梅酒のつくりかた

※6月12日追記

 

やっぱり「アク抜き 忘れた」という検索ワードでこられる方が多い。

100%アク抜き忘れて作っちゃった後に不安で来られるんだろう。

多分,大丈夫。

そんな致命的な問題にはならないと思う。

アク抜きつっても,数時間漬けた後の水が,例えばものすごく濁っていたり,梅のエキスがめっちゃ出ているのが分かるわけじゃなく,普通に水のままだし,「これで何が変わるの?」ってレベル(あくまで外見ですが)。

それに,本当に梅の「アク」とやらを抜きたいなら数時間といわず丸一日くらい放置して,天日干しするなりして,ある程度梅の本来のエキスと一緒に抜かないとだめだと思う。実際に業者はそこまでしていると思うんだよね。

でも,個人でそこまでやる必要はないし,そういう渋みも梅酒の味わいだと思うんだよね。本当にマイルドで甘いジュースみたいなやつを作ろうとしたらこだわるべきなんだろうけれど,それでも違いがわかるかどうか僕には自信がない。

 

そんな意味なさそうなアク抜きが,どうして必ず作業工程に入っているかというと,だいたい梅酒のレシピは酒造メーカーの作業工程そのまんまで,そういう業者たちが製品として個体差なく安定した味を追求したいがためなんだと思う(多分)。

 

「アク抜き忘れた梅酒だ」ってことをいつまでも心配してる心のほうが酒をまずくする。「飲めりゃいいんだろ,ばかたれ」って思って,それよりも毎日振ったり,保管環境よくするように心血注いだほうがいいよ。前向きにいこう。「アク抜き絶対しないとダメですありえない」と書いたって捨てたりしないんでしょう? 完成した半年後にはアク抜きしたかどうかなんて忘れてるよ。

 

それよりも,梅のヘタはよくない。あれは本当に「異物」がそのまま酒に入っているようなもので,漬けているうちに梅から離れて酒の中でエキスを出しちゃう。飲むときにも邪魔になる。アク抜きは忘れていいかもしれないけどヘタ取りを忘れた人は今からでも梅を救出して取り除いたほうが良い。取り返しもつくからね。

 

美味しくできることを祈っている。一緒に頑張ろうぜ。

 下の記事(ウオッカ)とは別にブランデー+南高梅でも作った。

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○この話のまとめ

誰でもできる梅酒の作り方。

 

・材料を揃える

(梅1kg,氷砂糖1kg,アルコール750ml,容器,あれば爪楊枝)
・梅のヘタを取る
・梅を洗って水に2時間漬けてから乾かす
・梅と氷砂糖とアルコールを瓶にいれる。

 

○ 今年も梅酒を作る。以下その作り方を述べる。

いつもふざけた記事ばかり書いているけれど,今回はまじめな文章を心がけるから,笑うポイントは一切ない。本当にだ。万が一笑ったら君のツボがちょっとおかしいことになっている。
と言うのも,この梅酒の作り方をほんのすこしでも間違えると「酒税法」とかいう法律に違反してしまって,これを読んでいるあなたが死刑になる可能性があるからだ。

なので,作る手順,やってはいけないこと,その理由までしっかり書くのでちゃんと読んでほしい。

と言っても,多分作ろうと思ったら(梅を水に漬ける時間を除いて)10分くらいでできるので,興味が湧いたらみんなも気軽に作ってほしい。


○ まず,材料を買ってこよう。

必要なものは冒頭に書いたとおり。

 

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梅については「青梅」か「南高梅」と名のつくものを選ぶ。
ここで最大の注意点がひとつ。
間違っても「カリカリ梅」を買ってこないようにしてほしい。
その理由を以下に説明する。あれはお菓子だからだ。


ちなみに、梅はなるべく熟していないもの,つまり,あんまり黄色くなっていないもの選んでほしい。どこのスーパーでもいいので,1キログラムくらいの袋詰タイプが一番いいだろう。

また、ここで間違っても「梅酒好きだから」という理由で調子にのって5トンくらい買ってきてはいけない。
その理由をいかに説明する。置く場所に困るからだ。


それから容器。
ちゃんと蓋が閉まるものだったらなんでも良いけれど,ひっくり返して振っても中身が出てこない密閉タイプのものを選ぶこと。
と言うのも,漬けてから定期的に振ったりするから。

密封があまいやつだと長期間漬けてると容器がベッタベタになって持つのがとても嫌になる。「かわいい~」とかいうくだらん理由でリラックマのよくわからん簡易なボトルで作ろうと思ったら2週間でデロデロになって嫌になるからやめておくことだ。


爪楊枝は家にあるものを1本使うだけなのでどうでもよろしい。

無けりゃお箸でも代用可能だ。

氷砂糖は1キロくらいあればいいと思う。最後に味の調整に使ったり,お腹がすいてひもじい時にペロペロ舐めたりするのにも使えるので,大きいサイズ買ってきたらいいんじゃないかと思う。安いし。


○ お酒については気をつけて。

アルコール度数20%以下のお酒で漬けると酒税法違反となるので,必ず度数を確認してほしい。
よくネタにされるけれど,過去にNHKで「みりん梅酒の作り方」という,視聴者に酒税法違反をそそのかすような放送事故があったらしい。本みりんのアルコール度数は10数パーセントしかないので作ってはだめだ。

 

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この時期だと梅と一緒に売られている「ホワイトリカー」という果実酒用の焼酎を買っておけば間違いない。
梅1キロに対してホワイトリカー750ミリリットルで良いので,1.8リットルサイズを買ってきたら梅もちょっと増量するとかしないと結構余る。余るとこれがまた使いみちがないんだ。

いわゆる「果実酒」としてこの時期売られているホワイトリカーは料理酒みたいなものなので,そのまま飲んでも美味しい物じゃない。Googleで検索したら,ホワイトリカーでもいいから飲みたいって人はもう重度のアルコール依存症認定らしい。こええ。俺もまだそこまでじゃないからよかった。


○ いろんなお酒で漬けると楽しいよ。

酒税法のお約束(20度以上)を守ってもらえたら,いろいろ漬けるお酒にこだわっても楽しいだろう。

僕は毎年ウオッカで着けている。
雑味が全く無く,無臭で,梅の味わいを全く邪魔しない素晴らしいお酒だし,そして安い。去年はブランデーで漬けたけれど,これも美味しかった。

 

また、芋とか麦だとかの焼酎(いわゆる「乙類焼酎」という。ホワイトリカーは「甲類焼酎」。焼酎の種類について書き始めるとクソ長くなるから省略)はちょっと合わないと思う(うまいと言っている人もいるけれど)。ホワイトリカーが無くて、適当な焼酎で作ろうとしている人は、必ずラベルを見て「甲類」を選ぶようにしてほしい(最終的には好みの問題だけれども)。


それから作ったこと無いけれどラムやジンもそんなに合わないんじゃないかなあ(お酒自体のクセが強すぎる気がする)。

 

日本酒で作ったら美味しそう,とはずっと思っているんだけれど,アルコール度数がだいたい10%くらいなので,作るつもりなら国外逃亡する準備を整えてからにしたほうがいい。

まあ最初はホワイトリカーでいいでしょう。誰が作っても失敗しないと思う。


○ 作り方自体は実にかんたん。

まず梅を洗う。
容器も洗う。中には消毒までしろと書いている作り方ブログもあるけれど僕は毎回サボってる。そうそう不衛生な管理でもしていないとカビ生えたりしないと思う。

 

で,次にやることは,梅のヘタを爪楊枝で取り除く。

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非常に忘れやすいけど,これが残っているとエグ味の原因になる。
あと,この段階で,傷がついていたり,穴が開いている梅は取り除いてね。これも美味しい梅酒づくりの障害となる。


除外した梅はもったいないけど捨てるか,もしかしたら梅の木になってくれるんじゃね?? という文系出身ならではの夢を見つつ庭に埋めること。


それから梅を水道水に2時間ほど漬けて,アク抜きをする。
これもヘタを取り除く作業に輪をかけて忘れやすい!

 

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Googleでアク抜きについて検索すると,検索候補で「梅 アク抜き 忘れた」って出てくるくらいみんなして忘れているらしい。気をつけてね。

で,2時間くらい漬けたら取り出して,梅をフキンとかで拭いて乾燥させる。
これは別に何時間とかはない,適当に乾いたな~と思ったら次のステップへ。


○ 全てを容器にぶちこむ。

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容器に氷砂糖と梅を入れて,最後にお酒を投入。
梅とお酒は残しておいても仕方ないので全部投入,氷砂糖は適当に500グラムくらい(つまり1キロ買ってきたら袋の半分くらい)入れる。後からでも甘さは調節できるし,最初に氷砂糖を入れ過ぎると梅から味があんまり出なくなるといった話もあるんで,ちょっと控えめでもいいくらいかな。

 

入れ方について,なんか,氷砂糖と梅をそれぞれ交互に入れていくみたいな作法があるらしいんだけれど,果てしなくどうでもいい。


どうせ翌日になれば氷砂糖は溶けてしまうから意味なんかない。様式美みたいなものだから気にしないで入れる(写真ではそのとおりにしてるけれど・・・)。

 

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そしたらもう完成。簡単でしょ??


○漬けた後どうするか。

重度のアル中だと漬けた翌日に飲むらしい!!!

アル中ってほんと怖いよな!というか何故わざわざ漬けた?!

健常者のみんなはすくなくとも半年くらい待とうね。

2ヶ月~3ヶ月くらいからでも飲めるらしいけれど,6月が梅を作るシーズンとして,やっぱり夏を越したくらいから熟成が進む気がしている。
だから半年くらい待って,冬のお楽しみにしておこう。


保管場所は,直射日光が届かない場所だったらどこでもいい。みんな大体,邪魔にならないような棚の上とかに置いているようだ。
でも,意外とやってる人が多いみたいだけど冷蔵庫の中はダメなので注意。
温度が低すぎて熟成が進まないから,というのが理由だ。常温で管理すること。
あと,置く場所が無いからといってトイレに置いておくとかもできたら避ける。半年くらいトイレで見かけたお酒飲みたくないだろ。


それと最後に,半年くらい待って梅酒が完成したら,梅は取り除いてね。
そのままだと熟成が進みすぎちゃって雑味になる。

取り除いた後の梅は,そのまま齧ったら美味しそうだなーと思って食べたこともあるんだけれど,美味しさのエキスが全部出ちゃってるんで,全くなにの味もしなかったので捨てるしか無いと思う。

それか,文系出身の甘い夢を追いかけ(以下省略)。


○味にこだわるなら。

それからもし「俺は美味しい梅酒をつくる,梅酒王になるのだ!」という人は,1日に1回くらい容器を振って,氷砂糖の濃度が均一になるようにしてほしい。

俺自身もそんな面倒くさいことなんて一切していなかったんだけど,去年作った時には容器をお風呂場の近くの棚において,お風呂に入ったら振る! をルールにして頑張っていたら,たしかに味が違う!かなり美味しい!


居酒屋さんで出てくるレベルの美味しい梅酒が出来上がるので,毎日でなくても,気がついたら容器を振ってほしい。
梅がどんどんシワシワになっていくのを観察するのも楽しいものだよ。

 

 

 

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