マミーラピナタパイ

この記事のまとめ

 

・マミーラピナタパイって言葉があるんだって。

・険悪な雰囲気を和らげるには,突拍子もないことをしたらいい。

 

-------------------------

 

● マミーラピナタパイ!

 

この素敵な言葉は,僕が全50音のカタカナからランダムに創りだした造語ではなくて,皆さんご存知の南米の先住民族「ラガン族」の言葉のひとつなんだそうだ。

 

もう一度言おう,マミーラピナタパイ!

日本人にとってはちょっと発音しいにくいが,「ナタ」にアクセントを置いて強く発音しようとするとうまく言える。そう,その調子だ。

だいたい,言い難い言葉というのはアクセントの位置でだいぶ変わってくるので試してみてほしい。

 

●今この瞬間にブログを読んでいる人みんながひとりごとでぶつぶつ「マミーラピナタパイマミーラピナタパイ」とどこかの先住民族の言葉を呟いていると思うと笑える。

 

●ところで,ラガン族ってみんな眼鏡とかコンタクトレンズをつけてないのかな? ラガン(裸眼)っていうくらいだし。

ラガン族であるにも関わらず眼鏡をつけてたりすると学校で「お前wwwラガン族なのになんでwwwwwwwwwwwww視力矯正wwwww」とか言われてイジメられるんだろうか。サイの角を削りだして作った民族伝統の槍でつっつかれながら。

誰かラガン族の少年に眼鏡を与えてどうなるか見届けてほしいと思う。

 

● もう少しだけこのクソくだらない話を続けよう。

ギネスブック(1993版)によると,この言葉は「意味が最も圧縮された言葉」とされているらしい。

その意味とは「お互いが望んでいる事なんだけれど,どちらも自分からはしたくないので,相手がやってくれることを期待して見つめ合う」ことなんだって。

 

 

● 例えば,洗ってないお皿がたくさんある,これを始末したらすごく気分がいい,だけど自分からはやりたくない,じーーーっと弟の顔を見る。これがマミーラピナタパイだ!!!

 

あるいはこうだ。恋愛中の男女が喧嘩をしているとする。

昨日まで「おやすみ♥マイ・スイート♥」だの,「僕の君に対する愛は銀河の大きさの二倍くらいさ♥」だの,あんまり科学的に意味があるとは思えない愛の言葉が一日中届いていたLINEも今日は全然こない。

LINE送ってほしいなあ。でも自分から送るのは何か嫌。じーーーっと相手のとのLINEのやりとり画面を見る。それがマミーラピナタパイだ!!!

 

● だから,今後,カレと酷い喧嘩をして,口も聞けないような状況になって,でも寂しくなった夜は,勇気を出して「なんかさぁ・・・ウチら,マミーラピナタパイってるよね」と言ってみよう。あとは適当にパイを片手に落ち込んでる女の子のスタンプでも送っておけばいい。そんな奇妙なスタンプがこの世にあるとはとても思えないけど。

 

そうしたら,きっとカレもその意図を汲みとって「マミーラピナタパイ・・・そうだね,そんな辛い思いをさせていたんだね。わざわざ南米の先住民族ラガン族の言葉を使わせてしまって,本当にごめん。僕だって愛しているよ,マイ・スイート・ラピナタパイ♥」と言ってくれるはずだ。

 

● いやあのね,そんなことしてもきっと無視されるかもしれないと思うだろうが,案外こういうおふざけは上手くいく。

というのも,喧嘩を手っ取り早く終わらす一番いい方法は,突拍子もないことをやって,なんかイライラしてるのもバカバカしいなあ,と毒気を抜くことなんだそうだ。

実際によく僕も友達相手にやったりする。険悪な人の前で突然大ジャンプしたりとかだ。そうすると不思議なことに,その場の空気が和らいで仲直りできる。 

きっと,彼の気持ちは怒りから「こんな頭のおかしい変な奴に怒ってる自分がアホらしい」と変わるのだろう。