明日から沖縄県に行く。
今回は例年のようにアワビの密猟ではなく旅行目的なのだが、これまでの沖縄旅行では石垣島、宮古島、本島、小浜島といった離島を中心に回っているところ、明日からの旅行では2度目となる宮古島に行くことにした。
これらのうち最も満足度の高かった島だからだ。
海やビーチが綺麗なのはもちろん、ホテルも充実、お店もたくさんあって便利な一方でそれほど人がおらず快適、ドライブも楽しい。まさに攻守最強の島だと言える。沖縄に行ってみたいという方は、ぜひ宮古島をはじめとする離島を選択肢に入れてもらいたい。
で、当然ながら飛行機で行くわけだが、今年はちょうど旅行中に2歳になる小さな怪獣ことうちの子供が同行する。
去年はミルクを飲ませ、YouTubeでシナぷしゅさえ見せておけばずっと大人しくしていたものの、今年はずいぶん図体も大きくなり、ちょっとの間でも大人しく座っていることが難しいかもしれない。非常に不安だ。
世間一般の子供がそうであるように、やはりYouTubeを見ると大人しくなる。YouTubeというのは偉大なものだ。だが、大人しくするコンテンツといえば、「関東圏の電車大集合!」みたいなもので、電車に興味がないこっちがうんざりする。なぜお前たちは、誰に教えてもらったわけでもないのに電車がそんなに好きなんだ??? なぜ京成本線の車体を見ただけで走り回って喜ぶんだ?!
また、通信ができない飛行機内でずっとYouTubeを見せておくわけにもいかないので、それ以外の手段が必要だ。
そこで、去年以上の「子供黙らせておく対策」を実施する。
というか、世間の人がこんなにも子供を数時間黙らせておくことに心血を注ぐのだから、Pigeonとかジョンソン・エンド・ジョンソンとかのベビー用品メーカーは、スプレーで噴霧した液体を染み込ませた布をふわっと嗅がせると数秒で眠りに落ちる「赤ちゃんねんねスプレー」みたいなの発売してくれないかな。クロロホルム。
そんな便利なものは世の中に無いようなので、Amazonで買えるものから探した。それがこれだ。
これを俺は子供キチガイスイッチセットと呼んでいる。
差別用語がふんだんに含まれている名称であるがこれを見せた瞬間に子供がキチガイのように一心不乱にスイッチをパチパチして遊ぶことだろう。その姿が今からでも容易に目に浮かぶ。
というのもうちの子は、こうした電気のスイッチを押すことを人生の主な目的として考えているらしく、部屋で抱っこするたびに「あーーー!あーー!!!」などと奇声をあげては大人を電気のスイッチのもとへ誘導する。
そして誘導しては短いお手々でスイッチを押して「ちゅいた!!(電気が付いた)」と言って喜んでいる。俺は「そうだねえ付いたねえ」と褒めてあげた2秒後に電気を消している。真っ昼間なのだから当然である。
このように電気スイッチ押し職人たる我が子に上記のおもちゃを渡しておけば、往復の飛行機6時間の旅であっても、無事にじっと黙ったまませっせとスイッチを押し続けるだろう。
このおもちゃはよく聞く「モンテッソーリ教育」というものに準拠しているそうだ。
モンテッソーリというのはよくわからんが、恐らく「子供を長時間黙らせる」という日本語訳なのだろうと思う。どうりで大人が子供の口を両手で塞いでいるロゴ画像なのだと思った。頼むぞモンテッソーリ。ANAの平穏はお前にかかっているんだ。
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今回の旅行にあたっては、美しい海を見て、綺麗なホテルで癒やされるほか、主に次の目標がある。
・カヌーで亀を見る。
公式サイトによると亀に会える率99%らしい。亀に会えなかった1%があまりにも哀れすぎる。
・星空を撮影する。
数年前に宮古島に行った時も星空を楽しみにしていたのだが、よりによって満月、それも、数年に1度の素晴らしいスーパームーン!!! まばゆい月の光にかき消され、星なんか全く見えなかった。これは、星空観察をする者ならば常識以前の話である「月の満ち欠けを計算する」ことを全く怠っていたのである。
その反省を活かし、今回はきちんと新月のタイミングで現地に着く。
また、このために広角レンズも購入したし、あとは晴れるだけだ。
な!!! あとは晴れるだけだ!!
・刺し身を買って食う。
宮古島といわずいますぐイオンに行って好きなだけ食えばいい。
それはそうなんだが、宮古島は魚菜市場が豊富にあり、1,000円出せばその日の新鮮な刺し身の盛り合わせをササっと用意してくれるんだそう。これが良い。そこで刺し身を買って、ホテルの部屋に帰ってビールを飲みながら食う。子供を風呂に入れ、寝かしつけ、YouTubeを見ながら食う。宮古島といわず今すぐイオンに行って好きなだけそうしたらいい。