと、閉めてくれるようにはなった。偉い。そもそも開けないのが最も偉いが、その次に偉い。
さて、最近寒くなってきたのでリビングで暖房をつけているんだが、これも赤ちゃんによる「引き戸をむやみに開けまくる問題」により、我が家の暖房効率が地に落ちている。
これも「しめて」と言えば閉めてくれるかな?と思い、そう伝えると、「あっ」という顔で急いで冷蔵庫に向かう赤ちゃん。
そして、いつもどおり閉まっている野菜室を確認してから「閉まってんじゃねえか。嘘いうなよ」みたいな目で見てくる。
大脳の発達がまだ小リス程度だから仕方ない。


○ご飯食べたり、家事をしている時、赤ちゃんにはYoutubeの「シナぷしゅチャンネル」を見せて恐縮ながら大人しくしておいてもらうんだが、それも最近はあまり反応が薄くなってきたというか「あーはいいつものね。またそれね」みたいな感じになってきている。
この話を妻にしたら、「最近明らかに耐性が付いてきている。もっと強いヤツが必要かもしれない」といって、シナぷしゅを違法薬物か何かと同様に語っていたのが気になった。


○我が家はそんな「シナぷしゅ」に結構助けられていて、親としても毎日の放送を楽しみにしているんだが、先週11/20の放送回に関しては、なぜか妻が「けしからん」と怒っていた。
なぜかと思って理由を聞くと次のとおりであった。

 

「シナぷしゅ」は1回30分のテレビ番組なのだが、その中に、「ひーたん・みーたんの【がっしゃん】」というコーナーがある。


これは、「ひーたん」及び「みーたん」という、一見すると5年くらい洗ってないようなくすんだ色のぬいぐるみが主人公となり、いろんな場所に出かけては、そこで【「がっしゃん」と音を出しながら結合しそうなもの】をこじつけて見つけてくるというコーナーだ。

 

今回の「がっしゃん」は、用意してきたグミとゼリービーンズを組み合わせ(つまり、がっしゃんさせ)、キノコの形にして楽しむというものだった。

 

その時の画像がこれだ。

妻の主張としてはこの右側のグミの色の組み合わせ及び形状がどう見ても明らかに著しく卑猥だというものである。


はて、俺としては何をどのように見た場合に卑猥なのか全くわからないのだが、妻だけは「これはアーカイブでも赤ちゃんには見せてはならない」などと力説しているから困ったものだ。
いつも見てくださっている子育て中の女性の方、下ネタで申し訳ないです。俺が悪いんじゃないと一言付言しておきたい。

 

*1:3,000円くらいした

アンパンマンパンを法規制してほしい

 

厚生労働省麻薬取締部って知ってる?

知ってる?というか、その名のとおり、日本国内において違法な向精神薬大麻覚醒剤、何となく小腹が減ってきた夜中に食うタケノコの里など)を取り締っている、厚生労働省所管の組織である。

 

その絶大なる国家権力に、俺は言いたい。

アンパンマンパンも取り締まってくれ!!!!!!まじでたのむ!!!

 

独身の読者に教えてさしあげると、全国のスーパーの菓子パンコーナーには必ず「アンパンマン」の包装につつまれた甘いパンが売られている。

アンパンマン」パンとは言うが、パッケージがアンパンマンなだけで、中身は普通のスティックパンだ。

 

俺の知る限り、アンパンマンにこんな細長いヤツは出てこない。


で、これを赤ちゃんに与えると、めちゃくちゃ美味そうに食う。恐らく赤ちゃんが食べるもので宇宙最高に美味いのだと思う。

「おまえ、なんでこんな旨いもの隠して、味気ない離乳食だのこれまで食わせていたんだ?」などと突然日本語で喋りだしたくらいだ。

 

このパンを、たまのオヤツ程度に食べてくれるんだったらこの話はおしまいだ。だからまだおしまいにならない。

 

もうな、1回でもアンパンマンパンを与えたが最後、これが大麻覚醒剤ならびにアヘンなどの向精神薬かってくらいほとんど中毒になって食いまくる! 食い続ける!!

 

食い続けるだけならまだしも、他のものを一切食べなくなるのが問題だ。

アンパンマンパンだけで小さな腹がいっぱいになるのだから当然だ。


俺たちが毎日、塩分や糖分を抑え、栄養のバランスに配慮した幼児食を手間ヒマかけて作ってやっても、手で払い除ける動作とともに「いや、あるだろ??? アレがよお!!」だからな。

1歳半の、まだ「マンマ」しか言葉を知らないはずの赤ちゃんがはっきりこのように言うから腰が抜けるくらいびっくりする。俺にしか聞こえていないかもしれないが。

 

俺は麻薬取締官に言いたい。

あのパンを速やかに全国のスーパーから締め出してほしい。

ここで「いや、お前が買わなきゃいいんじゃね」と思うあなたは、まだ覚醒剤等の恐ろしさを知らない。

 

なぜなら、麻薬中毒者にとっての渋谷の路地裏のごとく、赤ん坊どもはスーパーに1歩足を踏み入れただけで「ここはアンパンマンパンだ」ってわかるんだよな。いや、ここはアンパンマンパンではないんだが。


少しでもパン売り場付近を通りかかろうものなら、ヤクを目の前にした中毒患者のように喚き散らし、これを買え、絶対買えとワチャワチャ言い始める。これがうるさいけど可愛い。

 

まあ、多少食べさせて、少しの間だけでも静かにしているのならと思って買う。以後、それしか食わなくなる。行政の手助けが必要だ。


といった話を、今や俺と同様に既婚・子持ちとなった同僚にしたところ「お前それ赤ちゃんに舐められてるぞ? これからも喚き散らせば何でも与えるのか? 心を鬼にして、1週間くらいあげなかったらパンの存在も忘れるよ」などと厳しい言い方をされたから、かなり固めのフランスパンで殴打して黙らせた。


が、たしかに同僚が言うことにも一理あると思ったから、その日を境に、多少喚こうが不満を言おうが、アンパンマンパンを封印するようにした。

すると、同僚の言うとおり、当初は不満をぶつぶつ言っていたが、だんだんと元の食生活に戻っていった。麻薬中毒者のリハビリ生活とまったく同じである。

 

あのパン、おいそれと与えていいものじゃないな。ダメ、ぜったい(に近い)。

 

そう思いつつ、アンパンマンを戸棚にしまってから、数日経過したある日。

 

部屋に赤ちゃんを残し、俺がせっせと洗濯物を取り込んでいる時、「なんか、静かだな・・・」と感じた。
これも独身者に解説するが、この「なんか静かだな」というのは、ほぼ間違いなく、何か良くないことを赤ちゃんがせっせとしている時のキーワードだと思ってもらいたい。

 

多少の不安を抱えつつ、部屋に戻ってきた俺の眼の前に飛び込んできた光景がこれだ。

 

アンパンマンパンを窃盗した疑いがかけられている容疑者の写真である。

既に飲み込めないほどのパンを口に頬張りながら、両手でパンの二刀流をするという欲深さがやばい。

 

俺は岸田政権に陳情したい。アンパンマンパンを一刻も早く法規制してくれ!!

 

中小企業診断士の受験コースに申し込んだ。

 

以前の更新で、会社で募集していた中小企業診断士」受験コースに申し込んだことを述べた。

 

で、本日、受験コースを主催している予備校からテキストと問題集が宅急便で届いた。

それがこれ。

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全7科目、テキスト及び問題集合計25冊!
更に演習ノートやら、「学習の進め方」などのパンフレットもあり、最初は区役所から米でも送られてきたんかってくらいに思った。

 

これは俺の想像だけど、中小企業診断士のように、多くの試験科目が存在し、分量が多い試験だと、全体のうち3割くらいは、まずその分量を見て心が折れて受験を諦める。

俺は勉強が趣味で、試験科目が多いことにワクワクする異常者だから良いものの、通常の神経を持っていたら少なからずうんざりするだろう。このテキストの量を見て「や~めた」って人がかなりいると思われる。

 

で、そこで生き残った勇者のうち5割程度の人も、分厚いテキストの熟読、勉強ノートの作成からはじめ、途中で飽きるか、試験までの時間切れで受験を諦めてしまい、最終的に試験まできちんとたどり着く人自体ごくわずかだと想像する。

つまり、ちゃんと試験日に試験を受けている人はそれだけで相当偉い。

 

 

なぜ、こんなことになるのか。

それは中小企業診断士の試験が特別難しいからではなくて、分量が多い試験に対する取り組み方が分かっていないからだ。*1

 

世の中の受験生だけが分かっていないのではなく、予備校も分かっていない。
例えば、今回送られてきた冊子に含まれている「受講ガイド」に勉強の進め方が記載されているのだが、特に次のページに注目してもらいたい。

テキスト、問題集をどのように活用するべきかを図示したものだ。

 

内容的にはどこでも見るようなガイドだが、このとおりに勉強すると落ちる。

理由は次のとおり。

 

 

・テキスト通読は「落ちたければどうぞ」。

 

勉強を始めるにあたり、まずは「勉強ガイド」を読んで、試験科目や範囲といった全体像を掴む。これは必須で、絶対にやっておきたい。

が、問題は次で、「テキストで知識をインプット」から「問題集で知識をアウトプット」という流れである。

このブログの読者であれば、俺が過去に2万回くらいこの方法を否定しているから、既におなじみだろう。

分量の多い試験だと、テキストだって冊数が多くなる。中小企業診断士試験では、テキストだけで10冊ある。
一般的に、1冊のテキストを読み始めて、その最後の方では、早速最初の方の話なんか忘れかかっているものだ。
では、1冊目から10冊目まで読み終えたとして、1冊目の内容がどこまで頭に残っているのだろうか。1冊目を読み終えたあと、2冊目から10冊目まで読み終えるまで、1冊目の知識を使うことはない。
使わない知識は即日忘れていく。これは極めて重要なことだ。*2

 

結果、長い時間をかけてテキストを全部読み終えたものの、頭に残っている記憶はごくわずかで、問題集もほとんど解けず、そこでまた結局テキストを開く・・・。

これでは最初にテキストを通読することにかけた時間の全てが無駄で、ニンテンドーSwitchで遊んでいたほうがまだマシだった。

このように、「テキストを通しで読む」」というのは、数ある勉強法の中でも最も非効率であり、正直「試験に落ちたければどうぞ」という方法だと思ってもらってもいいくらいだ。(さらに言えば、テキストだけでなく、学習用の講義動画もあるようで、これ十数時間分に及ぶ。)

 

「テキストを通しで読む」ことの非効率は「最初に読んだ方を忘れてしまう」ことだけではない。
どこが試験に出るところなのか、特に重要なのはどこなのか、そういうメリハリがつけられないことも問題なのだ。


実際に、テキストのうち、試験に出るポイントはほとんど決まっていて、そこだけ繰り返し出題される。
そういう「繰り返し出る」部分だけを読むのが最高効率なのは分かると思う。

が、「テキストを通しで読む」と、そういう重要な部分のほか、過去に一度も試験で問われたことのない、さして重要ではない部分も一緒に読んでしまうことになる。
その結果、まず、時間の無駄が発生する。

次に、本当は覚えなきゃいけない重要な部分に使うべき記憶力を、ほかのどうでもいい部分の記憶にまで使ってしまう。これが途方も無い非効率だ。

 

・模擬試験解けなかったらどうするの?


さらに、先程画像で見せたページには致命的とも言える勉強法の誤りが記載されていて、特にこれだけは絶対にやってはいけないというものがある。
それは、「試験直前に模擬試験に挑戦して、実力を試しましょう」というものだ。

 

模擬試験というのは、予備校などのプロが、本番の試験を分析して作った本試験の予想問題であって、極めて重要な学習ツールだ。

さて、その学習ツールを、試験の直前(たとえば一週間前)まで大切に保管しておいて、実力だめしのつもりでいざ解いてみて「全く出来なかった」としたら、どうするつもりなのだろうか?

 

本番の予想問題がまったく解けない、これはつまり、勉強の方法そのものが誤っていたことになる。
が、模擬試験を本番直前まで温存していた場合、その根本的な誤りに気がつくのは、試験まで残り1週間の時点なのだ!!! もはや勉強をやり直す時間も気力も残っていないだろう。

どうしてそんな「縛りプレイ」を自らに課すのだろうか、俺にはわからん。*3
以上の通り、この学習ガイドどおりには絶対に学習してはならない。

 

・最初に模擬試験をやる。


そんじゃ、結局、どのように勉強を進めるべきなのだろうか。
皆さんがお気づきのとおり、この学習ガイドの「逆」に進めれば良い。

まず模擬試験をやる。これ以外にない
このことで、「自分が試験日に身に着けておかなければならない学力」がまずわかる。
でも当然、何もインプットしていない状態ではちんぷんかんぷんだろうから、ここで始めてテキストを開く。

そしてテキストを参考にしながら問題を解いてみる。この際、問題を解くあたって参考にした箇所だけ、マーカなどで色を塗っておくといいだろう。

 

そのように、模擬試験を1回分回して見るだけで、
 ・実際にはどんなレベルの問題が出るのか。
 ・その問題を解くために、テキストのどの辺を読めばいいのか。
 ・そのためにどれくらい時間が必要か。
の見通しが立つ。
ここまできて始めて学習計画が立てられるのだ!!!!!

 

ところが、今回受講した予備校のサービスによると「模擬試験は、本試験の1か月前を目処に送付します」とのこと。使えねえ!


が、それもそうで、スピード合格と言いつつ、予備校にとってはさっさと合格されてしまってはお金にならない。

あいつら(予備校)は、受験生に「手厚く勉強させてもらっている感」を味わってもらいつつ、実際の試験ではしっかり落ちてもらうのが最もビジネスにつながるのだ。
そう考えると、資格試験でも受験でも、予備校や塾にしっかり通っているから大丈夫、ということは全く無いのだ。勉強は自分でやらないとまったく意味がない。


・テキスト、問題集の活用方法

では何で青山はこんな受験コースに応募したのか。

大きな理由としては、テキスト、問題集、模擬試験が欲しかったというのがある。


前述したように、全部で7科目あると、そのための勉強資材を揃えるだけでも結構大変だ。
うちの会社の場合、会社を通じて申し込んだことで団体割が効いたからという個人的な事情を踏まえた話となるが、学習に必要な道具をかなり安く揃えられたのはありがたい。

また、どうしても、テキストを読んだり、ウェブで調べても、なかなか理解できない問題が出てきた場合に、大抵の予備校の運営している受験コースでは、プロの講師に対する「質問」ができるようになっている。

これが予備校の持っている独学では得られない最大の利点であり、いざという時、独学に比べたら心強い。

が、ぶっちゃけて言うと、ほとんどの資格試験では、このように「どうしても理解できない問題」は諦めてしまっても全く問題なく合格点が取れる。むしろ満点を取るような勉強なんかしなくていい。
質問サービスを利用したり、他の専門書に手を出してまで追求するのは、その問題が極めて重要であり、それが理解できないと、他の多くの問題にも手も足も出ない状況が生じた場合だけにしよう。そんな場合があるか知らないけど。

 

そんなこんなで揃えたテキスト、問題集のうち、まずは問題集から広げる。
当然、わからない。
わからないので、ここでテキストを開き、その問題で問われている箇所が記載されている部分だけを見る。
そこに記載されている知識で問題が解けることが確認できたら、テキストの該当箇所を傾向ペンでマークする。

これを繰り返して、テキストに補助してもらいながら問題集を1冊仕上げる。
次に、今度は、テキストを見ずに、同じ問題集をやってみる。
覚えていて解けるものもあれば、忘れてしまって解けないものもあるだろう。解けないものは、またテキストや答えを見ながら解く。
これを繰り返し、全て「覚えていて解ける」状態に変えていく。これが勉強の進め方だ。

これを繰り返していくと、テキストは、問題で出るところだけがマークされた状態になってくるので、電車の中などでテキストを通しで読むような場合、そこだけを読むようにする。

 


資格試験の勉強をする「目的」を常に意識しよう。
それは、実際の試験で合格点を取ること、ただそれだけだ。
だらだらテキストを眺めて、そのそばから忘れてしまうような時間の無駄はもうやめような。

というわけで、来年8月の試験を目指して頑張る・・・のだが、まずは来月にある「システム監査技術者」の方を優先する。次のことは、それに無事合格してからだ!
みんなで頑張ろう。

ちなみに、今回申し込んだ受験コースでは、無数のテキスト、問題集のほかに、こんなものまで入っていた!!

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こんな、絶体絶命の日露戦争みたいな覚悟でやらなきゃいかんのか?!


ひとしきり笑ったあとで、ギャン泣きしている赤ちゃんにも持たせてみた。かわいい。

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*1:おんなじ話をもう、このブログでは12回くらいしているから「またかよ」と思ってもらいたい。

*2:これをエビングハウス忘却曲線という。

*3:このテキストを発行している予備校からしたら、また来年まで通ってくれるからとても嬉しいだろうね

なぜ子どもなんか欲しいのかに対する答え

俺は20代の独身時代から「結婚したら子供がほしい」と思っていて、SNSでもそんな話を憚らずしていた。思い返すと痛いやつだ。

そのことで、俺は(子供を望まない)フォロワーから「そんじゃ結婚した相手が不妊だったら離婚するんですか?」などと言われたこともあった*1し、面と向かって「なぜ子供なんか欲しいのか」と聞かれたこともある。

 

「なぜ子供なんか欲しいのか」、20代の俺は、口では子供がほしいと言いつつ、実はきっちりと他人に話せるような理由が整理できていないでいた。

「ただ何となく」よりは強い気持ちはあったけれど、「こういう理由で子供がいるのが合理的だと考えているからです」という理屈を整理しているわけではなかった。

 

きっと、子供なんか要らないと結論付けた人は、考えなしに子供を持って(自分も、子供も)苦労をしないよう、子育てや自分のこれからの人生について人一倍考えたのだと思う。

経済的にも、肉体的にも(出産は命の危険がある)、自分の時間的にも、子供を持つのはたくさんデメリットはあるだろうし、くそうるさい子供を愛する自信が全く持てないから、きっと虐待してしまうのではないか、という懸念も立派な理由だと思う。

 

そんなふうに人生をしっかり考えている人たちから「なんで子供なんか欲しいの?」と聞かれたとき、子供がほしいと言いつつしっかりと理由が言えない俺は、自分の考えの無さっぷりを自覚し、情けなくなったし、悔しかった。そんな覚悟で子供が欲しいとか言っていたんですかと。

 

冒頭でも触れたが、昔、SNSのオフ会で、子供を持つ予定の無い男性から「なんで子供なんかほしいの?」と聞かれた時、俺は、苦し紛れに「自分の遺伝子を持ったもう一人の人間を子孫として残せるなんて素晴らしい」的なことを安易に言ってしまった。

そしたら「そんなナルシズムは、俺にはないなw」などと言われた。

それが悲しくて、言われた日から10年近く経つけど未だに覚えている。

俺の、子供がほしいと思うこの気持ちは「ナルシズム」の一言で説明されるものなのか。

自分の子を見たらどんなに可愛いだろう、お世話をしたらどんなに満たされるだろうと思っていた俺は単なる「ナルシスト」なんだろうか。

 

30代になって、自分に実際に子供ができて、子育てを1年間経験した。

その上で、改めて「なぜ子供なんかほしいのか」に対する答えを考えてみると、「そんなことにいちいち答える必要はない」というしかないことに気がついた。強いて言えば、「それが自然だから」しかない。

 

思えば、なるべく頑張って長生きして、繁殖していくというのは、生態系にとって極めて自然なことだ。それを「なぜ」と聞かれても仕方ない。

なぜ人は生きていくんですか? というくだらない禅問答と全く同じだ。

 

でも、最近の風潮だと、なかなかそのことを「自然」とは感じないようだ。

もっと言えば、生きることや、恋をすることも、「なんでそんなことするの」と立ち止まって考え込んでしまうような、どちらかというとネガティブな経験を多くしている気がする。*2

でも、俺たちの周りがそんな絶望に満ちていたとしても、科学的にも、歴史的にも、他の生物と同様に、子供育て、生態系を繋いでいく側が自然であって、それに抗おうとする側が不自然だと思う。

 

そうであるならば、「子供なんか必要ない」と不自然なことを考えている側がむしろ「なぜ子供がほしくないのか」という説明責任を一方的に負うのであって、俺たちには答える義務なんかないと思う。

子供が不要な理由、例えば経済的なこと、肉体的なこと、自分の時間が全く無くなってしまうこと(重要なこととして、これらのいずれも、極めて重大なデメリットだ)を説明して、自分は子供を作らなければ良いだけであり、いちいちそれを他人に聞くんじゃねえと言いたい。*3

 

しかし、俺がこのように考えるようになったのは、不思議なことに、妻の妊娠と、子育てを経験してからだ。

それまでずっと「なんで子供がほしいのか」について、具体的で、合理的な理屈を探していて、子供を持つからにはそれがきちんと整理されなければ、まっとうな大人とは言えないんじゃないかと思っていた。

自分が子供を持つ理由をきちんと持っておかないと、きちんと愛せないのではないか、子育てに悩み続けることになるんじゃないかと不安だった。

 

でも、生まれてきた子供とこの一年間一緒に暮らしてきて、事前にそんな整理が必要だったと思ったことはない。なんとなく、子供がいる人生が普通だと思うし、きっと愛せると思った。これで十分だと本気で思う。

 

というか、「私はこういう理由で子供がほしいです」って極めて強く考えている人のほうがむしろ危ういんじゃないかと思う。その理由が、子育ての最中に崩壊してしまったら、いったいどうなるんだろう?

 

で、結局、今回のブログでは何が言いたいのだろうか。2つある。

 

1つは、自分は子供がほしいと思っているのに、周りから「子供なんかやめときなよ」「なんで子供欲しいのか理由言ってみ?」などと反対され、悔しい思いをしている人に向けた注意喚起だ。

そんな周囲には「お前にそれを説明する必要はない」と言えばいい。

「お金が相当かかるらしいよ」「自分の時間は一切なくなるらしいよ」くらいの話だったらまだ聞く価値はある(そしてそれらは、たいてい事実である)けど、世の中には「反出生主義」とかいって、自分が恵まれない子供生活を送り、生まれないほうが幸せだったという個人的経験から、「子供というのは不幸な存在なのだ」などと話を一般化したあげく、他人に対して子供を産ませないよう活動する人たちがいて、そういう連中と交流するとただ不幸になる。

 

彼ら、彼女らが愛するのはただ「無」しかない。「私はいま苦しい。産まれてこなければ苦痛も苦しみもなかった。だから子供を産むのは間違っている」というのが彼らの理屈の本質だ。*4

それはそれで良い、否定はしないし、君の個人的経験は可哀想だと思う。俺が言いたいのは、ただそれを他人に押し付けるんじゃなくて部屋でじっとしていろということだけなんだ。

彼らは自分たちみんなで「無」になりたいのであって、子供を生んでその「無」から遠ざかろうとするあなたが妬ましいだけだ。相手にすると不幸になる。

「お前にそんな説明をする必要はない」と言って険悪になるのが怖いなら、「自分の素敵な人生を可愛い子どもにも歩んでもらえると思っただけでハッピーで、考えただけで自分が産まれてきたことを神様に感謝したいくらい嬉しい!」と言えばいい。「考え方の土台がまるで違う」ことを悟って、そういう存在自体が不幸な連中は自然といなくなるだろう。

 

2つめは、子を持つにあたって、自分はなぜ子供がほしいのかきちんと整理しなきゃいけないんじゃないか、と思って踏み出せない人に向けた励ましの言葉だ。

きちんとした考えなんかなくて良い。なぜなら、子供がほしいと思うほうが動物として自然なことだからだ。子育てをするにあたって、それ以上の理由なんか特に必要としていない。

ただし、あなたが、毎日20時間酒を飲んでいたり、稼いだお金のほとんどを洋服か酒の支払いにあてるか、婚姻していない他人に貢ぐことに喜びを感じていて、子供が産まれた後でもそれを改めるつもりがなければ、その時は真剣に「なぜ自分は子供がほしいのだろう」と自問自答した方がいいと思う。子を持つべきではない人というのも、やはりいるのだ。

でもそれは、明らかにネグレクトや虐待が発生すると決まりきっている特殊な場合だけだ。

世間ではそんな30万人に1人くらいのニュースが取り沙汰されまくっているから、自分もそうなるに違いないと感じてしまうバイアスがある。実際、そんなことは起こらないとみなしていいくらい小さな確率だ。

素敵な可能性を、本当は無視できるか、自分の努力でどうにでもなることを心配して諦めてしまうのは悲しいことだ。

 

*1:こいつからは凄い悪意を感じたので即時にブロックした

*2:かなりの部分で不況のせいだと思う。

*3:そして、わざわざ他人に聞くのは、自分の持っている答えが不安定なときだけだ。

*4:「もし障害を持って産まれたら、子が可哀想」というのも彼らの一流の理屈だ。産まれた後のあらゆるリスクを先回りして防止しようとする試みが反出生主義だからだ。「ふーんそうなんだ。私の子はたとえ障害をおってもめっちゃハッピーだから問題ないよ。なんせ私が親なんだからね」って言っておけばいい。一方的な決めつけに思えるだろうか。障害があるから子が不幸に違いないというのも一方的な決めつけだから心配する必要はない。

みんなで勉強しよう。

勉強する。

 

2023年、特に何も勉強せず(本も読まず)だらだら過ごしていたところ、あっという間に残り4ヶ月となった。

その間に部署異動もあり、求められるスキルも明確化されたというのに、今年の上半期にやっていたことがグランブルーファンタジーのレア武器集めだけというのはやばすぎる。

 

というわけでこれから勉強再開する。具体的には、10月に実施される「システム監査技術者」の資格試験を受験し、合格する。

これはITに関する高度試験のうち、すでに合格しているITストラテジスト、プロジェクトマネージャなどと同じく「論文系」とされる資格試験で、過去問を回し、論文を適当にでっち上げれば誰でも受かるものだ。何となくボケ防止のために勉強するにはちょうど良い目標で、今の職場でも評価される。やらない理由がない。

みんなも一緒に頑張ろう。スマホなんか捨てちまえ。

 

それに加えて「中小企業診断士」も受験することにした。これの通信講座の受講料が、職場で団体割引されているのを発見したからというのが理由だ。

 

しかし中小企業診断士、何をしている人たちなのかさっぱりわからん。

日常生活でこの資格を持っている人と出会ったことがなければ、街を歩いていても「中小企業診断屋さん」という看板を見たことがない。あるか? 俺はない。

 

でも、ツイッターでは「中小企業診断士1次試験合格!」なんてユーザネームに付けては見栄を張っている奴をちらほら見る。

最終合格じゃなくて、1次試験合格だよ!? そんなすごいのこれ。

 

中小企業診断士の試験(1次試験)は、全7科目のマークシート式だが、調べると、そのうちいくつかの科目(例えば経済学、会計学)は大得意だから、割りとすんなり合格するんじゃないかと思う。

おまけに、続く2次試験は「論文試験」で、それっぽい論文をでっちあげる事にかけちゃこの日本では小保方晴子か俺かってくらいの論文専門家だから、こっちもきっと大丈夫。やる気出てきた。

 

しかし、それじゃ、なぜこれまで中小企業診断士を受けなかったかというと、名前がよくない。これに尽きる。

いやみんなも薄々感じていただろう。

例えばこれまで受けてきた「証券アナリスト」とか、「ITストラテジスト」、名前超かっこいい。モテそう。だから、俺、受けた。

一方で、「中小企業診断士」と名刺にかかれていたら、うーん、よくわかんないけど、田舎の方の会社の役員さんみたいなイメージ。モテなそう。俺受けない。

こんな全く一方的な、誹謗中傷的な、原始動物的な考え方からこれまでスルーしてきたのだ。

主催者の中小企業診断協会に提案したい。名前をもっとかっこよくしてほしい。例えば「スタートアップ・カンパニー・アナリスト」とかどうだろう。

 

そうした意味だと、何故か「情報セキュリティスペシャリスト」から名前を変えてしまった「情報安全確保支援士」も、そんなに勉強のモチベーションが沸かないんだよね。

なぜカッコイイ名前から変えてしまったのか、俺にはわからない。

情報セキュリティスペシャリスト」といえば、名前の響きから、これまで賢そうなメガネをかけているコンサルタントみたいなイメージだったものから、情報安全確保支援士っていうと急に安全第一の黄色いヘルメット被った現場猫のイメージに変わるんだよな。

いや別にそれを被って仕事をしている方々(俺のツイッターのフォロワーにもいるだろう)を揶揄する意図は全くないんだが。

 

 

情報セキュリティスペシャリストのイメージ

 

 

・誤った情報処理安全確保支援士のイメージ。

 

こんな調子でモテそうだから資格を取るとか、そんなこと言ってるやつが適当に挑戦してくるから周りも迷惑だろうな。

しかし「モテそう」「見栄が張れそう」ってむちゃくちゃ大きな人間のエネルギーだと思うんだよね。

俺も自分の子供には「いいか、小学生までは足が速いヤツから順番にモテる。だが最終的には学力が高いヤツがモテる」と朝な夕なに言い聞かせ、勉強へのモチベを維持してもらおうかと思っている。

 

それは半分冗談として、子供は親を見てその通りに育つものだから、子供に勉強をしてもらいたいなら、親が家の中で自分の勉強をするべきだと思う。

自分は寝っ転がって酒を飲みながらテレビ見ているのに(それで社会で通用するのに)なぜ他人には勉強をさせようとするのか、子供からすると全く説得力がない。

だから俺は子供にあまり勉強しろと言わず、子供の2倍は自分が勉強しようかと思う。

みんなも俺と一緒にがんばろう。

 

本当の望みの話

「自転車を貸してくれ」と言われたとき、あなたが親切な人だったなら二つ返事で鍵を渡してあげて「良いことをした」という満足感に浸ることだろうが、実はそれが「東京から大阪に行きたい」という目的のためであれば、あなたは一転、「本来、新幹線を使えとアドバイスすべきなところ、無情にも何も言わず自転車を提供した気の利かないヤツ」として扱われてしまうかもしれない。

 

仕事ではこんなことがよくある。

 

だいたい発注する側が悪いんだが、次のような依頼や頼み事が多くある。

 

「○○って資料がほしいんですけど」

「このシステムにはXXっていう機能を入れてください」

「今週中に△△まで連絡したほうが良いでしょうか」

 

これらはみんな「本当は何がしたいのか」が隠されている(または無意識に伝えていない)から、冒頭の(本当は東京から大阪へ行きたいのに)「自転車を貸してくれ」という話が起きている。

言ってくれればもっときちんとした対応ができたのに。

 

「醤油とって」と言われると「手元の魚に味をつけたいのだな」という「本当の望み」を状況から推察することは可能だが、仕事だとそうはいかない。

そうはいかないんだが、こういう話が溢れかえってきて、特に他人や部署間の調整をしていると非効率なことが多くある。

 

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以前ツイッターでこんなネタ話が流れてきて感心した。

 

警察「立てこもり犯に告ぐ! お前の要求は何だ!!」

立てこもり犯「金を1億円用意しろ!それから逃走用の車もだ!!」

警察「それは要件であって、要求ではない!!!」

 

このとき、「要求」が何だと聞かれた立てこもり犯が答えるべきだったのは、次の2点だ。

 1.お金がほしいです。

 2.捕まりたくありません。

 

1億円も車も、こういう本当の望みを叶えるための道具(要件)であって、そっちの方だけを伝えられても、それが相手の本当の望みを叶えられるものなのか、本当にはわからない。

「要件」だけを積み上げても、必ずしも「要求」にたどり着くとは限らない。

そうすると両方が損をする。

 

そうではなくて最初から「要求」を伝えてもらえれば、そこから最適な要件にたどり着くことができる。*1

 

俺たちはなんとなく、そういう「自分が本当に実現したいこと」という願い・望みのようなものを隠し、オブラートに包んで相手に伝えるような「奥ゆかしい」文化があるのかもしれない(または、きちんと相手に伝える訓練をしていない)。

 

自分が抱えている悩みも同じかもしれない。

何かがしたいのだけど、それやるべきか悩んでいる時、本当の願い(俺は本当はどうなると幸せになるんだろう)って何なんだろうと、意外と考えていないのかもしれない。

 

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だから最近、俺はこういう「要件」の提示にあった時

 「君が本当にしたいことは、何なんだい?

と訪ねることにしている。そろそろ職場で妙なあだ名がつく頃だ。

 

*1:「醤油とって」の例でいえば、「お魚の味が薄いです」「僕はテーブルの周りを歩き回るのが面倒くさいです」と伝えたほうが誤解がないどころか、そのお魚に合う塩や、大根おろし、または「自分で取れ」の言葉とともにビンタをいただけることもあるだろう。

異動

うちの会社には、「人事」や「経理」だとか、いわゆる庶務的な仕事を新人~20代後半のうちにまず経験して、30代からいわゆる本業に携わっていく・・・というキャリアプランがあった。

が、それだと採用されたばかりの人が「こんなの聞いてた話と違う」と思ってどんどん辞めていくもんだから、ちょっと前に人事改革があって、まず若いヤツには華々しい仕事を(役に立たなくても)経験させてやる、そんで5~6年程度経過してから総務とか地味な仕事をやらせるというふうに変わった。

この方式のうまいところは、新人には面白い経験をさせてとりあえず5年目くらいまでは辞めないでもらえることと、いざ庶務系に異動する30歳近辺では、結婚したり、子供がいたりして、いそれと転職できない状況になっている人が増えてくるということだ。そうなれば地味な総務だろうが廊下掃除だろうが黙ってやるだろう。まさに悪魔の考え方。

 

で、何でこんな話をするかというと、今回の人事異動で、俺がそういう部署での勤務を命じられたんだよね。まさに赤ちゃん産まれたばかりの辞めづらい人に該当する。お前たちに人の心は無いのか。

周りを見渡しても、人事だとか経理だとか、庶務だとかに配属されている同期が多くいる。人事改革の結果そうなっている。結構なことだが、ここで強調したいのは、そして今回の話のオチとしては、俺はその人事改革が起こる前、20代の頃にすでに庶務担当をやっているということだ! 改革後、こういうのは30代がやったほうが良いよね~ってなってから2回めをやらされている!! お前たちに人の心はあるのか?!

なんだか自分の会社の中での扱われ方に色々疑念が生じてくるけど、まあ辞めるつもりも無いから任された仕事はやる。はやく生成AIが進歩して俺たちの仕事を奪ってほしいと思う。