「イクメン」と呼ぶのではなく、その逆にしたらどう。

今、世間では男性にも子育てに参加させようという趣旨で、「イクメン」というキャンペーンを張っている。でも、このように、一般に広めたいものに「イクメン」だのという名前をわざわざつけて特別視するのはあんまり意味がない、という話を今日はする。

  

・あだ名は「特別」なものにつけるもの。

 

イクメンキャンペーン」は、育児をする男性を増やす目的で厚労省が始めたものだけれど、このように、一般に広めたい存在を特別扱いすることはあんまり有効ではない。 なぜなら、基本的に、こうした「特別扱い」は、「特別な」存在として際立たせたい場合に行うものだからだ。

 

「特別」ってのは、その言葉のとおり、ものすごく多い何かの中にいる、特殊な存在ってことだよな。

で、「育児をする人たち」を「普通なこと」にしたいのに、彼らを「特別な」存在として扱うのは、他に大多数の「育児をしない人たち」がいるという事実を前提としている。

こうした世の中の流れを変えるためには、一般の意識を変える必要があるのだが、イクメンと名付けている限りは「特別な存在」の域から抜けることができず、結局のところ「育児する男は特別な存在」だという意識が変わらないことになる。

 このように考えると、一般化させたいものに特別な名前をつけるキャンペーンは、全く無意味と言わないまでも、それが世間のスタンダードとなることはないか、あるいは非常に長い時間がかかってしまうと思われる。

 

・「禁煙スペース」から「喫煙所」への変化

 

 それじゃ、どうしたらいいのか、その答えは昔っからのタバコ対策キャンペーンが教えてくれる。

俺が小学生~中学生の頃(だから20年くらい前)、この国では普通に会社のデスクでみんながタバコを吸っていた。会社のデスクで吸っているくらいだから、他の公共スペースや飲食店なんかでも推して知るべしの状況だったのだろうと思う。

 でも、それじゃ受動喫煙の心配もあるし、だいたいマナーとしてどうよ、って話になってきて、まず始まったのが「禁煙スペース」をつくる取組みだった。

 多数の喫煙者にぎりぎり配慮した結果だったのだろうけれど、このキャンペーンだと、まず「喫煙するのが普通」であって、その中で「特別に禁煙スペースがある」という状況は、ずっと変わらないことになる。 現に、当時レストランなんかに行くと、だいたい喫煙可能な席で、隅っこの2~3テーブルだけ禁煙席があるような感じだった(ガラス戸も敷井もなし)。

 

それが、だいたい俺が大学生(2000年代中盤)の頃から、WTOに怒られたのか、もっと分煙をしっかりしろという取組となって、はじまったのが「喫煙所」をあちこちに作ることだった。

特別視する対象を「禁煙」から「喫煙」に切り替えたんだ。

これによって、「吸わないのが普通」で「吸うならここでしてね」というように、認識の前提が変わったんだな。で、今では全面的にタバコが吸えない施設が多くあり、飲食店にも波及しているといった状況にまでなった。

 

・問題視したいものを特別扱いする。

 

この例から言いたいのは、タバコの害や喫煙者のマナーうんぬんでは全く無く、とにかく問題視したいものの方を特別扱いせよという原則だ(こうしたことを心理学で「アンカリング」という)

 

育児する男性の話に戻すとどうなるか。

育児をする人を「イクメン」だの特別扱いするのはやめて、逆に、育児をしない男性に「ネグメン(ネグレクト・メン)」だのという名前をつけてキャンペーンをはったほうがずっと効果的だということだ。

 ただ、あんまり最初からそんなありがたくない名前を進呈するのも反発を生むだろうから、タバコの例のようにまずは禁煙スペース(イクメン)でも良いが、どこかのタイミングで喫煙所(ネグメン)に切り替える必要があると思われる。

 

・他にも使える

 

で、この事は、世の中に「普及させたい」全てのキャンペーンについて適用できる。

たったひとつのルールは、「無くしたいものを特別扱いする」だ。

 

電車内で妊婦とかお年寄りに「席を譲りましょう」「譲ったあなたは偉い」というキャンペーンをするのでなく、「なんで譲らないの?」「そんなに座りたい?」などという、「譲らない側」にスポットをあてたキャンペーンをはる。

 

長時間の残業を減らしたい場合は「早く帰りましょう」というよりも「まだ残っているの?」あるいは「こんなに残業をしている人たちがいます」などという一覧表を作る。

(その意味で、「ブラック企業コンテスト」は非常に良い取組みだと思う)

 

 ちなみに、この方法は、マーケティン業界ではすでに手法として確立されてる。

例えば、お得なポイントカードに加入してほしいとき「こんなにお得なポイントなんですよ。入ってください」ではなく、「こんなにお得なのに、まだ入ってないの?」と呼びかける(実際にそうした広告を見た人もいるかと思う)。

このように、入っていない人のほうを特別扱いすることで、逆に「入るのが普通なのかな」と思わせるやり方だ(もちろん、そんなふうに言われたらむしろ反発して意固地になるわという人も当然いるだろうけれど)。

 

免責条項

 

なお、念のために言っておくと、俺はこの「子育ては男女がやるべきか」だの、「そもそも性別とは」だのといった、太陽の寿命が尽きる頃まで争いが終わりそうにない面倒くさい議論に付き合うつもりは、中性子の大きさほどもない。そもそも俺には、人に言って聞かせるジェンダー論も子育て論も何も無い。

 

育児をしない男親に「ネグメン」だなんて名前をつけろだなんて主張に対しては必ず、家庭の事情とかいろいろある中で、子育てしたくてもできない男が強制的にそんな蔑称で呼ばれるのはどうなのか、という意見が出てくる。そんなのは知らん。

 そうではなく、俺が今回言いたいのは「効果的なキャンペーンの貼り方」という話であって、その点から、男性の育児を一般的にさせたいにも関わらず「イクメン」って名前付けるのはあんまり有効じゃないぞという趣旨の話をしたかった。

 こうしてきちんと免責しておかないと必ずジェンダーやタバコ分煙の是非に関する反論がくるので一応書いておいた。

 

寝付きがよくなる方法について

こんばんは。俺は寝付きがいい。

森で出会った怪しげな老婆から、王子様のちゅー以外では目覚めなくなる毒りんごを食べさせてやるといった趣旨の話をされただけでかなり寝られるくらい寝付きが良い。

 

でも、たまに全く寝られない夜もある。この前がそうだった。

普段だったら気にならない音(時計が秒針を刻む音や、扇風機が回る音など)が気になったり、全身の筋肉が緊張したり、あるいは目を閉じても思い出したくない過去の思い出(過去にいた嫌な上司、いまの仕事上のトラブル、小学生の頃に坂本くんにやったあんなこと)が頭によぎって眠れない。

 

こうして突然寝付けなくなる原因はよくわからん。

ふと顔を上げてみたら、過去にその家で生活苦から集団自殺した家族が1世帯まるごと俺の布団の上にのしかかっているのが見えちゃうかもしれない。

このように寝られない夜は突然やってくる。

その時に、慌てずにどうすべきなのか、俺が実践している(そして一般的にすぐ寝付けるために良いとされている)ことを以下にオススメ度とともに記す。

なお、オススメ度は相対評価で、効果はありそうだけれど手間や時間がかかるものは★を少なめに、すぐ寝られる上に一生起きない方法(ベッドに炎を放つなどの手法)は★を多めとしたので、実際に家を燃やす時の参考にしてもらいたい。

 

 

 

シャワーを浴びる(おすすめ度:★★★☆☆

 

人は体温が下がると眠くなることが一般的に広く知られている。裏を返すと、体温が高いままだと寝づらい。だから、寝付きをよくするためにはベッドの中で体温を下げたらいい。

でも、体温というのはあなたがカメレオンなどの変温動物で長い舌を出し入れしつつこのブログを読んでいない限り、たとえば35度から急に10度とか6度とかには下がらない。

なので、いったんシャワーなどを浴びて体温を37度くらいに高めてから、これをゆっくりとベッドの中で下げる。これだ。

この方法だと同時に、寝付けない間にかいた汗を洗い流すことで気分もよくなるので、良い寝付きのために一石二鳥だ。

更に、俺は寝る前にシャワーを浴びつつ歯磨きもここで一緒にしている。

すると時間短縮にもなって一石三鳥だ。どんだけ捕まえたらいいんだってくらい鳥ついてくる。

 

耳栓をする。(おすすめ度;★★☆☆☆

 

冒頭でも言ったように、先日突然眠れなくなった時には部屋の中のあらゆる音が耳について、これがストレスとなった。

その音を今すぐシャットアウトしよう思った俺は、まず、秒針の音が気になる時計を窓からまるでフリスビーを投げるようにぶん投げて捨てようと思ったところ、近所の野良犬が動物の習性でこれをキャッチしてこちらに持って帰ってきたら嫌だと思ったからやめた。

また、音のうるさい扇風機に向かって「音がうるさいので静かにしてください!」と言ってみてもまるで宇宙人のような声になるばかりでまるで効果がなかった(そのことに気がつくまでに10分を要した)

 

そこで、騒音防止のため、これまで勉強用で使用していた「サイレンシア」という耳栓をしてみた。この耳栓は薬局で手軽に手に入るうえ、遮音率はかなりのもの。サイズも様々なものがあるから音が気になって集中できない受験生御用達とされているものだ。

で、耳につけて横になったところ全然寝らんねえ。サイレンシアを耳に入れたことがある人ならわかると思うけれど、これって結構圧迫感があるのな。今度はそれが気になってしまって寝られない。耳栓じゃなくて、俺が寝付くまでのあいだ俺の両耳をそっと優しく手で塞いでくれる執事が薬局に売られていてほしいものだ。従って★は2とした。

 

ロディオラを飲む(おすすめ度;★★★★☆

 

過去にスマートドラッグの記事でも紹介したサプリメントの「ロディオラ」だが、これが良い眠りのために使えることがわかった。

ロディオラはとにかく精神の波を穏やかにして、頭の中でぐるぐる回っている思考を落ち着けてくれる働きがある。要するにリラックスできる。それが寝付きにとって良い。

例えると、頭の中でめちゃくちゃな演奏をしていたバンドがいなくなって、フルートをやっている可愛い子だけが残ってくれるような感じになる。

これにそこまでの即効性はないけれど(だいたい30分程度で効き始める)、頭の中の思考と、周囲の音(に反応する神経)がピタっと止まって、嫌な上司や小学生の坂本の顔も浮かばなくなった。頭の中がストレスの無い環境に変わるんだ。

 

よく向精神薬なんかと勘違いされるけれど、上記リンク先(iHerb)の通販サイトで普通に売られているサプリメント(処方箋も不要)だから、思考が忙しくて寝られないという人は試してみてほしい。

ただし、裏をかえすと所詮は「サプリメント」なので、きちんとした(?)睡眠障害の人はきちんとした処方薬を飲んでほしい。

 

枕を調整する(バスタオル枕) (おすすめ度;★★★★☆

 

枕の高さや硬さが合っていないのも、よく寝られない大きな原因のひとつだとされる。

 

そこへいくと、男性が最も心地よいと感じる枕は好きな女の子の膝枕だという話が科学情報雑誌ネイチャーに載っていた。

だから、寝付けなくなるたびにその女性を部屋へ呼んで膝枕をしてもらえればいいんだが、おそらくこれをしようと思ったら別途高額な料金がかかるサービスを利用する必要があると思われる。

そのためには宝くじを当てるか、そうでなければきちんと自分に合った枕を用意する必要がある(俺は後者を選んだ)。

ただ、たとえニトリの社長だって自分に合っていないからといってその場で枕をすぐ別のものに変えることは困難だろう。

だから頭のほうを枕に合わせるしかない。でも、俺たちは頭の形を自在に変えられるようなスライムではない。いいよなスライムは、多分肩こりとかもないよなあいつらは。

 

でも、バスタオル枕という方法があり、これを実践することで俺は枕に苦しむことが全く無くなったので今回はそれを紹介したい。方法が複雑だから途中で分からなくなったらここを読み飛ばしてもらって構わない。

 

1.まず、普段使っている枕を用意する。

2.次に、そこへ普段使っているバスタオルを巻く。

方法としては以上だ。

 

あとは、自分の好みの高さになるまでそのバスタオルをぐるぐる巻くか、ぐるぐるぐる巻くか、あるいはもっと高いのがよければ、ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる銀河の果てまで巻けばよろしい。

このように、バスタオルを枕に巻き付けて枕カバー代わりとすることで、ものすごく細かい高さの調整が行えるようになり、もはや枕の高さに悩むことがなくなるというのがこの方法の狙いだ。

 

で、朝起きたらこのバスタオルを持ってシャワーを浴びて、そのまま洗濯してしまえば良い(夜には新たなバスタオルを用意する)。

こうすることで、常に枕カバーは清潔に保たれ、その結果顔の皮膚トラブルが無くなる。顔にニキビやら何やらができる最大の理由は寝ている間に顔が不衛生な枕カバーに触れるせいだと言われているから、バスタオル枕はその対策にもなり、一石二鳥だ。

 

息を止める(おすすめ度;★★☆☆☆

 

生理学的に脳の酸素が不足すると眠くなることが知られている。

これを利用して、早く寝たければ呼吸を止めるのが良い。

そのうち意識がぼーっとしてきて、眠気がましてくるのがわかると思う。 

ただし、寝るために息を止めろと言われても、一生懸命止めようとするとむしろ苦しくなって、リラックスして寝られるような状態ではなくなってしまう。

また、なんとか寝られたとしてもたいていの場合は元カノ(元カレ)が夢に出てきて首を締められる夢を見ることになるからオススメできない(従って★2とした)。

 

全く呼吸をしないのではなく、いちど吸ってから10秒くらいにわたって「ふ~~~~・・・・」っとゆっくり息を吐くことを繰り返し、徐々に頭の中の酸素を減らしていくのが良い。でも、いずれにせよ苦しい思いをするとストレスになるから俺はあんまりオススメしない。よっぽど寝られなかったらいっそのこと10分くらい止めれば確実に寝られるんで良いと思う。

 

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癒し系のアニメを見る(おすすめ度;★★★★★

 

アニオタしか応用できない手法かもしれないが、寝付けない時にはこれが一番効いたので★5としておいた。

そういう俺はアニオタではないものの、今年放映されていた癒し系アニメ「ゆるキャンΔというアニメが大変お気に入りで暇があればHuluで視聴している。

 

これが本当に癒やされ、かつ、眠りを誘うような内容となっているのでみんなにも見てもらいたい。ストーリーは、キャンプに興味のある女の子が、同じようにキャンプを趣味にしている同級生たちとともにキャンプをする。そんだけ。

これが面白いし、癒やされる。

妙なトラブルや、ハラハラするような展開、ドキドキするような恋愛は切なく、ただ爽やかな日に草木を揺らす風のように、見る人を穏やかな気持ちにさせてくれる。でも、単なるほのぼのアニメではなくて、どのシーンも笑えたり楽しい要素がたくさんある、非常によく出来た作品だ。

アニオタが何熱く語ってんだと皆さん(長いベロを出し入れしながら)思って読んでいることだろうからこの話題から離れると、これがアニメじゃなくてもこうした癒やし媒体を寝る前に見たり、聞いたりするのは、良い睡眠のためにとても良い。好きな映画でも音楽でも、いまはYouTubeでお手軽に再生できる。

 

そんな癒やしの媒体なんてない、お前のようなアニオタと違ってわたしは無趣味なんだという人もいるだろう。そんな人にはホワイトノイズをおすすめする。

ホワイトノイズとは、ノイズ(騒音)なんだけれどリラックス効果のある音の一種で、例えば雨が降る音や、波が押し寄せる音ビールがコップに注がれていく音などが挙げられる(最後のはアル中的にはホワイトノイズなんだが、他のひとっては必ずしもそうではないかもしれない)。

YouTubeで「ホワイトノイズ」と検索するといくつも出てくるから、これを流しっぱなしにして深呼吸していたらそのうち寝られる。ただし日頃からエッチな動画ばっかり見て通信制限になっている人は気をつけないとブツ切れのただのノイズになるから気をつけてほしい。

 

頭の中で何か言い続ける(おすすめ度:★★★☆☆

 

頭の中が騒々しくて寝られない場合、これを止める良い方法がある。

それは、頭の中だけで(声に出さず)何かをずっと喋ることだ。

いま、こうして文章を黙々と読んでいる(中にはきちんと正座して音読している俺の信者が1人くらいるかもしれないがそうした)状態に近い。こうすると、頭の中の思考がどこかへ追いやられて、結果的にリラックスする。

 

頭の中で喋る言葉はなんでもいいが、安眠法の本によれば、ただひたすら「あーーーーーーーーーーー」と頭の中で言うのが良いとされている。

 

俺の場合は、明日の心配事も同時に払拭するため(俺は効率厨なところがあるので何か一緒にやりたい)、頭の中で「大丈夫。大丈夫。」と繰り返すとようにしている。

こうすると暗示も手伝って安心して寝付ける。

この場合、大切なのは、「大丈夫」とつぶやくにしても●●だから大丈夫」などと理由をつけないことだ

理由をつけると、いつものネガティブなあいつがやってきて「いや、●●だからといっても、もし△△だったら全然大丈夫じゃなくなる」などという余計な思考を与える原因になる。

だから、何も理由を付さずに「大丈夫」とだけ言うのが精神衛生のために良い。

 

 

睡眠を阻害するもの、それは不安。

  

以上のことを総合すると、睡眠を阻害するものとしては、体温、枕の高さ、ベッドの上にのしかかる誰だかわからん家族一同、それから頭の中の不安が大きな原因となっているものと考えられる。

 

体温や枕の高さは、上記した方法により技術的になんとかなる。

ところが、頭の中の不安だけはいかんともしがたい。非常に困難な問題だ。

読者の中でも、主に不安で夜に寝られないんだという人が多いかもしれない。

 

夜は悪魔の時間だという。

それは、何を考えてもネガティブになり、何を思い出してもストレスな出来事しか浮かばない、まるで悪魔が悪い思考だけを選んで頭に持ってきているかと思えるような時間帯だからだ。

この時間に、何か考え事をするのは基本的にやめよう。

俺は何か考えそうになると「悪魔がやってきた」と言って耳をふさぎ、思考を停止するよう暗示をかけている。こんなこと繰り返していたらそのうちエクソシストが俺の家にお祓いにやってくるかもしれない。

  よりよい睡眠のため、寝る時だけは自分の人生に向き合わず、ただ良いイメージだけを妄想してリラックスするようにしよう。意識的に人生から目をそらすのも大切な作業だ。そのことは、長期的にみて自分の人生の幸福度を大きく引き上げるはずなのだ。

 

 

最低賃金が上がって困る人達のことを考える

最低賃金の引き上げがニュースになっている。

こうした動きに対しては、世間は(とりあえずTwitter見ている限りでは)概ね好感というか、むしろ「いまだこんなに低いのか」「こんなので生活できるのか」というベクトルの意見が多いように感じる。

でも、本当にそうだとばかり言えるだろうかと俺は毎回う。

 

rocketnews24.com

 

全国の最低賃金は鹿児島県の761円だが、確かに、明日からお前一日9時間働いて、760円×9の7,000円弱で生活しろと言われたら厳しい、と感じてしまう。

でも、逆に1時間760円を人にあげるのも結構きついんじゃないか、という観点で、以下の問題を考える。

 

田舎のコンビニがどんどんブラックになる。

 

例えば、人口8万人未満の田舎のコンビニを想像する。車道に面した場所にあるけれど、実際に入ってくるのは飲みものかおにぎりを買いに来るドライバーだけで、雑誌はそんなに売れない状況と仮定する。

 

100円のおにぎりが一つ売れると、粗利率がだいたい30%だから、30円の利益。でも、フランチャイズだから本部に対してそのうち20円の利益を渡さないといけない。フランチャイズってのは「セブンイレブン」とか「ローソン」だのっていう会社のことで、そのための費用は、それら大企業の看板とか商品・流通を使わせてもらっている料金っていう意味だ。で、そんなこんなで、おにぎり1個売って残ったのはだいたい10円となる

では、最低賃金760円をクリアするために必要な最低おにぎり販売個数はいくつだろか。そう考えると田舎のコンビニで、バイト一人が「1時間で粗利760円」をクリアするのは結構しんどい。コンビニは想像以上の薄利多売の世界なんだ。

 そんな状況で、どんな店でも最低で1時間あたりこれだけの賃金を支払え、なんてことが法律で決められると困ってしまう(決して悪徳経営者ではない)人たちが出てくる。

 

でも、だいたいまあ普通の店は、それ以上に売れるから大丈夫なんだ。

ここで問題にしたいのは、やっぱり田舎のフランチャイズ・コンビニで、夫婦が経営しているような場合。こういう時、夫婦は仕入れから棚卸し、レジ打ち、店の清掃なんかを全部やっている。

ここで、夫婦のうち、夫が朝から体調が悪くて、奥さんが店に立たないといけないとする。でも、その日はフランチャイズ新商品の搬入やら検品やらで忙しい。

そういう時に、近所の付き合いで仲のいい人に、午前の3時間だけでもお店を見てくれないかと依頼するとする。店の椅子に座ってて、来るか来ないかわからないお客を待っているだけでいい。その間はボランティアというわけにはいかないから、1時間あたり500円をお手伝い料として支払う。その時点で最低賃金を下回っているから違法行為となる。

 

このように、早い話、最低賃金制度があると、こうした「ちょっとしたお小遣いで、ちょっとしたお手伝い」ができなくなる。

結果、夫は身体をおして出勤し、田舎の零細フランチャイズコンビニは早晩、夫婦の身体の故障のため立ちいかなくなる。

そうでなくても、1時間に760円人に払えないような地方のお店はかなり過酷な労働環境となっていくだろう。そして、重要なこととして、彼らは人から不当にピンはねをしようとする悪徳な経営者ではない。

 

ブロガーの中には、物価は変わらないのに地方の最低賃金が安すぎる、という論調もあるようだけれど、物価が同程度で、更にお客さんも同程度いるのであれば、収益性も同程度だろうから、それに対して支払われる賃金も同程度で良いと思う。
が、ご存知の通り、とりわけ客数の点においてそうなってはいない。
このように、収益性が見込まれないにも関わらず、単純に物価だけを取りあげて高い賃金を法律の面から規程されてしまうと、田舎のコンビニ等はもはやお手伝いさんレベルであっても人を雇うことができなくなり、その結果として地方からお店が消えていく。

最低賃金制度はこうしたことの大きな要因にもなりうることは言っておきたい。

 

他方で、適法な賃金で人を雇えないような店なんてやめちまえばいい、という意見もそれはそれである。これを読んだ人の半数以上はそう感じるんじゃないかと思っている。でも、それがまさに地方の切り捨てだったり、柔軟な働き方とやらに逆行することなんじゃないかとも俺は思う。

 

さらに言えば

また、このように最低賃金が上がることで、今まで最低賃金で働いていた人がそのまま賃金アップとなるとは限らないということは指摘しておきたい。

 

というのも、経済学的に、賃金はその地域における生産性や労働需給によって決まる。

すなわち、その人は、その人の能力・環境・売っているモノの性質、または、他の労働者(そこでバイトしたい人たち)との関係から言って、1時間あたり730円の生産性があるから、時給730円を目当てに自ら応募し、そして毎時間730円を貰っていたんだ。

 

それが最低賃金760円となるとどうなるか? 730円の生産性に、760円を払うのは非合理的だ。従って730円の生産性をもった人はクビとなり、代わりに760円の生産性をもった人が雇われることとなる。

 

最低賃金が上がって報われるのは、これまで760円の生産性があったにも関わらず、労働の機会が少なく、730円でしかどうしても働けない環境だった人だけだ。

 

最低賃金も払えないような店はなくなってもいい、というのも一つの意見かもしれないが、①:田舎のコンビニが1時間に760円も賃金払うのは大変だぞ、②:最低賃金が上がったと言う理由でクビになる可能性だってあるぞ、という話を今日はしたかった。

 

最近食べたうまいカップラーメン

タイトルからもわかるとおり最近ネタがないです。

前回の更新で、むかし自分の家を燃やした話まで引っ張り出すくらいだからネタがない。次は他人の家燃やした話でもするかあ!?

 

最近食べて美味いと思ったカップラーメン

 

たまにカップ麺食べるとうまいよな。

ああいう「たまに食べるとうまい」っていう感覚って不思議だよなあ、美味しいものだったら科学的に考えていつ食べても安定して美味しいはずなんだが。

 

 

そこへいくと、俺のTwitterのフォロワーには食べ物ポイント制という理論を専門に研究している人がいる。

複雑な理論だが単純化すると以下のようなものだ。

 

1:特定の食べ物(たとえばラーメンやスパゲッティ)を美味しく食べられる(心と身体の)最大の状態を「100」とする。

 

2:それを一度食べると、その状態からポイントを消費する(100→70 など)。

 

3:ここで、消費するポイントの数は、特定の食べ物によってまちまちである(主観によって決定される)。

 

4:また、重要なこととして、ポイントが少なくなるにつれて、その特定の食べ物を美味しいと感じなくなる。

5:更に、その消費したポイントの回復には日数を要する。

6:その結果、一度食べて減ったポイントがある程度回復したあとで(例えば2ヶ月後)、再度食べると美味しく感じる。これが「たまに食べると美味い」という理屈だ。

 

※(単に一度食って飽きてんじゃないかって感じに思えるかもしれないが、消費するポイントが食べ物によって異なるところがこの理論の特徴で、ものによっては毎日食べても美味しいもの(要するにポイントをほとんど消費しないもの)がある。米とかパンとか)。 

 

この食べ物消費ポイントは脳を精密検査すると扁桃体あたりのシワに「みたらし団子 76」などの記述があることから相当程度に信憑性があると「NATURE」に書いてあった。

 

何の話をしていたか忘れたけど、俺にとってカップラーメンというのが、そういう「たまに食べるとうまい」食べ物のうちのひとつなんだ。

 

で、今まで個人的に、この地球上で売られているカップラーメンのなかで最高に美味しいと思っていたのが「どん兵衛」の鴨だしソバ(ラーメンじゃないけど・・・)だったんだが、、

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(スープを飲んでみてほしい。インスタント食品もここまできたのかって感動してお母さんに電話するレベルでうまい)

 

でも、最近これを超えるカップラーメンの存在に気が付き、カップラーメンが食べたくなれば決まってそれを食べるようにしている。

それがこの「凪 煮干しラーメン」だ。

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いつもローソンで買っている。

濃厚な煮干し風味のスープに、太麺がよく絡み合っていて超絶に美味いぞ。

駅前にある食べログ★3くらいのラーメン屋よりは美味い。

とにかく食べてみてほしい。それからというもの、これ以外のカップラーメン食べない生き物に進化するぞ。

このカップラーメン、「凪」って名前がついていることからも想像できるが、東京にも「凪」という濃厚煮干しラーメンを提供しているラーメン屋があり、これはそこの提携商品なんだ。で、俺は新宿ゴールデン街にある「凪」に行って、実際にその店が作った煮干しラーメンを食べたこともある。そのラーメン屋で出してたラーメンよりもこれがうまい。もう店行く必要がない。

 

煮干し風味だから、ちょっと苦手だという人もいるだろう。味覚は個人によって大きくバラつきがあるから、おいそれと「これみんな好きになるよ」とか言うのは不誠実だと思う。

それを踏まえてこのカップラーメンを評価すれば、おそらくこの天の河銀河に漂う惑星をしらみつぶしに探してみたとしてもこのカップラーメンよりうまいものは存在しないと自信をもって言える。

 

みんなもちょっとお昼ご飯に困ったらこれ食べてみてほしい。

 

ネタがないからこんな話ですまん。

 

 

一眼レフ買ったよ(NIKON D5600)

こんにちはあのね聞いて! カメラ買ったよ!

 

定期的に「カメラほしい病」にかかっては、Twitter

「私事ですが」「俺、ついにカメラ買います」などと言い、その翌日にはもう「確かにカメラは買う。買うが、その日時までは指定していない(ザワ・・・)」

などと述べ(もはや無視されているが)、その数日後には俺自身もどうでもよくなっているというカメラ買います詐欺を繰り返していたが、先日ビックカメラに寄ったついでにあっさり買った。

 

なぜ急に買う気になったかというのも、これまで一眼レフなどの「とてもすごいカメラ」は、どんなものでも平気で20万円~30万円程度の価格がするもんだと思っていたんだが、人気機種でも10万円以下で購入できるものがあるんだとTwitterフォロワーに教えてもらったんだ。

 

スマホの最新機種より安いじゃん! というか新型iPhoneたっけーな!!たかが電話ごときがよお!


で、今回は、そうしたコスパに優れた機種のうちのひとつで、そのフォロワーの勧めもあったニコンの「D5600」を購入した。

 

 

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大きさのわりに結構軽い。片手で持っても疲れない。

 

早速、試しにオートモードでいろいろと撮影してみる。
基本俺たちのような「取扱説明書なんて箱に入ってましたっけ?」みたいな、頭に脳みそ入ってましたっけ的な連中が使うのはオートモードだ。

さらに言えば、この機種の取扱説明書は基本的にインターネットからのダウンロードとのことで、こうなると俺がこれをわざわざ見る可能性は限りなくゼロに近い。


それでも、カタログとか雑誌で見るような、すごくハッキリした画質の良い写真が簡単に撮れる! これ凄いなあ!

 

 今後はこれを使ってバシバシ写真撮るぞ! 何を?わからん。

わからんが、とりあえず手に持っていれば、「お、この風景いいなあ」あるいは「あ、面白い模様の猫がいる!」「へ~、全身女子高校生の格好してるおじさんって昼間でも見かけることあるんだなあ」などという写真を撮りたい瞬間というのはきっと訪れるもので、そういうのを漠然と撮影していくだけでも楽しだろう。

 

そんな期待のもと、カメラと一緒の生活を一週間ほど続けた後に、カメラのメモリーに保存されていたさまざまな写真を以下にアップするのでご覧いただきたい。

 

 

 

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おい何でカメラ買った?

もともと性格的によっぽど用事がない限りぶらっと外出するような習慣がないこと、暑いこと、いまペルソナ5をやっていて忙しいことなどから、ほとんど家の中で撮った写真になってしまっている(ペルソナ5で遊んでいるテレビ画面を撮影した写真すらあった)。

 

そもそもみんな何撮ってるんだ?

インスタグラム見るとだいたい、猫、花、ラーメン、猫、猫、ラーメン、花、ラーメンといった感じのようだ。
俺だってもうちょっと涼しくなってきたら街に出ていって猫ラーメンでも撮ってこようかと思うからしばらく待ってほしい。

 

それとは別に、今回カメラを買うにあたって、俺自身にカメラに関する知識が非常に少ないことを再認識した。

まず、価格コムでカメラを探していると、同じカメラでも「レンズキット」あるいは「ボディ」という表記がされていることに気がつく。

 

レンズキットは、その名が示すとおり、カメラとレンズが一緒になっているセットのものなのだろう。

ボディはその逆に、カメラ本体のみで、レンズがついていない。

これ俺が買ったらだめなやつだよな? レンズをひとつも持っていない俺がボディを買ったとしても、しばらくの間はカメラのレンズを入れる穴ぽこを小物入れにするしかないってことになる。そんな人ひとりでも地球にいます? ボディだけ買ってレンズ買うまでの間カメラの中に家の鍵とかいれる人います?

(そんな疑問がずっと付きまとっていたのだけれど、とりあえずビッグカメラの店頭では「ダブルズームキット」を買ったのだった。)

 

あと、三脚って必要なのかな?

夜空を撮影している人がよく使っていたりするけれど、あれを日頃から担いでいる人見たこと無いし、あるいは三脚なんて無くても上腕二頭筋とふくらはぎを極限まで鍛え上げることで全く手ブレしない写真が撮影できるんじゃないかと思うから、とりあえず三脚は買わないこととして、必要に応じてスクワットをして身体を鍛えることにした。

 

カメラの設定面でも、まだF値だのISOだのがよくわかっていない(こいつはググろうともしない)。

これらがどのような機能なのかを予想すると、F値のFは単純に「Fuck you」のことだろうというのは容易に想像がつく。 で、これは文字通りのくそったれを被写体とした時(この時のくそったれは撮影者の主観による)、カメラのレンズから漫画みたいにボクシンググローブがびよよんと飛び出してきてくれてパンチをお見舞いしてくれるありがたい機能のことだろう。

 

また、「ISO」についてはその名前から直接類推することができる。

つまり、「いそ(磯)」を撮影する時にカメラの設定を最適化してくれる機能のことだ。なんでそんな海っペりの岩盤という条件でのみ発動する機能をニコンが搭載しているのか俺にはよくわからんが、この秋に磯までドライブする機会があれば使ってみようと思う(それ以外ではISOはOFFにしておく)。

 

はやく色々なものを撮影することで慣れていきたいのだが、細かい設定をどうしたらいいか等は人に聞かないとわからないところもあるんで、皆さんよかったら僕とカメラ持って磯に行かないか? 

 

みんなは家燃やしたことある?

そろそろ秋だね。

 

秋といえばみんなは自分の家燃やしたことある? 当方ある。

燃やしたというか、あと少しでも消火が遅れていたら、それこそ家が全焼していただろうっていうボヤ騒ぎを起こしたことがある(去年、豚肉を炒めていて火災報知器が鳴った件とは別の話だ)。

 

その時は、自分の命のみならず家族の人生も巻き込んでめちゃくちゃにしかねない大変なことをしたものだと今でも思い出す。

それ以来、俺は火の扱いをきちんとし、自分の命を神にもらったものだとして大切に生きるようにしている。男の子はこのように、ちょっとした冒険で成長するものなのだ。

 

あれは俺が大学3年の冬休みのことだ(「男の子」にしちゃ成長しすぎてる感あるが)。

大学での勉強が忙しく、また、就活がそろそろ始まるということもあって、将来を期待される青山青年は一日のうち16時間くらいをオンラインゲームに熱中して過ごすという生活を送っていた。

その日もそんな感じで、朝方くらいまでゲームをやって、ちょっと昼過ぎくらいまで仮眠するかと言って敷きっぱなしの布団に横になり、ストーブを消すことも忘れてそのまま寝落ちしたんだ。

 

ここまでで俺がやった悪い事はどれだけあるだろう? 

とりいそぎ何もなさそうだから先へ進む。 

 

そんで、昼寝から覚めると部屋が真っ暗だった。

あれ、夜まで寝ちゃったのかな?

などと1秒くらい思ってから、すぐにそれが異常事態であることに気がついた。

真っ暗なのは部屋中に黒い煙が充満しているかだった。

 

なんか、燃えてる!!

部屋の中で燃える要素があるものといったら、いつかアメリカ大使館にぶん投げるつもりでこつこつ作っている発火装置付きの爆弾か、あとはストーブしかない。

このストーブというのが、たぶん俺が生まれた頃からこの家にあるレトロな電気ストーブで、自動停止タイマーはもちろん、煙感知器なんてのも全く付いていない昭和のシロモノなんだ。

十分な電気さえ与えれば、やがてこの地球上の全てを燃やし尽くし、これを死の惑星とするまで止まらない。

 

そんな死神御用達のストーブに目をやると、羽毛布団が思いっきりストーブに覆いかぶさっていて、そこから猛烈な煙と、10センチくらいの炎が立ち上っている。

「すでに火事じゃん!」

もし、ここで部屋を飛び出して逃げれば、自分の命は助かるかも知れないけれど、それは実家と家財道具全てを失うことを意味する。

多分だけど就職なんかしている状況じゃなくなだろう。

 

ここで、やっぱりもう一回寝るというのも選択肢としてはありえる。

自分で認識できないことは存在しないという便利な考え方があるらしい。ここでもう一回寝てあの世へ行っちまえば火事は無かったことと同じことになるという画期的で前向きな考え方だ。

 

いや、でも「逃げちゃだめだ」。

エヴァでシンジくんがそう言ったのも、使徒によって自分の家がめちゃくちゃに壊されて家財道具を全て失うことが嫌だったからなんだ。

それに、もう一回寝るにしたって第一寝苦しい。クーラー付けないといけないが、そのためにはフィルターを洗い直す必要があってとても面倒くさい! 俺は家事のうちとりわけ面倒くさいと感じることが、洗濯物を干し、そしてたたむことと、その次にこのクーラーのフィルター掃除なんだ。

 

急がなくちゃな。

そう思った青山少年は、お風呂場でバケツに水をいれ、これを布団にぶっかけて消火することを決意。一人の孤独な消防隊員は、階段をまるごと飛び降りる勢いで風呂場へ急行した。

 

そしたらこの時に限って風呂場にひしゃくみたいなのしかないでやんの。

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 あのな、ちょっと蒸し暑いから足に冷水かけにきたとかじゃねえぞ! もう10センチの炎なんだよ!

 

大きなバケツは多分どこかで乾かしてあったんだろうがこの状況でパニックになっているから探す気にもならない。

とりあえず素直にこの柄杓へタプタプに水をいれて火事現場へ舞い戻る可哀想な消防隊員。階段を駆け上がるついでに3分の1は失ったけどこれもパニックだからどうでもいい。

 

これを火柱に向かってぶっかける!

すると、意外にも炎が消えてくれた。でも、まだ布団からは煙が上がっている。

ここで、青山少年は急いで窓を開け、家の前の空き地に向かってこの布団ごとぶん投げた!

これは、燃える布団自体を自分の視界から消してしまうことで「そんなことはじめから無かった」ことにするという画期的な手法を採用したものだ。自分で認識できないことは存在しないという便利な考え方があるらしい。この男の性格がこういったところに現れている。

 

その後、冷静さを取り戻してから、空き地で煙をあげている布団に水をかけて完全に沈下。布団はそのまま燃えるゴミの袋にぎゅうぎゅうに詰めて廃棄したのだった。

 

余談だが、その後、母から「あの羽毛布団どこやった?」と早速聞かれたものの、「ベランダに干してたら、強い風が吹いてどこかに飛んでいった」などという、「布団が吹っ飛んだ」という古典的なダジャレがそのまま具現化されたような言い訳を使ってこれを切り抜けた。

母は今でもたまに「お前は布団を干して無くしたよな」などと俺を非難するが、本当のことを言ったら腰を抜かすだろうから一生このままでいい。

 

ーーー

以上が、勇敢な消防隊員青山少年の武勇伝として俺に子供ができたら常に語ってやりたいエピソードのひとつとなったんだが、ひとつ、今思い出してもゾっとすることがある。

 

この件の最初に、俺が昼寝から目覚めて、部屋に充満する煙から火事に気がつくところあるよな。これって普通に目覚ましのアラームで起きたからな。

つまり、火の熱だとか、煙の息苦しさとかじゃなくて、たまたま「1時間くらい昼寝すっかな^^」とかいって設定しておいた携帯電話の目覚ましアラームの音で起きたんだこのお間抜けさんは。

 

きっとアラームが無くたっていつかの時点では起きたんだろう。でも、その時にはきっと、風呂場のしょぼいひしゃくだと1万回くらい水ぶっかけなきゃならないくらいの炎に部屋が包まれていたことだろう。

俺はスピリチュアルだとか霊的な現象だとかは信じないから、このことについては科学的な考察に留めるしかないが「運命の女神の大いなる加護によって守られている」。

このエピソードも、この前の「合コン行ったら運がいいやつを見つけろ」でも使えるかな??

 

夏が終わり、これから寒くなる中で、ストーブつけっぱで昼寝しようとするみんなに言っておく。ちゃんとスマホのアラーム付けといたほうがいいぞ。

 

(弾いた)FF10 素敵だね

こんちゃ

クラシックはなんとなく飽きたから(バッハから始まる近代音楽の悠久の歴史をここで一蹴)今度からゲームミュージックをやることとした。

 

ゲームミュージックの中でも好きなのがファイナルファンタジーで、とりわけ俺は浜渦正志さんの大ファンだから、楽譜も買って取り組んでみる。

 

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使用した楽譜はこの「ファイナルファンタジー スーパーベスト(改訂版)」

見た感じピアノ歴1年~2年くらいの人向けって感じで、モノによっちゃ難しいのもあるけれど基本簡単に弾けていいぞ。

FFのレパートリーをサラっと増やしたい人にも向いている。

その楽譜の中から、FF10の「素敵だね」を選んで弾いてみた。

FF10がFF史上の最高傑作であることはこの地球上の人類の総意であろうが、これは音楽もまた素晴らしい。この他にも何曲か収録されているから、引き続きやってみる。

 

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次はザナルカンドやる。