テレビを破壊され保険金を受け取った

 

元気で好奇心旺盛な2歳の男の子と暮らす家庭にとっては一般的なことだろうが、我が家のリビングに設置してあるテレビが無事に破壊された。

 

 

見るも無惨だろう。ちょっと目を離しているすきにやられた。
この写真の隅にもちょっと写っているが、新しく買ってもらった山手線の車両に興奮したあまり、これを思いっきりテレビ画面に叩きつけた結果だ。

テレビよりこの男性の将来が心配でならない。

 

日頃からこういうイタズラはよくしていたから、「テレビを叩かないで、やめて、壊れちゃう」と言い聞かせてもいたが、2歳児というのはどういうわけか、「ミルク」「お肉」などの用語は教えてもいないのに覚えるくせに、「やめろ」の意味は一生覚えないしノイズキャンセリングイヤホンでもしてるのかってくらいそもそも聞いてない。


悲しい思いをしながら、しかし電車に興奮していただけの2歳児を怒ってもどうにかなるものでもないから、しばらく途方に暮れていた。

が、調べてみると、同じような経験をしている無数の家庭の人から、「賃貸に住んでいるのであれば、家財保険に入っているだろうから、それを使えばいい」ということを知った。


これまで、賃貸物件を契約するとき、何かよくわからんが保険に入り、保険料だけを言われるがままに支払っていた。あんなものは家賃の一部だと思って捨てていたが、役に立つことってあるんだろうか。


そもそも、賃貸の契約と同時に加入させられる保険というのは、例えば家の壁とか柱とかを壊したり、燃やしたりした場合に保険金が受け取れるものと思っていた。が、保険内容を確認すると、事故で家財を壊した場合でも保険金が出るって書かれている。書かれている! などと新発見みたいに言っているが常識なのかもしんない。

 

というわけで、駄目で元々ということで、保険屋さんのウェブサイトから事故申請をして、保険金の請求手続きを行った。

 

事故内容:子供にテレビを破壊された。

こんなんでいいのかな? でも他に書きようがない。

すると、ものすごく早く保険屋さんから連絡がきて、保険金算定のため、修理費用の見積もりを貰ってほしいとのこと。

というわけで今度はテレビ屋(レグザ)のウェブサイトに行くと、「子供がテレビを破壊したときの修理費のウェブ見積りはこちら」みたいなページがわざわざある。
このように専用のサイトが用意されているほど、世の中の子供はテレビを破壊し尽くしているのである。もしかしたらあいつらは、東芝ソニーとグルになって、型落ちのテレビを破壊しまわっては、新型に買い替えさせているのかもしれない。


それはともかく、ウェブサイトのフォームに型番を入力するだけで、修理費用が即時に表示されたから、そのスクリーンショットを保険屋にメールで送ると、すぐに審査を開始してくれた。

保険屋さんがお金を支払うとなると、数週間から数か月の審査がかかるものと考えていたけれど、少なくとも三井住友海上の場合は全くそんなことはなく、1~2営業日ですぐに保険金の支払いに関する連絡がきた。


具体的には、修理費用の見積金額から、自己負担金を差し引き、そこにお見舞金みたいなものが加算された金額を数日中に振り込むとのこと。


このお見舞い金みたいなものは全く想定していなかったのでとても嬉しかった。電車に狂った子供がテレビを割って、何の見舞があるんだろうか。

 

そして本当に間もなく銀行口座に振り込まれ、保険屋との関係はそこで終わった。思い返せば過去にいろんなものを壊してきたから、単に買い替えるのではなく、もっと保険を利用したらよかった。

 

もっとも、今回は「子供が破壊した」という地震や竜巻のような「災害」であったから保険がおりたものの、大人の不注意みたいなものであれば結果は違ったのかもしれない。
少なくとも子供が何かやらかした、という事故に関しては、保険手続きもスムーズだし、見積もりの取得だって簡単だった。同様にお困りの家庭にとってこのページが役立つとよい。


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というわけで振り込まれたお金で、再びレグザを買った。この世界にレグザ以外のテレビは無いのか?
無いんだろう。機能・画面の大きさと、価格のコストパフォーマンスが飛びぬけて高いのだ。

さらに今度は「タイムシフトマシン」といって、過去の番組表から好きな番組をどんなタイミングでも観ることができ、さらに後から録画もすることが出来る機種を買った。

これにより、子どもが好きなピタゴラスイッチだの、お母さんと一緒だのを撮りだめておいて、30分くらいはすぐにでも静かにさせることができる。これには加害者である子どももにっこり。

あいつらやっぱりグルだな・・・。