沖縄(宮古島)行くよ

めんそーれ!

どうでもいいけど「めんそーれ」って聞くたびに、沖縄の人たちが茹でた大量の素麺を観光客にザルごとぶちまけてるイメージが思いうかぶよな。思い浮かぶよね? よかった~俺だけかと思ったw 「麺そーれ!」みたいな。そんでめんそーれって何?

 

ーーー

昨年の3月に沖縄県石垣島へ旅行をして、それがえらく楽しかったもんだから、今年は2月(すなわち今月)に宮古島へ行くこととした。

3泊4日の予定で、ずっと宮古島にいる。
4日間も同じ島にいたら現地の亀とも初歩的な会話ができるようになってそうだ。

 

本当は広島県に行く予定だったんだけれど、JTBの店頭で見積もってもらってるうち、実は閑散期の沖縄とそんなに費用がわらない・・・ならば、避寒の地としてむしろ沖縄の方がいいんじゃないかという結論となり、その場で予定変更した次第。

 

昨年は石垣島、今年は宮古島とくれば、このまま沖縄の全島を制覇したい。

そしてどの島で大麻的な草的なものを栽培する的なことをして暮らしていくのがベストなのか、仕事をやめるまでに探していこうと思う。

というか実際、宮古島にはうちの(関わりがほとんどない)親戚が暮らしているらしい。名前も知らんが突然「お久しぶりですー^^」なんて言って図々しく泊まらせてもらって宿泊費浮かないかな? というかこの流れで親戚紹介したら確実に大麻農園やってるやつだよな。

 

ーーー

航空券を予約してから、今は宮古島で実際何をしようか考えている。俺は宮古島が割と南にあるという以外のことを知らん。石垣島よりも北なのか、南なのか、それすらもわからん。

お前そんなことも決めずに決めたんかと思われそうだけど、宮古島ってほんとヤクルトスワローズがキャンプやってるくらいのイメージしかないんだよね(って思って調べてみたら今年は沖縄本島でキャンプやってた!)

 

そんな調子であまりにも宮古島について何も知らないもんだから、行く前にいろいろと調べているんだ。

 

とりあえずレジャー的なことはしようということで、宮古島についたらまずシーカヤック(手こぎボート的なやつ)をやろうと思う。理由は大麻を育てていることが発覚したときに水路を利用して警察から逃げるためだ。シーカヤックで逃げる大麻密売者ってめっちゃ渋いな。

 

f:id:amemiya_a:20190205155521j:plain

(警察から逃げる一見楽しげな大麻密売者のみなさん。)

 

 

あるいは、宮古島のすぐそばに伊良部島という離島があって、2つの島は全長10キロの美しい橋によって繋がれているところ、これをランニングするのが楽しいらしい。

ただでさえランニングをするのが趣味な俺にとっては相当楽しめるんじゃないかと思うから、きちんとしたシューズを持っていって走ろうと思う。ちなみに実際の宮古島ラソンでもその道が使われているようだ。更にこの橋から見る景色はあまりにも絶景すぎて、ここでプロポーズをしたやつが橋から落っこちて死んだり、車道上にみんなで出てきた写真をインスタグラムにアップしようとして事故になったりと、いろいろトラブルがあるんだと。ふ~んそんな凄いところなのね。
そんなおちゃらけたインスタグラマー連中をよそに、寡黙にランニングをしているおっさんが誰かのインスタに写りこんでいたとしたら、それ俺だ。

 

 

f:id:amemiya_a:20190205155444j:plain

 

それから星が見たい!!!
昨年は石垣島の星空ツアーに参加したものの、滞在中は天気が優れず(というか沖縄で晴れるのってめっちゃレアなことなんだと初めて知った)、星空ツアーガイドの人からも「おんめえこんな天気で星空見ようってか? かあー東京モンは考えることがちげえっぺなあ! コニカミノルタの全天候型のプラネタリウムとちゃいますよ?」などと言われてしまってとても残念だった。実際にそんな珍妙な方言でも無かった気がするが。


とりわけ今年は一眼レフを持っていけるから、たとえ1日でもいいから星の見える夜があってほしい。さもなきゃ宿泊を継続して星が見えるまで潜伏しようと思う。生活費は大麻を売って稼ぐ。なんで俺の中で宮古島といったら大麻の名産地なイメージあるんだ? とんでもない風評被害だ。

 

後はそうだなー、とにかくドライブしまくって、島の全てのビーチに立ち寄る。そして海を眺めてはまた車に乗る。


そもそも旅のあてなんて、無理に作る必要なんてないのかもしれない。時間が止まったような環境で、ただぼーっと、ぶらぶら、したいことをする。
海を眺め、星に思いを巡らせ、そして亀と初歩的な会話をする。これだ。

 

だから今回の旅は最低限のスポットにだけ目星をつけたら、あとは適当にレンタカーでドライブをしていようと思う。

あるいはどこかオススメのスポットがあれば、2月19日までに僕に教えてください。ただし大麻畑の情報以外で頼む。

 

書評(FACTFULNESS、それでも強い日本経済、今君に伝えたいお金の話 )

 

■「情報の正しい受け取り方」を指南する良い本。データも役に立つ。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

 

 良い本。
「ファクトフルネス」を一言でいえば「冷静になれよ。データを見てみ?」ということ。

 

とても賢い人でも、予防接種を受けている子供なんてせいぜい世界の5割くらいだと思っている(本当は9割受けているんだって。僕も知らんかった)。
本書ではそういう「賢い人とされている人たちが、絶望的なまでに世の中について誤解している」アンケート結果がたくさん出てくる。その結果はランダム以下。どうしてこんなことに? (こたえ:1つめ、モノを知らないから。2つめ、本能のせい

 

本書は、人が自然にもって生まれるいくつかの本能(何でも悲観的になりがち、なんでも運命だと思いがちなど)と、それら本能から生まれる世の中に対する誤った認識をみなさんに紹介する。


そのうえで、本書は正しいデータを提示して皆さんにそれらの認識を改めてもらい、「そもそもどうしてそんな認識を抱くのか」という原因を探っていくのがねらい。

(これは上記したように本能のせいなんだそう)。

 

本書でなされる世界の貧困問題に的を絞った解説は、とりいそぎ「今の世界ってこんなになってんだ」という事実認識のために非常に役立つ。(へ~裸足で生活してるような極貧層ってもうこんな少ないのね。)

本書は更に、今度はやや心理学的な目線から、人の持つ本能から生じる危険で有害な思考を明らかにして、僕たちに正しい思考に基づく世界の理解を呼びかける。

貧困層への支援なんて結局無駄だからやめろ? 本当はこんなにも成果出てるんだよ? のように)

こちらはかなり実践的で、ダニエル・カーネマンの著書「ファスト&スロー」の内容(素早いけどいい加減なシステム1、遅いけど正確なシステム2)を想起させる読者もいるだろうと思う。
こちらはあれをさらに拡大したバージョンと思って良い。この点で、本書は単なるの経済事情のエッセイではない。

 

インターネットで手軽にデータを入手できる現代において、毎日のようにツイッターのデマが拡散したり、一部の活動家による歪んだ情報を真に受けてしまうのはなぜだろう?

この本はそれに対する答えを提示するとともに、今後、僕らがそういう情報に接する時の態度を矯正してくれるだろう。

翻訳も非常に読みやすいうえ、著者自身のプレゼンテーション方法がお上手で退屈しない。難しい本ではないし、中高生にもおすすめ。

 

 

■ややテーマを詰め込みすぎた経済エッセイ。今後に期待。
それでも強い日本経済!

それでも強い日本経済!

 

 

著者はトルコ人でありながら東大→野村證券を経て、現在は投資家。
紳士的かつ知的で、日本のことをとても魅力的に感じているのが本書を通じてもよくわかる・・・のだが、内容としては、日本国内の経済問題、米中新冷戦、仮想通貨にAI、日本企業の魅力、自己流投資術の話など、様々なテーマに及ぶ一方、ボリュームの問題からとくにデータ等を用いた詳しい説明があるわけではなく、著者がツイッターなどを通じて繰り返し述べていることのおさらい。

 

第1章は、メディアなどで伝えられている日本悲観論を否定するとして「AIで仕事消滅」「人口減少」問題などを取り上げている。
著者は、メディアがこうしたものを悲観的に伝えるのは、将来何十年に渡って同じ技術が継続すると考えているからなのだという。
でも、例えば、VRロボットスーツの技術が向上すれば、現在日本に溢れかえってる高齢者の経験・知識をそのまま現場で活用できるので、日本は世界一の知的財産を保有する国になるかもしれない。(P.31)
著者の得意なフィールドではこういう具体的な提言があって読むのが楽しい。

ただ、人口減少問題については「むしろ歓迎すべきだ」としたうえで、ある程度人口が減れば自給自足が可能になる(P.33)、核家族ならば親の家を自分が使えるから気軽に勤め先を辞めるくらいのチャレンジができるようになる(P.35)とあるけれど、うーん自給自足はメリットがよくわからないし、自分は親から譲ってもらう家があればいくら失敗したってスネかじればいいけど、その後の世代はどうするんだろう・・・という疑問は残る。

 

第2章、第3章はそれぞれ米中の新冷戦の話と、仮想通過について。
前者については著者独自の視点による世界情勢の解説で、知らなかったことも多く参考になる。
他方で、仮想通貨については唐突に出てくるうえ、仮想通貨とは何か、どういう仕組みなのかという、他の入門書でも書かれているような内容(今後の見通しについては記述がある)。
そして両者とも、とくに日本がどうのこうの無いです。
米中の緊張の中で日本が存在感を増す方法だとか、仮想通貨を活かした日本経済の再生だとかそういう話はなし。
多分テーマによらず著者が書きたかったから書いたんだろうと思われる。

 

第4章はまた日本の話題に戻り、そこでは消費税と働き方改革について触れられているが、ここの書きぶりはあんまり論理的だとは思えない。

「金持ちでも貧乏人でも同じ税率がかかるというのは平等ではない(中略)高額商品の場合は比率を高くするなど、消費税を商品別に設定したほうがいいだろう(P.123)」
などと言った(なるほど著者は商品ごとに税率設定すべきと考えているのね)、その2ページあとで、今度は軽減税率に反対しつつ、
「軽減税率の導入によって消費税が複雑化することとなり(中略)様々な仕事がふえて多くの運用コストが発生」
「仮に軽減税率を導入する場合(中略)どのように「生活必需品」と「贅沢品」を区分するのか」
と言ってるけど、さっきそうしろって言ったじゃん!


(更に言えば、消費税に反対する文脈で「私は、基本的には金持ちほど税金を払うべきだと思っている(P.123)」とあるけど、消費税ってまさにそういう税金じゃないの? 著者が例として挙げている、金持ちがランボルギーニを買った場合と、貧乏人がパンを買った場合で、どっちが「多く税金を払って」いるんだろうか?(所得の中に占める税負担の話をして、これを不平等だというならわかるが、そういう指摘は特になし。))

 

第5章は自分の考えている投資術であって、ふーんという感じ。
「10銘柄に投資して、そのうち1つでも株価が10倍になれば資産が10倍になる(P.195 )」とサラっと書いてあるが、よく意味がわからない。

100万円ずつ10銘柄に投資(1,000万円)、うち1銘柄が10倍、他9銘柄が一定なら合計1,900万円で1.9倍にしかならなくない? 

 

以上、読んでいて、著者なりの誠実さとか日本好きなんだな~という気持ちが伝わってきて気分がよくなる一方、書かれていることはツイッターの延長のようなことなので、そのつもりで。
この内容だと、アベノミクスを支持している人にとっては(心地いいものの)自分の説を補強する材料になることはなく、また、逆に反アベノミクスの人にとっては自説を改める契機にならないだろう。
著者は多才でサービス精神があるがゆえに色んなことを書きたくなるのかもしれないが、もっと自分の好きなことに絞って掘り下げて書いたほうが嬉しい。

 

■一貫性の無い本。

 

いま君に伝えたいお金の話

いま君に伝えたいお金の話

 

 

おそらく中高生を想定読者とした「お金」の考え方に関する本。

でも、セーフティネットがどうとか、クラウドファンディングがどうとか何の説明もなく出てくるけど・・・わかるかなあ? やさしい漢字にも丁寧にルビが振ってある一方で使われている単語はところどころ難しい。

 

第一章はお金の成り立ちとか役割とかにまつわる話で、まあわかりやすい。
が、本書で読む価値があるのはそこらへんまで。

著者が繰り返すには
「社会もお金が回ってはじめて健康でいられる」
「日本人も日本の会社も、お金を使うことより貯め込む方を優先している」(p.29)
とのことなんだけど、その一方で、
「値段が高いものには何か高い価値があるように錯覚してしまいがちです。それはお金の魔力のせいです」(p.54)、
「値段が高いというだけでそれをなにか凄いものと思い込み買う人もいます(略)冷静な判断ができていない」(p.55)
として、それが「無駄遣い」だと言っている。


「価格だけを判断基準とするな」と言いたいようなんだけれど、そもそも価格というのが市場でどのように決まるのかって話が無いままそうした断言がいくつかあるので、その流れで読み進むと「高い物を買う人はバカ」という感想しか持たない。(その一方で申し訳のように「でもそれは皆さんがどう考えるかです。私はそういうのにもお金を払う時があります」みたいに書かれているので、読者としては著者が結局何を言いたいのか分かりづらい。)

 

あと、全編にわたって「貯蓄をしろ」、「投資をしろ」、「借金するな」、「社会にお金を回せ」といろんな方向のメッセージが出てくるので、一貫性が無く感じる。若い頃はまず2割を貯金しろという話の一方で、自分が10歳のころから投資をして大儲けしたって自慢話があるのもそれに拍車をかけている。結局何をどうさせたいの?

 

また、著者は借金について非常にネガティブな記述を始終している(P.150~)けど、これも結局自分が大きな額を借り入れして大成功した自慢話で終わる。

そして結局「お金を返すのは、お金を借りるときに想像するよりずっと大変です」(p.152)ですって。金利がつくから当たり前の話なんだけど、そういう営み(ファイナンス)も含めてお金を回すってことなんじゃないかなあ。

 

ついでにいうと後半部分は「お金」とは直接関係ない「ミッション」だの「ビジョン」だのという暑苦しい仕事感の話で、わざわざこの本を読む意味はない。

 

本書のテーマ(のようなものをあえて探し出せば)「自分の効用をよく見極めて金使え」というのはそのとおりだけど、それだけの話を190ページに渡って書いただけのありふれた啓発本。
でもむしろ借金して起業しようとか熱上げてる子に現実見させるにはいいかも(意外にもネガティブな記述が多い)。
むやみにアニマルスピリットすすめてる本が嫌いだから、裏を返してその点で★2かな。

 

 

 

 

Amazon書評(成功する人は偶然を味方にする、日経平均3万8915円、日本再生は、生産性向上しかない!)

 

 自分が成功した幸運に感謝して、もっと税金を払いましょうという本
成功する人は偶然を味方にする 運と成功の経済学

成功する人は偶然を味方にする 運と成功の経済学

 

 

まず、この本って成功するための幸運を掴み取る方法のようなハウツー本ではないのね。
内容に沿った正しいタイトルをつけるならば「あなたのその成功、わりと”運”」とか「成功したなら税金払おう、だって運だもん」とかそんな感じになる。このタイトルで内容を勘違いして手にとる人が多いと思われる。

原著のタイトルは「Success and Luck: Good Fortune and the Myth of Meritocracy」(成功と幸運:運と実績主義の神話)で、これであっても本文中で著者が「タイトルが誤解を招くかも」と言っているのに、それを更に意訳した本題はどうなのかなあと思う。

 

さて、著者が本書の中で繰り返し述べているのは、とにかく成功をもたらすのは本人の努力だけでなく、例えば優秀に生んでくれた両親をもったとか、誰々にサポートしてもらったとか、そもそもインフラの充実したこの国に生まれたとか、そういう「運」が重要なのだということ。なんでもかんでもお前の実力じゃねーんだぞと。


でも、今のアメリカの成功者は、自分の成功の大部分を実力だと感じ、それゆえ、自分で稼いだお金を公共投資(税金を支払ったり寄付したり)することに嫌悪している。自分の実力で稼いだ金なんだぞと。(これはそのとおり。心理学的にも実証されていて、成功者ほど「運」を軽視して、逆に不幸な目にあっている人ほど「これは運が悪い」と考える傾向にある。)

その結果、アメリカではとくに教育関係を中心にお金が回ってこない現状がある。


で、本書は、そうした現状を変えるため、成功には運が必要不可欠だということを実証的、経験則的に説明しつつ、彼ら成功者に「自分の成功は運によるところが多かったんだなあ」などと意識を変えてもらうことで、そういう「運」を提供した国家のインフラ維持のための高い税率に納得してもらおうという「富裕層への重課税の正当化」が目的である(タイトルとかけ離れてるなあ!)。

 

日本でもいわゆる「意識高い系」と言われるような人らがいるから、そうした「自分の成功が全部自分の能力によるもの」と思っている成功者の姿は想像しやすい。でも、彼らが本書を読んでハっと幸運の女神の加護に目覚めるかと言うと・・・。こういう語りかけを続ける必要があるんでしょうな(と著者も言っている)。

 

ところで今、このレビューを書いている時、日本ではある富裕層の住む住宅街に児童相談所を設置しようとしたところ「土地の価値が下がる」等の理由で大反対にあったという報道がされている。
まさにこの本に出てきた「成功者」が、その富を公共投資に向けることを嫌悪している状況そのまま。そういう意味では、今(願わくば彼らが)この本を読む価値はあると思う。

 

 

 日経平均の平成バブル崩壊に関するエッセイ&解説本。わかりやすい。

 

 

1990年1月からはじまる日経平均バブル崩壊を、野村投信という現場で見てきた著者による回顧本。

これまで日経平均バブルの崩壊については、様々な識者から「資産価格が実態を超えすぎたから」だの「土地価格が下落したから」だのという説明がされているが、そうした説明は往々にして「なぜ1989年12月までバブルが膨らんだのか」、そして「なぜ1990年1月から崩壊が始まったのか」に答えられるものではなかった。

どうして12月まで3万8900円で日経平均を買った人たちが、年が開けて突然「割高だ」と宗旨替えして売りに走ったのか?

著者はそうした疑問について、とりわけ金融市場における「制度変更」に着目してその必然性を見出し、1989年12月にバブルが最高潮に達したこと、翌月から大暴落が始まったことの原因を解説する。

(銀行の会計制度変更と、地球の裏側で起きた金融危機が発端となり、そこで損失を抱えた日本の機関投資家たちが外国人の裁定取引のカモにされたことで炎上したんだそう。)

 

それと同時に、これまでまことしやかに語られていた「俗説」についても、データをもとに否定。
私もこれまで日経平均バブル崩壊は、大蔵省の「不動産融資総量規制」通達が原因だと思ってました(実際には日経平均崩壊と時期がリンクしていないうえ、総量規制解除まで土地価格に目立った変化は無かったそう)。

このように、本書が優れているのは「あの時こうだったんですよ、いやー大変でした」というエッセイに終わるのではなく、なぜバブルが起き、そして崩壊したのかという分析がデータとともにしっかりと語られている点。


そして、それが非常に平易な説明、かつ論理的で、知識をひけらかすために複雑な説明をしたがる金融業界の人にあるまじき分かりやすさ。元野村の人の本なんて9割自慢話でしょ・・・と思っていたら全然違った。


先物って何?」からはじまり、「裁定取引のやりかた」、「裁定買い残の解消売りで株価が下がる仕組み」まで明快に説明してくれて、これまで何となく知ったつもりになっていた部分まで知識が整理されて、これだけでも読む価値がある。

また、バブル時代の野村を始めとした証券会社の(しばしば横柄な)営業手法やトレード手法なんかもざっくばらんに語られていて、エッセイとしても面白い。

それからオマケに、単なる昔話に終わらないよう仮想通貨バブルがなぜ起きたのか(トランプと海外ヘッジファンドのせいかもしれないって)、仮想通貨バブルと平成の日経平均バブルと何が違うのかについても論及。

アベノミクス効果で日経平均は26年ぶりにバブル後最高値をつけ、そして現在世界同時株安の危機に差し掛かっている今、平成バブル崩壊の状況を振り返ることは無駄にならないだろう。

 

■イギリス人の社長の提言する生産性向上論。具体的(でも3割ぐち)。

 

この20年間にわたって日本の低成長が続いていることについて、よく「生産性が向上しないから」という話を聞く。
が、そもそも生産性って何? 具体的に何をどうすれば日本の生産性はあがるの?
こうしたそもそも論について語られることは意外と無かったが、本書ではそれを外国人がやった(本来こういう本を日本人がバンバン書かなきゃいけないと思うんだがなあ~)。

 

著者は元ゴールドマン・サックスのアナリストで、現在は日本の工芸会社の社長をしているイギリス人。
その目線から、日本社会のマクロ的・ミクロ的な「非生産性」について事細かに指摘する一方、
イギリスが金融を中心としたサービス立国を成し遂げた経験を参考に、今後の日本の進むべき道を提示する。

具体的に著者が取り組むべきとしているのが「観光」と「女性の活躍(ウーマノミクス)」。
観光については、日本には1泊数百万円するような超高級ホテルがほとんど無く、海外のセレブが「泊まるところがない」状態にある。
日本企業のそうした基本的な海外マーケティング不足を指摘しつつ、日本が相手にするべきはそうしたお金を落とす「上客」なのだという(そして、そのために「IR(統合型リゾート)」が必要)。

また、女性の活躍は、現在女性に任せている仕事をそのまま拡大したところで生産性の向上は見込めず、仕事の「質」自体を変えていかなければなならないのだという。
日本のあれがだめ、これがよくないという話の一方で、こうした具体的な方策も、データとともにしっかり書かれているのが本書の価値といえる。
IRを「ギャンブル中毒になるからだめ」という一点張りで否定するのは(なんでパチンコ、競馬はいいの?)、まさに本書で登場するような、現状を変えようとしない、論理的な話をしないことで、日本の低成長を牽引(?)している人たちに該当するんでしょうなあ。

とはいえ、全体のうち3割くらいは「なんとなく日本で嫌な思いした」という単なるグチも入っていると思われるので、その点は適宜読み流したほうが良い。
たとえば、高級料亭で閉店時間無視してたら追い出されたとか(時間は守ろうよ!)、深夜にダンスができないとか(そういう騒ぎ散らす観光客が、日本が呼び込むべき「上客」だとはとても思えないなあ)。

観光客が目当てにするのは「おもてなし文化」などではなくて「観光資源」だ(P.66)と言いつつ、そういうところの「気前の良さ」「寛容さ」を求めるのは読んでいて矛盾に感じた。みどりの窓口での苦労話などはほとんど著者の「最近あったむかつくこと」レベルの話だろうと思う。

また、最後の二階幹事長との対談は具体的な話は無く、なんとなく偉い人に会えたから挿入してみましたくらいのもの(著者だけが熱心に話しているだけ)。

こうした点を割り引いたとしても、これまで漠然と「生産性ってなんだろう」と思っていたことが整理されるので、読む価値はある。
デフレ不況をマネーの量を調整して抜け出す一方、同時に、こうした努力もしていかないとグローバル化の世界経済では競争力を維持できない。その意味で、著者の提言には真摯に耳を傾ける必要がある。

 

 

(日記)療養中やることねー

インフルエンザからは回復し、喉は痛いままだけれど熱はもう無い。ランニングも再開できそうだ。でも会社はまだ休まなくちゃいけない。まじでやることねー。旅行でも行こうかなほんと? ネットフリックスで配信されてる釣りバカ日誌シリーズも全作見終わるぞマジで。

 

とりあえず今日はお散歩しようと思って一眼レフを持ってぶらぶらした。髪の毛ぼさぼさ、黒いコート、大きめのマスク、そして望遠レンズ付きのカメラと、この世界のどんなにぼんやりした警官だろうと即座に声をかけてくるだろう格好になった。

 

-------

スーパーの駐車場でネコ発見。

よくお客さんから餌付けされているのを見たことがある。

俺がカメラを構えたまましゃがみこんでいると、俺のことをそうした餌付け客だと思ったのか人懐っこく近寄ってきてくれた。で、それからの「ちっエサもってねーのかこいつ」という表情からのさっさと退散するまでの写真を撮りました。

 

f:id:amemiya_a:20190128195523j:plain

にゃ~

f:id:amemiya_a:20190128195556j:plain

にゃ~ご にゃーご

 

f:id:amemiya_a:20190128195621j:plain

・・・・・・・・・・なんや何も持ってへんのか・・・・

 

f:id:amemiya_a:20190128195648j:plain

ネコに遊んでもらうゆーのに何も持ってへんのか・・・

 

f:id:amemiya_a:20190128195714j:plain

兄ちゃん次にネコと遊ぶときはネコのルールちゃんと学んでからきいや

 

-----------

ネコがどこかに行っちゃったから、俺はラーメンを食べに行くことにした。

こういうスッキリした醤油ラーメン(いわゆる支那そば)ってそんなに食べないけどここは美味しそうだったから食った。まあまあ。

f:id:amemiya_a:20190128200156j:plain

この時は望遠レンズしか無かったんで困った。通常の距離で撮影したらラーメンじゃなくて小麦粉の粒子みたいな写真になる。そこで思いっきり椅子を引いたうえ、カメラを頭上くらいまで高く掲げてからやっと撮影できた。こいつ何で鳥撮るカメラでラーメン撮ってんだって見てるお客さんいたからTwitterで「変なやついたw」で晒されてる可能性かなりある。

 

ネコに逃げられて、ラーメンを食った。この日のお散歩の報告としては以上だ。

肌寒くなってきたし、風邪がぶり返したら大変なのでもう帰る。

 

-------------

こんな時くらいピアノをまじめに練習すべきなんだろう。

レッスン場も開いてるんだけど、先週ピアノの先生に「インフルエンザにかかったんで休みます」と連絡しちゃったばかりなので、今ぶらっと行けばコンパクトサイズのエレクトーンを投げつけられるだろう。

 

今の課題曲はファイナルファンタジーから「エアリスのテーマ」。見開き2ページの短いやつで、ほぼ完成したから今週末あたりに録音してアップしたい(次回更新はそれにしたい)。

f:id:amemiya_a:20190128201502j:plain

 

素敵だね」「ザナルカンドにて」と続いてファイナルファンタジーの曲ばっかりやってしまってるが・・・なんかクラシックはモチベーション湧くものとそうでないものの落差が激しいんだ。ピアノの先生には「弾いていると眠たくなる」「これは眠たくならない」という2つの評価軸で課題曲を選んでもらっているが(こんな摩訶不思議な奴のレッスン計画も立てなきゃならん先生というのは本当に大変なものだ)、先生自身の趣味もあってゲーム曲をしばらくやっていこうという話になった。

 

あ、でも、最近「君の名は」の楽譜を注文したんだった! どのくらいのレベルかわからないけれど、そこからピンとくる曲3~4つやりたいと思っている。

このほかFFでもなんでもリクエストあったら言ってくれよな!

 

---------

30日(水)まで会社を休む必要があるから、あと2日、またネコに逃げられ、ラーメンを食い、ピアノを練習しようと思いつつテレビ見なきゃいけない。 もう見てない釣りバカ日誌も残ってねえぞ。

 

 

インフルエンザになったよ。の話

みんなインフルってるかい?
みんなの流行に遅れないよう僕も3日ほど前から感染したインフルよ!

これからもよろしくインフルね!

 

自分が記憶している限り、少なくとも大学生以降はインフルエンザにかかったことがなくて、そのことをいつも数少ない友人たちに「どうだ健康だろう」「身体を鍛えてさえいればこんなもん」「俺の人徳のおかげでインフルにも罹らないのだ」などと自慢してはその友人の数を更に減らしていたんだが、今年はあっさり感染した。今年のインフルまじっべーぞ。気合を入れたり交差点でお婆ちゃんおぶったりしたら罹らないと本気で思ってる会社の社長さんたちも考えを改めたほうがいい。

 

24日(木)の夜くらいから何となく咳が出始めて、熱は無かったもののこれって風邪の前兆じゃろか、怖いから安静にしていよう・・・などと思いながらその日はビールを飲んで寝て、翌日も特に熱が無かったので会社へ行った。
実を言うと、弊社ではすでに大量のインフル感染者が出ていて、そろそろ感染者が健常者の数を上回り、取締役会を乗っ取ったうえで社名を「株式会社インフルエンザコーポレーション」などと変更してしまいかねないくらいインフルエンザが猛威を振るっている状況にある。

そこに至っては「何か症状を自覚したらとにかく自宅に待機して病院に行くように」というお達しも出ていて、社員に優しい会社に入ったと思う。

そんな会社の気遣いをすべて踏みにじってドブに捨てるような勢いで咳をゴホンゴホンさせながら出社した僕を見た上司「青山くんだいぶ具合悪そうだけど・・・」ぼく「熱はないんですけど昨晩から急に咳が出てきまちた」上司「1ナノ秒でも早く帰れ。あと絶対に病院行け」というやり取りがあって、片道50分かけて出社して滞在時間5分と1ナノ秒で帰宅した。

 

お前みたいなやつが社会にインフルエンザを広めるんだバカたれという非難は全身で受け止めよう。

でも、実はこのつい3日前、自分のデスクに近い人がインフルになったことから、念の為のインフルエンザの検査をしたばかりで、その際は陰性と診断されていたんだ。いや「インフルエンザ検査」っていうか「中世から現代にまで受け継がれるもっともむごい拷問のうちのひとつ」と言ったほうがわかりやすいかな。

あんな痛いのほんとやってられっか! インフルエンザの苦しみの2乗くらい痛ってえなあれ! 自分が最近インフルにかかってないもんだから忘れてたわ!
何度も(5回くらい)綿棒を鼻に突っ込まれては痛くて逃げちゃって検査にならなくて涙目の僕「もうすこし優しくしてもらえるとありがたいです・・・」看護師のおばちゃん「小さい子だって我慢できるのよ??」僕「身体は大人、頭脳は小さい子なんです・・・」看護師さん「(僕の後頭部を右手で押さえつけて左手で綿棒を突っ込む!)」僕「ママーーーーーーーーーーーー!!!」だからな。あんなの赤ちゃん以来だってくらいママ呼んだマジで。

アフリカのアパルトヘイト政策、パレスチナ人の迫害、それからこのインフルエンザ検査が地球上の三大人権侵害だと言われているくらいはあると感じた。そんで3分後にあっさり「陰性だね。というか熱もないんしょ?笑」だからな。こんなのもう二度とやらないと星々に誓ったものだ(陽性でも困るけど・・・)。

 

以上のような悲しみの話を、次の病院の窓口にて涙ながらにうったえたものの「それ以外の検査方法は無いのよ~我慢してね^^」などと平均して三歳児に対して発されるくらい優しい声で諭されつつ、俺は泣きながら順番を待ったのだった。

でもそこのお医者さんのする綿棒つっこみ検査は全然痛くなかった!! こんなにやる人によって違うもんかね?! 今後、太陽が爆発して地球の歴史が終わるその日まで俺がインフルに罹ったらこのお医者にやってもらおうと思った。きっと世界に名だたる名医なんだろう。


そして無事に陽性だと診断された僕はたくさんのゼリーを買って家に帰った。

人はなぜ風邪をひくとゼリーを食うのだろうか? みんなもそうだよな?

とりあえず恒例行事のように、スーパーにあるゼリーをフルコンプする勢いで買って、だいたい初日までに全部食った。単にゼリー食いたかったやつじゃん。

 

f:id:amemiya_a:20190126143643j:plain

 

この日記を書いている時点で、インフルの発症から丸二日、ほとんど熱も下がった(新薬「ゾフルーザ」はほんとすごい。飲むのも1度でいいし)。

そろそろビール飲んでいいよな?(インフルエンザ以上に治療しなくちゃいけない中毒症があるような気もしてきた。)

 

読者のみんなも今年のインフルは一味違うので、普段の人徳の高さから今年もインフルには罹らないだろうと思っているガンジーレベルの聖人であってもマスク付けて外出したほうがいい。


あと、2月になると今度はインフルエンザB型が流行りだすので、すでにA型に感染した人であってもこちらには免疫がないから気をつける必要がある。もう食ってないゼリーなんて残ってねえぞ。

 

日記

「日記」といいつつ日記らしい日記を書いたことがないので今日は俺のよくある一日について書く。

 

・朝

朝起きるとまずコーヒーメーカーのスイッチを入れる。ほぼ例外なく全ての日の朝で繰り返されている行為がこれだ。たぶん人生最後の日も病床から這いつくばってコーヒーメーカーのスイッチを押すんだと思う。従ってこの日もそうした。


それからポップアップトースターで食パンを焼いて、バターとジャムを出す。ジャムは7種類ある(イチゴ、ラズベリー、あんず、りんご、ママレード、あんこ、ブルーベリー)。
芸能人のいしだ壱成が離婚した時、その原因のひとつが妻に「サラダにかけるドレッシングを毎晩のように7種類用意させた」ことだというのが話題になったが、そのジャムバージョンだと思ってもらっていい。というかあんずジャムなんて一応出すけどここ数ヶ月でスプーンいっぱいほども食ってないと思う。

 

これにくわえて更にハチミツも用意する。さらにバターも含めると合計で9種類ものパンに塗りたくる何かを用意する。素材の味にこだわったパン職人が泣いちゃいそうだ。

 

ところでハチミツにはこだわりがあって、これまでにいろいろな物を試した。
俺は中国産の食べ物だからどうとか、そういう抵抗は無い方なんだが、中国のハチミツは風味がよくなくてダメだ。ハンガリーやアルゼンチンのものが良い。とくにタリーズコーヒーの店頭で売られているハチミツ(アルゼンチン産)が、味もよくてなおかつ割安(500gで1,000円)なので愛用している。あなたも食卓に7種類のジャムとハチミツを用意することを考えているならば、タリーズのハチミツを試してみてほしい。うめえぞ。

 

f:id:amemiya_a:20190120124119j:plain




・通勤

俺が利用している電車は首都圏でも有数の「現世でも見ることができる地獄のうちのひとつ」とされるもので、通勤ラッシュからはやや時間をずらしているにも関わらず、かなり混む。一日に生じる疲労のうち、かなりの部分が通勤によって生じるんじゃないかと思う。

あと20~30年後には、例えば今から振り返って昭和時代のバカでかい携帯電話を見て可笑しく思うように、「あんな地獄みたいな電車にのって会社に行ってたんですよ昔の人は。家から通信で仕事すればいいだけなのに、可笑しいねえ」などという具合に過去のものになることを切に願っている。

そんな電車でも、運が良いときは自分が立っている前の席の人が降りて、そこへ座れることがある。前日にお婆ちゃんを背負って横断歩道を渡ったからとかではなくて、完全にランダムでこういう現象が起こる。(もしお婆ちゃんを背負うことで席に座れるならば常に渋谷のスクランブルに見を潜ませることだろう。)

 

従って、電車に乗った時にまず俺がするのは「いかにも後数駅で降りそうな人の前に立つか」を考えることだ。これが結構難しい。

 

スーツの男性:論外。100%俺と行く先が同じ。

 

イヤホンを耳に挿してぐーぐー寝ているやつ:そのまま終点まで乗っていろ。

 

本を読んでいる人:集中して何ページか読めるくらいまでは乗っているつもりなんだろう。あんまりよくない。

 

スマホをいじっている人(非スーツ):普通。他よりマシ。

 

何もしていない人:これです。この人はかなり近い駅で降りる。だって何もしてないんだもん。普通そんなことあります? あなた一日のうちどれだけ何もしてない? ありえない! 絶対に電車から降りる準備をしているはずなんだ! 他に何もしない理由が一切ない!


以上のことから、電車にのったら速やかにその車両で座っている「何もしていない人」を探してその前に立つことにしている。・・・が、これでもあんまり的中率は良くない。1ヶ月に2~3回座れたら良い方だ(ってことはこの方法間違えてるんじゃね?)。

 

そこで俺が導入したいと思うのが、「○○駅で降ります立て札」だ。
電車を利用する人は、あらかじめ自分がどこの駅で降りるかを表示した立て札を持って車両に乗り込む。大きさは甲子園大会で入場する時のアレくらいだ。

 

f:id:amemiya_a:20190120120043j:plain

 

自分が席に座ったら、その立て札を大きく両手で掲げる。それを見た周りの人は「この人はもうすぐ降りるだろうからここへ立とう」とわかるという素晴らしいシステムだ。

 

ただし毎朝の満員電車だと、どの人の前に立とうかという選択権がほとんど与えられないのと、そんな中でこんな木製の立て札だけが周囲の人とガチャガチャぶつかってかなり邪魔くさいのが難点だ。
みなさん電車で座るコツあったら教えてください。

 

・会議に出る。


会社に来てからは会議に出てあーだこーだ言っているだけだから特に書くことがない。スカイプで良い。実際に顔を合わせないと絶対にできないことってないよな。もしそういう仕事があったとして、週に1回出社してまとめてやるようにしたらいいんだ。
俺は在宅ワークの制度ができたらすぐに適用してもらおうと思う。


Wikipediaを見る

 

会議が終わり、取り掛かっている仕事も一段落したので、お昼までWikipediaを見て遊ぶ。まじでスカイプでやりゃいいな俺の仕事なんて。

今日は現在の天皇陛下今上天皇)について調べたよ。
陛下って実は魚類学者でもあって、ハゼの新種を6匹も発見してんだって。すげえ!

それから、皇太子の時代にアメリカからブルーギルをもらい、それを研究のためにと水産庁に預けたところ日本中で大繁殖しちゃって、日本固有の生態系を破壊してしまったらしい(陛下いわく、そのことに心を痛めているとのこと)。
でも更にネットで調べてみると、これは陛下があちこちの川に喜んでブルーギルを流したからではなく、各地の水産試験場の管理があまくてに逃げ出しちゃったり、琵琶湖で釣った人がむやみに放流した結果だそうで、陛下のせいというわけじゃない。だから気にすんな!! 


・お昼

 

昼ごはんはサブウェイを食う。俺パン好きだし。
ところで最近は電子マネーが以前より普及してきて、コンビニなどで財布から小銭をじゃらじゃらさせていると何だか平成のうちに滅んでおいたほうがいい遺物のような心持ちになる。ツイッターのフォロワー達も電子マネー使わないやつは仲間の遊びに入れてやんねえからなくらいの感じだし。


というわけで俺も電子マネー派になろうと、PASMOに多額の現金(2,000円くらい)をチャージして、お昼ご飯にいったんだが・・・・・・サブウェイが電子マネーに対応してねえ!!! うそー!
だってサブウェイだよ!? 日本語にしたら「地下鉄」って名前の(どういうわけか)サンドイッチ屋だよ!!? この地球上で最もPASMOに対応してそうな名前の店でPASMO使えなかったらもう俺は何も信じられん!!

 

結局、既にサンドイッチを作ってもらった後だったから(サブウェイの会計システムはそうだ)、

ぼく「サブウェイってくらいだからPASMO使えると思いましたw」

お店のひと「少し待っといてやるからはやく現金もってこい(そんな役立たずの板切れでなく)」

などというやり取りの後、とぼとぼと自分のデスクまで現金を取りに行ったのだった。
その途中で俺は、我が国の政府が正式に現金通貨を廃止するその日まで現金を持ち続けると固く誓ったのであった。

 

そういえば最近、キャッシュレス社会を推進するためのCM(三井住友カード)を見た。
茶店のカウンターに座っている男が、友達から現金(1万円)を貸してもらっていわく「現金には名前が書いてない。だからこうして俺が持つと、君のお金だったものが、俺の物のように見える。現金は安全だってみんな言うけど、本当にそうかな?」。

これに対する俺の答えはこうだ。「ぐだぐだ言ってねえでさっさとそれ返せ!」


・夜

 

今日、ツイッターで「羊羹は、しばらく戸棚に置いて乾燥させ、砂糖が浮き出るようになった頃が食べ頃」だというリツイートを見かけた。知らなかった。
美味しそうだし、こういうのは早速試さずにはいられないから、帰り道の途中で羊羹を買ってきた。

 

家についてから開封してすぐ半分食った。理由はお腹がすいていたからだ。
それから、どうして普段食わない羊羹なんて買ってきたのかというそもそもの理由を思い出して、反省しつつ残り半分の羊羹を戸棚にセット。

その後、日課のランニング(30分程度)から帰ってから、ワクワクしつつ戸棚の羊羹を見てみると、とくに変化なし。

というかそもそもどのくらい戸棚に放置すればいいのかわからんと思って、前述のリツイートを改めて見てみると「数日置く」とか書いてある。俺はもう半分の羊羹を食った。単に夜に羊羹一本食ったやつじゃん。

---

 

ランニングはだいたい6キロ程度走っている。

ランニングを趣味にしている人ならわかるだろうが、ランニング中の問題は、疲れることより「走ってる間がヒマ」なんだよな。だって足を前後に動かす以外にやることないんだもの。

その証拠に、ジムのランニングマシーンなんかだとだいたいテレビが設置してある。ヒマでヒマでしょうがないんだ。俺のとなりで絶えずテレビを抱えて並走してくれる屈強な執事がいたらいいのにと思う。

 

そういえば、以前ジムのランニングマシーンを利用した時に、「世界の街を走っている感覚になれる映像集」というものがあったから使ってみた。
これは単に、パリだのニューヨークだのという世界の著名な都市を歩きながら、人の目線で撮影した映像をただ流しているだけのものだったが、割と狭い路地に入っていったりもするんで面白い。
面白いんだが、パリとかニューヨークとかの映像ってめっっっちゃまわりに人がいるの! 映像がほとんど人混みの中! その中を自分が走っている感覚になるんだからものすごく怖い。

で、横からフっとパリのおじさんが出てきたときは、びっくりして反射的に飛び退いてしまって、隣のランニングマシーンに激突してしまった。 何やってんだこいつという視線に耐えられないのと、さらに腕を痛めてしまったので、とぼとぼと家に帰った。


・寝る

仕事のある日はだいたいこんな感じ。
朝にジャムがついたパンを食べて、会議に出て、走って寝る。
もうちょっと何か変化があってもいいだろうと思うけれど、どっちかというと安定した80点のものを続けたいという性格なので明日もまた、そして自分が死ぬその日も、朝にジャムがついたパンを食べ、会議に出てから走って寝るんだと思う。

 

簿記について

ツイッターのフォロワーに、今年から簿記を頑張ろうとする人がいるので、今回は簿記の勉強について書く。


簿記は、会社の商売の記録をつける作業で、個人だと家計簿によく例えられる。

何を仕入れた、何を売った、人件費払った、家賃払った、その他その他があって、結局これだけ儲かりましたという1年の(お金に関する)出来事の「記録をつける」作業を簿記という。

具体的になにをするかっていうと、
1.取引の記録をつける(仕分けとよばれる)
2.それを表に写す

こんだけ。

1.取引の記録をつける(仕分け)

冒頭で述べたように、「物を売った」「車を買った」「家賃を払った」とかいう出来事について、ルールに従って記録することを「簿記」という。
この記録する作業のことを、簿記の世界では「仕分け」という。
「記録」することが簿記ならば、仕分けは「簿記そのもの」、あるいは「簿記の全て」と言っていい。
裏を返せば仕分けさえ理解して、暗記すれば簿記はもうだいたい終わり。

その仕分けが済んだら、3級だったら精算表、2級~1級だったら損益計算書とか貸借対照表とかっていう、いろんな表を作る必要がある。
この表をつくることが簿記の最終目標ではあるんだが、その表の元になっているのは全てこの「仕分け」なんだ。
だから仕分けができないと表もぜんぜんつくれない!
だからまず仕分けのやりかたをどんどん覚えること。


最初はとっつきづらいかもしれない。
とくに「借方」「貸方」のどっちに書くんだっけ(左右どっちだっけ?)とみんな必ず悩む!
だから、とりあえず何を左右どっちに書けばよいのかを覚えることだ。
簿記3級は、この左右をきちんと覚えた人から順番に合格するようになっている。

覚え方のコツとしては、

「資産」は左
「負債」「資本」は右

とまず覚えてしまうこと。
資産が増えたらに書く。負債が増えたらに書く。
で、逆にそれが減ったら逆側に書く
現金を払ったら、資産が減るので右に書く。借金を返したら、負債が減るので左に書く。


これを理解したら、「現金」とか「借入金」だとかいう科目が、それぞれ「資産」「負債」「資本」のどれなのか覚えればいい。

例えば「現金」って名前から「資産」じゃん! だから増えたら左(資産は左が基本だったね)、減ったら逆の右に書く。
これで1こ終わり。あとこれを30個くらい覚えれば終了。簡単でしょ?

コツとしては、持ってたら嬉しいのは基本左側。持ってるとイヤだな~ってのは基本右側。
それが減ったら、その逆側に書く。持っていて嬉しい現金(左側)が減ったら(「嫌だな~」な)右側に書く。


わかりづらいのが、「減価償却(げんかしょうきゃく)」「有価証券(株のこと)の評価」「未払い・前払い」「売上原価の計算」あたり。
こんな科目、家計簿では見たこと無いよな。
簿記をするにあたっては、こういう特別な項目も記録しなきゃいけない。
その理由から理解したほうが覚えやすいから、あとで俺のブログで1つまるまる更新して説明しようかと思う。
今回は概説なんで細かい説明はしない。

2.表をつくる。

簿記(3級)では仕分けが終わった後に何をするかというと、その仕訳の結果を(さっき言ったように)「残高試算表」や「精算表」っていう名前の表に転記していく。

仕分けは単に「車を100万円で買いました」って書いてあるだけだから、それだけ見せられても「結局、トータルでいくら儲かったのよ」ってのが分かりづらい。だから表にしてやる。そんだけのこと。

仕分けで書いたことをそのまま写すだけだから簡単・・・と思いきや、いざやってみると「表のどこに書いたらいいのかわかんね!」ってなる。
だいたいみんな、きちんと仕分けして、きちんと表にそれを写したつもりでも、合計の数字が合わない!!えーん!!ってなるもんだ(そういう時は試験に落ちている)。 だからここは表をつくるための練習が必要。
このひょうを作るためだけの特別な仕分けもあるから、それにも慣れる。

3.資格試験のための勉強方法

さて、簿記3級の試験内容を見ると、

第1問:仕分け・・・20点
第2問:帳簿・・・・10点
第3問:試算表作成・・・30点
第4問:伝票・・・・10点
第5問:精算表作成・・・30点

(合計100点)

となっている。そして、合格点は「70点」とされている。

これらのうち、

第2問:帳簿
第4問:伝票

この辺は、とっつきづらい。
例えばお店で売っている商品の在庫管理するための表を作らされる(商品有高帳という)。
でも、それができたって、たった10点。おまけに2級以降そんなのさっぱり出てこない。そんなのに時間をかけていると落ちる。
簡単なので全部捨ててしまうのはもったいないから、試験前1週間くらいで「ふーんそうやって書くんだ」ってやり方を覚えればそれでいい。逆に言うと他と同じように時間かけないこと。


で、力を入れる点はここ。


第1問:仕分け(5題)
第3問:試算表作成
第5問:精算表作成


これが全部できれば80点で、余裕で合格する。
ちなみに、試算表も精算表も、仕分けの結果を表に移すという作業では全く同じものだ。

そして、さっき言ったように、「基本は仕分けを覚える」「表は仕分けの結果を写すだけ」ということを踏まえると、本当に力をいれるのは問1「仕分け」だけになる。
これこそが「簿記は仕分けが全て」という理由だ。だからとりあえず仕分け覚えよう。


資格試験に向けての勉強法としては、さっき言ったように仕分けをとにかく覚えること(2級も同じ)、それを精算表に写すこと。
これに勉強時間の9割をつぎ込む。

具体的には、基本的な仕分けを覚えたら、ひたすら「精算表を作る問題」をやる。
精算表をつくる時だけ行う仕分けがあるから、それもきちんと覚えること(これを決算整理仕訳という。単純だけど精算表をつくるためだけの仕分けだからみんな混乱する)。

落ちるパターンとしては、

1.仕分けをきちんと暗記していない(パっとでてこない)
2.仕分けだけ暗記して、精算表をつくる練習をしていない(何をどこに書けばいいかわからず死亡)
3.配点の低い「商品有高帳」とか「買掛金元帳」を勉強しすぎる(全部スルーでもいいけど、簡単だからちょっとくらいやってもいい。)
4.試験日当日に電卓を忘れる。

という感じ。

ちなみに俺は大学では商学部に在籍していて、学部1年生の時に簿記の講義があったんだが、定期試験の時に電卓を忘れたことがある。しかも2回も!!
前期後期で2回とも簿記の試験に電卓を忘れて、それは多分簿記を勉強するよりももっと大事な脳の部分をなんとかしないといけないんじゃないかと思う。

電卓がないと簿記なんかできないから、そのたびに大学の購買で電卓を買い・・・実家には電卓が溢れかえっているんで、必要な人いたらあげます。
みんなは絶対忘れないようにね。試験会場で貸出なんてやってないからな。

4.「簿記的な考え方」について

余談だけど、簿記をやるうえで身につくスキルとして、会社の帳簿が読めるようになるというのもあるが、この他に「簿記的な考え方」が身につくようになるとも言われる。

簿記的な思考って何だろうか。俺は「何でも対価があることを知る」ことだと思う。


例えば、1,000円で本を1冊買うと

借方 金額 貸方 金額
1,000円 現金 1,000円

と仕分けする。
本を1個手に入れるためには、1000円を失わないといけない。こんなのはわかる。


で、次に、この本を読むとする。読むのは自由だからお金とか支払わないよね。
だから仕分けなんてしない・・・普通はそうなんだけど、「簿記的な思考」ではこれも仕分けができる。

例えばこの1,000円の本を読むのに1時間かけるとしたら、自分の自由な1時間を払って、1,000円分の本の内容を手に入れたと考えることができる。
仕分けは次のとおり。

借方 金額 貸方 金額
本の内容 1,000円 自由時間 1時間


また、この自由な1時間でバイトができるものとすると、これをきちんとお金にも換算できる。
仮に時給1,200円のバイトに行かず(シフトを断り)本を読むとすると、自分の1時間の価値は1200円だから、

借方 金額 貸方 金額
本の内容 1,000円 バイトしなかった時間 1,200円

となる。1,200円分の時間で、1,000円の本の内容を買ったと考えられる。
でも、これでは左右(貸借)の金額が一致していないので、このまま終われないのが簿記のルールだ。
きちんと両者が揃うまでやる。そのためにはどうしたらいいだろう?

一番簡単なのは、1200円のバイトに行かずに1,000円の本を読んだ分の差額200円を「損」として考えてしまうこと。

借方 金額 貸方 金額
本の内容 1,000円 バイトしなかった時間 1,200円
読書の損 200円


これで両者が釣り合う。
これを見ると「本なんか読まないでバイトすりゃよかったなあ」という結論になる。

でも、できれば損なんかしたくない。そのためにはどうしたらいいんだろう。

その本から1,200円以上の価値を学び取ること、これだ。
バイトしなかったことによる1,200円を上回るほどの効果(感動とか、タメになったとか)を、読書から得ることができればいい。

仮に1時間の読書で、1500円分の感動を得たとすれば、さっきとは逆に利益が出ることになる。

借方 金額 貸方 金額
本の内容 1,500円 バイトしなかった時間 1,200円
読書の益 300円

あるいは、今すぐには自分の利益にならないけれど、将来的に活かすことはできそうだ。
資格試験のためのお勉強なんていうのはまさにこれ。

この場合、「将来役に立つ」っていう資産を獲得していることになるから、

借方 金額 貸方 金額
本の内容 1,000円 バイトしなかった時間 1,200円
将来役立つ知識 200円

これでも両者が揃う。
「損」にするか「益」にするか、「資産」にするかは自分次第。


肝心なのは、何をするにしても対価があり(この場合は読書をするための時間)、その結果、損したり利益になったりする。
その結果必ず「貸借が一致する」と考えることが、簿記的な思考なのだと思う。

5.簿記3級は6月から試験内容が変わるよ。

※簿記3級は、2019年6月の試験から出題範囲が大きく変わるので、できることなら2月24日(日)に実施される試験で合格しておいたほうが良い。
受験申込方法は、最寄りの商工会議所のホームページを確認してもらいたい(申し込み期限はだいたい1月4週目までとなっているから気をつけて)。


改正内容は以下のとおり。

pboki.com


と言っても勉強前だと何言ってんのかピンとこないので解説すると、2級の内容が3級に降りてくる。割と難しくなる。

過去に、簿記2級の範囲に1級の内容が加えられる変更があった際は、30%くらいあった合格率が半分の15%まで落ち込んだ。

上記したように3級はおおむね1ヶ月くらい勉強すればとれる資格だと言われているから、どうせやるなら今やったほうがいいと思う。