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名古屋にいった話

 

■ ゴッホに会いに,愛知県へ。

 

 

2月19日~20日に,愛知県名古屋市へ行ってきた。


目的は,愛知県立美術館で開催されている「ゴッホゴーギャン」を見てくること。

こう言うと必ず「え・・・すぐそこの東京都美術館でもやってましたよね?」という疑問がたくさん浮かんだ顔で「楽しんできてね^^」と言われるんだが,そうだなあ,その時は,明日行こう,明日行こうと思って酒を飲んで寝てるうちに終わってた
我々の業界ではよくある現象だ。

 

それに,前回の旅行が,去年の夏ごろに京都へ行ったきりだったので,いい機会だと思ってぶらっと行ってきた。
以下ではその話をする。

 

 

■ 2月19日(日) 社会人が休みを取るのは大変だ。

 
今回の旅行は,平日の20日(月)に有給休暇をとって,19日(日)~20日(月)の2日間で行くことにした。

 

普段,僕ら社会人が休暇をとる時には,あんまり堂々と「遊びに行くんで有給とります」とか言いづらいから(まあ言ってもいいけど),上司などには「あの・・どうしても,家の都合で休みます・・・」とか言うもんだ。

 

その一方で同僚や友達だけには「名古屋に遊びに行ってくるよ・・・」と本当のことを言っておいて,お土産を買ってきてあげるなどする。
休みを1日とるにしてもコソコソしたりと,社会人というのは色々大変なんだ。

そんで,旅行から帰った後で,同僚が会社中に聞こえる声で「味噌カツ美味しかった~~~!?!?^^」だからな。


その同僚は,名古屋から持ち帰った小学3年生の体ほどもある巨大なシャチホコの置物で殴りつけて殺害し,名古屋にある日本最大級のテーマパークである「めんたいパークとこなめ」に捨ててきた。
社会人というのは色々と大変なんだ。

 

 

■ 13時頃 名古屋駅のくるくるしてるやつ

 

人生ではじめて名古屋駅にやってきた。

名古屋駅にやってきたんだが,まず目に付いたのが,駅前の金属の画鋲みたいなデカいモニュメント。これはいったい何のモチーフなんだろう??

 

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調べてみると,過去に,あれに登った(そして当然のようにツイッターにアップして,当然のように炎上した)ヤツがいるらしい。


で,その事件のまとめサイトを見ると,当時のツイッターのつぶやきが掲載されているんだけれど,あれに登ってる奴らを発見した人(たぶん名古屋市民)のツイートでも「名古屋駅のくるくるしてるやつに登ってる奴がいるww」だからな。

地元の人ですらあれは「くるくるしてるやつ」というわけだからな。

 

 

 ■ 14時頃 カメがでかくて後悔する。

 

  
名古屋駅前に段ボールを敷いて寝るか迷ったけれど,ホテルが意外と安かったんで伏見駅周辺に宿泊することにした。

 

ところで,世の中のブロガーやインスタグラマーなどは,旅行先に自分のぬいぐるみだのフィギュアだのを持っていき,それと一緒に名所の写真を撮るのがお約束になっているんだそうだ。


なるほど,それならということで俺も,自分の家に無数にあるカメのぬいぐるみのうちひとつを持っていくことにした。

 

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結構な存在感だ。

 

カメのぬいぐるみの中にもっと小さいのがいるからそれにすりゃよかったなあと後悔し,俺は名古屋の街に繰り出した。

 

 

■ 15時半頃 愛知県立美術館で,ゴッホと握手

   

カメはバッグに入れてると邪魔くさいことこの上なかったんで,途中から片手に握り締めながら名古屋市内を歩くことにした。

 

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そんで,美術館到着。

これを目的にしてきたんで,感想をちゃんと書く。

 

あんまり面白いこと抜きでゴッホのことを説明すると,死後になってから評価された不遇の画家だ。

 

あいつは今でこそ,世界の歴史に残る偉大な画家みたいな扱いを受けているけれど,生きている頃は全然脚光を浴びなくて,死ぬまでに売れた絵はたった1枚だったって逸話もある。

 

さらに,画家になる前は,教師だとか本屋だとか宣教師だとかいろいろやったけど全部クビになって,30歳過ぎてから画家に専念して,それから10年後に死ぬ(拳銃自殺!)。

壮絶な人生だけれど,そのたった10年弱の間に描いた絵が,とても偉大なものだとして現在に残っているというわけ。

 

そんで,今回の展覧会は「ゴッホゴーギャン」というテーマだけあって,もう片方のゴーギャンという画家にもスポットが当たる。


ゴーギャンというのは,ゴッホと一時期同棲しつつ絵を描いた画家だ。

同棲生活はたった2ヶ月で破綻してしまい,その後まもなくゴッホは自殺する

 

展覧会では,ゴッホゴーギャンの二人の人生を追いかけつつ,

①:それぞれの画風が作られていくまでの絵

②:一緒に生活している間に描いた絵

③:共同生活が破綻した後の絵

といったように,時系列にそった形で順番に絵が並べられている。


この仕組みがとてもわかり易くてよかった。


その上で,こんなにも人生の背景だとか,画風だとかが違う二人が,よくもまあ共同生活なんかしようと思ったなあ,そりゃあ2ヶ月でダメになるわと如実に感じられる

(その生活がダメになった決定的な事件というのが,ゴーギャンに自分の絵についてダメ出しされたゴッホがブチギレて自分の耳を切り落としちゃって,それを見たゴーギャンが「こんなメンヘラと一緒にいるの無理だわ」っていうもの。ヤンデレ怖すぎるよなゴッホ

 

そんな感じで,ゴーギャン的に,ゴッホのことは「できればもう思い出したくないヤンデレの元カノ(男だけど)」的な感じなんだろうなあと思っていたら,展覧会の最後の最後で,ゴッホの死後にゴーギャンが描いた,”肘掛け椅子のひまわり”が飾られているわけです。

 

この作品は,椅子のうえに数本のひまわりがそっと置いてある絵なんだが,肘掛け椅子はゴーギャン自身の象徴で(ゴッホの作品に【ゴーギャンの椅子】というのがある),ひまわりは勿論ゴッホの象徴なわけです。
これが切ない!

いろんな事があってもお互い認め合った仲間だったんだなあということが分かるよね。

お前たちも喧嘩別れした元カレの悪口ばっかり未だに言ってないで,絵の一つでも描いてやればいいんだとすげえ思った。

 

展覧会の出口のほうには,ゴッホゴーギャンが共同生活していた家の写真も展示されていた。
それまで俺は,芸術家2人が共同生活するくらいなんだから,草原の中の小さな家だとか,古いお城とか,そんなちょっと芸術チックなものを想像していたわけ。
で,その家がこれよ。

 

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思ったよりモダンじゃん!! 一瞬ハンバーガー屋かと思った。

 

近くでこれを見ていた人が無表情で「やば~・・・・・」って言っていたのを覚えている。 わかる! ここにゴッホ住んでたって,なんかヤバさがあるよな!

 

いやあ本当に面白かった。
ちなみにお土産コーナーでは,それまでの感動を吹き飛ばすような,ゴッホ作の「夜のカフェテラス靴下」なるものが売られていた。

 

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後ろのお客さんが「文字通り,芸術を踏みにじるようなアイテムだなと中々上手いことを言っていたのをよく覚えている。


俺は記念に小さな「ひまわり」の絵を買って,自分の部屋に飾ることにした。

 

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その後,名古屋コーチンの入った味噌煮込みうどんを栄町で食べたり,テレビ塔を見るなどして,日付が変わる前くらいに寝た。

 

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名古屋コーチンがどうこうってのは正直よくわからなかったんだが,とにかくエビが美味しかった。また食べたい。

 

ホテルで気がついたんだが,いつもと違う部屋で寝ると落ち着かないものだが,普段自分の部屋にある物を見ると何となく安心する。
旅行先にぬいぐるみを持ってくるとこういう効果があるんだなあ。

 

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 ■ 2月20日 コメダコーヒーでモーニングを

 

 名古屋のソウルフードといえばコメダコーヒーと聞いていたけれど,そのとおり,名古屋市内を歩いているとコメダばっかりあってびっくりした。


だいたい関東にいると,イオンの中にあったり,それなりに大きい駅前にあったりするだけなんだけれど,名古屋市内だとだいたい25メートルおきくらいにコメダがある
ウソじゃない。


100メートルを目隠ししながら歩いて,任意のタイミングでバっと周囲を見ると4回に1回はコメダの前にいる計算だ。

 

それならやっぱりコメダに行こうということで,朝食はコメダでモーニングを注文して食べた。

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■ カメ,脱走する。

 

 で・・・コメダでのんびりコーヒーを飲んでいる時に気がついた。


カメどこいった!?!?


前日から持ってきたカメのぬいぐるみが,自分のハンドバックはもちろん,着替えなどが入っているボストンバッグにも入ってない!


どこへ逃げた?! それか,どこに忘れてきたんだお前は!?

 

昨日と同じようにハンドバックにねじ込んで歩いて,その途中でポロっと落ちてしまったのかもしれない。
そうなるともう発見は難しいだろう・・・。

 

とりあえず,ツイッターで「カメ 名古屋 見つけた」とか「カメ落ちてた」などのワード検索をするけれど該当なし。


単純にホテルに置き忘れたのかもしれない。
でも,あんなデカいぬいぐるみをいったいどうやったら部屋に忘れるというんだろう?


いや,絶対にありえない。きっとここへ来る途中の路上に落ちてるんだ。

 

ネットの力を頼って,一応拡散希望名古屋駅前付近でカメを拾われた方,ご一報くださいとツイートしておこうと思ったが,その前に,一応ホテルに電話をしてみる。

「部屋にカメ忘れてませんか」と電話してきたアホは長いホテルの歴史でも俺が初めてだと思う。

 

そして数分後,ホテルから連絡があって「あんなデカいぬいぐるみを,いったいどうやったら部屋に忘れるというんだろう?」という驚きに満ちたスタッフから「部屋にカメいました」との報告があった。

はあ~良かった!

 

まあ確かに,よくこれを忘れてきたなとは俺も思ったけれど,みんなもよく考えてほしい。

毎日の生活の中で,「財布持ったOKスマホ持ったOK,カメ持ったOK」などと確認することあるだろうか?? 

ある,という人だけが俺にカメの甲羅を投げるようにしてもらいたい。

 

先ほどチェックアウトしたはずのホテルのフロントで,うやうやしく両手でカメを返してくれるホテルの偉い人がちょっとシュールで面白かったから,そのポーズで写真撮らせてもらおうかと思ったけれど怒ってカメ投げつけられるかと思ったからやめといた。

 

 

 午前11時頃 大人だけど,車掌がしたい。

 

  2日目がカメ逃げたって話だけで終わってしまいそうなので,ちゃんとそれ以外の話も書いておく。

この日は名古屋市内にある「リニア・鉄道館」という,鉄道の博物館に行く予定だった。


会社の人に「ゴッホ展見に行くんだ」って言うと「ふーん」というリアクションだったが,このリニア鉄道館の名前を出しとたん「マジかよ!!ずっっりぃなお前!!」って感じだからな,俺の職場は小学校低学年クラスか?

 

いや~ここが中々大規模な博物館で,楽しかった。

 

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デカいし広い鉄道博物館で,0系新幹線から超伝導リニアまでがズラっと並んでいる。

 

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その中でも特に圧巻だったのが・・・とか言ってもお前たちはどうせ読まないだろうから電車の説明は省略するが,とにかく壮観だった!

 

更に,この日は夏休みのガキんちょどもしかおらず,割とすいているおかげもあって,抽選でしかプレイすることのできない「車掌シュミレーター」に当選して,このとおり車掌を体験することになった。

 

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車掌になりきって車内アナウンスをする筆者だ(31歳)

 

決められたセリフで乗り換え案内をしなくちゃいけないんだが,このセリフがめっちゃ長い。

本当は電車が駅に到着する前に済ませなきゃいけないんだが,到着して,次の駅に向けて発車しても,まだ乗り換え案内が終わらない。

既に通り過ぎた駅に関する乗り換え案内という、この世で最も無意味な放送をずっとしているのであった。

 

このほか,ドア開けたりしめたり(人を平気で挟む),発車ベルを鳴らしたり(2回に1度は忘れる),安全確認したり(あ,なんか人が転びそうになってる!まあいいか!)と,なかなか忙しい。

 

 安全確認は,ちゃんと車体から身を乗り出して「前方よし!」とかやらなきゃいけないんだが,俺がナチュラルに走行中の車体の外に出て歩き回っていたら,係りの人から「空中に浮かないでください」みたいな注意をされた。

 

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車掌用のドアから駅のホームを呆然と見つめる筆者(安全確認している)。

 

 こんなんでもちゃんと修了できた。

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それから,俺はやらなかったけれど,昔の電車でGOみたいなゲーム機も置いてあったり,電車カフェみたいなのもあって中々楽しめそうだった。


場所が「金城ふ頭」駅という,あおなみ線の終点にあるから,ちょっと電車に乗る必要があるんだけれど,普通に半日くらいは遊べるしおすすめ。


最後に味噌カツ定食を食べて,同僚へのお土産を買って,俺の名古屋旅行は終了した。

 

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同僚にお土産は何がいいか聞いたところ,じゃがりこの手羽先味がいいと言っていたので買った。

あいつの喜ぶ顔も見たかったが,同時に名古屋づくりのビールを買ってしまったのが悪かったんだろう,2袋ほど車内でつまみとして食った。

 

■ 美術館は楽しいぞ,ほらこんなにも。

 

ゴッホゴーギャン展は3月20日くらいまでやってるんでみんなも行ってみてほしい。

でも,せっかく行くなら,その画家についてwikiくらいでも見ておくとテンションが全然違ってくるんで,少し調べておくと更にいいと思う。 

  

俺も以前,本当に全く何もわからないまま「チューリヒ美術展」を国立新美術館に見に行ったんだが,モネのデカい絵はすげーなあと思ったものの,シャガールのさっっっっっっっっっっっっっっっぱり意味不明な絵とか見ても「ふーん・・・この謎の図のなにがどう【少女】なんだ?」としか思えず残念に思った記憶がある。

 

ゴッホについてもwikiで十分だけれど,移り気さんという方の「ゴッホとゴーギャン展に行った感想 – 移り気」が読みやすくて纏まっているんでオススメしたい。 

 

 ■ 次回予告

  俺が次にコレを書くぞ,なんていって実際にそのとおり更新したことなんていちどもないんだけど,一応言うと, 今週ディズニーシーに行く予定なのでその日記を書くと思う。

俺が一番好きな「タートルトーク」は残念ながら準備期間中でお休みらしい。

そこで,俺が今回の旅行で連れて行ったカメをあやつりながら,ディスニーシーの路上で勝手にタートルトークをやって,一人1質問600円とろうかと思っているんだがどうだろう。

 

 

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