日記

「日記」といいつつ日記らしい日記を書いたことがないので今日は俺のよくある一日について書く。

 

・朝

朝起きるとまずコーヒーメーカーのスイッチを入れる。ほぼ例外なく全ての日の朝で繰り返されている行為がこれだ。たぶん人生最後の日も病床から這いつくばってコーヒーメーカーのスイッチを押すんだと思う。従ってこの日もそうした。


それからポップアップトースターで食パンを焼いて、バターとジャムを出す。ジャムは7種類ある(イチゴ、ラズベリー、あんず、りんご、ママレード、あんこ、ブルーベリー)。
芸能人のいしだ壱成が離婚した時、その原因のひとつが妻に「サラダにかけるドレッシングを毎晩のように7種類用意させた」ことだというのが話題になったが、そのジャムバージョンだと思ってもらっていい。というかあんずジャムなんて一応出すけどここ数ヶ月でスプーンいっぱいほども食ってないと思う。

 

これにくわえて更にハチミツも用意する。さらにバターも含めると合計で9種類ものパンに塗りたくる何かを用意する。素材の味にこだわったパン職人が泣いちゃいそうだ。

 

ところでハチミツにはこだわりがあって、これまでにいろいろな物を試した。
俺は中国産の食べ物だからどうとか、そういう抵抗は無い方なんだが、中国のハチミツは風味がよくなくてダメだ。ハンガリーやアルゼンチンのものが良い。とくにタリーズコーヒーの店頭で売られているハチミツ(アルゼンチン産)が、味もよくてなおかつ割安(500gで1,000円)なので愛用している。あなたも食卓に7種類のジャムとハチミツを用意することを考えているならば、タリーズのハチミツを試してみてほしい。うめえぞ。

 

f:id:amemiya_a:20190120124119j:plain




・通勤

俺が利用している電車は首都圏でも有数の「現世でも見ることができる地獄のうちのひとつ」とされるもので、通勤ラッシュからはやや時間をずらしているにも関わらず、かなり混む。一日に生じる疲労のうち、かなりの部分が通勤によって生じるんじゃないかと思う。

あと20~30年後には、例えば今から振り返って昭和時代のバカでかい携帯電話を見て可笑しく思うように、「あんな地獄みたいな電車にのって会社に行ってたんですよ昔の人は。家から通信で仕事すればいいだけなのに、可笑しいねえ」などという具合に過去のものになることを切に願っている。

そんな電車でも、運が良いときは自分が立っている前の席の人が降りて、そこへ座れることがある。前日にお婆ちゃんを背負って横断歩道を渡ったからとかではなくて、完全にランダムでこういう現象が起こる。(もしお婆ちゃんを背負うことで席に座れるならば常に渋谷のスクランブルに見を潜ませることだろう。)

 

従って、電車に乗った時にまず俺がするのは「いかにも後数駅で降りそうな人の前に立つか」を考えることだ。これが結構難しい。

 

スーツの男性:論外。100%俺と行く先が同じ。

 

イヤホンを耳に挿してぐーぐー寝ているやつ:そのまま終点まで乗っていろ。

 

本を読んでいる人:集中して何ページか読めるくらいまでは乗っているつもりなんだろう。あんまりよくない。

 

スマホをいじっている人(非スーツ):普通。他よりマシ。

 

何もしていない人:これです。この人はかなり近い駅で降りる。だって何もしてないんだもん。普通そんなことあります? あなた一日のうちどれだけ何もしてない? ありえない! 絶対に電車から降りる準備をしているはずなんだ! 他に何もしない理由が一切ない!


以上のことから、電車にのったら速やかにその車両で座っている「何もしていない人」を探してその前に立つことにしている。・・・が、これでもあんまり的中率は良くない。1ヶ月に2~3回座れたら良い方だ(ってことはこの方法間違えてるんじゃね?)。

 

そこで俺が導入したいと思うのが、「○○駅で降ります立て札」だ。
電車を利用する人は、あらかじめ自分がどこの駅で降りるかを表示した立て札を持って車両に乗り込む。大きさは甲子園大会で入場する時のアレくらいだ。

 

f:id:amemiya_a:20190120120043j:plain

 

自分が席に座ったら、その立て札を大きく両手で掲げる。それを見た周りの人は「この人はもうすぐ降りるだろうからここへ立とう」とわかるという素晴らしいシステムだ。

 

ただし毎朝の満員電車だと、どの人の前に立とうかという選択権がほとんど与えられないのと、そんな中でこんな木製の立て札だけが周囲の人とガチャガチャぶつかってかなり邪魔くさいのが難点だ。
みなさん電車で座るコツあったら教えてください。

 

・会議に出る。


会社に来てからは会議に出てあーだこーだ言っているだけだから特に書くことがない。スカイプで良い。実際に顔を合わせないと絶対にできないことってないよな。もしそういう仕事があったとして、週に1回出社してまとめてやるようにしたらいいんだ。
俺は在宅ワークの制度ができたらすぐに適用してもらおうと思う。


Wikipediaを見る

 

会議が終わり、取り掛かっている仕事も一段落したので、お昼までWikipediaを見て遊ぶ。まじでスカイプでやりゃいいな俺の仕事なんて。

今日は現在の天皇陛下今上天皇)について調べたよ。
陛下って実は魚類学者でもあって、ハゼの新種を6匹も発見してんだって。すげえ!

それから、皇太子の時代にアメリカからブルーギルをもらい、それを研究のためにと水産庁に預けたところ日本中で大繁殖しちゃって、日本固有の生態系を破壊してしまったらしい(陛下いわく、そのことに心を痛めているとのこと)。
でも更にネットで調べてみると、これは陛下があちこちの川に喜んでブルーギルを流したからではなく、各地の水産試験場の管理があまくてに逃げ出しちゃったり、琵琶湖で釣った人がむやみに放流した結果だそうで、陛下のせいというわけじゃない。だから気にすんな!! 


・お昼

 

昼ごはんはサブウェイを食う。俺パン好きだし。
ところで最近は電子マネーが以前より普及してきて、コンビニなどで財布から小銭をじゃらじゃらさせていると何だか平成のうちに滅んでおいたほうがいい遺物のような心持ちになる。ツイッターのフォロワー達も電子マネー使わないやつは仲間の遊びに入れてやんねえからなくらいの感じだし。


というわけで俺も電子マネー派になろうと、PASMOに多額の現金(2,000円くらい)をチャージして、お昼ご飯にいったんだが・・・・・・サブウェイが電子マネーに対応してねえ!!! うそー!
だってサブウェイだよ!? 日本語にしたら「地下鉄」って名前の(どういうわけか)サンドイッチ屋だよ!!? この地球上で最もPASMOに対応してそうな名前の店でPASMO使えなかったらもう俺は何も信じられん!!

 

結局、既にサンドイッチを作ってもらった後だったから(サブウェイの会計システムはそうだ)、

ぼく「サブウェイってくらいだからPASMO使えると思いましたw」

お店のひと「少し待っといてやるからはやく現金もってこい(そんな役立たずの板切れでなく)」

などというやり取りの後、とぼとぼと自分のデスクまで現金を取りに行ったのだった。
その途中で俺は、我が国の政府が正式に現金通貨を廃止するその日まで現金を持ち続けると固く誓ったのであった。

 

そういえば最近、キャッシュレス社会を推進するためのCM(三井住友カード)を見た。
茶店のカウンターに座っている男が、友達から現金(1万円)を貸してもらっていわく「現金には名前が書いてない。だからこうして俺が持つと、君のお金だったものが、俺の物のように見える。現金は安全だってみんな言うけど、本当にそうかな?」。

これに対する俺の答えはこうだ。「ぐだぐだ言ってねえでさっさとそれ返せ!」


・夜

 

今日、ツイッターで「羊羹は、しばらく戸棚に置いて乾燥させ、砂糖が浮き出るようになった頃が食べ頃」だというリツイートを見かけた。知らなかった。
美味しそうだし、こういうのは早速試さずにはいられないから、帰り道の途中で羊羹を買ってきた。

 

家についてから開封してすぐ半分食った。理由はお腹がすいていたからだ。
それから、どうして普段食わない羊羹なんて買ってきたのかというそもそもの理由を思い出して、反省しつつ残り半分の羊羹を戸棚にセット。

その後、日課のランニング(30分程度)から帰ってから、ワクワクしつつ戸棚の羊羹を見てみると、とくに変化なし。

というかそもそもどのくらい戸棚に放置すればいいのかわからんと思って、前述のリツイートを改めて見てみると「数日置く」とか書いてある。俺はもう半分の羊羹を食った。単に夜に羊羹一本食ったやつじゃん。

---

 

ランニングはだいたい6キロ程度走っている。

ランニングを趣味にしている人ならわかるだろうが、ランニング中の問題は、疲れることより「走ってる間がヒマ」なんだよな。だって足を前後に動かす以外にやることないんだもの。

その証拠に、ジムのランニングマシーンなんかだとだいたいテレビが設置してある。ヒマでヒマでしょうがないんだ。俺のとなりで絶えずテレビを抱えて並走してくれる屈強な執事がいたらいいのにと思う。

 

そういえば、以前ジムのランニングマシーンを利用した時に、「世界の街を走っている感覚になれる映像集」というものがあったから使ってみた。
これは単に、パリだのニューヨークだのという世界の著名な都市を歩きながら、人の目線で撮影した映像をただ流しているだけのものだったが、割と狭い路地に入っていったりもするんで面白い。
面白いんだが、パリとかニューヨークとかの映像ってめっっっちゃまわりに人がいるの! 映像がほとんど人混みの中! その中を自分が走っている感覚になるんだからものすごく怖い。

で、横からフっとパリのおじさんが出てきたときは、びっくりして反射的に飛び退いてしまって、隣のランニングマシーンに激突してしまった。 何やってんだこいつという視線に耐えられないのと、さらに腕を痛めてしまったので、とぼとぼと家に帰った。


・寝る

仕事のある日はだいたいこんな感じ。
朝にジャムがついたパンを食べて、会議に出て、走って寝る。
もうちょっと何か変化があってもいいだろうと思うけれど、どっちかというと安定した80点のものを続けたいという性格なので明日もまた、そして自分が死ぬその日も、朝にジャムがついたパンを食べ、会議に出てから走って寝るんだと思う。