誕生日

○ 昔,会社の隣のデスクの女と話をしていた時,人の年齢について以下のようなことを言っていたのをよく覚えている。


女「人間,30歳超えたら人生の折り返しってことでさ,次の誕生日から1歳ずつ若返っていったら良いのにね~。だからわたしは次29歳。そうなったらよくない?」

 俺「そして0歳になったら次はどうなるのか」

 女「生まれる前の卵に戻るのよ」

 俺「お前はいったい何から生まれてきたのか」

  

○ 先日(9月4日)に誕生日を迎えて31歳となってしまった。

 

f:id:amemiya_a:20160905144541j:plain

これは参考までに,誕生日を祝福される俺のイメージ図だ。

 

○ とてもよく言われることだけれど,大人になると月日が経つのが恐ろしく早くて,特に自分の年齢については指数関数的に増加していくと思われるほどだ。

 

昨日20歳だと思っていたものが今日には31歳なのだから,この感覚でいくと1週間たったな~って頃にはもう2,998,775歳くらいになっているかもしれない。
他を寄せ付けない圧倒的なギネス記録だ。


○ だいたい30歳を超えると,自分の年齢なんて別にどうでもよくなってきている。
それを示すエピソードがひとつ。


仕事で,取引先の人(だいたい40後半~50歳の人)に書類を見せてサインしてもらうことがあるんだが,そこには自分の生年月日と年齢を記入してもらうことになっている。

で,そういう人は,自分の生年月日は覚えているものの,自分の年齢となると「あれ? 俺いくつなんだっけ??」ってなって,その場で西暦から自分の歳を計算して「あ,俺いま51歳だったのか」とか言ってる人たちがよくいる!!


20代くらいまではだいたい,1年1年の誕生日をありがたがり,自分用のケーキを食ってみたり,Twitterに「はぁ~,今日でまたひとつ歳をとっちゃったよ~・・・汗」なんていうあざといツイートをしてフォロワーからの祝福待ちのポーズをとってみたりと,実に様々な芸をする。

 

ところが30歳を超えたあたりから,もはや「○○歳」という数字での表記が終了し,「おっさん」「おばさん」なる真にありがたくない称号へと切り替わり,そしてそこで数字のカウントが終わるのである。
だから50歳くらいになると自分の年齢なんていちいちカウントしていないというわけ。

 

冒頭に紹介した隣のデスクの女が言うように,俺も1歳ずつ若返っていって,最終的には「それじゃ,お疲れ様でした~^^」とか言って自分が元いた卵のなかにいそいそと帰っていきたいと切に思う。


○ 30歳くらいになると同期入社していた連中もたいがい結婚しているもんだ。

正確に言うと,入社後3~4年,すなわち25~6歳くらいの時に「明らかに早計な奴ら」による結婚ラッシュがある。
それに慌てず,騒がずに待っていると,30歳からの「まあもう遊び尽くしたよな」という連中の「観念した」結婚ラッシュがやってくる。

 

今,まさにそういう中にあるんだが,俺自身としてはどちらもそのラッシュの中に入っていない,それどころかラッシュ中に線路に落ちて人身事故を起こしているような存在だから,実に不安になってくる。


○ 会社員あるあるネタだから学生ども(特にこのブログを主に読んでいただいている小学生~高校生くらいの連中)にはわからんだろうが,結婚すると,どういうわけか同期に対して「結婚しました!」とかいう,お前なんでそれをわざわざ知らせんだよみたいなメールを一斉送信するような習わしがある。


女の子は苗字が変わることもあって,仕事に影響が出るからそういう報告をするのもわかる。だが野郎が結婚した報告をいちいちしてくるのは何故なのか?!?!?俺にはさっっぱりわかりましぇん!!!


○ この前も不思議な結婚報告メールが俺のメールボックスに届いた。
同期の男からの以下のようなものだ。

 

「○月×日,結婚できました!
 相手は一般の方です

 

俺は知らなかったけれどこいつ芸能人だったのか…。

 

○ 最近では俺の会社のメールは,振り分け設定で,メールタイトルに「結婚」「ご報告」「苗字が変わりました」とかいうメールがくるとノータイムでゴミ箱にぶちこまれるように設定してあるからかなり防御できるようになったけれど,虚しいものだ。

 

○ 誕生日を迎えてかなりダークな話になったので,次回は誰でもつくれる美味しいホットケーキについての記事を書こうと思う。