ツイッターのフォロワーも含めて無事に出産を終えているようでとてもめでたいし安心している。
今ごろ、みんな夫婦の願いが込められた名前を赤ちゃんにつけて、存分に愛情を注いでいると思う。
というわけで今日は、自分の子供の名付けのうえで考慮したことを書こうと思う。
この話題はかなり微妙で、これまでずっと書きたかったのに控えていた。
というのも、名付けにあたってこんなこと考えたよと言うと、逆にそれを考慮していない家庭の名付けをディスっているように、どうしてもなってしまう。
なので、こんなの書いても誰も得しないなと思って生後半年が経過してしまったけれど、俺はいまでも世間の皆さんがどんなふうに名付けをしているのかとても気になるから(二人目ができるかもしれないし)、まず、うちはこう考えたという記録から世間に公開しておこう、と思った次第。
よかったらみんなも教えてね。
- 1.どっちが名前を決めるか問題
- 2.読める名前(PCで変換できる名前)
- 3.姓名判断で良い結果が出ること。
- 4.その名前をGoogleで検索したときに、同名の犯罪者などが出てこないこと。
- 5.その他細かい事。
1.どっちが名前を決めるか問題
まず、どんな名前にするかという前に、夫婦のどっちが名前を決めるかという問題があるだろう。
「うちは二人で相談して決めたよ」
仲の良い夫婦は顔を見合わせてそう言うかもしれない。結構なことです。
でも、各々が思っている「良さげな漢字」とか、赤ちゃんを見たときのイメージが、夫婦間で完全に一致することは無いんじゃないだろうか。
その場合、やっぱりどっちかが主導権をもって「これがいい!」となり、もう片方が「まあ、そんなに良いっていうなら・・・」と応じる関係性になってしまうんじゃないだろうか。皆さんはどうでした。
俺は独身時代から(結婚も、ましてや子供を持つ計画もないうちから)この問題に取り組んできた。
そして、ある経済学的アプローチから、この問題を解決する方法を編み出した。次の方法による。
その「ある経済学的アプローチ」とは、「絶対に喧嘩にならないケーキの分け方」だ。
例えばAさんとBさんの二人で、ホールのケーキを切って分けようとする。
ここで、自分が食べるケーキは大きめに切るに決まっているから、絶対に二人で喧嘩になる。
どうしたらいい?
この答えは、「Aがケーキを2つに切り、どっちを食べるかBから先に決める」。
これならば、Aは自分の責任で切り分けたのだから、どちらを取られても納得するし、Bも自分が先に選べるのだから不満が出るはずもない。
この方式を子供の名付けにも採用する!!
つまり、片方の親が候補をたくさん考え、もう片方の親が候補から選ぶ。
我が家はこの方法に基づき、俺が候補をいくつか出し、パワーポイントにまとめた上で妻にプレゼンテーションを行い、その中から妻が選ぶ形式を採用した。
候補を出しても何度かやり直しになるかと思っていたが、妻としては「この名前、前から私が良いって言ってたじゃん」などと言ってすぐにきめてくれた。
が、もしかしたら気を使っていたのかもしれない。とにかく夫婦間で大きく揉めることはなかった。
(※)妻に対して提示した実際のプレゼンテーション資料【抜粋】
2.読める名前(PCで変換できる名前)
本当かどうか知らないが、母親の話によると、俺の名前は、両親がお世話になった2人の人物に、漢字と読みをそれぞれ別々に考えてもらったそうだ。
そのため、当然ながら、どこをどう考えてもその漢字から読みが類推できない。
この漢字でその読み方をするのは、この地球をとりまく天の川銀河の中でもただ俺一人だと思う。
どんな願いが込められているのかはさておき、実務上、不便なことの方が多い。
誰にも読めないのは当然ながら、最近ではWEB入力フォームに名前を入力するときも不便な思いをしている。
最近のWEB入力フォームはご丁寧なことに、漢字を入力すると、よみがな欄は自動的に入力してくれることがある。
たとえば「青山太郎」と入力すると、よみがなには「あおやま たろう」と自動入力される。
漢字とよみが一般的に対応している場合、この機能はとても便利だ。
が、例えば「太郎」と書いて本当は「グレーテル」と読む場合(ふざけた例だと思うだろうか。俺の名前はこれより酷い)、この機能は大きなお世話になる。
「太郎」と入力すると、本当はグレーテルなのに、勝手に「たろう」と表示されるから、いったんそれをバックスペースキーで削除してから、正しい(???)読みを入力しなければならない。
また、今後は、手書きはもとより、手入力ではなくて「音声入力」が普通な世の中になってくるだろうと思う。
例えば役所にいって申請を行うとき、受付口でマイクに向かって「あおやま たろう」と言うと、氏名欄に「青山太郎」と書かれた申請書が自動的に表示されるとか。
「青山太郎」と書いて「あおやまグレーテル」だったらどうだろう??
一般的な音声入力プログラムでは対応できず、「音声入力不可」として手入力の列に回されるだろう。
これを避けるために、PCの変換機能(IMEや、Google日本語入力)で素直に検索できるような読みが合理的だと考えた。
3.姓名判断で良い結果が出ること。
はい、俺はこういう手の占いは一切信じていない。が、重要なのは占いの信憑性そのものではない。
皆さんも子供の頃、友達と一緒に、各々の名前を占いサイトに入力しては、自分の運勢を確かめあったりした経験はないだろうか?? 無いとは言わせない。その時の結果があまりに不幸なものだったらどうだろう、最悪イジメにつながるのではないか。
そのような恐怖心に駆られた俺は、姓名判断のサイトを巡って、運勢が良くなる画数を相当調べた。
やや詳しめに言うと、姓名判断に用いる画数は、姓および名のすべての漢字の画数(総画)のほか、姓名の漢字一文字ずつをとった「外格」だの「人格」だの、考慮すべき画数は全部で5パターン存在する。
その5パターンのすべてで良い結果になる画数は、連立方程式で導くことができる。
その結果、どんな姓名判断のサイトで検索しても必ずすべて「大吉」になる画数を導き出すことができ、その条件で漢字を選ぶことにした。
ただ、悲しいかな、この制約をつけると使用できる漢字の画数が相当制限される。自由な名付けなんかできようもない。だから一般的にはこんなの考慮しなくて良いと思う。こんなのに左右されて、本当は名付けたかった美しい名前を諦めるなんてバカバカしい。
が、我が家は、夫が上記のような経済学的な考えを重んじるのに対し、妻のほうは姓名判断をそれなりに信じて重要視していたから(姓名判断の結果を考慮するように、との指示は妻からもあった)、この取組も夫婦にとって良い結果を招いた。
(※)妻に提示したプレゼンテーション資料(画数検討の部分)。
4.その名前をGoogleで検索したときに、同名の犯罪者などが出てこないこと。
これからの世の中、罪を犯した場合、懲役刑が終わったとしても、ネット上には罪をおかした自分の名前が残り続けるから、一生不利益な扱いをされる。こうしたものを「デジタル・タトゥー」という。
何の罪もない自分の子に、こうしたタトゥーを背負わせるのは可哀想(下手するとイジメに発展したりする可能性もある)と思ったので、これが良いのではという名前を決めたとき、念のためGoogleで検索してみた。
これらの取り組みは考えすぎかもしれない。だが子供はとにかく何でもいいからイジメのネタを探すものだ。付け入るスキを与えてはならない。
5.その他細かい事。
いわゆる令和の流行だとかは全然考慮しなかった。たとえば、ジェンダーレスっぽい名前であったりとか、はやりの漢字だとか。
強いて言えば、海外の人が呼びやすそうな名前であることくらいは多少考えたくらい。
この点、妻も俺も流行りものにあんまり興味が無いのは似たもの同士で良い家庭だと思った。
以上のようなことがあって、これしかないという名前がストレートに決まった、かというとそんなことはなく、いったん別の名前で決めて、その名前が入った歯固めも購入した後で、妻がやっぱり別の名前が良いということになって変更した。
その別の名前が書かれた歯固めは、二人目以降の子供に与えようと思う(まだかじられてないし)。
みなさんも、名前を決めるにあたって考慮したことなんかがあったら面白いのでぜひ教えてくださいな。