ちょっと前に、「ずん」というお笑いコンビの飯尾さんが、ストレス解消の方法として以下のようなことを言っていた。
「自分のいまいる場所から、どんどん上空をイメージするのです。街全体が見えて、雲を抜けて、そうしていくうちに、地球全体が視界に入ってくる。そうなると自分の今の置かれている状況が、どうでもよくなってくるんです」
俺は、これはとても素敵な手法だと思う。
自分は結局この地球に数えきれないいる無数の点のひとつでしかない、と思うことが良くも悪くも「どうでもいい」という感情につながる。そして精神的に衰弱している人に最も大切なのは、その「どうでもいい」なのだ。
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24歳だか25歳の時にひどい職場で働いていた時から、寝る前にはなんがしかの音声を聞いて寝るようになった。
絶対聞かないと寝られないわけではないけれど、今でもストレス対策としてほぼ毎日何らかを聞いて寝ている。
それも、いわゆるヒーリングなんとかっていう音楽を聴いているわけじゃなくて、もっぱらゲーム実況とか、ラジオだとか、人の声を聴いている。
そして、不思議なことに人の声ほど落ち着くものはない。
具体的に言うと、最近ではゲームのRTA動画(6時間程度で1つのゲームをクリアする音声)とか、ニコ生だとかの長時間配信を聞いている。
これは、長時間の音声であればあるほど良い。
寝る前に始まった人の語りが、目覚めた時にも相変わらず続いていることがよい。
その理由はなんだろう、ってずっと考えていたのだけれど、しっくりくる理由としては、自分以外の世界を実感できるからなのかもしれない。
メンタル的にやられてくると、人は本当に視野が狭くなってきて、自分の普段の生活が宇宙の全てだという気になってくる。それが絶望というものだ。
でも、ゲーム配信だとか、まったく知らない人間の営みの音声をずっと聞いていると、説明は難しいが、何となく「自分以外にも、人間っているんだ」という気になってくる。世界はここ以外にもある。
寝る前に、自分以外の人生の音を聞き始める。
そして肝心なのは、たとえ自分が眠りから覚めても、この自分以外の人生は続いているのだと確信すること。そうすることで、目覚めた時に、この宇宙の全てはただ自分の人生で占められていて、それは闇である、という絶望から逃れることができる。
それが、なるべく長時間のゲーム実況だとかの音声を聞きながら眠る理由だ。
俺には大好きな配信者がいて、主にファイアーエムブレムのゲーム実況だとかを6時間くらいの長さでやっているんだが、この人には本当に救われたと思う。
みんな自分だけの救世主を持とう。
そして、いままさにメンタル的に苦しんでいる人は、そういう「自分の人生以外にも世界は存在している。」ことが実感できるような仕組みをつくることをお勧めする。