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4月から生活が変わる(一部変わらない)人たちへ

■やったけどダメ,うまくいかなかったことってあるよな。と言うか,生まれてからずっとその繰り返しだったかもしれない。

 

もちろん後悔しないように全力でやるけど,ダメだったときに俺は,神がそうしたほうがいいと言ったんだというように急に神秘主義みたいなのを持ち出して脳のストレスを和らげることにしている。


失敗したと思ったろ?むしろそれでいいんだ,お前はまだ分からんだろうがな教」という宗教を自分でもつようにしている。


■後戻りするより,とりあえずそこが自分の道だと思って先に行ったほうが,大体どんな場合もいいと俺は思っている。

本当にやりたかった道に進めないとき,急に明日からの人生が暗いトンネルに突っ込んだみたいに感じられることがある。
勝負で負けて脱落したり,選考に落とされることもあるかもしれない。

俺はそういうときに,必ず思い出す言葉がある。


MAJOR」という野球の漫画に「海堂高校」という物凄く強いチームがあるんだが,そこが,甲子園への予選大会で負けそうになる。
「なんで俺たちがこんなところで負けそうになってるんだ・・ウソだろ・・なんで・・」みたいな空気が広がっている中で,海堂高校の「草野」という非常に地味な選手が「この状況でダメなら,それは,俺たちが甲子園に行くべきじゃないということだ」みたいなことを言いだす。
そしてその結果,海堂高校は奮い立ち,甲子園に進み,優勝する。

 

俺はいろいろ進みたかった道に進めなかったことや,もっと小さなこと,例えば,仕事の結果があまり認められなかったりした時に,この草野の言葉を思い出すことで,ちょっと勇気が出る。

ダメだったら,それは理由がちゃんとあって,自分には「成功するべきじゃなかった」,今の自分では成功する資格がなかった。
これを認めると,ちょっと楽になる。
「何でダメだったのかわからない」より「自分にはその資格がなかったのでダメだった」と納得したほうが脳にかかるストレスがずっと少ないからだ。

 

自分は本当はこれだけできた,あるいは,周りがおかしいから自分がダメになった,そう言いたい魅力が俺たちにはとてつもなくある。
それが前向きな何かを生み出してくれることは絶対ないんだが,そうすることで自尊心を保てると勘違いしてしまう。
あるいは,自分はどうしようもないバカでクズだから失敗したんだ,と必要以上に卑下してみせる。それも,気がつかないが実は「こうしたら楽かな」と思うことをしているものの結果的には意図せざるストレスを呼んでいる。

分からないことなんて俺たちには無い。ダメだったのは,自分にその資格がなかった,あるいは,そうすべきではなかったんだ。そしてこれだけいい。

それで,またちょっとずつやっていこう。
俺たちは出来ることしかできないから,ちょっとずつだ。

 

■4月から進学したり,就職する人。おめでとう。もしかしたらおめでたくないかもしれないけれど,それが取りあえず自分に進む資格のあった場所だ,取りあえず1年やろう。

俺の同僚に前田という人がいるんだが,これが仕事のできる人で,いつも難しい仕事の部署に異動させられる。しかも毎回ジャンルが違うから勉強しなくちゃいけない。
でも,心配されると必ず「でも1年やればだいたいわかる。それでいい」と言う。
忙しい部署だ,難しい仕事だと言われても「まあ1年やればいけるよな,だいたい」と言う。


これは俺も励まされる! これは逆に言うと「1年間は俺もわからん」と言っている。それをこの人は認めていて,その上で「だけどその次からは違うぜ」というわけだ。

こんな「可能感」のある意識高い人がうらやましい,とバカにするかもしれないけれど,でも俺の経験上もだいたい1年やればわかるから,1年やろう。


ただし,1年間,自分が何やったかメモをとっていこう。
1年後に「俺今年なにやってたっけ」にさえならなければ,同じ仕事をする2年目は強くてニューゲームだ。


そして,どこへもいかずもう1年頑張る人。
毎日少しずつやろう。
今家にいて何かと向き合っているのも,自分が進むべき道だったんだからな。
ちゃんと進んだ人たちのうち,かなりの割合,君達が羨ましく思えちゃう人たちもいるんだからな。今日からやろう。