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青山の日記(休日編)

青山のどうでも良さそうな一日は前に書いたけれど、それは平日だったから、今回は休日について書く。

 

休日について書くけれども、よくある青山の一般的な休日というのは、遮光カーテンを締め切った部屋でノートに「どうして俺は生まれたのだろう」とボールペンで書き続けるだけの一日だから、この日記もこの段落だけで終わっちゃう。

だから今回はそうではなく、たまに遊びに行った、有給休暇の一日について書くことにする。

 

10月31日(月)


○ 9時頃


ぽきた。
社会人になって思うけれど、休日の何が素晴らしいかというと「明日何時に起きたっていい、と思いながら眠れる」ことだと思う。同意してくれる社会人はたくさんいるはずだ。大学生よ、今の普通だと思っている生活の幸せを、十分に噛み締めておくことだ。

俺は別に仕事が嫌だとは思っていないけれど、この喜びは何よりも替えがたい、そしてそんな、好きな時間に起きた日の朝は実に素敵だ。


○ 11時頃

適当に部屋を掃除してから、出かけることにする。


平日休みの何がいいかって、お店がどこでも空いているということ。
休日のお昼時であれば10メートル以上並んでるラーメン屋でも、平日に行くと店員が普通にスマホみてる。
だから、こういう平日休みの日は休日に行くと並んでいるような人気のラーメン屋に行くに限る。ラーメン食べに行く以外の選択肢がないからなこいつ。


○12時半

先日美容院でだらだら見ていた雑誌で知った「風見」という銀座のラーメン屋に行くことにした。
写真では見るからに美味しそうだった。

話が逸れるけれど、美容院ってのはほんと、最初だけはオシャレな雑誌置いてくれるよな。一冊まるごとジーパン特集とか。
で、それに指紋ひとつ付けないようにアニメ特集の雑誌を読む。

同じ美容院に通い続けていると、美容師さんも「あ、こいつオシャレな雑誌とかまるで興味ないわ」ってわかってきて、いつの頃からか「ラーメン」と「アニメ」、それから「家電製品」の雑誌しか席に置かなくなる。

こっちからすると、これがとても便利で、「さすがわかってるな~」という感じがする。しかしなぜだろう、「わかってるな~」と思いつつも泣いているのは。

 

その日もありがたくラーメンの雑誌を読んでいると、実にうまそうなラーメン屋があるということ、それが酒粕をつかった珍しいものであることと、銀座に出店しているということが分かったから、いつか食べに行こうと思っていて、そのいつかが今日というわけだ。


○13時

銀座の「風見」

東急プラザの脇・・・のかなり分かりづらい場所にある。

そして店構えがこれ。

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完全にそこそこ高級な和食専門店って感じで、ラーメンしか食べないけれど入っていいんだろうか???と不安になる。

お店の中もこのとおり。

 

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素敵!
君たちは一人ひとりに、こんな木のトレーが用意してあるラーメン屋にきたことがあるか?
俺たちの知ってるラーメン屋というのは、前の客が残していった汚れを共有の台拭きで吹くようなテーブルだよな、それがこれよ。

 

で、これが「濃厚酒粕ラーメン

 

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初めて食べるような味がする。そしてうまい。
このラーメン成熟市場において、はじめて食べるような味がしてしかも美味いというのはすごいことだ。
ちなみに上に乗っているのは厚揚げ。
スープっていうか煮物に近いかってくらい濃厚なスープで非常に良かった。みんなもぜひ行ってみてもらいたい。

 

○14時

銀座からぶらぶら歩いて日比谷公園まできた。
ここは結構ちゃんと植物が生えていて、都内でありながら植物を楽しめるのんびりスポットでおすすめ。

 

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ちなみに俺はこの辺で働いているんだが、休憩時間にもたまにくる。
仕事のある日にも来てるような場所に休日も来るわけだからだいぶお気に入りということだ。

 

ただし、ここは平日の夜に来ちゃいけない。とても怖い思いをすることになる。
俺はこの前、有楽町で飲み会があったから、この公園を歩いて通過したんだが、そこには、その場でずーーーーっっと立ってスマホをただ見ているだけの人が無数にいた・・・・。少なめに見ても30人はその場でずーっと突っ立ってた。


ゾンビ映画みたいな光景で本当にギョっとした。何かの宗教団体か?

ダッシュで逃げるところでちょっと彼らのスマホを見たら・・・みんなポケモンGOやっていた・・・。
お前たち自身がポケモンのゾンビポケモンみたいなところあるからな。


スターバックス新橋店

ここは最近流行っているけれど、本屋と併設しているスターバックス店だ。

 

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並んでいる本は、自由に席まで持っていって、ラテを飲みながら読んでよい。

気前がいいよね。


ちなみに俺がよくスターバックスで注文するのは、無脂肪ミルクでつくるホットノンファットトールスターバックスラテだ。この日もそれで本を読む。


もちろん、あなたがホットノンファットトールスターバックスラテが好きじゃなくたって、スタバにはいろんなメニューがあるから安心してほしい。ホットノンファットトールスターバックスラテではなくて、ベンティエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノが好きという読者もいるっだろう。

もちろん大丈夫だ。そうだとしても、

ベンティエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノを注文し、ついでに、一緒に本を読んだって何の問題もない。


そんで、ここまで本屋併設のスタバを推しておいて怒られるかもしれんが、今日は普通に自分の家にある本を持ち込んで読んでいた。


「数学で読み解くあなたの一日」という本だ。

タイトルからすると完全にこの世界の誰が好き好んで読むんだろうって感じなんだが、これが全編にわたっておフザケの笑えるエッセイ。でも、ちゃんと数学者が書いていて、だいたい数学に絡んだ笑い話をしてくれる。
例えばこうだ

 

「・・・私は人の名前を覚えるのが得意じゃない。人に数の名前がついていてくれればいいといつも思う。【やぁ、私の名前は65。2通りの2乗の和で表せる最小の数だ】のように」

 

こんなおフザケの中でもしっかり「数学はこんなところで役に立つ」って話をしてくれる(というかそれを文系に伝えるのがメインな本である)ので、本当にためになる。
ここ数年で読んだ本の中でも5本指に入るほどオススメの本で未だに読み返す。読みたかったら俺が貸してやる。


・・・・で、こうした「売り物の本を席で読んでいいタイプのスタバ」ではありがちな話なんだが、自分の本を読み終わって、そのままバッグに入れるときにとても気まずい!!!お前なに堂々と万引きしてるんだという感じが半端ない(本人だけかもしれんが)。
スタバには「今わたしは自分の本を読んでます」みたいな立て札を是非用意してほしいと思う。

 

○夜 キリンシティ


その後お店とかをぶらぶら見ていたら、いつの間にか夜になっていた。最近は日が暮れるのが早い。
日が暮れるのが早いと酒が飲みたくなる。冬はアル中の季節だ。

 ここはキリンビールの専門店で、コンビニとかでは飲めないような銘柄を、そんなに高くない値段で提供してくれるからお気に入りなんだ。

俺が好きなのはブラウマイスターというビールで、これは麦芽・ホップという生ビール標準の材料の他に「」を使った面白いもので・・・・
アル中はビールの話になるとよく喋るが誰も聞いていないからやめる。
だがキリンシティではぜひブラウマイスターを飲んでほしい。多分こうしたお店以外では決して飲めないビールだ。

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○帰宅

家に帰る。
ひとりでぶらぶらするのもいいもんだ。
きっと、人生思い返してみて、光景としてすぐ浮かぶのって今日みたいな穏やかな日だと思う。
そして、俺はそういう、ずっと後から思い返してみても、頭に浮かぶ日ができることが、人生の意味だと思う。

また明日から仕事だけれど、きっと大丈夫。俺たちの時間の1秒1秒が人生だ。