今帰りの電車。仕事おわらねー。
終電までに帰るなんて甘えだというのはもっともな意見だが、たとえそれほど働いても終わるのかこの仕事。
とりあえず来週末のイベントまでが期限なんだが、それまでどんなテクニックを駆使しても終わらない気がしてきた。それを可能にする唯一の方法は1グラム数万円する粉を吸い込んで終わった気になることくらいだ。
とにかく人が全然足りん。アルバイトさん的な人もいるんだが、任せられる仕事のレベルもあって上手に活用できていない。
俺はつい先日引っ越したんだが、その届け出もまだ会社に出していないから、深夜まで働いてはどこかわからない場所に帰り、そして仕事にきている【住所不定有職】という世にも珍しい肩書になっている。
そんな書類ごときはよ出せと思うだろうが、住所ひとつ変更した際の届け出が5つも6つもある。
書く暇がない以上に面倒くさくて、とても仕事中にやる気になれん。
ただ会社の決まりなんで、無視していればそれこそ住所不定無職というありふれた肩書に変わってしまうから出さないとまずい。
誰か俺の秘書やってくれ。Twitterで日夜ぶらぶらしてる奴で構わん。給料は形の良いどんぐり2〜3個(出来高払い)とする。ぶらぶらしてるんだからリスや、あるいはモグラなどと同様の給与体系で構わない。更に言えばカネカ的働き方改革により、育休を取る場合は残念だか関西に転勤してもらう(関西に行かれても困るが)。
秘書が駄目なら俺をもう一人、縫い上げるか土を捏ねるかして増やすしかない。
昔ストイコビッチという有名なサッカー選手が「俺がもう一人いたらなあ」などと言って仲間のヒンシュクを買ったらしいが、あいつもきっと引っ越しの届けを出す暇が無かったんだろうと容易に想像できる。
というか仮に俺を増やし、会社の床にぴっちり並ぶくらいにまでしたって仕事が間に合うと思われない。第一動きにくい。こうしたものを経済学では収穫逓減の法則という。増員したからといってその分楽になるわけじゃないんだ。
だから働き方を改革しようという話になるんだが、いろいろ考えるともう粉を吸って終わった気になるというのしかないかもしんない。そしてピエール瀧と一緒におでん屋を始める。カトゥーンのあいつも誘おう。
来週末までもうちょいこんな生活を続けながら、やれるだけ頑張ってみる。