iPadがぶっ壊れてApple修理カウンターへ持っていった話

iPadがぶっ壊れた。

 

2016年に買って3年以上使っているけどびくともしないぜ! なんて褒めてから90日後に全く使い物にならなくなった。

 

具体的にいうと、電源が入っているうちは正常に使えるのだけれど、いちどでも電源を落としたり、再起動したりすると、「リカバリーモード」というモード(俺はこれを「永遠の闇」と呼んでいる)に突入して、それ以降うんともすんとも言わなくなる。

 

それでも以前は、電源ボタンや音量ボタンを適当にカチカチ押していれば不思議と電源がついたものだけど、もはやそうした精霊的な力も無くなったようで、10万回ほどカチカチやっても、やはり10万回カチカチ言うばかりだった。

 

ネットで調べると、そういう場合はパソコンつなげることで初期化すれば良いという。ただし気をつけてほしい。初期化はすべてのデータを失う最終手段だ。

全く困らない。俺のiPadなんてラーメンやラーメンの写真しか入っていないからというのがその理由だ。iPadいらなくね。


で、初期化を試みたのだが、これでもだめ。

初期化の最終段階で自動的に再起動がかかるのだが、やはりそうしたら最後、また永遠の闇が広がるばかりだ。

こうなるともう、まるで円盤のように遠くへ投げては犬に取ってきてもらうことしかできない。世界で最も時価総額の高い会社の技術の結晶としてはやや物足りない遊び方だ。

 

もう買い換えようか。

つい先日3万円台で新型のiPadが発売されたところで、ちょうどいいタイミングなのかもしれない。

ただ、もう少し粘ってみようということで、アップルストアの修理センターに持ち込んでみることに決め、俺は犬の歯型まみれになったiPadを持って銀座へ行ったのだった。

 

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Appleストア銀座店に着くと、iPhone発売からかなり経つにもかかわらず、店の外には長い行列ができていた。あいつらは一体なんだってあんなところに並んでるんだ?


最近iPhoneが発売されたことに合わせてあの連中は並び始めたものだから、当然iPhoneを買いに来てるんだろう。
きっと、つい数百メートル先の有楽町ビックカメラで全く同じものが買えることを知らないのだろう。次にいったら先頭の人から順番に「それビックカメラで売られてますよ」って教えてやろうと思う。俺は常に誰かの親愛なる隣人を目指しているからだ。


話がややそれたが、Appleの修理センター(これには「ジーニアス(天才)・バー」という世界一頼りになりそうな名前がついている)に持ち込んだ。
ちなみにここは完全予約制なので気をつけてほしい。ジーニアスなのだから当然だ)。

 

で、俺がiPadを出して症状を伝えると、担当の人は「オッケー!」と元気よく言って、俺のiPadを治すためにMacBookを一台持ってきてくれた。そしてMacBookで何するのかと思ったら、初期化してみますとのこと。
うん、それしかないよな。初期化は自分の家のパソコンでも散々やってきたからどうせ駄目だろうと思ったけど、MacBookでやったら何か違うかもしんない。
そういう淡い期待を旨にiPadを眺めていると・・・・やっぱり、うんともすんとも言わない。
すると、Appleの店員さん、「オッケー!」

何がオッケーなのかはよくわからない。ただ、きっとお客を前に「あーw これ無理っすわw」などのネガティブな発言を決してしないよう、社内教育を受けているんだろう。でも「オッケー!」ってどっちかというと君たちのライバル会社の掛け声な気もする。


俺のiPadが全く反応なかろうが、MacBook上に「不明なエラーが生じました」という表示がバンバン出ようが、常に「オッケー!!」と言ってくれる店員さん、いやジーニアス。
そして、また何か違うことを試してくれる。

小さく、しかし力強い意思を感じられる「オッケー・・・!」 
俺の心もこうした言葉で支えられたところがある。やっと新しいブログのネタができたんだ


でも、「オッケー!」といいつつ、店頭でしてくれることといえば、パソコンを次々と変えては初期化処理をしてくれることのみ。このことは、これからApple製品を修理に持ち込もうとしている人は知っておいたほうが良いだろう。
彼らは基本的に家でやれる事以上の修理をしてくれるわけじゃないのだ。
それなら「Appleジーニアスバー」じゃなくて「Apple・家」とかって名前にしてほしい。


永遠の暗黒を映し出すiPadに「オッケー!!!」と言って戦っていた担当のお姉さんも、そろそろやばいと思ったのか俺のiPadを「ちょっと預かりますね」と言って店舗の裏へ。

さすがに何か、特別な通電処理をして直してくれるんだろうか・・・と思っていると・・・戻ってきて開口一番、先程の力強い「オッケー!」ではなく「これ交換になりますね」。オッケー!!!!!!!

 

 

追記

なお筆者はAppleCareにも加入していなかったので、おそらく交換については新品同様の物を購入するのとほぼ同じ料金がかかったことだろうと思う(少なくとも無償でやらせてもらう感は店員さんから感じなかった。もしタダだったら、店内に響き渡る「オッケー!!」だったろう。)

なので、見積もりも貰わずに「アップル・家」を後にし、有楽町のビックカメラで今年発売された第7世代iPadを買い直しました。画面おっきい!