正月からゲームばっかりしてるって話

あけまして本当におめでとうございます。本当に、本当におめでとう!

 

新年がおめでたく明けてからというもの、俺はずっと家でゴロゴロ寝てはぶらぶら出歩き、ぶらぶら出歩いてはゴロゴロするような全くおめでたくない日々が続いていたんだけれど、つい先週に人事異動があり、新しい仕事が始まってからはそれなりに充実して過ごしている。

これならもう死ぬまで仕事していた方が人生の幸福度は高まると思われてきた。

仕事じゃなくても、とりあえず何か目標とか義務みたいなものが生活の中にあったほうが良い。私達はみんなむかし、木の実や動物をとってくることをずっと義務にして暮らしていたのですから。

 

 

で、そんな意識の高い、実業家志向の僕の充実した生活とはどういうものかを説明すると、仕事のほかには主にテレビゲームを一生懸命しているのであります。

 

◯ ゲーム禁止条例を一生懸命作ろうとしている香川県議会の人からすれば、うどんで首を絞めたくなるような話だ。

でもほんと、年明けからというもの、そこら辺の中高生並みにテレビゲームをやっている(4月に資格試験受けるつもりなんだけど大丈夫なんか?)。

 

で、そのうち、最近最も熱心に励んでいるのが「リングフィットアドベンチャー」だ。

 

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このゲームは、任天堂から発売されている「Switch」というゲーム機と、リングコントローラーという小さなフラフープ(あるいは超巨大なドーナツ)を使って遊ぶゲームで、ゲームを楽しみながら同時に身体を鍛えたり、ダイエットすることができる画期的なもの。

 

既に多くの家電量販店では品薄状態で、通販サイトでも価格が高騰していたんだが、毎日のようにビッグカメラのサイトを監視していたTwitterの優秀なフォロワーのおかげで定価で買えた。ありがとう。

 

そんなことを会社の同僚に自慢したところ、「そんなゲームしなくたって今すぐ外を走り回ってくりゃタダで痩せられるんじゃね?」などと、任天堂の技術の結晶をまるで理解していない意味不明の発言をしたので、その日見せびらかすために会社に持ってきていたリングコントローラーで引っ叩いてやった。

せいぜいお口には気をつけたほうが良いぜ、リングコントローラーを使えばこういうエクササイズもできるんだからな(リングをヌンチャクのようにくるくる回し、肩にビシっとセットして一言)。

 

◯ リングフィットの魅力は、このように道理のわからない同僚を痛めつけられるだけにとどまらない。

それを次に説明しよう。

 

ストーリーとしてはよくある、この世を支配しようとする悪魔を、主人公が倒しに行くというもの。

これがドラゴンクエストであれば、そこで主人公が持っていくのは剣や槍だったりするわけだけど、このゲームでは前述したようにリングコントローラーというちょっと小さめのフラフープ(あるいはすさまじく巨大なパイン飴)を駆使して戦う。どう戦うのか? 

フィットネスだ!!!!!!!

 

では、なぜ俺たちがテレビ画面の前でスクワットだの柔軟体操だのというフィットネスをすると、敵にダメージが与えられるのか? 知らん!!!!

 

とにかくゲームをスタートすると、なんかよくわからん経緯で突然魔物が出てくる。

で、あいつを倒せるのはフィットネスだけなんだというよくよく考えると理解不能なシステムを何となく勢いで説明され、俺達は戦いの旅に出かけるのだ。

 

なお、孤独な戦いというわけでは決してなく、よくわからん経緯で魔物が出てくる一方で、これもよくわからん経緯で主人公をサポートしてくれるキャラクター(フィットリングにくっついてる顔のような不気味な奴)も現れる。

 

主人公と常に一緒に行動してくれて、様々なアドバイスをしてくれるリングの精(多分ちゃんとした名前あり)。ところがこれが敵とのバトルになると・・・「はい?」と思うようなことが多々あるんだよなあ!!

 

 

◯ まず、俺たちの今の状況を整理しよう。

魔物がいる。俺たちは、そいつをぶちのめす。そうするとみんなハッピーになる。以上。オーケー、この上なく単純化された世界だ。

 

で、普通のRPGだったらば、ラスボスがいるのはずっと先だから、俺達はチマチマと回復したり、ときには休んだり、あるいは、強い攻撃魔法を使ったりしてサクサク進まなきゃいけないはずなんだが、このゲームでは、最初の魔物(スライム的なやつ)に遭遇した時、パートナーであるこのリングの精が言ったことなんだと思う? 

さ~~~~~~~自分を追い込んでいこう!!!!!!!!!

なんでだよ!!なんで最初のスライムから自分を追い込まなきゃいけないんだよ!!!どっちかというとそれ魔物サイドの発言だかんな。

 

で、僕らはしぶしぶフィットネスで攻撃していくんだけど、いくつか「このポーズをせよ」と決められた運動というのがあって、これが最初は4種類くらいしかない。スクワットとか、みんな知ってるだろうけど「英雄1のポーズ」とか。 敵と戦ってレベルがあがるごとに、例えばRPGでいえば新たな魔法が使えるようになる具合に、やれるフィットネスが多くなるのだ。

 

そのフィットネス攻撃コマンドでも、かなり辛いものと、比較的楽なものがある。例えばスクワットは御存知の通り相当辛いのだけれど、「枯れ木のポーズ*1」は相当かんたんな運動の部類になる。ただ枯れ木のように突っ立っているだけでよい。でも敵にはきちんとダメージが与えられる。こんな良いことってあります??

 

でも、人生っってうまいことばかりじゃないんですねと僕らに知らしめてくれるのは、一度選んだフィットネスってしばらく選択できなくなるんだよね。枯れ木のポーズで楽をした後は、スクワットや腹筋運動をしっかりした後でないと再び枯れ木を選ぶことはできない。俺の枯れ木!!!

 

ところで、このゲームは最初に「運動強度」が選べるようになっている。要するに「イージーモード」なのか「ハードモード」なのか選べるってことで、ハードにすればするほどフィットネスのキツさが増す。

なるほど、男女間はもとより、個人でも基礎体力がそれぞれ違うだろうから当然のことだが、そういう細かい調整ができるのもこのゲームのすごいところ。

 

で、俺はというとこれまで7~8年間は毎晩ランニングをしていたりと、周囲の同年代の連中に比べれば体力があるほうだと思っていたので、ハードモードの、さらに運動強度最高という最も厳しいモードでやってみた。

 

きついわ

 

後からリングフィット先輩(Twitterのフォロワー)から聞いた話だと、最高の運動強度は頭の中身まで筋肉でできている人たち用のモードなんだそうだ。

 

スクワットも、きちんと腰を下げて、しっかりパワーを貯めて貯めて・・・苦しい思いをして攻撃!! スライムに1のダメージ!!!! え、1のダメージいまので??こっちもう足ぷるぷるしてるけど?

そしてスライムの反撃! こっちの体力ゲージの半分くらいを持っていく大ダメージ! 枯れ木のポーズ!!!!

 

それでも全然歯が立たなくて、しばらく死んでは挑戦しての繰り返し。明らかにモード間違えた。

 

で、やっとこさヘトへトになりつつ最初のスライムを倒して、ようやく最初のステージクリアか・・・と思っていたところで現れるスライム2匹。即座にボコられる不思議なリングをもった男。

 

 

リングの精「さあ自分を追い込んでいこう!!!!」 

俺「うっせえわ

 

俺は静かにSwitchの電源を落とし、ずっと簡単なモードに直してから旅を再開したのだった。

 

このように(?)、結構面白いよリングフィット。興味を持ったら、みんなもどんどん自分を追い込んでいこう!!!

 

*1:後で改めて確認したら「立木のポーズ」だった。