こんちは。ハッピーバレンタイン!
このブログでは何度か記事を書いたけど、沖縄に行くのが好きで、コロナ前までは年に1回は行っていた(といってもこれまで2回しか行ったことないけど・・・)
コロナをきっかけにしばらく旅行は控えていたのだけれど、今年から全国旅行支援なんかも再開されているから、多分「気にせず行け」って国が言ってるんでしょう。国が言うなら正しいんでしょう。なぜなら国が言うことが正しいことだからだ。*1
従って、5月に沖縄の離島である小浜島に行く計画を立てている。
で、そのうえで今から頭を悩めている問題がひとつ。
俺は千葉に住んでいるから成田空港から飛行機で沖縄(石垣島空港)に向かうわけだが、生後9ヶ月にして既に暴君の片鱗を見せ始めている男児(旅行当日時点ではちょうど1歳)をどのように飛行機の中で静かにさせておくかという点だ。
リーマン予想や量子コンピュータの開発などと並び、0才~2才児を3時間黙らせておくというのはこの宇宙でも特に難解な問題とされている。
成田空港から石垣島空港までの3時間の間、自分と同じ金額を支払っている他の乗客にどのように迷惑をかけず過ごせるものだろうか。
今回は、現時点で考えている各種方策を紹介しつつ、読者からも「うちはこうして黙らせている」という話を募集したい。*2
1.おもちゃ山ほど作戦
暴君といえどもまだ0歳。オモチャをいじっている時は(飽きるまでの間は)比較的静かにしてくれている。
ありがたいものです。
仮に、1つのおもちゃで30分静かにするならば、片道3時間、往復6時間の空旅で必要なおもちゃの数は12個となる。多すぎ。
ただでさえお金を節約しようと(格安航空の)ピーチエアラインで行く予定で、ここの航空会社を利用したことのある人ならばわかるだろうが、機内に持ち込める手荷物はたった2つだけだ。
これだと、片手に振ると音の出るボール、もう片手にシリコン歯固めを持っておしまい。俺は自分のパンツも持っていくことができず、12個オモチャ作戦は現実的に不可能だとわかえる。
しかも、うちの若君は、パパから音楽的素養(30代になってから島村楽器に2年くらい通った)を存分に引き継いだのか、割りと音が出るおもちゃが好きな様子。
この時点で「静かにしておいてほしい」という当初の目的を達するのは困難なのだが、彼が特にお気に入りとしているオモチャにいたっては、ボタンを押すたんびに「ワンワンだよぉおお!!!」「ニャンニャン!!!た~~~のしいいいい!!」などでかい音が出る。却下。
同じおもちゃを持っている人が読んでいたら嬉しいです。あれって子供熱中するよね。
2.youtube作戦
0才児のくせにyoutubeに夢中なもんだから、飛行機に乗っている間はyoutube動画を見せておくというのが良いかもしれない。
そして、君たちはシナぷしゅを知っているかい。テレビ東京発祥の子供向け番組なのだが、毎日の放送をyoutubeでアーカイブ配信している。
他の多くの子供達がそうであるように、うちの子もこの「シナぷしゅ」にキチガイじみたドハマりをしている。人気も出てきたようで今度映画化もされるようだ*3。
そんなわけで我が赤ちゃんはシナぷしゅが大好き過ぎて、放送中は常に画面に張り付いて動かないくらいだ。
その状態が良いのかどうかはわからない。スマホ育児なんか良くないという報告ばかり聞く。だがこれを見せている間に自分の身の回りのことができて大変助かっている。
飛行機に乗せている間も、手元のスマートフォンでずっとシナぷしゅを見せておいたら静かにしているのでは?
だがこれにも問題をがある。我が子にずーーっとスマホを見せながら子供をあやしている様子を見た他の乗客から、「すみません。赤ちゃんにずっとスマホを見せ続けるのがいかがなものでしょうか。例えばこちら、英語の論文で恐縮ですが・・・」とか余計なお世話を焼いてくるやつがいそうなことだ。こういう連中は現にいる。しまいにゃ「飛行機で石垣島に行ったんですけど、隣の親子がずっとスマホを子供に見せていてただただ悲しかった件」などと顔つき写真で晒されるリスクがあるのがこの方法だ。
3.修学旅行のバス作戦
経済学的な発想が必要だ。我が子が騒いで「うるさいな」と思われる時は、相対的に、周りが静かな時だけだ。
この「相対的に」というのがポイントで、周りがワーギャー騒いでいる状況であれば、こちらの赤ちゃんがいくら奇声を発しようが全く構わない。
子育てする前、俺は静寂を好む神経質な人間だったが、今では電車などでまわりがワイワイしているとホッとする。環境が人を作るものだ。
で、飛行機でもそんな状況だったら良い。例えば修学旅行のバスの中のような状態だ。
ある列は(レクリエーションである)伝言ゲームをし、ある人はそっちのけで音楽を聞き、ある人達はやはりそっちのけで好きな人の話をしている。そんな中でちょっと赤ちゃんがぐずったって、誰も気にしない。
これだわ。これに気がついた時、俺は「たびのしおり」を持ちながら「やった」とつぶやいたものだ。
だが、ピーチエアラインでどのように「修学旅行のバス」のような状態を作り出すことができるだろう?
さっき言ったレクリエーションを仕掛けてみるのが良い。普段は「伝言ゲーム」なんてくだらないと思っている遊びでも、これから旅行に行く途中みたいな変なテンションのときには盛り上がっちゃうんだよな。
ピーチエアラインに搭乗してから、赤ちゃんがグズりだしたらこれだ。
すぐに後ろの席に顔を乗り出して
「教頭先生 実はズラ」
これだ。
日本人はコソコソ声で言われると「後ろの席の子に伝えなきゃいけない!」という遺伝子が刷り込まれているもんだから、必ずこうした遊びは飛行機の最後列まで伝染していくことだろう。かくして飛行機の中はワイワイがやがや、赤ちゃんも機嫌を取り戻してニコニコ、みんな丸く収まる。
ただ一つ、懸念があるとすれば、こちらが必死に、伝言であるところの「教頭先生、実はズラ」というメッセージを伝えているにも関わらず、それが正しく伝わらないことがある。伝言ゲームにはありがちなことだが、例えばこうだ。
「教頭先生 実はズラw」「お前誰?」
「教頭先生 実はズラw」「CAさんを呼びますよ?」
などという誤った伝達である。
こうなれば飛行機全体を修学旅行のバス状態に持ち込むのはかなり難しいだろう。
可能性は低いがそうした場合に備えた対策は必要だろう。
4.うろうろ作戦
グズりだしたら抱っこして、機内をウロウロして機嫌が直るのを待つという、最も能のない方法がこれだ。
俺はピーチエアライン、すなわち格安航空に乗るのが初めてなのだが、「乗り心地は相当覚悟しておけ」とよく聞く。おそらく身動きができないほどミチミチに詰められた状態で3時間過ごすのだと思う。そんな状態ではウロウロするどころか、子供を抱っこすることすらおぼつかないだろう。ボツ。
ピーチエアラインの名誉のために言うとそんなことはないです。手荷物持ち込みなどがオプション料金なだけできちんと座れます。
コンプライアンスが煩いから最近は記事の本文中できちんと訂正しなきゃならん。
5.まとめ
上記の中で最も実現性が高いと思われるのが「修学旅行のバス」作戦なのは読者の想像どおりだろう。
この作成の成功可能性を更に高めるため、俺は乗客全員に学生服を配ろうと思う。
そうでなければ一人目から「はあ?」と言われる可能性があることは前述のとおり。
学ラン・ブレザー、セーラー服を着て、旅行中に前の子から伝言が伝えられる。これでノらない人います? なあ???
ただそこでも問題が一つある。経済学は何でも解決できる魔法の方法など無いということを僕らに教えてくれる。
ピーチエアライン1便の座席数は130程度。学生服の価格が3万円だとしたら、全員に学生服を配り終えるには400万円程度かかる。多分だけど飛行機貸し切ったほうが安くないか?
そんなわけで、今年の5月の旅行までいろいろ頭を悩ませている。皆さんでいい方法があったら教えて下さい。
6.備考
2.youtube作戦で「シナぷしゅ」の話をしたが、これが本当に熱中するもんだから試してみてほしい。詳しくは専用チャンネルからどうぞ。
基本的には赤ちゃんが喜ぶ歌を30分程度聞かせる歌番組だが、これが大人が聞いても素晴らしいと思えるものがある。それらの楽曲を以下に紹介する。
①:かぞえうた
おしゃれ、そして絵もかわいい。一番好きな歌。子供向け番組でもこんな素敵な曲があるんだなと思って、俺自身が繰り返し聞いている。
で、大人(俺が)大好きで繰り返し聞いていたら、赤ちゃんもこれが好きになったのか、つかまり立ちしながらリズムをとって聞くようになった。
俺はここで思った。子供に何かを好きにさせたいなら、大人がそれをまず好きになり、自分で楽しむ必要がある。音楽でも勉強でも何でもそうだ。
②:あべこべ
リズムも歌詞もいい。不思議で画期的な歌だと思う。そして、我が家の赤ちゃんが唯一声を出して笑うのがこの歌だ。たぶん車から足が生えてウロウロしている様子が楽しいのだと思う。「泣いたら笑って、笑ったら怒って、怒ったら泣いて、これじゃあべこべだ」という歌詞は、子供の様子そのものだと思う。俺たちがあべこべだと感じるもの、それが子供であって、子供を理解するには、そのあべこべさを受け入れるところからなのだ。
ちなみに、今度やる映画の主題歌は、この歌の歌手と同じらしい。
③:Up Late On Christmas(よふかしゅ)
大沢伸一という、浜崎あゆみにも楽曲提供した人物による作品がこの歌。
クレイアニメが本当にかわいい、子どもたちの歌声もかわいい。見たあとで子どもを抱きしめに行きたくなる。完成度高すぎんか?
クリスマスの時期でしかシナぷしゅの番組内で流れないのは残念だが、浜崎あゆみは偉大なのだなと思わせられる楽曲だ。
④:あたらしいパターン
2023年にはいって登場した素晴らしい歌がこれだ。
歌詞の不思議さもそうだけど、アニメーションが本当に可愛い。
子供が毎日のように出会う「あたらしいパターン」を見事に表現している不思議な映像だし、歌の中には子供目線の内容もあれば、大人向けの「子育てあるある」も含まれている。本当に良いデキ。
大人はすでに「決まりきったパターン」の中で暮らしている。だから毎日が早く感じる。
他方で、子供にとっては全部があたらしいパターンだから、毎日が新鮮で、それが人生の大切な記憶になっていく。
毎日の子育てのなかで、俺はこの子にどれだけの「あたらしいパターン」を与えられているだろうか。
そう思うから、なるべく旅行とかに連れて行ってやりたいんだよな。
*1:これは官僚の無謬性(むびゅうせい)というトンチキ理論であるが、実際にこれをリアルガチで言っている公務員がかなりいる。
*2:こうして言うと「子供を【黙らせておく】だなんて、お前みたいなやつには子供への愛情はないのか?」「子供なんざつれて旅行へ行くな」とかすぐに言われるから困ったものだ。我が子は本当に可愛いものだ。俺はもとから子供が好きで、子供がほしい、実際にできたらどんなにかわいいだろうと思っていたけれど、実際はその1万倍かわいい。自分の身と引き換えにこの子をどれだけ幸せにしてあげられるだろうと毎日考えて過ごしているし、沖縄の素敵な海にも連れていきたい。ただ周りに人が多い状況では可能な限り金切り声をあげずに過ごしてほしいと思っているだけだ。
*3:信じられるか? その映画、赤ちゃんからも1,000円取る!!!!!!