めっちゃカヤックやりたかった人の話(宮古島いってきた)

めんそ~れ~たむ!

前回の記事にも書いたように、宮古島へ行ってきたので土産話でも簡単に書こうと思う。

 

宮古島は2月下旬にも関わらず毎日がとてもとても良い天気で・・・良い天気すぎて気温が27度もあったしめちゃくちゃ日焼けした。

ありがたいことです。

 

 念のためにと思って長ズボンやパーカーを持っていったものの、それらの出番は全くなく、現地の人からは完全に「あのバカここが何古島か知ってんのか? 江ノ島じゃねーぞ?」という目で見られていたのだった。

 

…とは言え、冬の沖縄旅行にはどうしてもそういう厚着を持っていかざるを得ないんだな。

というのも、沖縄では全く不要になるそれら衣類も、家から空港までの道のりで僕らが凍死しないために必要となるからだ。現在地とはまるで気候が違う場所へ旅行するような場合に、みなさんもこうした経験があるだろう。

そこで俺は、単に空港まで着ていくだけの厚着が旅行中の荷物にならない新しい方法を考えついた。やや複雑だが手順は以下の通り。まず、羽田についたらその辺の警備員っぽい人にパーカーをそっと着せてあげる。そして旅行から帰ってきたらやはりそっとそのパーカーを回収する。手順としては以上だ。
こうすることで警備員は温かい! 俺たちは荷物にならない! このご時世にこれほど綺麗なウィン・ウィンの関係ってそうはないぞ。


というかそういうサービスを誰かやったらいい。旅行中に羽田で代わりにずっとパーカー着ててくれてる人みたいな。別にずっと着とらんでいいわ。

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上記したように沖縄は季節外れと言っても良いくらい暑かったんだが、南から吹き付ける風はそれなりに強くて、旅行中に予約していた「カヤックで行く0泊8日 マレーシア沖への大麻密輸ツアー」が開催されるのかどうかがとても不安だった。

 

で、不安は的中する。朝イチで業者から「今日は風が強いので中止します」との連絡。

残念だったけど、まあ今回は4日間も滞在する予定だから、そのどこかで出来ればいいので、明日もまた連絡ください! カヤックできるまで僕ら、宮古島にいますから! などとどんだけカヤック乗りたい客なんだみたいな返事をしておいた。


はいはい、カヤックは今回の旅行のメインイベントとして企画したものだから、粘ってでもなんとかやりたいんだ。僕らが運んでくる大麻を待ち望んでいるシンジケートの皆さんもクビを長くして待っていることだしな。

 

で、そのカヤックが中止になったこの日は、車でちょっと行ったところにある美しい砂浜で、主にヤドカリをつんつんして遊んだ。宮古島はどこへ行ってもポストカードのような写真が撮れる本当に素敵な島だ(最後にまとめて写真を掲載する)。


海の思い出といえば千葉の九十九里の砂浜に這いつくばって無心にバケツいっぱいのアサリを掘って帰ってそれから2週間くらいアサリのお味噌汁が続いた記憶しかない俺にとって、これまで見たことのない景色にただただ息を呑むばかり!

海もキレイなら、浜辺に流れ着く貝とかもオシャレな形していて、ちょっとした小物入れのよう。 決して味噌汁の具みたいなやつなどではない。

 

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そんで次の日。
昨日に比べると風も穏やかで、ホテルの窓から海を眺めると、これまで見なかった小さな船がぷかぷか浮いている。

この天気ならカヤックできるでしょ!


というわけで水着に着替え、嬉しそうに大麻草を小脇にかかえてホテルから出たところで「すみません今日も風がつよくてできません」の連絡。そんな~!!これでもだめか〜。

 

なので、仕方なく、この日は車でちょっと行ったところにある美しい砂浜で、主にヤドカリをつんつんして遊んだ。宮古島はどこへ行ってもポストカードのような・・・ってカヤックできん限りずっとこんな毎日じゃねーか!
というかこんな穏やかな天気でカヤックが出せないなら、もう室内プールとかでしかカヤックできなくないか?!最悪それでもいいぞ?!

 

とは言え、出来ないものをいくら嘆いても仕方ないし、せっかくの旅行なんで前向きにいこうと思い、この日は最近出来た伊良部大橋をランニングするなどして過ごした。
この橋から見える景色は素晴らしく、また、宮古島ラソンのコースとしても指定されていることから、普段からマラソンランナーが耐えない橋となっているんだ。

 

が、この橋って、車道と歩道の仕切りとか無いのな! ここから歩道ですよっていう色はついているけれど、柵なんかない。


なので、常に橋の上に吹き荒れる強風に煽られて道を外してしまうと、隣をひっきりなしに走るトラックの下敷きになってつま先から頭までペラッペラになってしまう。
こんなの今日の風だと危険ですと中止されたカヤックの100倍以上は間違いなく危険だろうと思う。これから走ろうって人は天気に気をつけてね。

 

それから東洋一の砂浜だとかいう与那覇前浜(よなはまえはま)へ行った。
この世のものとは思えないくらい美しい海の色だ(グラデーションがすごい)。これを北○鮮で見たら、国威発揚のために将軍様の指示で海に絵の具流したんじゃないかって絶対思うくらいのグラデーションぶり。海って不思議だな~すごいな~。


宮古島の観光スポットを調べるとたくさんのビーチが出てきて目移りしてしまうけど、ここさえ行っておけばいいんじゃないかなと思うぞ! な! 金○恩!

 

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次の日・・・カヤックが出来るならこの日が最後だったんだけど、昨日とあんまり変わらない感じの天気だったので期待せずにいると、案の定「今日もできません」の連絡。


俺は思う。カヤックって一体いつならできんだ? 

本当にちょっとした風の状態に左右されるようなので、これから予定を立てるという人は「ダメ元」で予約しておき、そのかわりの予定を立てておいたほうがいい。さもなきゃ毎日ヤドカリつんつんするしかねーぞ。
カヤックは出来ればラッキーみたいに思っておくこと(季節にもよるんだろうけれど)。

 

そんで、さすがに東洋一のヤドカリの上をランニングするのにも飽きたから(なんかいろいろ混じってる)、この日は東平安名崎(ひがしへんなざき)の灯台までドライブした。

いや~灯台とか別に興味ないな~、俺、船じゃないし、などと思ってたけどこのドライブが本当に良かった。

オフシーズンで他に車もいない中、絶景の中を愛車(ただしレンタカー:トヨタヴィッツ:一番安いやつ:ベリベリ財布:瞬足:コーナーで差をつけろ)でビュンビュン走れる。

左右はとても美しい海、目の前には緑の山肌に真っ直ぐな道が伸びる。この道のりだけを延々と走ってるだけでも良い思い出になるだろうと思った。

ただしちょっと道を外れてしまうとたちまち100メートルくらい下の海へ急降下するような道路になっているから、運転に自信の無い人はあらかじめカッパを着ておくなど対策しておくと良いだろう。

 

ちなみに灯台周辺も整備されていたし、トイレもある。崖っぷちまで行けば、これまのビーチで見てきたような海とは違い、断崖へ荒く打ち付けるような波も見られてとても良かった。

まあ、こんなにも荒く打ち付けてるような波だったら、さすがにカヤックも出せないよね~。

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そんな感じでぶらぶらしているとカヤック屋から電話がきて「やっぱり今日カヤック出せます」とのこと。こんなにも荒く打ち付けてるのに?

 

ラッキー! と思ったけど「せっかく旅行で来たのに3日連続でダメになったらあまりに可哀想だから(生きて帰れる確率7~10%くらいだけど、冥土の)話の土産になるように船出してやるか笑」みたいなのだったらどうしよう? などと疑問に思った俺は、さっそく水着に着替えて船に乗り込んだ!

 

浅瀬へ浮かべたカヤックを動かしてみると、オールを漕ぐ腕の力はそれなりに必要なものの、船の操作自体は単純で、初体験でもすいすい進む。これなら2時間くらいでインド洋まで行けそうな感じがしてきた。

 

あと、転覆しないかぎり、そんなに濡れない(ディズニーのスプラッシュマウンテンのほうが100倍は濡れる)。
だから日焼け止めバッチリで乗っても全然大丈夫・・・と思っていたんだが、俺は日焼け止めを顔に塗ることばっかり意識していたかげで、手と足に塗るのをすっかり忘れてた!
おかげで帰ってくる頃には両足がやけどしたみたいに真っ赤になっていたから、皆さんはもう、まるでボディエステのオイルマッサージコースに行ったかごとく全身に日焼け止め塗るようにしてもらいたい。 
お湯が痛くて満足に風呂も入れやしないし、一人だけ季節外れの日焼けボディ見られて休暇明けの会社でかなり気まずいぞ!「よっぽどお楽しみだったんですねえ(^^)」とか言われちゃうからな!

 

で、あんまり調子に乗ってどんぶらこっこしていると、思ったよりスピードが出ちゃって、他のカヤック参加者の船に何度も激突するんで注意な。
注意な、っていうか、俺はどういうわけかカヤック初体験同士の老夫婦が乗るカヤックの横脇に3回くらい突き刺さったりしていて、多分向こうにとっては俺のことを同じツアー参加者っていうより宮古島固有の海賊だと思ったことだろう。すまんわざとじゃないんだ!

 

そんなこんなでカヤックの操作にも慣れてきた御一行は、それに乗って入れる鍾乳洞も見学(神様を祀ってあるパワースポットなんだって~)。この時ばかりは愛用のオールを置いて手を合わせたのだった。
1週間前から沖縄の天気予報を見るたびに雨マークで憂鬱な気持ちだったけれど、実際来てみたら旅行中ずっと晴天。おかげでこうしてお参りできましたありがとう。

 

みんなも旅行となると天気予報が気になるところだろうけれど、こと沖縄の天気に限っていえば「予報なんてあって無いようなもの」なので、そんなに気にしないでいいぞ。
また、たとえ雨が降ったとしてもその30分後にはめっちゃ晴れていたりするんで大丈夫。

だからあんまり厚着も持っていかなくていいぞ! 羽田でパーカー着て待っててくれる人とか本当はいないからな!

 

以下写真。

 

 

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橋の上を走った。往復7キロ。

 

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那覇前浜ビーチ

美しいし、ヤドカリもたくさんいた。海の温度も高くて海水浴をしている人もかなりいた。

ちなみにカメラ構えてるのはアテクシです。

 

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ドライブの道のり。

どこでもポストカードになりそうなほど美しい景色だ。

 

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水平線に沈む夕日も実に綺麗だった。


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これら写真を現像したものをポストカードだとか言って地元の駅前で1枚150円で売ろうと思う。