おれのかんがえるさいきょうの速読法の話

『速読について。』


本屋に行けば誰でも、死ぬほど多くの「速読」に関する本が並んでいることに気がつくだろう。
こんなにあると、もはや「速読本を速読するための本」が必要なくらいだ。

少し開いてみると、やれ眼球を早く動かせだの、ページ全体を見て目に焼き付けろだの、手の感触で感じ取れだの、体感的に7割位は「超能力」みたいなことが書いてある。

 

でも、世の中の人はたいてい時間がないから、そんな超能力を身に着けてでも本を早く読みたいという願望があるのだろう。

なので、今回は俺が考える「速読法」をここに記す。
そしてその方法がベストであるとも断言する。

 

==

 

●読まない。

 

本を最も早く読む方法。それはずばり「読まずに済ませる」。すなわちこれなり。
さしあたり、お前の冗長なブログを読まずに済ませるわという言葉が聞こえてきそうだ。
でも、これは気の利いたトンチなどではない。
ただし、「読まずに」というと語弊があるので、「なるべく読み飛ばす」とも言い換えて良い。

 

そもそも人はなぜ本を読むのかというと、その本の主張や情報を、時間をかけずに取り込みたいからだ。
他方で、本を読む時間を味わいたいという人もいるだろうが、そういう人はそもそも「速読法」などという手法自体を求めていないはずだから、ここでは対象としない。

 

そのために、具体的にはどうするのか。著者の主張だけを読んで、ほかは一切読まないことだ。
国語の授業のようだが、世の中の文章というのは
①「言いたいこと」
②「言いたいことをわかりやすいように補強する『論拠』や『例』」
で組み立てられている。

このうち①「言いたいこと」だけを拾って読む。その他の部分はいっさい読まない。
これが「読まずに済ます」の意味するところだ。

 

==


●文章の最初か最後だけを読む。

 

この方法を実践するためには、①「言いたいこと」がどこに書いてあるかを効率的に見つける必要がある。
つまり「どこを読んで、どこを読まずに済ませるか」という「あたり」をつけなければいけない。

 

が、「どんな文章でもここだけを読んでください」と、中々いえない。
というのも、著者によって、どこに何が書いてあるか」にバラつきがかなりあるからだ。
「ロジカル・ライティング」を練習している人の書く文章は、各パラグラフの最初に「言いたいこと」が書いてあり、残りはその補強が続くようになっている。そういう決まりになっている。
したがって、その場合は各パラの最初だけを読めば良い。これを「パラグラフ・リーディング」という。
ところが、わりと散逸な文章を書く人(that's me)は、その逆で、あーだこーだ、そーだこーだ言って、文章の最後に「まあ、俺の言いたいこととしては・・・なんですけどねw」みたいな文章が来ることが多い。

そんなブログ多いでしょ。

 

というわけで、文章は必ずここを読めば良いという「攻略法」は無いのだが、そこで提案として、「各パラグラフの最初か最後を読む」という方法が考えられる。
まず、各パラグラフの最初だけを読む。
そこで意味が分からなければ、次は最後だけを読む。
このどちらかで良い。文章の真ん中に言いたいことを書く人は極めて珍しいから、いずれにしてもここは読まなくて良い。

 

そして、文章の最初を読んでも、あるいは最後を読んでも「何が言いたいのか」が理解ができない文章があった場合、これはそもそも読まないで良い。
全部読んでも「何が言いたいのか」が理解できない可能性が極めて高いからだ。

また、著者の文章が悪いというより、そもそも自分にその文章を読むだけの前提知識がないという場合もある。
その時も、どうせ読んだってわからないんだから読まなくて良い。もっと易しめのものから始めるべきだ。

 


●メールでもそうしよう。

 

裏を返すと、良い文章とは「あんまり読まなくても内容がわかる」ものだと思う。
モノによっては「目次だけ」を読めば十分理解できることもあるだろう。
ビジネスマンがよく「メールのタイトルだけで内容が理解できるようにしなさい」などと指導されるのも頷ける。


以上が、俺が後輩からメールで相談をもちかけられた時に、たびたび「はいそうです」などとメールの件名だけに書いて、本文になんにも書かないで済ましてる理由だ。
俺としては時短になるしとっても良い方法だ、先輩の鏡として尊敬されるべきだと思っていたんだが、この前、こんなことに気がついた。

 

最近、社員だけが見られるネット(イントラネットという)に掲示板が設置され、みんな好き勝手に書いては、好き勝手に「良いね」している。
その中で、社員から次のような書き込みがあった。

 

「メールの中で『ありがとうございます』という言葉を入れたり、感謝を示すと、メールをもらった人もやる気が出るみたいです。
 みなさんも、丁寧で、感謝を示すメールを心がけましょう!」

 

さて俺はこの投稿に対し、いったいどんなやつが良いねしてるのか見てやろうと思い、いいね欄をクリックしてみた。

最初のいいねに俺の後輩の名前があった。

 

なんでだよ! 時短だろ!!!

 

(この最後にきてるのが今日の一番いいたいエピソード)

 

頼れる後輩の話

お久しぶり。


今の部署では広報のような仕事をすることもあって、たまに会社のウェブサイトを更新している。
最近自分のブログは完全に放置しているんだが、仕事なのでそっちの更新は仕方無くやっている。


で、この仕事をするにあたって、俺にひとり後輩がついた。
彼の仮名を「田中のりお」君とする。

 

田中くんはパソコンの大先生なので、俺はだいぶ先輩なんだが、いざというタイミングでは彼のことをかなり頼りにする。

 

どのような場面で彼を頼りにするか、以下に例を示す。

 

ボス「青山くん、これやっといて」
俺「わかりました!!」
俺「田中くん、これやっといて」
田中くん「わかりました・・・」


こんな調子で、この前もウェブサイトの更新を後輩こと哀れな下請け業者に発注した。
会社のウェブサイトに、本日発表の資料をZIPファイルでアップするだけの仕事だ。そんなの自分でやれという言葉が俺の背中に突き刺さる。

 

で、アップ予定時刻を過ぎ、俺がそんな仕事を発注したことすら忘れてさっさと帰ろうとした時(頼れる先輩の鏡だ)、下請け業者の子が青ざめた顔で「やらかしました・・・;」と言いに来た。

 

さて、こういう時に、帰り際の先輩がとるべき最善の行動はたったひとつしかない。
聞かなかったことにしてさっさと帰る、すなわちこれなり。

 

でも、この時は特に夜の予定も無かったので(常に無い)、「どうしたの・・・?」と恐る恐る聞いてみた。
ここでもし「会社のウェブサイトのデータすべて飛ばしました」などと言うものなら、やはり聞かなかったことにして50メートル5秒台くらいのちょっとした駆け足でさっさと帰るところ。

 

で、聞いてみると、後輩がウェブサイトにアップしたZIPファイルに誤ってパスワードをかけてしまい、ウェブサイトの閲覧者から「いや見られないんだけど!」というクレームがいくつか来ているとのこと。

いかにも若手らしい、可愛らしい「やらかし」で良かった! 

 

「そっかぁ~ウェブサイト更新するときはいろいろなことに気をつけないとね、そんじゃ俺は帰るから!」
というわけにもいかず、後輩にはファイルの差し替えを指示して、俺はボスに報告しつつ、寄せられたいくつかのクレームに対応する。

じゃっかん苛立ち気味に連絡してきた人に『ファイル差し替えるんで、また後で改めてダウンロードしてね。20MBあっけどw』とか言ったら怒られそうだな~と思っていたら、ひとつ名案が。


とりあえず後輩にこのファイルのパスワードを聞いて、クレームきた人にはそれを伝えて開封してもらえればいいじゃん!

 

ということで、隣のデスクで冷や汗かきながらウェブサイトの再編集作業をしている後輩にパスワードを聞くと、

後輩「 『norio.tanaka.saiko』  たなかのりお、最高 です;」
俺「早く差し替えろ、早くだ」

 

ポケットのふくらみ

最近あったこと。

 

〇【応用情報技術者試験を受けてきた】

10月に実施された「応用情報技術者試験」を受けてきた。春に開催されるはずが延期になっていたもの。

結果を言うと、前試験(択一)は受かっていると思うけれど、午後試験はなんだかイマイチ。結構難しかった。「応用情報」は「基本情報」とは異なり記述式の試験なので、合格発表の時まで合否にドキドキすることになる。

仮に落ちてもまた来年の春に受けりゃいいけど、もし合格していたらプロジェクトマネージャに挑戦したいので、ワイロを渡してでもここで受かるべく、現在は採点者の連絡先を調査しているところ。

受験中、隣の机に座った男が、ちょっとした子供の頭ほどの大きさがある目覚まし時計を自分のリュックから取り出して、その瞬間に試験監督が2人飛んできたのをよく覚えている。「これ、間違ってもアラーム鳴りませんよね?!」と詰められていた。

あいつは受かったのかなあ。

あれがOKだったら俺は次に大型のハト時計持っていきたいな。「これ、間違ってもハト出てきませんよね?!」って言われてみたい。

 

〇【ポケットのふくらみ】

社員の誰かが遠方に出張や旅行をした際、お土産(お菓子)を買ってきてくれることがあって、それがよく職場に「ご自由にどうぞ」と置いてある。これは皆さんもご存じのとおり。

夏に人事異動があって、現在の職場になってから、このお土産お菓子をよく見かけるようになった。出張が多い職場なのだと思う。

中には豪華なお土産もあって、この前は、手のひらほどの大きさの箱入りチーズケーキがいくつも置かれていた。もっとも、こんな豪勢な土産になると、「よっぽど図々しくないと、こういうのって手に取れないよね~」とは同僚のご意見。

俺も「小さいチョコレートとかだったら気軽にもらえるけどね」などと同意したけれど、その時の俺のジャケットの左右のポケットがこんもり膨らんでいたことに気が付いた?

 

あれどっちもチーズケーキなんだよね。

 

 

〇【何も覚えてません】

この前、出張でとある取引先にお邪魔することがあったんだけど、そこが扱っている情報の性質上、めちゃくちゃセキュリティの厳しいところだった。

扉を開けるために、専用のIDカードのほか、静脈認証(手の平をかざすやつ)、パスワード入力なども必要になる。面倒くさいけど、しっかりしている会社だなあ。しっかりしてるけど、面倒くさいなあ!!

パスワードは受け付けで教えてもらえた。

「これを忘れてしまうと、部屋から出ることもできなくなるので、お気を付けください」

それに対してぼくは「はいわかりました、まかせてください。」と胸をたたき、さっそうとスマートフォン(最新型のiPhone8)を取り出してはメモ帳に入力。今回のパスワードは4桁だったけど、これならたとえ1兆桁でも大丈夫。

 

などと自信満々に受付けを離れ、空港にありそうな金属探知ゲート(こんなのもあった!)をくぐり抜けようとしたら・・・大きなアラームが響き、「何か金属類をお持ちですか?」と聞かれた。

リュックに入れてきた大きな目覚まし時計がいけなかったのかな? それともああ、きっとズボンのベルトが良くなかったんだと思い、ベルトを外して、ズボンも脱いでパン1になったところで「申し訳ありませんが、スマホは持ち込めません」と教えてもらえた。バツが悪そうにズボンを履きながら、受付にスマホを預けるぼく。

 

そんな騒動を引き起こして担当者に苦笑いされつつも、2つのエレベータを乗り継いで、地下を歩いていく。すると、見るからに頑丈そうなセキュリティゲートが登場。

こいつがご丁寧に音声案内で「パスワードを入力してください」と言った。

 

 

あ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!しまっ!!!!た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

同行してきた他の人が次々とゲートを通過するなか、気まずそうな顔して待っている僕。

この時間が永遠に続いて、銀河が崩壊して、こんな面倒くさい会社自体もなくなってしまえばいいとさえ思った。でも、すぐに僕の番が来た。

セキュリティゲートの音声案内「パスワードを入力してください」

ぼく「ぼく自身は何も覚えてません

 

 

・・・。

担当者によると、スマホにメモしてパスワードがわからなくなるのは「あるある」な話なんだそうで、すぐに別のパスワードを発行してもらい、とりあえず事なきを得た(多少みんなを待たせたけど)。

パンツ1枚の僕は涙を流してその担当者にお詫びしたのだった。なんでまたズボン脱いでんだよ。

 

西友のレジが変わってた。

西友のレジが 変わってた

俺たちみんな 驚いた

 

以前のレジは そりゃ酷い

ルフレジだが 酷いモノ

 

バーコード判定 厳しすぎ

そんな容易に 「ピッ」できない

 

いろんな角度で アボカド持って

機械に当てれば ようやく「ピッ」

 

お客はみんな いろんなふうに

ブロッコリーを かざしてた

俺もおなじく かざしてた

 

 

以前のレジは そりゃ酷い

ルフレジだが 酷いモノ

 

お酒買うのも一苦労

どんな人でも「お断り」

【年齢確認必要です。店員さんを お呼びなさい。】

 

 かなりのジジイが買おうとしても 学生気分になれるのさ

 

すかさず背後に 婆さん出現

(セルフ化前の レジ係)

 

機械に向かってカードをかざせば

不思議と僕らは お酒が買える

 

でも十度に一度は間違えて 年金手帳をかざしちゃう

セルフ化前の ババアは必須

 

買い物カゴも 特殊なルール

「ピッ」した物は 台座に置くこと

でなけりゃ次が 「ピッ」できない

 

一度は置いた 商品を

気軽にどかせば 機械が怒る

 【重さが変わった おかしいぞ。店員さんを お呼びなさい】

 

さっきと同じ ババアが登場

なんにも盗んじゃ いないよう

 

 

 みんなみんな我慢して 西友のレジを使ってた

そこそこ安いし 我慢した

 

そんな我慢も 限度くる

アボカド買う時 やってくる

 

「俺たちみんな 限界です。次からダイエー 使います。」

そんな書状をしたためて 俺たち西友押しかけた

 

 

 

西友のレジが 変わってた

 

みんな新品 ピッカピカ

埃ひとつも ありゃしない

 

ブロッコリーでも 気軽に「ピッ」

アボカドだって お手の物

 

買い物かごも 必要ないし

重さ変わっても 怒られない

 

お客はみんな レジ前で

感動しながら 泣いていた

アボカド片手に 泣いていた

 

西友だって やりゃできる

俺たちみんな 喜んだ

 

 

普段は買わない お高目ビール

今夜はこれで お祝いだ

 

新たなレジで ピッします

途端に響く アラーム音

 

【年齢確認必要です。店員さんを お呼びなさい。】

 

よく知る顔の ババアが登場

AI時代も 生き残る

 

(終わり)

 

9月にブログが書けなかった、その理由 の話。

お気づきかもしれないが、前回の更新(8月30日)から1ヶ月以上が経過した。

もう10月なんですってさ。

 

つまり、9月はなぁ~~~~~~んにも書きたいことが無かった。

 

確かに9月には何もないから特にブログに書きたいことも生じない。これは皆さんも御存知の通り。あっても俺の誕生日くらいなもんだ。

 

でも過去を振り返ってみると、1ヶ月間何も書かなかったことはさすがに無いようで、何かしらネタを引っ張り出してきてはろくでも無い駄文を掲載しているようだ。 

ところが今年はゼロ。

このままだと、醜いことで有名な例の【この広告は一ヶ月間更新がないブログに表示しています】という、ブログの下半分だけ半透明のうす~~~い広告表示されかねない。

 

が、ありがたいことに、ツイッターなどでこの怠慢を非難する声は一切寄せられなかった(そもそも気にかけてないという人がほとんどかもしれないけど)。

でも、俺は知っている。声なき期待が、ブログを更新しろと俺に言っている。

そんな思いで本日もテレワーク中だというのにキーボードを打っています。仕事をしろ。

 

○○○

 

うん、そうなんです。コロナということもあって、テレワーク勤務が常態化したことも、更新頻度を下げる大きな要因になっていると思うんです。

 

なぜテレワークだとブログの更新が減るのか?

以下、その複雑な背景を説明する。

 

会社にいる間は、たとえ仕事がなくたって、どこかでブラブラしているわけにはいかない。

つまりずっとデスクに張り付いているんだが、やることがない。ヤフーニュースに掲載されている、知らない芸能人の不倫ニュースの全てにもつぶさに目を通した。「へ~昼間っからねえ!」 

その後はもう死ぬほど暇すぎるので、自然とブログを更新する運びになりますよね。

ここまでは誰もが頷く論理的な流れだ。

 

 

が、家で仕事をしていてやることがなくなると、仕事の替わりに始める余計なことはブログの更新に限られなくなる。

 

例えば、グランブルーファンタジーグラブル)のクエストを周回し、必要なアイテムを集めること。仕事場ではさすがにできないけれど、上司の目が届かない家だったら机の上においたスマホでポチポチやることなど造作もない。

 

グラブルの、具体的には「シエテ」というキャラクターのレベルを上げるための素材(消費アイテム)を集めるために、「エンジェルヘイロー」とよばれるクエストをひたすらやり続ける

こうした作業が、ブログの更新とは別の、より優先度の高いタスクとして発生するのである。

 

また、この他にも、グランブルーファンタジーのクエスト、具体的には「アビススパインの杖」を上限解放するための素材を集めるために、「アバター」とよばれる敵を倒すクエストを周回するといった優先度の高い作業も生じる。

 

更には、グランブルーファンタジーのクエスト、具体的には「オールド・エッケザックスの剣」を上限解放するための・・・ってどんだけ素材集めのために周回しなきゃいけないんだよこのゲームは!! このゲーム、加入したキャラや装備を強くするため、ただ延々と素材集めのクエストを繰り返す必要があるから、その武器が完成する頃になれば、そんな武器なんざ無くたってストーリーモードの敵なんかすべて一撃で粉砕できるほど強くなっているほどだ

が、このブログの読者みんながグラブルをやっているとは限らないので、この話はここでやめておく。要するに俺はなんでそんなゲームを日夜一生懸命やってんだということだ。

 

◯◯◯

 

以上がテレワーク下においてブログの更新が激減している理由の全てだ。

要するに「ゲームばっかりやって遊んでる」というものだが、さすがに放置しておくと(ただでさえ少ない君のような)読者も離れていくし、Googleでの検索順位も落ちる。そうなると俺がせっせとアフィリエイト連携でお金を稼いでるスマートドラッグの売上も落ちてくる。

 

だからこれからはゲームの時間を減らし、気を引き締めて仕事中にブログを書くという意気込みでいる。仕事をしろ。

 

 

○○○

 

ネタがねえってわけじゃないのよ。

 

以前、ツイッターでも言ったけれど、

 

・1,000円以下で美味しい赤ワイン

・ダイエット

 

の2つについては、期待も大きいらしく「こんなネタ書こうかな~」というツイートには驚くほど無数のイイネ(3~4つほど)がついた。

もちろん書こうかなと言いつつ数カ月間書きもしていないのはご存知のとおり。

 

それから、俺は男なんだけれど、意外と香水に一家言あるやつで、大学生の頃は20種類くらい持っていた。その知見を活かして、これからデートに望むティーンにおすすめな香水ベスト10みたいな企画もやろうと思えばできる。ただ残念なのはツイッターを主とするこのブログの読者にティーンと呼ばれる人がおそらくはゼロだということだ。誠に残念なことである。

 

後はなんだろう、毎日のようにスマホゲームを一生懸命やっているという話はしたけれど、俺が主にやっているグランブルーファンタジー実況パワフルプロ野球、またはFGOの話でもしようか。でも、そのどれもが「延々と同じクエストを回っては素材集めしているんです、ぼくはどうしてこんなゲームを一生懸命しているんでしょうか。誰かおしえてください」という話になりそうだ。

 

据え置き機のゲームだったら、最近ではプレイステーション4のフォールガイズにハマっている。

このゲームは簡単にいうと、可愛らしいキャラクターたちを操って、他のプレイヤーを蹴落とし邪魔し、嫌がらせをして自分が1位になれば勝ちという、この世界の縮図のようなものだ。俺たちが普段暮らしている世界をゲームに置き換えたようなもんだな。

 

これが買った初日は上手にできなくて、ただストレスが溜まるだけのクソゲーだと思っていたが(つまり上記の逆で、ヘタクソなやつは、邪魔され、嫌がらせされ、蹴落とされるだけのゲームになるが)、1回やれば1回やった分上手になる、上手になるほど周りを蹴落とすことができて、これがおもろい! 

みんなにオススメしたいゲームなので、これはいつかご紹介したい。

でも、文字で説明するよりは、プレイ動画を見てもらったほうがよっぽど伝わるので、自分の実況動画を撮影した上でブログに載っけようかと思う。テレワークだと会議中でも余裕でそんなことができる。仕事しろよ。あっそうだ仕事しましたってブログ賭けば一石二鳥じゃないかな? 今度それしよう。

 

 

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車の運転って大変だよな~~~。運転して旅館まで行ったよ。の話。

こんにちは~。

 

突然だけど、普段から自動車を乗りこなしている君たちは本当に凄いと思うよ。

俺は心からそう思うとともに、そんな君たちに車のタイヤの形を模した大きな鉄のオブジェをプレゼントしたいくらいだ(これには8キロの重さがあり、捨てると不幸になる。)。

 

なぜこうした話から始めるかと言うと、最近、車を運転する機会があったからだ。
今日はその話をする。

 

===

 

例年、1週間ほど与えられる俺のサマーバケーションでは、親戚をたよって山形県に行くと決めているものの、近頃の流行り病ではそれも叶わない。


でも、政府からは「Goto」という大変おいしいキャンペーンが展開されていることから、これを利用しないのは損だな~、引きこもっているのも鬱屈してくるしな~、ということで、「県内で、そんなに混雑してなさそうな宿だったらセーフ」という全く個人的な線引きのもと、住居地と同じ、千葉県内の温泉宿に泊まってきた。*1

 

で、遠方へ遊びに行く時は、飛行機なり電車なりで現地まで行き、そこからレンタカーを利用して観光スポット目当てに少しだけ運転するというのが通例なんだが、今回は宿の場所からいって、周囲にレンタカーショップも無く、電車の利用も不便だったから、自宅からレンタカーを借りて直接向かわざるを得ないことが分かった。

一方で、俺の運転テクニックはというと、だいたいマリオカートに出てくる弱めのヨッシー並みのもので、公道では常にバナナを踏んづけて滑っているくらいの腕前だ。

そんな俺が、遠方まで車でおでかけ! なんでこんなことになっちゃったの~~??

(このように、実際の交通のことを考えずに宿を取るのは、大人ADHDの有名な症状のうちのひとつなんだそうです。)

 

とりわけ、今回の運転は、2019年2月に宮古島へ行った時以来となる。
その宮古島での運転というのも、宮古島旅行をしたことがある人ならばご案内のとおり、車や人間よりも牛を多く見かけるような大変走りやすい道であって、きっと自動車教習所の初心者コースよりも楽勝なものだったと思う。
それから時を経て、今度はいきなり高速道路あり、込み入った道あり、飛び出してくるジジイババアありの地獄の道を数時間運転をしなくてはいけない。

 

・・・。

 

あのね。

運転の上手な男性はモテるというし、俺も見栄っ張りな性格だから、こういうブログでもあんまり格好悪いことを言うのはイヤだ。

イヤだけど、正直に言うと、車を借りる前日の夜、俺は親に「車で旅行してきます!! 高速とかも走るよ!!! いままでありがとうね!!!」(大きなクマが涙で手を降るスタンプ)というラインをしたくらい今回の運転はヤバいと思った。

もう本当に、死ぬか、人を殺すかのどっちかだという決意で当日を迎えたのだ。

(なお、俺のラインに対する親からの返事は「いま、うちに梨が沢山ありますが、食べますか」という大変簡素なものであった。)。

 

==


車の免許自体は大学生の頃にとったものの、これまでに車を運転した経験は、それらをすべて明確に思い出せるくらい少ない。ペーパーではないけれど、というレベル。


もっとも、免許は持っているわけで、基本的な操作方法や、交通ルールなどは分かっているつもりだから、差し当たり世間様に迷惑をおかけしていないつもりなんだが、車のライトの付け方になってくると早速怪しくなってくる。


車のライトすらまともに付けられないヤツが、むしろどのように世間に迷惑をおかけしていないのかわからんが、なんか、ライトの光の強さ(?)が何段階か変えられるよな?? これがまずわからん。 

 

車を運転したことがない読者にはわからんだろうが、車のライトには「強い光」「弱い光」がある。弱い光は「車幅灯」という名前のようだ。


で、夜道を走るには強い光でなくてはいけないのだが、強い光をつけているつもりでも、なぜだか弱い光(車幅灯)で走っていることがある。

 

でも、どこをどうしたら弱い光がついて、何をどうしたら強い光になるのか、これは毎回やってみないとどっちの光になるかわからん! 完全な「運」だと思う。

 

従って、夕暮れ時、そろそろライト付けないとなーと思ったら、いったん車を停める。
ライトの付け方に自信がないのだから停車は当然である。


そして、普段はウインカーをつけるための棒のようなものの先端をひねる。これは棒としか表現の出来ないものであるが、とりあえずその先っぽをカチカチする。

こうすることでライトが付くはずなんだが、上記したように、これで付くライトが、寝る前にちょっと本を読むくらいに使うような弱いライトなのか、道路を走るための強いライトなのかがわからん。(更に聞くところによると、これよりも更に「ずっと強い光」の、合計3種類のライトがあるんだって。何なんだよ!!!)

 

自分が付けたライトが弱いのか強いのか?

これを確かめるため、俺はいったん車から降りて「ヨシ!! ちゃんとしたライト、オン!!」などと電話ネコのような確認をしてから、再び車に乗り込んでは出発するのである!


実際過去に、ちゃんとライトをつけて走ってると思ったら、車の両脇の小さい電球しか光ってないことがあった。大変危険な走行であるし、違法でもある。

その時から俺は心配だから常にこうした行動をしている。

 

そもそも俺は思う。なんで車のライトの強さに何段階もあるねんと。

具体的に言うと車幅灯の意味がよく理解できていない。
俺が幼児の頃、寝る時間になると部屋が真っ暗になり、それが怖くて毎晩大泣きしていたそうだ。それに困ったお母さんは、俺だけのために一晩中オレンジの小さな明かりをつけたまま寝ていたそうだ。

この車にも、それとまったく同じ小さなオレンジのライトがついている! いりますかこれ??? もう真っ暗になっても、20歳を超えたあたりから徐々に泣かなくなってきたというのにだよ??

 

俺が将来車を買う時は上記のような説明を車屋さんにして、あんなライトがついてない車を選ぼうと思う。*2

 

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みなさんが信じられないような目で俺を見ているのがわかる。

 

人によっては、「お前のような奴が適当な運転をして事故を起こすんだ。お前などはもう一生車に乗るな」などとお怒りにもなるだろう。

全くもって当然のご指摘である。でも、まだあるよ。

 

 

車線変更って難しくないか。


車線変更するためには、当然ながら変更先の道路に誰もいないことを確かめる必要がある。でも、これが一筋縄にはいかないんだ。

 

サイドミラーを確認して、とりあえず誰もいないようだ。

でも、誰もが教習所で習ったように、サイドミラーには「真横」という死角がある。

 

この死角を確認せず、サイドミラーだけを頼って車線変更すると、ほんの2秒後にはタイヤの下にチャリンコと年寄りが潜り込んでいることだろう。

 

なので、真横だけは目視しなくちゃいけない。

そして目視するからには、いったん真横をチラっと見るしかない。

 

うん、そんなに難しい仕事じゃなさそうだ。
何だったら窓から顔を乗り出して、カルガモの親子達が車のすぐ脇を歩いていないか確認することだってできそうだ。

ただ、この仕事を、高速道路などで時速100キロ程度の速度を出している時に行うとなるとかなり話が変わってくる。


時速100キロ。

これは光の速度の約半分であり、こんな速度で1時間走ったら進む距離なんて想像もできないほどだ。

 

こんなレッツアンドゴー兄弟も泡吹いて倒れるくらいの爆速で走っていたら、たとえ一瞬でも真横を見るなんて恐ろしくてできやしない。みんなどうやってるんだ?

 

車を運転しない人(または、車の運転に慣れている人)からすれば「そんなの、チラっと見りゃいいじゃん」と思うことだろう。

その感覚がいかに誤ったものかは、今回検証用の車載カメラの画像を持ってきたので、こちらを参考にしてもらいたい。

 

 

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うん、マリオカートだけど、車を運転したことがない読者にとってはむしろ分かりやすいのではないかと思うので、こちらで説明する。

 

 

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みなさんこんにちは ぼくは弱めのヨッシーです。

 

例えばこのような場面で、右の車線から左の車線に移ろうとするよね。


もっとも、このゲームではサイドミラーなんてものはないが、一応それを確認した後、真横を目視で確認する必要があるってわけ。


君に問いたい。マリオカートやりながら、一瞬横向けます?
つまりはそういうことだ。

 
さっきの写真のこの状況から、横を向いて確認します。

その光景がこちら。

 

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家でマリオカートやってるんで、家の壁ですけど。
そして、真横に車がいないということを確認してすぐ視線を戻す。

 

すると、こうなる。連続写真で見てみよう。

 

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 バナナがあるね

 

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滝がある

 

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ほんのわずか、一瞬でも目を離せばヨッシーが死を迎えることをお分かりいただけるとともに、実際の高速道路でも真横を見てから車線変更するのがいかに難しいかをご理解いただけたことだろうと思う。東関東自動車道にこんな滝があるか知らないけど。


が、こうした事をこともなげにやってこなす人たちが、高速道路を走っていると非常に多くいる。

彼らはいかにしてこうした芸当を行っているのか??

俺の推論によれば、彼らは特に何も見てないんじゃないかと思う。

自信満々に運転していれば他の車の方からよけれくれるみたいな感じで。

 

というのも、昔、俺の父親が言っていた。

このブログでも言ったかもしれないが、俺の父親は大学生の頃にだいぶバイクに凝っていて、それが高じて車のディーラーになったくらいだから、運転技術には長けているはずで(息子はその血をまったくと言っていいほど継がなかったが)、そんな父親に車の運転について相談したことがある。

その時の彼のアドバイスは次のとおりだ。

車の運転が不安? 大丈夫。ぶつけようと思っても向こうが避けるからw」。
この人が少なくとも周りに気遣った運転をしているとは俺には思えない!!!!


思えないけど、とりあえず父親がまだ生き残ってるところを見ると、運転についてはある程度図々しくなったほうがむしろみんな快適なのかもしんない。

「行くのか、行かないのかどっちなんだ??」って車に苛立つこと、よくあるでしょ。

 

「そんな運転に不安な奴が車線変更なんかするな。のろのろと一番端の車線を走ってろ」という皆様からのお叱りが、まるで耳元で聞こえるかのように、いま私はキーボードを叩いております。


でも、大丈夫です。そんな皆様が気絶するようなエピソードがまだまだあります!


===


そのような命を賭けてまでたどり着いたお宿は、それはそれは素敵なものだった。
旅館の屋上に個室のお風呂があるほか、部屋に露天風呂がある!!

とりあえず写真をうpしておく。

 

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屋上の風呂

 

 

 

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お部屋の露天風呂。

 


コロナ下で大浴場とか危険だなーと思っていて、個室のお風呂に絞って探していたらこの旅館見つけたんだよね。

それに、星空も見たことがないくらい素晴らしかった。

 

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今年の2月に行ったフィリピンよりもすごかった。

千葉県でも、明かりがないところだとこんな光景を見ることができるナリなあ。星が見えないのは、空が悪いんじゃなくて、周りが明るいんだと思い知らされた。


皆さんも感染リスクを考慮しつつ、でも、こうした宿に安倍さんからもらった10万円をあげるくらいのことしたらどうかな、と俺は思う。もっとも、Gotoのおかげで、こんな宿でも大変安くすんだ。レンタカー+ガソリン代+高速代とどっこいくらいだったほんと。

 

みなさんも、コロナに気をつけつつもどこかにお出かけすることを予定しているのであれば、Goto考えてみたら。

 

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が、次の運転はたぶん2年後とかになると思うので、運転に関する次回の更新は「こっちはブレーキ! ヨシ!」とかになると思う。

誰かライトの付け方おしえて。

 

*1:ところで、政府がこうしてGotoをやったり、他方では自粛要請を出したりするものだから、「結局俺たちはどうしたらいいのかわからない、政府はどうさせたいんだ。セーフのラインはどこなんだ(政府だけに)」という意見またはしょうもないダジャレをよく見かけるけど、そんくらい自分で感染リスク考えてどうするか決めるんだよ!! 政府はお前たちのお母さんじゃねえ!! とすげえ思う。行くべきでないと思ったなら、それは大変立派な判断だと思うし、ある程度の対策ができれば平気だと思ったらお出かけしたらいいのであって、そんなことを国からいちいちああしろこうしろとか言われるものじゃない。
そんなら政府が「明日からデニムのパンツを頭からかぶって、笑顔を絶やさずハイジャンプしながら通勤または通学を行ってください。デニムパンツが飛沫の拡散を防止すると考えられます。」とか要請したらそうすんのか!? とか言ってイオンのデニムコーナーに長蛇の列が出来たら嫌だからこれ以上は言わないけれど、その辺の外出するリスクと経済活動を自分なりに天秤に計れることが、いわゆる「常識」ってやつじゃないかなあ、と俺は思う。

*2:読者さんから早速コメントいただいた。最近の車はライトがオートなんだって。俺もその車借りればよかった!!というか、俺がなにかわちゃわちゃしなくても、ライトは付いてたのだろうか?わからない。 ついでに運転も自動になってくれたら本当に嬉しい。というか旅館が来い。

今日の玉木雄一郎はかっこよかった!

君は玉木雄一郎という政治家を知っているか。国民民主党という小さな政党で代表をしている男だ。

今日はその男のことについて少し書く。

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このブログの読者ならば、玉木の名前を聞いたのは初めてではないかもしれない(このブログを読んでいないと玉木なんか知らないくらいの物言い)。

 

以前、彼が最低賃金について発言してプチ炎上した際に、俺が「でも言ってることは経済学的には正しいよ」などと擁護したことがある。リンク先は長い話なので読まないで良い。

玉木議員の言う「最低賃金引き下げ」について - 青山日記

 

その時、ついでに俺は次のような事を(彼に対するエールのつもりで)言った。

 

立憲民主党も今や(最初から?)プチ共産党社会党2世で、つまんない揚げ足ばっかりとる一方で国会をサボるような連中で大いにがっかりしていたところに、彼は一筋の風を起こせるんじゃないかと密かに期待している(これまでの加計学園問題における大いなるクソみたいな追求はとりあえず脇に置く)。


このように、普段から「政府から金もらってTwitterやっている」とか揶揄される俺が、野党の政治家で唯一褒めたのが、玉木だった。


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玉木はその昔、「民進党」という、「あべやめろ」という5文字しか言葉を知らない政党に属していて、やはり「あべやめろ」の5文字しか言わない生活をしていた。

 

とくに加計学園問題を追求していた時の彼は、政府の揚げ足を取りしてテレビに映りさえすれば良いという、野党のお手本のようなろくでも無い議員の一人に思えていた。

 

でも、その民進党が分裂し、「立憲民主党」には向かわなかった(比較的なまともな)人を拾い集めた「国民民主党」という、決して大きくない党の代表となった後の彼は、俺から見ると人が変わったようだった。

何でもかんでもダメと言うのではなく、こうしたらもっとマシになるという提案や、アベノミクスの弱点である「家計支援」を軸に据えた経済政策、若者と直接ミーティングをして積極的に声を聞く態度・・・。

これが本当に同じ人なのかな? 似た名前の別人かな?? などと思って、何度かWikipediaで調べたことがある。
同じ人だった。

 

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代表になった後の彼を語る上で外せないエピソードがひとつ。

ある日の国会質疑で、いつものように野党が、壊れたラジカセのようにモリカケ問題をとりあげ、やはり壊れたラジカセのように「アベヤメロ」の5文字だけを繰り替えす中で、国民民主党の代表として質問にたった玉木が安倍晋三に追求したのは、日米の通商問題や北方領土問題だった。
(そして、まさに安倍政権が最も痛いのはその話題だったのだ。)


でも、質疑が終わった後、玉木に駆け寄って握手を求めたのはなんと、痛い話題を追求された安倍晋三本人だった。

 

jijinewspress.com

 

安倍さんにも「いや~~~何年かぶりに、本当にマトモな政策論争をしたわ」という感動があったのかもしれない。

 

これは自民党支持者にとっても感動の場面だった。
モリカケばっかり言って相手にされなかった立憲民主党の連中は、面白くなかっただろうけれど)

 

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でも、これでもまだ俺には玉木に民進党時代の面影が残っているから、まだまだ口先だけの男だと思っていた。国民にウケることを単に言ってるだけでは?


でも、俺がそうした評価をも覆したのは、2019年1月、玉木が本会議で行った代表質問にタブレット端末を持ち込もうとして、与党から阻止された時だ。

 

news.livedoor.com

 

これは俺の推測だが、この時、玉木はちょっと前からやっていた学生たちとのミーティングで、タブレット端末などをもっと活用しろとか、ペーパレスを進めるべきとか、言われたんじゃないだろうか。


その若者とのミーティングから数日後、玉木はタブレットを片手に国会にひとり突撃して、そして与党側に阻止された。「前例がないから」というのが理由だった。

この時に、俺は玉木に、魂のある政治家の姿を見たんだ。

 

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そしてここ数日、玉木の前に、政治家としての大きな岐路が立ちはだかっていた。

数年前に袂を分かった立憲民主党と、国民民主党との合併話だ。

 

立憲民主党は、お金持ちの国民民主党政党助成金目立てに合併を持ちかけてきた。「よりを戻そう」ってわけ。
え、それじゃ何のために「立憲民主党」になったの? 

 

でも、国民民主党の中にはそれを望む声もあって、玉木はそのせめぎ合いに立たされていた。国民民主党も、もともとは希望の党やら、小沢一郎自由党やら、本当にいろんな人達のごった煮みたいになっている党で、中には俺が「ろくでも無い」と呼んでいるような連中もいるってわけ。

 

さて、玉木は困った。
立憲民主党の国会議員の「数」はたしかに魅力だけど、彼はそのために、「消費税を減らす」ことや、「憲法改正」などといった、自分の政治的な「こだわり」を全部手放すことになる。立憲民主党って消費税を減らすことに反対なんだよね。


で、俺は、彼の決断を固唾を呑んで見守った。
政治家としてのこだわりを守るのか、それとも(これまでずっと繰り返してきたよう)野党の合併を繰り返すのか?

 

まあ、多分合併するんだろうけれど、でももし、そうなったら、彼はまた「ろくでも無い野党」の中の一人として埋もれていくことは間違いない。


そしてその結果、安倍政権と自民党は、少なくともあと10年間は無事に与党であり続けると、自民党支持者の俺は内心ホっとしつつも、また内心寂しさも感じていた。


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そんな折、今日、玉木が緊急会見した。

国民民主党 玉木代表 分党の考え示す 立民との合流めぐり | NHKニュース


つまり、国民民主党を分けて、立憲民主党に行きたい人は行く、違う道を進みたい人は新しい党を作る。そして自分は、大きい方(立憲民主党)に行くのではなく、新しい党を作るんだと。

 

しまいにゃ、「理念や政策が異なる人が集まって無理やりに党を作っても過去の反省は生かせない」だってさ。

 

最近、ここまで理想的な政治家の言葉って聞いたことなかった。

しかもおかげで、これで立憲民主党に行くようなろくでも無い議員を追い出したうえ、提案力と良識を兼ね備え、経済政策も立案できるまともな野党の出来上がっちゃったじゃん。

 

これ、本当に、平成以後で真に「まともな野党」の誕生の瞬間に立ち会っているのかもしれない。


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ちなみに、このニュースを受け、Twitterでは、むしろ普段から自民党支持(というか野党不支持?)を公言してはばからない「黒瀬 深」氏や、「アベのせいだbot」氏らも、不器用ながら(というか自分のキャラを崩さないように)、玉木に賛辞を送っていたのが印象的だった。


というのも、この日本に「まともな野党」の誕生を望む声は、自民党に不満を持っている人のみならず、自民党支持者の間にも強かった。

 

というのも、今の自民党は選挙に無敵だった安倍におんぶに抱っこで、その次を任せられる政治家の名前が支持者の間でもすぐには出てこない。
だって最近まで首相にもっとも相応しいと思われていたのが小泉進次郎なんだぜ??

 

とはいえ、野党はもちろん「壊れたラジカセ」なので論外。

安倍晋三がお嫌いだという意見は、Twitterを見ていると自分のフォロワーにも多いけれど、大変恐ろしいことに、個人的に安倍晋三はいまいる政治家の中でももっとも「マシ」なほうの人物だと思う。その後、一体誰が、何をして、日本をどうするんだろう?

この危機感は、何より自民党支持者が一番よく感じているんじゃないだろうか。


でも、今日、こういう決断をした玉木は、そういう状況に一陣の風を吹かしてくれるだろう。

政治に緊張感と、質の高い対話をもたらしてくれる・・・そんな自民党のライバルたる『理想的な野党』に、玉木はなれる。


その結果、彼に対抗するような、政治家としての気概とカリスマを持ち合わせた人物が、きっと自民党からも現れてくれる。

そして、日本の政治が全体的に底上げされ、国民のための政治を行うようになる。このことは、ただひたすら「あべやめろ」を念仏のようにつぶやき続ける他の野党には絶対不可能だ。

 

それが分かってるからTwitterの与党支持者も、立憲民主党と合流するのではなく、自分の道を切り開こうとした玉木に賛辞を送ったのだ。


このままいけば、「まともな野党の登場」を求む少なくない自民党支持者も、比例代表では国民民主党に投票することが増えるんじゃないかと思う。
俺もそうしようかと思っている。
そうなれば、決して遠くない、いつの日にか政権交代ということもあり得る。
むしろ、「政権交代があり得る政治の世界」が理想なんだ。


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というわけで、今日の玉木はかっこよかった! 文句あっか?!

 

玉木くん、今日ほど君のことをかっこいいと思ったのは、タブレット持ち込もうとして阻止されたあの日以来だぞ。

これから、自民党を脅かし、そして政権交代が可能なくらいの偉大な政党を率いてほしい。自分の政策へのこだわりを、これからも大切に。