エピソードクイズについて(君は何問解けるかな)

 

こんちは。

 

みんなは披露宴に出席したことってあるかい。

あれに出席するたび思うのは、みんな色んな余興を披露していてとても凄いってこと。

お歌とかピアノとかな。俺もせっかくピアノ習ってるんだしいつか余興でやってやろうかと思う。

 

俺が見た余興の中でよく覚えてるものでは、披露宴会場のホテルの廊下を歩いていると前の控室から短パンにハッピ姿で太鼓を抱えた30人くらいの連中がどんどこ出てきたことがある。お前たちはこれからどんな祭りをおっ始めるつもりなんだ。


あと、エピソードクイズといって、新郎(新婦)に関するエピソードをその友人が披露しつつ、その内容に関することでみんなにクイズを出題するというものもあった。

例えば【新郎は昔こういう仕事をしていて・・・その中で私がとても感心したことがありますが、それは次のうちどれでしょう。】のような感じだ。


これは会場の人も参加できるし(賞品もあった)、新郎新婦の人となりもわかるしで、とてもよく考えられた素晴らしい余興だった。

 

ただこれは、良いエピソードが豊富にある人格者ならばそれに応じた良いクイズができるものの、そうでもないと酷いことになる。例えば俺自身に関するエピソードクイズ(いずれも三択クイズ)をいくつか作ってみたので、みんなで考えて解いてみてほしい。


全問正解した者全員に15億ジンバブエドルやる。

 

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問1.ある日、青山さんが出社するやいなや、妙に落ち着きがない様子で、とてもソワソワしています。どこからか電話もかかってきています。さて、どうして?

 

A:自分の仕事が認められ、社長から表彰の電話がかかってきたから。

B:同僚の女の子から愛の告白をされたから。

C:業務用のパソコンに無断で私物のデータ(10GB)をせっせと入れようとしたところ、そのうちの一つがウィルスに感染していたおかげで思いっきり会社のセキュリティが反応した結果、パソコンを没収された上でこれから監査委員による事情聴取を受けることになったから。ちなみにその後反省文を書かされたから。

 


  

問2. 高校時代、青山くん(とそのお友達)が文化祭の準備をしていた時に、クラスメイトから付けられた「ニックネーム」は次のうちどれでしょう。

 

A:率先してみんなを引っ張る「リーダー」。

B:より良い出し物のアイディアを次々に出してくれる「コンサルタント」。

C:みんなが一生懸命準備している一方で自分たちは一切手伝わないどころか屋上でただひたすらマリオカートゲームボーイアドバンス版)のタイムアタックで1秒単位の更新に励んでいた「ゲーマーズ」。なお実際の文化祭の場にもこのろくでなしどもの姿は無かった。

  

 


問3. 小学6年生の青山くん。登校するやいなや、いきなり先生に引っ叩かれました。なぜ?

 

A:寝坊をして、ホームルームに遅刻したから。

B:前の日にクラスメイトと大喧嘩をしたから。

C:「墨汁をカラカラに乾燥させたら一体何が残るのだろう」。 その日のあいだ青山くんは、何をしていてもずっとその疑問に取り憑かれていたのでした。
これまで理科の授業で水溶液の性質について教わり、例えば食塩水を乾燥させれば食塩が、石灰水であれば石灰が残ることが分かっていた。では、あの黒い墨汁は一体何が残るんだろう? 黒い何かが残るのは直感的にわかる。でもそれは何だろう? 

とてもじゃないけど確かめずにはいられない。これを確かめずにいたらきっと頭がおかしくなって死んでしまう。

そう思った青山少年は、書道の授業で使っていた墨汁を紙コップの擦り切れまで入れ(抽出する黒いナニかは多いほうが良いと思ったのだろう)、これをタプタプこぼしそうになりながら学校のベランダのふちに置いた(太陽に近いほうがより乾燥が進むと考えたのだろう)。
ちなみに6年生のベランダは校舎の3階にあり、ベランダの下はみんなが通る昇降口になっている。

 

さてここで、生物学的に、鳩やリス、あるいは青山少年の脳みその重量は10数グラム程度であることが知られているが、その程度の脳みその重さだと、ベランダの縁に置いた紙コップ(中には墨汁がタプタプに入っている)が一晩放置してどのような結果を招くかということを考えることができないことが一般的に知られている。
彼が考えたことといえばただ「墨汁をカラカラにしたらどうなるんだろう」こればかりだ。

 

翌日、この脳みそが10g程度の動物が期待に胸を膨らませつつ教室に入るなり「おいwwwwwあの墨汁ってwwwwwwwwwお前んだよなwwwwwwwwwwwwwwwwww」などとバカ笑いする田村くんに「え??」って思った次の瞬間に先生に思いっきりビンタされていた。

このように理由が一切開示されないまま一方的に引っ叩かれるのは教育の上でどうかと思うが、よく聞いてみると、前の日に彼が製造した墨汁乾燥装置ことタプタプの紙コップは、設置からかなり早い段階で風に吹き飛ばされて、運悪くベランダ下の昇降口にいた低学年の女子生徒の頭からかぶさり、全身が墨だらけになったそうだ。よくまあそんな運の悪いやつがいたもんだ。青山少年はその後開かれた法廷の場でそう証言したことが記録に残っている。

そして、とりあえず「墨汁がカラカラになったらどうなるのだろう」に対する答えは「ビンタされる」が正解だったようだ。

で、それに終わらず、青山少年はその後の休日に、新品のお洋服を手にした両親とともにその子のお家まで謝罪にいったのだった。もちろん両親からも「なんでお前そんな意味不明なことしたんだ」と怒られたが(理由は墨汁がカラカラになったらどうなるのか知りたかったからだ)、そのこともあって青山少年は化学者への道を諦めたのだった。

 


 

さあど~れだ!
ってちょっと分かりやすいかな?

これをうまい具合にみんな楽しめるクイズにするセンスってすごいと思う。


俺も将来、スピーチとか余興を頼まれたらこんな問題をつくって、新郎新婦の門出を祝いたいと思う次第だ。