バイトさんの話(話しかけられるのが苦手な人にうまいこと接するために)

こんにちは。


今年はこれまでと違って、もっと何でもない、特に話題性もないような下らない日常の話をどんどん書いていこうと思う。
お茶飲んだら茶柱が立ってただの、模様の面白いネコがいただの、どこそこのパンケーキ食って幸せだっただの、お前たちが毎日インスタにアップしてるような話をこれからもっとしていこうと思う。

で、手始めに、毎日の会社でのやり取りとか、仕事風景の1コマを書いていこうと思う。

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1.ガンジス川の恵み

俺が働いてる会社の給湯室にはインスタントコーヒーが置いてあって、休憩中の社員が自由に飲んで良いようになっている。


そのインスタントコーヒーは「ブレンディ」という銘柄なんだが、俺はその味が薄いといって(毎日何でも塩を振って食べてるせいか味覚が弱ってきたんだ)、これまであまり手をつけていなかった。

で、今の俺の立場上、そういう備品を買い換える時に、銘柄を何にするか決める権限があって(1国の宰相にも匹敵するほどの力だ)、その権限を振りかざしまくって「今後インスタントコーヒーはブレンディをやめて香味焙煎にする。異論がある者にはギロチン台に上がってもらうからな」と勝手に決めてやった。

で、この前やっと香味焙煎が納品されたと部下から聞いたから、早速飲んでみた。

以下、その時の実際の会話だ。

 

俺「いや~香味焙煎やっぱうまいな~!! 香りも旨味もブレンディとはぜんっぜん違うわ。
これがコーヒーだとすると、ブレンディってのは色だけ似てる泥水に近いな。
インドを流れるガンジス川、あれはインドでは神聖な川として崇められているが、実際は水質汚染がひどく、生活用水として使われることで健康被害も生じている。
この香味焙煎に比べたらブレンディはその部類だな」

部下「あの瓶に入ってるのまだブレンディの詰め替えっすよ

俺「うんどうりでクソまずいと思った。やっぱこんなもん飲めたもんじゃないな」

 

2.ウィルスメール

最近、うちの会社宛に、ウィルスが入ったEメールがよく送られてくる。
メールの内容はいかにも普通のビジネス的な内容なんだけれど、添付されているファイルを開くとPCを乗っ取られたり、情報が流出してしまうようなやつ。俺のPCのデータが流出してしまうと、会社の内部情報はともかく、俺がいかに日中ツイッター見まくって遊んでるかがバレてしまうからめちゃくちゃ気をつけているんだ。


で、これが正月明け早々に俺のPCにも来た。

まず、送信者の名前に心当たりがない。少なくとも今まで1度もやり取りをしたことがないからアドレス帳に載っていない。
タイトルは「年頭のご挨拶」など、ありがちなものなんだが、添付ファイルがついていてこれが5MBもありやがる!
新年の挨拶で5めがばいと! いったいいくらお年玉いれたらそんな重さになんだよ!

何となくウィルスメールっぽいという理由が1割、後はそんなデカい容量でおくってくんじゃねえという怒りで、即座に弊社のシステムセキュリティ部に「不審なメールが届いたのでご報告します」と言って転送したんだ。

そしたら、その後、セキュリティ部の担当者から全社員あてに以下のようなメールが返ってきた。

タイトル:社員のみなさまへ
本文:お前らこれ以上こっちに社長のメール送ってくんな!


3.かわいそうなバイトさん

俺みたいなしょうもない奴にも部下がいて(余裕のある会社に勤めてよかった)、正社員とアルバイトさんが1名ずつ働いてくれている。

 

で、このアルバイトさんは、20代後半のちょっと細い女性で、かなり怖がりな性格というか、俺に話しかけられただけで椅子から飛び上がるくらい驚く。寝てて目が覚めたら目の前にヘビが10匹いたときのカエルくらいビビられる。


あと、聞かれたことに何をどう答えたらいいか慌ててしまうようで、とりあえず「はい・・・」と言ってから、30秒くらい待つと「あ、違うんです、それは・・・」と正確なことを教えてくれる。

 

俺は、バイトさんがそうして毎回困っているのを見て可哀想に思っているし、これはそもそも俺の言い方が威圧的だったり、答えに困るような事ばっかり聞いているのがよくないんだと思って、何とか怖がらないような言い方を工夫しているんだ。

 

例えば、急に話しかけることで驚かれるのを解消するため、とりあえずバイトさんの周りをうろちょろして「今来てますよ~」アピールをする。

そして、十分に自分の存在を見せつけたと思ってから「お、そういえば。あの~○○さん・・・」などとわざとらしく声をかける。その結果椅子からひっくり返る勢いでびっくりされる(つまりこの作戦は大失敗だった)。

 

更に、バイトさんに「あれどうなったっけ?」的な質問をする時も、理解しやすいように

・「~~ってどうなってるんですか?」

ではなく

・「~~でいいんですよね」

とか、基本「はい」って答えられるように質問するようにしている。

何か話しかけられたことにびっくりして「はい!」って言っちゃうから、はいで答えられるように聞くようにしているんだ。

 

で、そう一生懸命に努めていたつもりが、先日、バイトさんと雑談していて「新年はニューヨークに行きました・・・」などと恐る恐る喋ってくれたから、珍しく話しかけられて嬉しくなった俺がつい調子にのって「ちゃんと、ニューヨークで新年のタイミングを狙ったテロを計画してワゴン車にありったけの爆弾を積んでトランプタワーに向かって猛突進してきましたか」とかバカみたいなこと言っちゃったんだ。すると可哀想なことに「はい」だって。

 

きっと読者の中にも、人から話しかけられると必要以上にびっくりしてしまうとか、どう話していいかわからず怖くなってしまう人とかいると思うんだが、「できればこんな感じでコミュニケーションとってくれると嬉しい」みたいなのがあれば教えてほしい。
そしてたぶん「返事にこまる冗談言うやつが一番○したくなる」のは間違いないと思う。