フミコの思い出

久々の出張で、都内の某社に行ってきた。

 

いまをときめく大企業だけあって、ものすごく綺麗なエントランス。

お金かかってるな~とおもったら、片隅にはストリートピアノまで置かれている。

それも一般的なアップライトピアノとかじゃなく「スタインウェイ」だ!!

年代物らしく、軽く一軒家が買えるくらいの値段はするだろう。

 

俺もピアノについては造形が深いことから(2~3年ほど島村楽器のレッスンに通っていたことがある)、そのスタインウェイの前で、お会いする予定だったその某社の役員さんとピアノについてしばらくお話した。すると役員さんがこんなことを言う。

 

役員さん「このスタインウェイね、たしか、フミコ・ヘミングウェイさんからの寄贈だって話ですよ」

 

俺「フジコ•ヘミングなら分かるけどフミコ・ヘミングウェイからもらった物だったら多分バッタモンじゃないかなそのピアノ・・・」

 

この役員さんはずっとフジコ・ヘミングのことを「フミコ」というものだから大変だった。というかこういう大企業の偉い人の言うことだから、本当はフジコ・ヘミングは芸名で、本名を「フミコ」というのかもしれない。

その可能性を恐れた俺は、その役員さんと話をしている間ずっと「フミコ」に突っ込まなかったし、自分の発言では「ミ」か「ジ」わからないくらいの声で「」と言ってごまかした。

で、会社に帰って速攻でフジコ・ヘミングwikipedia見たらどこにもフミコなんて書いてねえじゃねえか!

 

おい!!フミコってどこの女だよ!そんでフミコから寄贈されたっていうそのピアノたぶん偽物だぞ!!*1

 

 

*1:もっとも、俺が知らないだけで、フジコ・ヘミングによく似た名前の著名な音楽家がもうひとりいる可能性もある。フミコに関する情報をお持ちの方はぜひご連絡ください。