独学でプロジェクトマネージャに合格した記録

 

情報処理機構の国家資格「プロジェクトマネージャ」試験に受かったぞ!

 

それじゃ今回も合格体験記兼試験対策を…と言いたいところだけど、画像の「午後1」の点数を見ていただければおわかりだろう。

合格点60点なところ、61点!!

ありがとう!! 採点してくれたお優しいおじさん! 自分で採点したら59点だったんだよ・・・ありがとうおじさん・・・涙 

 

ってな感じの超ギリギリでの合格となったことから、上目線で「こうすれば受かりますよ^^ みんなもやってみよう!」みたいな投稿は厳に慎もうかと思う。なので、今回は単なる受験記録。

 

なお、過去の合格体験記は次のとおり。

 

amemiya-a.hateblo.jp

 

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また、勉強効率や、当日のテストでの集中力を補うスマートドラッグも愛用して、これまでのところ効果を上げているので、興味ある方はこちらの記事もどうぞ。

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午前1試験(択一)

 

俺は去年「ITストラテジスト」に合格しているから、これは免除。

したがって1秒も勉強していない。

午前1に関しては3年前に応用情報に合格した時からずっと免除だから、多分もう細かい計算問題とか分からんな。

ところで、情報処理機構の高度試験に合格する喜びの半分くらいは、あと2年間も継続してこの午前1試験が免除となることだと思う。俺たちは自分のスキルアップや会社の仕事のためでなく、この午前1を免除してもらうために勉強しているのである。

 

午前2試験(択一)

 

勉強期間1ヶ月半程度(毎日30分~1時間程度、合計30時間弱)。

単純な過去問の暗記であって、他の試験でもそうだが最も時間をかけた部分。

実際の試験問題は、体感で7割(つまり合格点以上)は過去問からの出題で、ほぼ即答できた。正解となる選択肢の位置も全く同じだから問題をすべてよむ必要すらない。

残りの3割はボールペンを転がし、出た目に応じて記号を選択した(加えて、少しだけ頭も使った)ところ、半分くらい正解して、結果84点だった。もっとやれたと思ってしまうが、60点以上取れていれば、100点も60点も変わらない。

変わらないのだが、100点を目指そうとすると二次関数的に勉強時間が必要となるから、過去10年間くらいの過去問を解けるようにして70点程度とれれば十分だ。

したがって、今回は勉強しすぎた。もっと午後試験に時間を回すべきであった。

 

午後1試験(記述)

 

勉強期間20日くらい。平均1時間として20時間程度。そりゃ60点だわ。

受験前も、受験後も、落ちるならこの午後1だと思った。ならばもう少し勉強すれば良いのでは?と思うが、これは知識というより読解力が問われるから、単純に量をこなせば点数が上がるというわけでないから困ったものだ(皆さんご存知のとおり)。

 

でも、過去問をやっていて、ある程度「問われそうなところ」と「適切な答え方(答案の書き方)」は分かるから、やっぱり過去問が正義だろう(というかそれ以外に対策のしようがない。高校入試の「現代文」をやるのが有効かもしれない。)。これは過去5年分くらいは解いた。

 

以下、答案作成の上で個人的に重要視したところ。

 

1.プロジェクトマネージャの午後1では、リスクに対処する行動をもとに、なぜそれをしたのかという「狙い」「目的」が問われることが多い。

ITストラテジスト試験との対比で言うと、ストラテジスト試験での「午後1」は、とにかく現在の問題点をしっかり認識して、単にそれを記載すれば良かった。

これは、ストラテジストは基本的にコンサルタントであって、「これがネックだから、システムを導入しましょう」という分析が求められるからであった。

これがプロジェクトマネージャになると、現場で実際に手を動かす立場だから、設問もより実際的になる。

ここで、ストラテジスト的な目線でいたままだと回答が満足に書けないことがある。

例えば、「A課長がこのようなミーティングを実施した狙いは何か」といった非常によくある設問に際し、ストラテジストは「メンバ間で認識が統一されていない問題があるため、ミーティングを実施した。」といった回答をしがちである。

でも、問われているのは「狙いはなにか」だから「問題があるから」で終わる書き方は日本語としても不適切だ。ここは「ミーティングにより、メンバ間での認識を一致させようとしたから。」などと書く必要がある。

で、俺には現場経験がいっさい無いから、これがなかなかしんどかった。ストラテジスト試験ほどには問題文に「答えはこれです」と記載されているわけでもなく、かなり苦戦した(その結果ぎ合格点ギリギリの点数)。

なので、俺から言えることは、何を答えるべきかがちゃんと分かっているのに、書き方で減点または誤答とされないよう、プロマネ試験っぽい回答方法に慣れておこう、ということだ。それは過去問演習で十分できる。

 

2.答えはかなり具体的に書く。

設問にも大体「具体的に書け」と記載されるが、とにかく個別の事情を具体的に書かないと答えとして認められない場合がある。

例えば2022年秋の問題では、あるサービスを不採用とした理由が問われたのだが、俺は「サービスを採用するうえでの当社の理念に合致していないから」などと答えてしまって、おそらく減点か誤答とされたことだろう。

資料を見れば、このサービスの、どこが、どのように理念に合致していないかが書かれているのだが、バッチリ見落としていた。それがまさに答えとなった。

 

 

3.プロジェクトマネージャにとって作業の「手戻り」は死に値するミスである。このため、「手戻りを防ぐため」は解答になりやすい。

「⚪︎⚪︎を行った狙いは何か?」と聞かれたら、まず、手戻りが生じるリスクがあるかどうか検討したら良い。

 

思考力というより読解力が問われる試験であって、回答として記載すべき事項もほぼ問題文に記載されている。あとは「どこからそれを拾ってくるか」という索敵能力のようなものを培うのが合格への最短距離だ。

 

午後2(論文)

ほとんど勉強していない。

というのも、プロマネの午後2(論文)は、ITストラテジストを学習した時に培った方法論がほぼそのまま適用でき、追加的に何かをやるという必要性が感じられなかったからだ。

実際、今回の試験後にも「A」を取れている自信がかなりあった(そして実際「A」だった。)。

ではそのITストラテジストの時の方法論とは何かというと、「試験の設問をそのまま論文の目次として使う」方法のこと。

これが素晴らしく効率的で、かつ、抜け・漏れが生じない。安定して合格論文が書ける。

詳しくはITストラテジストの合格体験記で紹介しているので興味があったら参照してほしい。

 

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もともと俺はいまの会社でIT関係の仕事をしていたわけでなく、たまたま今がシステム運用に少し関与させてもらっているから、その関係でこんな資格の取得をこつこつ進めている。

が、こうして資格を取ってくると、会社の方も技能を客観的に評価できるから、いろいろ便宜を測ってくれる。言い換えれば異動で有利にしてくれるようだ。

この「異動で有利になる」ことがまさに資格を取る最も大きなメリットだ(2番めは、午前1が免除になること)。

で、いろいろと社内で調査すると、IT関係だとセキュリティの内部監査だとか助言をする部門が相当ホワイトで、出張もあって楽しいようだからそこを希望してみる。

そして、セキュリティ・監査ときたら、今後目指す資格試験も自ずと決定される。

 春に「情報処理安全確保支援士」、そして秋に「システム監査技術者」だ!!!。

みんなも一緒に頑張ろう。