4月に入社して、はや1ヶ月。そろそろ仕事やめたいよな。

・ぼくゾゾ太郎

本題に入る前にさっき思ったことを書く。

着るだけで身体のサイズを測定してくれる「ゾゾスーツ」、配送料だけで自宅に届けてくれるとあって、発表当時から話題になっていたから、読者も知ってるかもしれない。

 

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最近、これのデザインが、無地の黒から水玉模様に変わったことで「ダサい」「意味わからん」「俺は宗教上の理由で水玉がダメなんだ」などと、いろいろネガティブな意見が多い様子。その極めつけは、今朝のテレビ番組でやっていた街角インタビューだ。
大学生の男「こんなスーツ着たら友達からイジられそうです笑」

いやお前それ着て遊びにいくつもりなんか?!?! サイズ測定用だぞそれ!
いいか、こんなの着てカラオケでも行った日にゃあ、その日のうちにお前のあだ名は「ゾゾ太郎」だかんな!
何が「明日も身体計測してくれるといいね、ゾゾ太郎!! ヘケ!!」だ。

 


・もう仕事嫌なんだよな、わかるぞ。


ここから本題。

新人の入社前には、いろいろと教訓めいたことを言ってくれる先輩は星の数いても、この時期くらいに「そろそろ辛い時期がくるから気をつけろ」と警告してくれる先輩はあんまりいないようだから、それに関してちょっと書いておく。

というか、今からもう仕事嫌だよな、わかるぞ!
もう全部嫌になって、いつもとは逆の電車に乗って海を見に行きたいけど、電車賃がもったいないからやっぱり定期券で会社に行くよな、わかるぞ!!


いや、まだ大丈夫っすよという人もいるだろうけれど、油断しないでほしい。

まだ大丈夫な人を以下のとおりパターン分けした。

 

1.「やる気でカバーしてる!」:5月からやばいぞ。
2.「仕事が大したことない」:7月くらいからやばいぞ。
3.「まだ研修中で何もしてないw」:おめでとう、君はとてもいい会社を選んだ。でもいつかヤバイ時がくるぞ。


結局全部やばいじゃねえか!


俺の経験はというと、入社後1ヶ月ほど、本社とは違う場所で研修があった。その時は今から思い出しても楽しい日々で、研修が終わる時には寝食をともにした同期と泣いたものだ。

で、配属となってしばらくは「お、いけるかも。というかこんなんでお金貰えるんだったらええわ」と思っていたところ、7月から急激に仕事の量と質が変わって、精神と身体の状態が悪化し、秋までに10キロくらい痩せた。ここで言う3番目のパターンだな。

最初の「いけるかも?」は一体何だったんだ?
恐らくそれは、新人に最初だけ与えられる「責任ある仕事は任せられないんで、これでもやっとけ」というサービスタイム中のことで、しかも、どんな失敗をやらかしても「新人だから」で済むという無敵時間中のことだったんだ。


スマホゲームで例えるなら、初期登録者は10連ガチャ1回無料、ゲームポイント消費ゼロみたいな感じ。


だから、もう既に「仕事嫌すぎてやばい」と思っている人はもちろん、「仕事ちょろいなー」と思っている人がいたら、GW明けからちょっとずつ仕事が変わってくるから、そこで急に具合が悪くならないか、俺は心配なんだ。

 

でも、大丈夫。

 

そういう時、俺たちはどうしたらいいんだ?
俺が過去を振り返り、今から思うこと、当時考えていたことを書く。

 

・大丈夫、(きっと)慣れる。

人類の何が希望かって、「どんなことでも慣れる」というのがあると思う。

最初嫌でも、なんか割と平気になっている。成長だよね、心も身体も。
どんなことでも1年やれば大体大丈夫。2周めのゲームみたいなもんだからな。


だた、「慣れる」にしても、良い慣れると、悪い慣れるがあるから、そこは気をつけて。 その話を今からする。


1.良い慣れる・・・仕事に慣れる

 

これは「やり方」について慣れることで、良い方の慣れるだ。

「わからない」ことは、十分に多くの回数を繰り返せば「わかる」ようになる。

これに例外はない。
最初に出来ないからといって絶望するのはもったいないんで、仕事がよくわからんから会社行くの嫌だ、はちょっとガマンしたほうが、自分のためになるぞ。

 

それから、営業系で人と接する仕事をしている人は、お客に断られたり酷いことを言われたりすることもあって、こんな仕事絶対ムリと感じているだろう。
これも「仕事のやり方」の1つなので、慣れる。大丈夫だ。
俺も、新入社員~2年目まで、自分の仕事の傍ら、外部からの問い合わせや、苦情の電話を受ける役割だった。

もともと俺は根暗なタイプだし、電話も苦手だし、そこに最初から怒鳴ってくるお客さんもいて、「いやこれ心と身体とても持たないわ」と思っていたんだけれど、だいたい半年くらいで電話取るのが楽しくなってきた。人の電話を聞いていると「この時はこう言えばいいのに・・・」くらいのことは考えられる余裕もできた。


そんな個人的な感想が君たちに当てはまるかというと、そうとは限らないが、よっぽどクリエイティブなものが求められる業界は別として(いや、そこさえも)、仕事のやり方って意外とそんなにパターンが無いんだよな。

「ああ、またこれか」ってパターン化されてくる。そうすると平気、前にやったことあるからな。

だから、慣れるってパターン化なんだ。
こういうパターン化が出来るものは、さっきも言ったように、繰り返せば例外なく出来るようになる。放っておいても慣れるものは慣れるんで何もしなくていい。時間がすべてを解決する。
が、もっと早く慣れたければ、パターンをまとめたメモを作ったら良い。
「この仕事はこうする」「この場合はこう」「先輩はこうやっていたようだ」のようにパターンを分類してすぐ見られるようにするだけで、まず心の余裕が変わってくる。
俺たちはやればできる、が、大事なのは心の余裕なんだ。

パターンメモはそれを可能にしてくれる。

説教じみたことをこれ以上言うつもりはないが、みんなもっと何でもやったこと記録するようにしよう。

 

2.悪い慣れる・・・残業、休日出勤、怒られること

 

これらは「負担」について慣れることで、悪い方の慣れるだ。
と言っても、今まで1日のうち18時間寝ていた(猫より寝ていた)大学生活から社会に出ると、急激に身体への負担は増加するだろう。

一般的な範疇であれば、これは仕方ないし、いつかは(適切に)慣れる。

 

が、終電帰りの日々や、休日出勤など、明らかに異常な身体への負担も、いつか慣れる。

で、いつか死ぬ。一般的な人よりかなり早く死ぬ。


だから、こうした「過度の負担」に慣れると、後々やばいことになる。

結構早いうちに働く体力がなくなる。例えば腰が壊れる。

そうすると、本当にヤバいと思った時に転職活動が出来ないんだな。

 

そして、更に大きな問題がひとつ。

わたしたちは、慣れたことで平気だとは思っても、慣れたことでヤバいと思うことって、あんまり無いんだな。

 

有名な「熱湯のカエル理論」だ。
沸騰しているお湯にカエルを入れると、熱くてすぐに飛び出してくるが、まずは水に入れておき、そこから徐々に温度を上げていくと、カエルはそれに慣れてしまって、いつかは茹でられて死ぬ。


俺たちはこうなってはいけないから、早いうちに「これやばいからダメだ」と見切りを付けなきゃいけない。


が、そこへいくと、俺たちはこれまで、家庭や学校教育の場で「最後まで諦めず頑張る」ことは教えられてきていても「ヤバかったら早めに逃げ出す」ことを一切教わってきていない。
とりあえず頑張れ、頑張り方は教えてやる。だがそれで壊れそうになったら自己管理しろ。それが出来ないやつは自分が悪い。これだからな。社会は逃げる方法を教えてはくれない。

 

だから、忙しい毎日の中で急に「あれ?なんか平気かも」と思ったら、それが「良い慣れ」なのか「悪い慣れ」なのか判断して、早いうちに「逃げ出すならどうするか」を考え始めたほうが良い。

 

それから、「怒られること」も意外と慣れる、悪いストレスの1つだ。
これは自分も経験がある。有名なパワハラ上司の元にいたことがあって、とにかく人前で怒鳴る。最初は落ち込んでいるんだが、だんだん、心が石のようになっていく。怒鳴られている時、なんか自分の頭の上あたりから自分を見ている人がいる。
前だったら流していただろう涙も、最近よく東急ハンズで売られている水をすぐ吸い込む石のような心に吸い取られて、ただ「はい、 はい・・・」を繰り返すようになる。

これが続くと、いつか会社に行く前の布団で寝ている自分を、ずっと上から見ている自分が現れて、不思議と身体が動かなくなってくるようだ、こうしてくると転職なんかとても出来るメンタルではなくなってしまうから、このように「慣れる」前に手を打たなきゃいけない。

 

同じ「慣れる」でも善し悪しだぞ、という話をここではした。

 

・でも辞めるほうがきついよな

 

ただ、そういう職場にあっても、すぐに逃げ出すか、どうするか、判断がつかないことがある(というか大体そうだな)。

やっと面接を通って入社したのに、ここを辞めてまた無職になるというのは、ただ心が石になっていく生活よりも大変なことだと感じるだろう。


俺も、さっき言ったように割と精神的に大変な時期が(入社2年~4年目だけど)あって、でも結局それでも辞めなかったから、ここで「辞めても平気っすよ」というアドバイスが出来ないのは残念だ。

が、そういう「辞めるか辞めないか」という時に俺が考えていたこと、チェックポイントのようなものがあるから、参考にしてほしい。


・異動が(きっと)ある
 
今の苦しみは永遠ではない。これがわたしたち人類に残された最後の希望だ。
最初の項目から最後の希望とか言うな。

だけど、会社で鬱になりかけている時に考えることで、何が一番きついって「これが定年退職まで続くのか」という思考だと思う。
でも、普通そうじゃない。

それなりの会社だったら、アルバイトと違ってひとつの仕事だけやってるわけじゃないからな。営業もあれば企画もあるし、監査もあるし経理もある。
全部が地獄というわけではない(同時に、全部が天国というわけでもない)から、とりあえず異動を待つというのが一般的な我慢の仕方だ。

 

俺は最初営業的なところにいて、ここが実に楽しかったんだが、次に経理に行かされて2年間の地獄を見た。
でも辞めなかったのは「異動がある」というただ1つの光を見ていたからだ。カレンダーに異動までの数字を書いて、これが1つ減るたびに元気を出した。

逆に言うと、もし3年目の経理があったら、俺はそれが決まった日に辞めると決めていた。

他方、これが例えば、10数人でやっているような、経理・会計は存在するけれど専務などの役員が担当していて、後のみんな一斉に同じことをしている、ような会社というのがよくある。そこで「この会社ムリ」と思ったら我慢しないことだ。


・上司は(いずれ)いなくなる

人間関係の苦しみは、長時間労働と同じか、それ以上に厳しいストレス原因で、慣れてはいけない(というか慣れることができない苦しみだ。


とりわけ、上司との関係は、自分で選ぶことが出来ないだけに(上司から見た部下も同じことだが)、まさに「天国」か「地獄」の運命だと言える。

 

が、「異動」があるように、その上司もいずれはいなくなる。


自分の仕事が変わらなくても、周りの人が変わることで、仕事生活そのものがガラっと変わるのを感じられる。
どうしても嫌な上司がいたら、その上司がいつまでそのポジションにいるのかを考えて、辞めるか辞めないかの判断をしよう。

 

ただ、ここで、よくいるのが、周りから見ても本当にどうしょうもないクソみたいな上司で、そういうのは「他に異動させる部署がない」などの理由から、延々とただ1つのポジションにずっといることがある。
そういう人の下にいくと、自分が異動する以外に打つ手がない。加えて、そういう上司は、自分がこの仕事をずっとやっているんだというプライドだけはあるから、君がやる「もっとこうしたほうが良いんじゃね」という工夫をすべて否定するだろう。
俺はこういう状況になった時に、こう思うことにしている。「喪に服そう」。

 


・新人が(たぶん)くる

君が会社に雇われて、今の大変な職場に来たように、来年には君と同じようにここへやってくる(何も知らないのんきな)奴が来る。これは大きな希望だ。
まず、後任が来ることで、自分はその仕事を離れられるかもしれない。

万が一離れられなくても、人手は増える。

最初、何もできないうちは大変だろうが、育てば君自身の得にしかならない存在だから、頑張ろう。かつて君も、同じ立場だったのだから。そして惜しみなくアドバイスをあげよう。新人のためではなく、君自身のためだ。

 
・景気がいいうちにあきらめよう

 

異動もない、上司も変わらん、新人もきっとこない。そんで辛い。
はい、辞めよう。

それも、早ければ早いほうがいい。


さっきも言ったように、俺達は「なるべく早く諦める」手法を学んでこなかったが、社会に入ると急にそれが求められる。
希望がないところで「いつかやめよう」と思い続け、それでもダラダラしていたことで、まず身体が壊れて転職できなることはさっき言った。

それに加えて、景気がまた悪くなる恐れもある。
今、安倍政権の経済政策とかいろいろあって、失業率は下がって、10年くらい前に比べたら職探しのしやすい環境にあると思う。
が、景気は循環するものなので、いつか悪くなる。
いつ悪くなるかはわからないが、今の安倍政権が森友問題とかバカみたいなスキャンダルで倒れたとして、次に「緊縮財政」を掲げる内閣が成立したら、かなり大変なことになると思う。
早い話、安倍さんが辞める前に辞める。安倍よ俺より先に辞めるな。これだ。やるなら今しかない。と、俺は思う。

 

 

グダグダ書いていったけれど、GW開けからは更に自分の環境が大きく動くと思うから、それに流されつつも、たまには「あれ? わたしっていまどんな状況なんだ?」って振り返ろう。


そして、自分の身体が一番大事であること。身体があればまたやり直せること。忘れてはいけない。