「緊急事態宣言が遅い」って言うけれど。

緊急事態宣言が出たことについて色々言われている。


ヤフーニュースのコメント欄を見ると、だいたい、次の2つの意見が代表的なもののようだ。

・緊急事態宣言なんか意味ない。経済を回せ。
・緊急事態宣言やっと出たか。遅すぎるくらいだけど、お前ら家出んなよ。

 

この2つは去年の春からずっと対立している意見で、この先ずっと分かり合うことはないだろう。
俺だって、経済は大切だけど、一方では、自分が感染したらそれだけで会社に迷惑をかけるから(もちろん身の危険もある)、自分自身はなるべく家から出ないようにしようとは思っている。

特に俺の父親なんかは、肺に一度穴があいて手術をしているから、コロナになったら瞬殺だと思う。
なので一日でも早く、コロナ禍というものが沈静化してほしいと思っている。

 

でも、他方で、これを機に、何が何でも政権批判したい連中の意見には注意が必要だと思う。
あいつらは、本心では政権批判さえできればコロナなんかどうでも良いと思っているから、意見の内容もめちゃくちゃだ。それを見るたびにイライラする。

 

体制派のブログばっかり書くと非難されている俺だって今回のコロナ禍で、政権が常に正しい選択をしたとはまるで思っていない。

変異種が出ているという中で(ビジネスでの)海外からの受け入れを認めたり、ワクチンの認可も遅くなっているようだ。

更には、もっと菅さんは「お前ら、この正月に一歩でも家から出てみろよ??」と、記者会見の場で菅首相の出身地である秋田県なまはげに扮して脅しをかけるべきだったとも思う。

 

でも、「緊急事態宣言を出すのが遅い」とすることを菅政権の失策だ、とする意見については、なんか論理的におかしいものが多い。今回はその話をする。

 

俺が見かけた中で、ヤフーコメントには次のような発言があった。

 


1.菅さん緊急事態宣言出すの遅すぎ! あと、そんなの出しても意味ないから!


「意味がないもの」を「出すのが遅い」というのは、論理的に考えておかしい。
意味がないのであれば、出すのが早かろうが遅かろうが、意味がないことに変わりはないからだ。

例えるなら、【あのレストランのご飯はまずくてとても食べられたものじゃないし、出てくるのも遅い】って言ってるようなもんだ。

この場合、
「こんなの意味がないから無駄。もっと意味があるものを出せ」
または
「これはとても良い宣言だから、もっと早く出せばよかった」
ならば、筋が通る。

が、世の中には「意味ない」と言っている一方で「出すのが遅い」と言っている人がとても多い。
これは単に発言者を嫌っているだけであって、話の中身なんかどうでもいい人の言葉だ。


2.「菅さん緊急事態宣言出すの遅すぎ! 国民みんなそう思ってますよ」

 

「国民がみんな」「緊急事態宣言出すのが遅い」と思っているのであれば、国民はみんな我先に緊急事態宣言が出たつもりでの自粛生活を送っているはずだ。従って緊急事態宣言が必要な状況にはそもそもなっていないはずだ。
自粛すべきと思うなら、政府に言われずとも勝手にできるからだ。

でも、そうなっていない。それは何ででしょ?


夜間や、飲食店などへ外出する人が多くて、感染拡大が止まっていないからだ。
「そういう人」が想定以上に多く、医療機関がパンクしかねない状況になっているからこそ、緊急事態宣言を出すんだ。

このことから、むしろ緊急事態宣言なんか出さんで良いと思っている人が一定数いるので、緊急事態宣言を出さざるを得ないのだ、と導かれる。

「緊急事態宣言出すの遅すぎるとみんな思ってる」というのは論理的に成立しない。

 


3.「菅さん緊急事態宣言出すの遅すぎ! 国民をバカにしてるの??」

 

2.で述べたとおり、なぜ緊急事態宣言を出さなきゃいけないかというと、知事が「コロナに感染するからしばらく家にいてよ」といくら言っても、夜のいかがわしい店とか、忘年会・新年会に行く連中が後を絶たないからだ。
それって菅さんのせいなんだろうか?
どっちかというと俺たち国民がアホだからそんなことを「せざるを得ない」状況になってるんじゃないか。

そういう状況で、「緊急事態宣言出すのが遅すぎる」と言う場合、「俺たち国民のアホっぷりを甘く見てんじゃねえ」という意味となる。

なので、「緊急事態宣言遅すぎ! 国民をバカにしている」というよりむしろ、「すみません、僕たちバカなんで、もっと厳しいことされないと分からないんです。申し訳ないけど、緊急事態ってこと宣言してもらえませんかねえ」とへりくだる必要がある。

自らのアホさを棚に上げて菅政権への批判につなげているのは単に政権批判したい民主党の手先だと言える。


俺が菅さんで、Twitterをやってたら、間違いなく「国民をバカにしてるの??じゃねえ!! お前たちがバカだから仕方なくやってんだろ!!ああその意味ではバカにしてるさ!!」とキレて炎上してると思う。

 

○意味のある緊急事態宣言ってなんだろう。

 

ここまで主に「緊急事態宣言を出すのが遅い」という意見に対してグチグチ言ってきた。
これとは逆に「こんなゆるい緊急事態宣言には意味がない」という意見もよく見る。

筋としては正しいけれど、これは、「罰則がないと国民たちは自分で考えて自粛できないんです」と言っているに等しい。
つまり「言ったって聞かないですよ」ってことだから。

 自分達が言うこと聞かないもんだから、更に強い罰則を政府に求めるのは、なんか可笑しい状況だなあと感じる。普通逆だよね。SMプレイで「はやくムチでひっぱたけよ!」ってキレてる人のようだ。


自粛するか、自粛しないか、そんなこと政府にわざわざ言われなくても自分で考えるのが普通だと思う。
そういう「普通」ではない人がいるから緊急事態宣言を出さざるを得ないのであれば、それは菅さんのせいではないと思う。
ただ政権批判をしたいだけのヤフーコメントを見ていると、俺は常にそう感じてしまう。

 

 

洗濯乾燥機がほしい理由

◎急にコロナ増えたね。

SNSで見たネタによれば、コロナの潜伏期間はだいたい2週間で、いまから2週間前がちょうどクリスマスにあたるんだと。

 

お前たち、去年のクリスマスは百合子と過ごす静かな聖夜じゃなかったのかよ!?

俺はおとなしく百合子と家で過ごしたぜ・・・ケーキは抹茶じゃないと嫌だとかこだわってたぜ。緑がトレードマークだからってよお・・・

 

◎俺と百合子が初めて会ったのは・・ってまだこの駄話します?

 

◎「あなたが家庭内感染を避ける上で気をつけていること」という街角インタビューで、婆ちゃんが「家族間で使うタオルは別々にしてます」と言っていた。

同じ鍋を箸でつついてるってのによお!

 

 

◎100均で、プラスチック製の水取りワイパーを買って、お風呂に入るたびに壁についた水滴を拭いてるんだが、お風呂場の匂いが見違えるように良くなった。

匂いのことなのに見違えてるのはおかしいだろと思う人や、お前の風呂場はどんだけカビ臭かったんだよと思う人もいるかも知れない。

そういう奴らも、プラスチック製の水取りワイパーで一網打尽だ。

 

匂いがよくなるし、あと、壁から水滴を集めてバシャっと落とすのが作業としても面白い。結構くせになる。

くせになるんだが、お風呂に入るたびに行うという制約から、この作業を延々と全裸で行っているから、いつかコロナになると思う。

お風呂のカビにお悩みの方がいたらおすすめ。

 

浴室乾燥機(天井から温風が出てくるアレ)があれば良いんだけどね~。次の引っ越しではそこも考慮しよう・・・。

 

 

◎浴室乾燥機で思い出したけど、洗濯機と乾燥機が一体型になった「洗濯乾燥機」ほしい!ドラム式のやつ。

 

高いものだと30万円くらいする。30まんえん!

この森で最も形の良いどんぐりがだいたい一つ20円で売れるから、単純に考えると15,000個もどんぐりを集めなきゃいけない。

 

なんで急に洗濯乾燥機が欲しくなっているのか?

そのきっかけは「ネットの回線速度」のせいだ。

 

俺の家は地獄のようにネットの回線速度が遅い。

 

現世で大きな罪を犯し、満場一致で地獄に落とされた先でも、だいたい200kbps程度のネット回線は確保できるだろう。

うちはそれより遅い。

ちなみに、ネクストモバイルというポケットWi-Fiを使っている。

月の使用制限が一切無いのは良いんだが、メールを送るより手紙にしたためて持参したほうが早い時間帯もあるくらいだ。

 

これでもHuluやNetflixを見たりする分には問題無いんだが、スマホゲームをする際はかなりストレスを感じる。

 

特に、グランブルーファンタジーをやっているときは、これが致命傷になる。どういうことか?

 

グラブルは基本的に一人で遊べるゲームだが、団体で戦うイベントもある。これを「古戦場」という。

「古戦場」は遊びじゃないんだよ。

団体(騎空団という。ギルドのようなもの)の威信にかけ、人生をなげうって、1週間スマホに張り付きながら戦うのである。

 

通信回線が遅いと、そのイベントでも当然遅れを取る。

せっかく時間をかけて良い装備を整えても、鎧が重いせいで戦場にたどり着かない間抜けな戦士みたいなもんだ。

そうなると、団のみんなに迷惑をかけることになる。

 

我が家のネット環境では、迷惑をかけること必至だ。問答無用のクビすらありえる。

 

それは嫌なので、近所のネットカフェの回線を利用してイベントに参加したりもするんだが、そのネットカフェよりもずっと回線が早く、さらに無料で利用できる場所を最近発見した。

近所のコインランドリーだ!!!

 

このコインランドリー、まるでカフェを改装したかのごとく綺麗で広い。

おまけにめっちゃ強い無線LANがビュンビュン飛んでいるから、古戦場の期間、俺はこのコインランドリーで過ごすことにしている。

とはいえ、もちろんお客でもないのに居座るのは良くないので、家にあるありったけの洗い物を持参しては、ランドリーしている間で古戦場を戦うのである!

これはこれで結構金かかってる。

 

で、古戦場のついでに仕上がった洗濯物を手に家へ帰るわけだが(今日も良い仕事した)、これがめっちゃフワフワで超気持ちいい!!!

大きい洗濯機だから、お布団カバーや、敷きパッドなんかもお手の物。全部ふわっふわにしてくれる。

特にお布団なんか洗濯した日には、あまりの気持ちよさで、つま先だけお布団に突っ込んだ瞬間にもう寝られるくらいだ。

 

この気持ち良さにびっくりした結果、「洗濯乾燥機ほしい!!!!」となったわけ。乾燥機って素晴らしい。

 

あと、俺はこの世界にある労働の中で何が嫌かって、洗濯物を干すという作業ほどやる気がでないものはない。

都内中の公園から空き缶を回収してこいそれも無償で、と言われるほうがまだマシなくらいだ。

 

洗濯乾燥機は、そうした地獄のような作業からも俺を解放してくれる!

高額な買い物だから、もう少し品定めしてからになると思うが、今年は絶対に洗濯乾燥機を買うつもりでいる。

 

 これが、ネットの回線速度が遅いことを原因とする、洗濯乾燥機がどうしても欲しくなっている理由である。

 

ただ、洗濯乾燥機を買うとしたうえでの問題がたった一つだけある。

洗濯乾燥機を買ってしまうと、もはやコインランドリーに行く理由が消滅することになる。

するといったい俺はどこで古戦場を戦えばいいのだろう??????????

 

と思いながら、今日もせっせと全裸で浴室の壁を拭くのであった。

こいつが1週間以内にコロナになるのに30万円掛ける。

 

2020年終わってた

あけましておめでとう。

 

これまで丸5年間ブログを更新し続けていて、年平均の更新回数がだいたい40回であるところ、去年は25回しか更新できなかった。

理由としては皆さんもご体験のとおり、流行り病のおかげで身の回りでネタになりそうなことが隣の後輩がポカしたことをいちいちここで報告することくらいだった。これ以上に嫌な先輩いますか?

 

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去年買ったクソゲー

 

例年、年末に決まってアップする予定だった「2020買って良かった、悪かったものトップ3」も、少し書き始めてから「今年特におもろいもの買ってないな・・・」ということに気がついた。

というのも、コロナでずっと家にいるから、買うものもだいたい似たようなゲームソフトだったりするんで、どれも似たような話になるんだよね。それも面白くないかなと思って書くのをやめた。

 

それでも「アオナツライン」は買ってかなり後悔した(すでに中古屋に売った)ので、少しここでも書きたいと思う。

好きな人いたらごめん。

 

「アオナツライン」はPS4のソフトで、いわゆる女の子との恋愛を楽しむ「ギャルゲー」というジャンル。パッケージの女の子達が可愛くて、雰囲気も爽やかそうだったのでほとんどジャケ買いした。

 

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そんなゲームを俺がやることに(一部の人は)意外だと感じるかもしれないが、割とやる。特に、20代の頃にドハマリした「アマガミ」というゲームの七咲逢という子にはかなりのガチ恋をして、一定期間食欲をなくして痩せたくらいだ(周りの年代ではすでに結婚して子供が走り回ってるやつもいたというのに)。

 

で、コロナ禍で鬱々としている昨今、こういうゲームをしてときめきを補充して癒やされよう、と思って買ったわけよ(ちなみに、俺が買ったのは一般向けのPS4版だが、PC版は18禁らしく、ググるとアレな絵ばっかり出てくるので注意してね)。

 

こうした恋愛シュミレーションゲームをやったことある人なら分かるだろうけど、この手のゲームは、相手の子との会話や、自分の行動を「選択肢」で選び、その結果で好かれたり、嫌われたりするのがお決まりとなっている。

例えば、俺が高校くらいの時にやった「ときめきメモリアル3」というゲームでは、女の子とデートする時に自分の服装を全部自分で決める必要がある。この服装がダサいと、女の子は待ち合わせ場所で一瞥するなり怒って帰ってしまう。そんな気難しい奴やめとけよ!

とは思うんだが、それだとクリアできないので、一生懸命ファッションを考えては、それを選んでデートに行く。家で勉強ばっかしてた男子高校生だからそんなファッション詳しくないよね。そんで悩んだ挙げ句に着ていったTシャツに黒のジャケットみたいな、デートに行く男のテンプレみたいな格好でも、会う前から他人のフリをされて帰られる。おい難しすぎんだろ!

 

ちなみに、どんなシチュエーションでも絶対に女の子が帰らない格好というのが「上下とも黒のスーツ」というもの。スーツはゲーム内で非常に点数が高く、これさえ着ていけば絶対デートできるようになっている。えっ、お互い高校生同士だよね??

なので、このゲームを攻略する人は誰でも、たとえデート先が真夏の公園だったとしても上下スーツで出かけるのである。「ふうん、ちょっとはマトモな格好してくるじゃない♥」っておかしいだろどう見ても! ハタから見ると完全にホストと同伴してもらってる女に思われんだろ!

 

アオナツラインの話をしようと思ったら完全に「ときメモ」の話になってしまったが、とにかくそうした「選択」がゲームを面白くする大きな要素になっていることは理解していただいただろう。

で、このアオナツラインは、逆にその選択肢がほとんどない! というか、全く無い。

いくつかの短いシナリオ(小話)に分かれていて、そのシナリオの間で、3人の女の子のいずれかを選べるようになっている。そこで選んだ女の子の小話を次から読めるというわけ。で、同じ女の子を選び続けているとクリアできる。小話を読んでいる最中はただ文字を送って読みすすめるだけで、選択肢がないので、特にやることもない。

うーん・・・・・なんていうか、PS4の画質で読める絵本?

 

また、選択肢が無いので自分が主人公なんだっていう感情移入も出来ないから、「先輩! 好きです!!」と言われても「先輩、好きなんですってよ・・・」とめっちゃ他人事のように感じる。

更に、爽やかな恋愛モノだったら良いんだけれど、なんか略奪とかイジメとかのエピソードもあってモヤモヤする・・・なんで俺はコロナで家にいるのに更にモヤモヤしてんだ?!

 

買って数回プレイして2ヶ月放置した後に売ったら2,000円くらいで買い取ってくれたのでそれは良かった。

(こんなことならまだ18禁のエッチな方買えばよかった・・・)

 

 

応用情報技術者試験の合格体験記

受かってたぞ! 応用情報!!

 

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合格点は午前午後ともに60点以上だから、この点数の通りギリギリでの合格。でも一度の試験で受かって本当に良かった。


体感的に、「基本情報」よりずっと難しかった。
上位試験なのだから当然だけれど、「アルゴリズムが出題されないから基本情報よりむしろ簡単だよ^^」とか言い放っていた奴いたろ。罠やめろ。

 

というわけで、合格点ギリギリだったにも関わらず、早速ドヤ顔で応用情報技術者試験を独学で一発合格するための勉強法をブログのネタにするのであった。

そうそう、スマートドラッグはやっぱりおすすめなので、本気で勉強したかったらおすすめなので、良かったらこちらの記事も参考にしてもらいたい。

 

amemiya-a.hateblo.jp

 

試験のたびにこうした宣伝をしているから、俺はスマートドラッグの有効性を実証するためにこうした資格を取っていると言っても良い。

 

それでは本題をどうぞ。

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めりくり

メリークリスマスイブ。

 

今日はテレワークでずっと家にいたけれど、夜はケーキでも食べようと思って駅まで行ったら、改札から出てくる若い女の子みんなを、右から左から片っ端から「今日遊べませんか」とナンパしている男がいた。計画性なさすぎだろ。
それか、クリスマス当日に遊ぶ予定だった女の子にドタキャンでもされたのかな。だとしたらちょっと可哀想になる。

駅の広場くらいまで女の子についていって、それでも相手もされないと、諦めて落ち込んでいた。

そうしてうなだれる男のすぐそばには、「道行くみなさん、あなたたちは、キリストが再誕したのはなぜだか、わかりますか?」と演説している男が立っている。
クリスマスイブなのに地獄だよね。

このキリスト男は年がら年中、いつも駅前にいる。
いつもいつも、キリストの存在を僕たちに気付かせてくれる。
気付かせてくれるのだが、なぜだろう、ずっと「いないもの」として扱われている、たぶん40代くらいの男性だ。
キリストがいるんだったら、今夜くらい、あの不幸なナンパ男を救ってやってほしいと思いながら小走りにその場を立ち去った。その理由は次のとおり。

--

駅前に小さなケーキ屋があって、前から良さ気だな~と思っていたから、前もってクリスマスに食べるケーキを予約していたんだよね。ホールケーキ。

 

みんな、ホールで食うケーキはいいぞ。

俺は提唱したい、この世界に住む人が最初に抱いた夢、8割くらい「ケーキをホールで食べたい」説。
大人になると容易にこうしてケーキが食べられるから、大人になってよかったと心から思う。
大人っていいぞ。お金もらえるし。中高生の君たちに自慢したいくらいだ。

 

で、この予約ケーキの引取りが19時00分だったから、そのとおり19時に家を出て駅に向かった。

 

早速遅れてんじゃねーよって君は思うだろう。
でも大丈夫。

君たちは、いままでにクリーニングの引取りをしたことがあるか。
19時に引き取りっつっても、それは19時以降、閉店までを意味する。だから割と余裕なのだよ。


そう思ってとぼとぼ歩いていたら、電話が鳴った。

 

相手「ケーキ予約されてますよね?」
ぼく「はいそうです、19時以降引取りですよね。」
相手「うち閉店19時なんです・・・
ぼく「転がるくらいダッシュします

 

ケーキ屋が近づくと、路肩に(あれって店主の女性かな~・・・)って人が、まさに文字通り首を長くしながら、そちらに歩いている俺のことを凝視しているのがわかった。
人生ではじめてケーキ屋に行きたくないと思った。

 

時刻を見ると19時15分くらいだったけれど、とりあえず売ってくれるようで安心した。

店内に入る。
そしたらこの日のために増員していたバイトさん8人が一斉に俺を見た!!!
そんなにカウンターにスタッフ必要か??? って思うくらいカウンターの向こうで8人が俺を見る!!
しかもたぶん19時あがりで彼氏とデート予定だったろう若い女性のバイトさんだよ!

本当に申し訳ない気持ちでケーキを受け取り、お金を支払う。ほんとごめんよ・・・。
その間も、手持ち無沙汰のバイトさん8名は俺を見る。ほんとうに、ほんとうにおまたせしてごめんなさい。

 

レジをしてくれた人に

「お持ち帰りのお時間はどれくらいですか?」と聞かれ、

「15分くらいです」とこたえる僕。いま19時15分。

 

「「「「てめー19時になってから家出てんじゃねーよ」」」」」

 

帰りに駅前通るとまだナンパしてるしあいつ・・・。

 

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おれのかんがえるさいきょうの速読法の話

『速読について。』


本屋に行けば誰でも、死ぬほど多くの「速読」に関する本が並んでいることに気がつくだろう。
こんなにあると、もはや「速読本を速読するための本」が必要なくらいだ。

少し開いてみると、やれ眼球を早く動かせだの、ページ全体を見て目に焼き付けろだの、手の感触で感じ取れだの、体感的に7割位は「超能力」みたいなことが書いてある。

 

でも、世の中の人はたいてい時間がないから、そんな超能力を身に着けてでも本を早く読みたいという願望があるのだろう。

なので、今回は俺が考える「速読法」をここに記す。
そしてその方法がベストであるとも断言する。

 

==

 

●読まない。

 

本を最も早く読む方法。それはずばり「読まずに済ませる」。すなわちこれなり。
さしあたり、お前の冗長なブログを読まずに済ませるわという言葉が聞こえてきそうだ。
でも、これは気の利いたトンチなどではない。
ただし、「読まずに」というと語弊があるので、「なるべく読み飛ばす」とも言い換えて良い。

 

そもそも人はなぜ本を読むのかというと、その本の主張や情報を、時間をかけずに取り込みたいからだ。
他方で、本を読む時間を味わいたいという人もいるだろうが、そういう人はそもそも「速読法」などという手法自体を求めていないはずだから、ここでは対象としない。

 

そのために、具体的にはどうするのか。著者の主張だけを読んで、ほかは一切読まないことだ。
国語の授業のようだが、世の中の文章というのは
①「言いたいこと」
②「言いたいことをわかりやすいように補強する『論拠』や『例』」
で組み立てられている。

このうち①「言いたいこと」だけを拾って読む。その他の部分はいっさい読まない。
これが「読まずに済ます」の意味するところだ。

 

==


●文章の最初か最後だけを読む。

 

この方法を実践するためには、①「言いたいこと」がどこに書いてあるかを効率的に見つける必要がある。
つまり「どこを読んで、どこを読まずに済ませるか」という「あたり」をつけなければいけない。

 

が、「どんな文章でもここだけを読んでください」と、中々いえない。
というのも、著者によって、どこに何が書いてあるか」にバラつきがかなりあるからだ。
「ロジカル・ライティング」を練習している人の書く文章は、各パラグラフの最初に「言いたいこと」が書いてあり、残りはその補強が続くようになっている。そういう決まりになっている。
したがって、その場合は各パラの最初だけを読めば良い。これを「パラグラフ・リーディング」という。
ところが、わりと散逸な文章を書く人(that's me)は、その逆で、あーだこーだ、そーだこーだ言って、文章の最後に「まあ、俺の言いたいこととしては・・・なんですけどねw」みたいな文章が来ることが多い。

そんなブログ多いでしょ。

 

というわけで、文章は必ずここを読めば良いという「攻略法」は無いのだが、そこで提案として、「各パラグラフの最初か最後を読む」という方法が考えられる。
まず、各パラグラフの最初だけを読む。
そこで意味が分からなければ、次は最後だけを読む。
このどちらかで良い。文章の真ん中に言いたいことを書く人は極めて珍しいから、いずれにしてもここは読まなくて良い。

 

そして、文章の最初を読んでも、あるいは最後を読んでも「何が言いたいのか」が理解ができない文章があった場合、これはそもそも読まないで良い。
全部読んでも「何が言いたいのか」が理解できない可能性が極めて高いからだ。

また、著者の文章が悪いというより、そもそも自分にその文章を読むだけの前提知識がないという場合もある。
その時も、どうせ読んだってわからないんだから読まなくて良い。もっと易しめのものから始めるべきだ。

 


●メールでもそうしよう。

 

裏を返すと、良い文章とは「あんまり読まなくても内容がわかる」ものだと思う。
モノによっては「目次だけ」を読めば十分理解できることもあるだろう。
ビジネスマンがよく「メールのタイトルだけで内容が理解できるようにしなさい」などと指導されるのも頷ける。


以上が、俺が後輩からメールで相談をもちかけられた時に、たびたび「はいそうです」などとメールの件名だけに書いて、本文になんにも書かないで済ましてる理由だ。
俺としては時短になるしとっても良い方法だ、先輩の鏡として尊敬されるべきだと思っていたんだが、この前、こんなことに気がついた。

 

最近、社員だけが見られるネット(イントラネットという)に掲示板が設置され、みんな好き勝手に書いては、好き勝手に「良いね」している。
その中で、社員から次のような書き込みがあった。

 

「メールの中で『ありがとうございます』という言葉を入れたり、感謝を示すと、メールをもらった人もやる気が出るみたいです。
 みなさんも、丁寧で、感謝を示すメールを心がけましょう!」

 

さて俺はこの投稿に対し、いったいどんなやつが良いねしてるのか見てやろうと思い、いいね欄をクリックしてみた。

最初のいいねに俺の後輩の名前があった。

 

なんでだよ! 時短だろ!!!

 

(この最後にきてるのが今日の一番いいたいエピソード)

 

頼れる後輩の話

お久しぶり。


今の部署では広報のような仕事をすることもあって、たまに会社のウェブサイトを更新している。
最近自分のブログは完全に放置しているんだが、仕事なのでそっちの更新は仕方無くやっている。


で、この仕事をするにあたって、俺にひとり後輩がついた。
彼の仮名を「田中のりお」君とする。

 

田中くんはパソコンの大先生なので、俺はだいぶ先輩なんだが、いざというタイミングでは彼のことをかなり頼りにする。

 

どのような場面で彼を頼りにするか、以下に例を示す。

 

ボス「青山くん、これやっといて」
俺「わかりました!!」
俺「田中くん、これやっといて」
田中くん「わかりました・・・」


こんな調子で、この前もウェブサイトの更新を後輩こと哀れな下請け業者に発注した。
会社のウェブサイトに、本日発表の資料をZIPファイルでアップするだけの仕事だ。そんなの自分でやれという言葉が俺の背中に突き刺さる。

 

で、アップ予定時刻を過ぎ、俺がそんな仕事を発注したことすら忘れてさっさと帰ろうとした時(頼れる先輩の鏡だ)、下請け業者の子が青ざめた顔で「やらかしました・・・;」と言いに来た。

 

さて、こういう時に、帰り際の先輩がとるべき最善の行動はたったひとつしかない。
聞かなかったことにしてさっさと帰る、すなわちこれなり。

 

でも、この時は特に夜の予定も無かったので(常に無い)、「どうしたの・・・?」と恐る恐る聞いてみた。
ここでもし「会社のウェブサイトのデータすべて飛ばしました」などと言うものなら、やはり聞かなかったことにして50メートル5秒台くらいのちょっとした駆け足でさっさと帰るところ。

 

で、聞いてみると、後輩がウェブサイトにアップしたZIPファイルに誤ってパスワードをかけてしまい、ウェブサイトの閲覧者から「いや見られないんだけど!」というクレームがいくつか来ているとのこと。

いかにも若手らしい、可愛らしい「やらかし」で良かった! 

 

「そっかぁ~ウェブサイト更新するときはいろいろなことに気をつけないとね、そんじゃ俺は帰るから!」
というわけにもいかず、後輩にはファイルの差し替えを指示して、俺はボスに報告しつつ、寄せられたいくつかのクレームに対応する。

じゃっかん苛立ち気味に連絡してきた人に『ファイル差し替えるんで、また後で改めてダウンロードしてね。20MBあっけどw』とか言ったら怒られそうだな~と思っていたら、ひとつ名案が。


とりあえず後輩にこのファイルのパスワードを聞いて、クレームきた人にはそれを伝えて開封してもらえればいいじゃん!

 

ということで、隣のデスクで冷や汗かきながらウェブサイトの再編集作業をしている後輩にパスワードを聞くと、

後輩「 『norio.tanaka.saiko』  たなかのりお、最高 です;」
俺「早く差し替えろ、早くだ」