宮古島の海を見ながら沖縄の基地について素朴に感じたこと。

こんにちは。
僕は今宮古島へ来ている。

 

初日にレンタカーを借りて、早速島の中をドライブしていると(端から端まで行っても30分くらいで済む)、やたら目につくのが、2月24日の県民投票の登り。
道路の50メートル置きくらいにバンバンある。

 

何の県民投票が行われるかというと、米軍基地の移設に関したものだ。
読者はきっと知らんだろうが言っておくと、日本はこの前の戦争に負けたときから今日まで政治的・経済的・軍事的に米軍の占領下にあるから、当然のように各地に米軍の基地がある。
その中でもとくに沖縄に存在する基地が問題になっている。
かいつまんで言えば、普天間(ふてんま)ってところの米軍基地は市街地の超ド真ん中、小学校や住宅の近くにあって、騒音や安全性の面からとても問題がある。だから、その基地を同じ沖縄の辺野古(へのこ)ってところに移動しましょうよ、という話になっている。

 

だけど、
普天間を移設する先がそもそも沖縄県内を前提としているのがおかしい
辺野古の基地を作るため、貴重なサンゴ礁を埋め立てる必要がある
・そもそも辺野古に移したって、普天間が日本に返還されるかどうかわからない

などといった理由で、沖縄県では昔っから反対運動がある(というか自分たちにメリットないんだし反対するよね)。

 

でも、20年くらい前に、辺野古に移動しますって政府が決めて、それに反発する沖縄県と裁判になったりもしたんだが(国が勝訴)、いまだに県民投票が行われたりして問題が収まる気配がない。

 

俺は関東在住で、こうした問題はいつもテレビの向こう側の世界の話だったから、正直言って「普天間よりマシなんだから辺野古でいいんじゃね」くらいに思っていたけれど・・・こうして南国の穏やかな風に包まれ・・・・透き通るブルーの海でヤドカリと(一方的に)遊び・・・無限につづくサトウキビ畑の間を歩いていると・・・寄りにも寄って、こんな風景をぶっ壊してまで新しい基地を作るのかなあと思えてくるよ(宮古島は関係ないんだけど)。

 

例えば、米軍内の編成を変更したりして、普天間から騒音と危険の原因となっている航空機を除去するとか、そういう方面にできんのだろうか。
ここへ来たら誰だって「サンゴは生きているんだ!!!!」なんて言って米軍基地がイヤになると思うよ(米軍基地大好きって人そもそもいないだろうけど・・・)。それくらい素晴らしい風景に感動して言葉もない。

 

どっちに転ぶにしても今後の政治の行方は注目していかないとなあと、ヤドカリの貝殻をつんつんしながら素朴に思った。
あいつら、その貝の中にいるってもうバレてるのにツンツンすると「シュッ」て隠れるんだぞ、可愛いなあ・・・一生ツンツンしていられる・・・(可哀想だからやめろ)。

 

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そんで、こういう問題は、基地だけに限らず、新しいリゾートを作ったり、空港を増築しようとしたりするときに必ず持ち上がる。まさに俺もその那覇空港を利用してここまでやってきた。
観光の最中で案内された鍾乳洞では、何万年もかけてできあがった鍾乳石が、観光地になったとたんあっという間に折られて持ち去られたという話もされた。

そういうことを色々考えていったら、なんか最後には「ニンゲン・・・ニクイ・・・」というもののけ姫でてくるような怪物のような気持ちになってきた。
俺もこの旅行が終わったら早速仕事をやめたうえで、ヤドカリのもののけ達とともにこの海を守ろう思う。